JPH07240500A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH07240500A
JPH07240500A JP6031564A JP3156494A JPH07240500A JP H07240500 A JPH07240500 A JP H07240500A JP 6031564 A JP6031564 A JP 6031564A JP 3156494 A JP3156494 A JP 3156494A JP H07240500 A JPH07240500 A JP H07240500A
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capacitor
film
polycrystalline silicon
semiconductor device
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文寿 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より高い容量と耐圧を確保でき、それにより
集積度を向上させても誤動作の生じ難いキャパシタ構造
を提供する。 【構成】 キャパシタの下部電極となるp+ 拡散領域1
上に、キャパシタ絶縁層であるシリコン窒化膜3が形成
される。このシリコン窒化膜3上に上部電極5、7が形
成されている。上部電極は、ノンドープト多結晶シリコ
ン膜5と、シリサイド層7とを有している。ノンドープ
ト多結晶シリコン膜5は、シリコン窒化膜3に接して形
成されている。またシリサイド層7は、ノンドープト多
結晶シリコン膜5の表面上に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に関し、より特定的には、キャパシタを有する
半導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、キャパシタを有する従来の半導体
装置の構成および製造方法について説明する。
【0003】図39は、従来の半導体装置の構成を概略
的に示す断面図である。図39を参照して、p型シリコ
ン基板417の表面には、n+ 拡散領域419が形成さ
れている。このn+ 拡散領域419上にエピタキシャル
層421が形成されている。このエピタキシャル層42
1の側面を囲むように素子分離の役割をなすp+ 拡散領
域423が形成されている。
【0004】このエピタキシャル層421とp+ 拡散領
域423との表面上には、素子分離酸化膜415aとシ
リコン酸化膜415bとが形成されている。
【0005】エピタキシャル層421の表面には、キャ
パシタの下部電極となるp+ 拡散領域401が形成され
ている。シリコン酸化膜415bには、このp+ 拡散領
域401の一部表面に達するように開口415cが設け
られている。この開口415cを通じてp+ 拡散領域4
01と接するように、キャパシタ絶縁層となるシリコン
窒化膜403が形成されている。このシリコン窒化膜4
03を介在してp+ 拡散領域401と対向するように、
不純物が導入された多結晶シリコン膜(以下、ドープト
多結晶シリコン膜とする)405が形成されている。こ
のドープト多結晶シリコン膜405がキャパシタの上部
電極となる。
【0006】p+ 拡散領域401とドープト多結晶シリ
コン膜405との対向部分に電荷が蓄積されることによ
りキャパシタが構成される。
【0007】この上部電極となるドープト多結晶シリコ
ン膜405を覆うように表面全面にシリコン酸化膜など
よりなる層間絶縁膜413が形成されている。この層間
絶縁膜413には、ドープト多結晶シリコン405の一
部表面を露出するコンタクトホール413aと、p+
散領域401の一部表面を露出するコンタクトホール4
13bとが形成されている。この各コンタクトホール4
13a、413bを通じてドープト多結晶シリコン膜4
05もしくはp+ 拡散領域401と接するように各々ア
ルミニウム層411が形成されている。
【0008】次に、図39に示す従来の半導体装置をバ
イポーラトランジスタとともに製造する場合について説
明する。
【0009】図40〜図45は、従来の半導体装置の製
造方法を工程順に示す概略断面図である。まず図40を
参照して、p型シリコン基板417の所定表面に、アン
チモン(Sb)などが注入された後、熱処理が施されて
+ 拡散領域419が形成される。p型シリコン基板4
17の表面全面にエピタキシャル層421が形成され
る。これにより、n+ 拡散領域419がp型シリコン基
板417とエピタキシャル層421との間に埋込まれた
構造となる。
【0010】次にLOCOS(Local Oxidation of Sil
icon)法により素子分離酸化膜415aがエピタキシャ
ル層421の表面の所定領域に形成される。またこれと
ともにうすいシリコン酸化膜415bも形成される。
【0011】次に素子分離酸化膜415aによって分離
される所定領域にp型の不純物が注入された後、熱処理
が施される。これによって、エピタキシャル層421の
所定領域に、素子分離のためのp+ 拡散領域423が形
成される。
【0012】次に、エピタキシャル層421の所定領域
にボロンが注入された後、熱処理が行なわれることによ
り、エピタキシャル層421の表面にp+ 拡散領域40
1、425が形成される。p+ 拡散領域401は、キャ
パシタの下部電極として形成され、p+ 拡散領域425
は、バイポーラトランジスタのベース領域として形成さ
れる。
【0013】図41を参照して、写真製版技術により、
シリコン酸化膜415bに、p+ 拡散領域401の一部
表面を露出する開口415cが形成される。この開口4
15cの開口面積により、キャパシタの対向面積が決定
される。この開口415cを通じてp+ 拡散領域401
と接するように表面全面にシリコン窒化膜403が堆積
される。このシリコン窒化膜403の表面全面にドープ
ト多結晶シリコン膜405が形成される。このシリコン
窒化膜403とドープト多結晶シリコン膜405とが写
真製版技術によりパターニングされる。これにより、キ
ャパシタ絶縁層403とキャパシタの上部電極405と
が各々形成される。
【0014】図42を参照して、上部電極405を覆う
ようにシリコン酸化膜などよりなる層間絶縁膜413が
表面全面に形成される。この層間絶縁膜413に、その
上部表面が平坦となるように平坦化処理が施される。
【0015】図43を参照して、平坦化された層間絶縁
膜413の表面上に所望の形状を有するレジストパター
ン450aが形成される。このレジストパターン450
aをマスクとして層間絶縁膜413とシリコン酸化膜4
15bとがエッチング除去される。これにより、上部電
極405の一部表面を露出するコンタクトホール413
aと、下部電極となるp+ 拡散領域401の一部表面を
露出するコンタクトホール413bと、エピタキシャル
層421の一部表面を露出するコンタクトホール413
cと、p+ 拡散領域425の一部表面を露出するコンタ
クトホール413d、413eとが各々形成される。こ
の後、レジストパターン450aが除去される。
【0016】図44を参照して、コンタクトホール41
3a、413b、413dを埋込むようにレジストパタ
ーン450bが形成される。この状態で、コンタクトホ
ール413cと413eを通じてAs(ヒ素)イオンが
注入される。この後、レジストパターン450bが除去
される。
【0017】図45を参照して、熱処理が施され、コン
タクトホール413c、413eを通じて注入されたイ
オンが拡散・活性化する。これにより、エピタキシャル
層421の表面にコレクタとなるn+ 拡散領域427
と、p+ ベース拡散領域425の表面にエミッタとなる
+ 拡散領域429とが形成される。この後、表面全面
にアルミニウム層411がスパッタ法により形成され
る。このアルミニウム層411が写真製版技術によりパ
ターニングされ、これによりコンタクトホール413
a、413b、413c、413d、413eを通じて
各々下層に接する配線層411が形成される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】デバイスの高集積化を
図るには、デバイス個々の平面占有面積を縮小化する必
要がある。しかし、キャパシタの平面占有面積が小さく
なると、キャパシタの電極間の対向面積が小さくなり、
結果としてキャパシタの容量が小さくなる。このキャパ
シタ容量が一定値より小さくなると、IC(Integrated
Circuit)において誤動作が生じやすくなってしまう。
【0019】キャパシタ容量を同一平面占有面積内で大
きくする手段として、キャパシタ電極間のキャパシタ絶
縁層を薄膜化する方法がある。ところがキャパシタ絶縁
層を薄膜化すると、キャパシタ電極間の耐圧が低下して
しまう。
【0020】一般にICの内部電圧には、5V、12V
など、様々な電圧が使用される。ICに使用されるデバ
イスには、サーチ電圧が印加されることなどを考慮する
と、ICの内部電圧の2倍以上の耐圧が必要とされる。
【0021】キャパシタ電極間の耐圧が、IC内部電圧
の2倍以上の耐圧より低くなると、電極間にリーク電流
が生じ、ICが誤動作するようになってしまう。
【0022】従来の半導体装置におけるキャパシタ構造
では、より一層の高集積化を考慮すると、容量および耐
圧が十分であるとはいえず、集積度を向上させると誤動
作が生じやすかった。
【0023】それゆえ、本発明の目的は、より高い容量
および耐圧を確保でき、それにより集積度を向上させて
も誤動作の生じ難いキャパシタ構造を提供することであ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
下部電極層と、キャパシタ絶縁層と、上部電極層とを備
えている。キャパシタ絶縁層は、下部電極層上に形成さ
れている。上部電極層は、下部電極層と絶縁するように
キャパシタ絶縁層上に形成されている。また上部電極層
は、キャパシタ絶縁層に接する多結晶シリコン層と、多
結晶シリコン層上に形成されるシリサイド層とを有して
いる。
【0025】本発明の好ましい一の局面に従う半導体装
置は、主表面を有する半導体基板をさらに備えている。
また下部電極層は、不純物が導入された第2の多結晶シ
リコン層を有し、かつ半導体基板の主表面上に形成され
ている。
【0026】本発明の好ましい他の局面に従う半導体装
置では、下部電極層は、不純物が導入された第2の多結
晶シリコン層上に形成された第2のシリサイド層を有し
ている。
【0027】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体装置では、キャパシタ絶縁層はシリコン窒化膜と、
そのシリコン窒化膜上に形成された第1のシリコン酸化
膜とを有している。
【0028】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体装置では、キャパシタ絶縁層は、下部電極層とシリ
コン窒化膜との間に形成された第2のシリコン酸化膜を
有している。
【0029】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体装置は、上部電極層に接続された配線層をさらに備
えている。また配線層は、シリサイド層に電気的に接続
されたバリア層とアルミニウムを含む層とを有してい
る。バリア層は、シリサイド層とアルミニウムを含む層
との間に形成されている。
【0030】本発明の半導体装置の製造方法は、以下の
工程を備えている。まず下部電極層が形成される。そし
て下部電極層上にキャパシタ絶縁層が形成される。そし
て下部電極層と絶縁するようにキャパシタ絶縁層上に上
部電極層が形成される。この上部電極層を形成する工程
は、キャパシタ絶縁層に接するように多結晶シリコン層
を形成する工程と、多結晶シリコン層上にシリサイド層
を形成する工程とを有する。
【0031】
【作用】本願発明者らは、鋭意検討した結果、キャパシ
タを構成する上部電極層が多結晶シリコン層とシリサイ
ド層とを有することにより、従来のキャパシタに比べて
優れた容量および耐圧を有するキャパシタが得られるこ
とを見出した。
【0032】本発明の半導体装置では、キャパシタを構
成する上部電極層が、キャパシタ絶縁層に接する多結晶
シリコン層と、多結晶シリコン層上に形成されるシリサ
イド層とを有している。このため、従来のキャパシタよ
り優れた容量および耐圧を有するキャパシタを得ること
ができる。したがって、集積度を向上させても誤動作の
生じ難いキャパシタを得ることができる。
【0033】本発明の好ましい局面に従う半導体装置で
は、下部電極層は不純物が導入された第2の多結晶シリ
コン層を有している。不純物が導入された第2の多結晶
シリコン層は主に配線層などと同一プロセスで形成され
る。配線層などでは配線抵抗が低い方が好ましいため、
第2の多結晶シリコン層中に不純物を最大限注入でき
る。第2の多結晶シリコン中の不純物濃度を高くするこ
とができるため、上部および下部電極層間に高い電圧を
印加しても、下部電極層に空乏層が生じることは抑制さ
れる。このため、電極間に高い電圧を印加してもキャパ
シタの容量を高く維持することができる。
【0034】本発明の好ましい他の局面に従う半導体装
置では、下部電極層が、不純物が導入された第2の多結
晶シリコン層と第2のシリサイド層とから形成されてい
るため、ドープト多結晶シリコン膜単層よりなる場合に
比較して、下部電極層全体のシート抵抗値を低く設定す
ることができる。このため、より一層キャパシタ容量の
増大に寄与できるキャパシタを得ることができる。
【0035】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体装置では、キャパシタ絶縁層がシリコン窒化膜と第
1のシリコン酸化膜とを有している。シリコン窒化膜は
シリコン酸化膜より比誘電率が高い。このため、シリコ
ン窒化膜をキャパシタ絶縁層に用いると、シリコン酸化
膜をキャパシタ絶縁層に用いた場合に比較して、高いキ
ャパシタ容量を得ることができる。一方、シリコン酸化
膜は、シリコン窒化膜よりリーク電流を生じ難い。この
ため、シリコン酸化膜をキャパシタ絶縁層に用いると、
シリコン窒化膜をキャパシタ絶縁層に用いた場合に比較
して、高いキャパシタ耐圧を得ることができる。したが
って、キャパシタ絶縁層がシリコン窒化膜と第1のシリ
コン酸化膜とを有しているため、高いキャパシタ容量お
よびキャパシタ耐圧を有するキャパシタを得ることがで
きる。
【0036】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体装置では、キャパシタ絶縁層が、下部電極層とシリ
コン窒化膜との間に形成された第2のシリコン酸化膜を
有するため、第1のシリコン酸化膜により上部電極層付
近でのリーク電流の発生を防止できるとともに、第2の
シリコン酸化膜により下部電極層付近のリーク電流の発
生をも防止することができる。したがって、より一層キ
ャパシタ耐圧に優れたキャパシタを得ることができる。
【0037】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体装置では、配線層は、シリサイド層とアルミニウム
を含む層との間に形成されたバリア層を有しているた
め、アルミニウムを含む層とシリコンを含む層とが直接
接触することにより生ずるアロイスパイクを防止するこ
とが可能となる。
【0038】本発明の半導体装置の製造方法では、優れ
たキャパシタ容量および耐圧を有するキャパシタを製造
することができる。
【0039】
【実施例】本願発明者らは、優れた容量および耐圧を有
するキャパシタを得るべく、以下の実験を行なった。
【0040】まず図1(a)、(b)に示す実験サンプ
ル(A)および(B)を準備した。図1(a)、(b)
は、実験サンプル(A)および(B)の構成を概略的に
示す断面図である。図1(a)を参照して、実験サンプ
ル(A)では、キャパシタを構成する上部電極が、不純
物の導入されていない多結晶シリコン膜(以下、ノンド
ープト多結晶シリコン膜とする)と、シリサイド膜とか
らなっている。
【0041】具体的には、p型シリコン基板19の表面
上に下部電極となるp+ 拡散領域1が形成されている。
このp+ 拡散領域1の素子分離酸化膜15によって分離
された表面と接するように、シリコン窒化膜(Si3
4 )よりなるキャパシタ絶縁層3が形成されている。こ
のキャパシタ絶縁層3上に、ノンドープト多結晶シリコ
ン膜5とチタンシリサイド(TiSi2 )層7とからな
る上部電極が形成されている。
【0042】この上部電極5、7を覆うようにシリコン
酸化膜よりなる絶縁膜13が形成されている。この絶縁
膜13には、チタンシリサイド層7の一部表面に達する
開口13aが形成されている。この開口13aを通じて
チタンシリサイド層7に接するように窒化チタン(Ti
N)膜9が形成されている。この窒化チタン膜9の表面
上にはアルミニウム・シリコン(AlSi)膜11が形
成されている。
【0043】またp型シリコン基板19の裏面上にはチ
タンとニッケルと金との3層構造(Ti/Ni/Au)
よりなる導電層17が形成されている。
【0044】下部電極となるp+ 拡散領域1は、ρ(シ
ート抵抗)=40Ω/□となるように設定されており、
上部電極のノンドープト多結晶シリコン膜5は、150
0Åの膜厚で形成され、チタンシリサイド膜7は650
Åの膜厚で形成される。また、窒化チタン層9とアルミ
ニウム・シリコン膜11とは各々1000Å、6500
Åの膜厚で形成される。
【0045】次に図1(b)を参照して、実験サンプル
(B)では、キャパシタを構成する上部電極がドープト
多結晶シリコン膜単層よりなっている。
【0046】具体的には、実験サンプル(B)の上部電
極はドープト多結晶シリコン膜55単層よりなってお
り、その膜厚は1500Åである。また配線層はアルミ
ニウム・シリコン膜61単層よりなっており、その膜厚
は6500Åである。
【0047】上部電極を構成するドープト多結晶シリコ
ン膜55は、ノンドープト多結晶シリコン膜が形成され
た後、シート抵抗ρ=25±3Ω/□となるようにリン
(P)が導入されている。
【0048】なお、この上部電極および配線層以外の構
成については実験サンプル(A)とほぼ同様であるため
その説明を省略する。
【0049】上記の構成を有する実験サンプル(A)お
よび(B)の各々について耐圧および容量の測定を行な
った。
【0050】耐圧および容量の測定方法は以下のとおり
である。まずp型シリコン基板19の裏面に形成された
導電層17を接地状態として、アルミニウム・シリコン
膜11、61に電圧を印加した。このときキャパシタ絶
縁層3に流れるリーク電流値Iを測定し、リーク電流値
Iが100PAとなったときの印加電圧とキャパシタ間
に蓄積された容量とを測定した。
【0051】なお、実験サンプル(A)については、キ
ャパシタ絶縁層3の膜厚を200Å、300Å、600
Åとして、その各膜厚での印加電圧(キャパシタ耐圧)
と容量とを測定した。
【0052】また実験サンプル(B)については、キャ
パシタ絶縁層3の膜厚を100Å、200Å、300Å
として、その各膜厚での印加電圧(キャパシタ耐圧)と
容量とを測定した。
【0053】上記の測定結果を図2に示す。図2は、実
験サンプル(A)および(B)のキャパシタ耐圧と容量
との測定結果を示すグラフである。図2を参照して、●
印で示す実験サンプル(A)の方が、○印で示す実験サ
ンプル(B)に比較してキャパシタ耐圧および容量の点
で優れていることがわかる。この実験結果は以下のよう
に説明される。
【0054】従来のキャパシタ構造では、上部電極がド
ープト多結晶シリコン膜よりなっている。このドープト
多結晶シリコン膜中の不純物が後工程における熱処理な
どによって、キャパシタ絶縁層中に拡散し、キャパシタ
絶縁層の膜質を劣化させたため、キャパシタ容量および
耐圧が低くなると考えられる。
【0055】また、ドープト多結晶シリコン膜の方がノ
ンドープト多結晶シリコン膜より、一般にグレインサイ
ズが大きい。このため、上部電極にドープト多結晶シリ
コン膜を用いた場合、キャパシタに電荷などが蓄積され
ると上部電極に電界のむらが生じ、これによりキャパシ
タ容量および耐圧が低くなると考えられる。
【0056】以上の実験結果から、キャパシタの上部電
極にノンドープト多結晶シリコン膜とシリサイド層との
積層構造を用いることにより、上部電極にドープト多結
晶シリコン膜を用いた場合よりも、キャパシタ耐圧およ
び容量に優れたキャパシタを得られることが判明した。
【0057】以下に示す本発明の各実施例は、以上の知
見に基づいてなされている。実施例1 図3は、本発明の第1の実施例における半導体装置の構
成を概略的に示す断面図である。図3を参照して、本実
施例の半導体装置の構成は、図39に示す従来の構成
と、キャパシタを構成する上部電極および配線層の構成
が異なる。
【0058】上部電極は、キャパシタ絶縁層103に接
するノンドープト多結晶シリコン膜105と、このノン
ドープト多結晶シリコン膜105上に形成されるたとえ
ばチタンシリサイドなどのシリサイド層107aとを有
している。このシリサイド層107aは、たとえばチタ
ンシリサイド(TiSi2 )よりなっている。
【0059】また配線層は、開口113aを通じてシリ
サイド層107aに接するバリア層109と、このバリ
ア層109上に形成されるアルミニウム層111とを有
している。このバリア層109は、たとえば窒化チタン
(TiN)よりなっている。またバリア層109がp+
拡散領域101と接する領域には、たとえばチタンシリ
サイドよりなるシリサイド層107bが形成されてい
る。
【0060】なお、キャパシタ絶縁層103はシリコン
窒化膜単層に限られず、シリコン窒化膜とシリコン酸化
膜の積層構造であってもよい。またアルミニウム層11
1は、アルミニウム・シリコン層よりなっていてもよ
い。
【0061】次に、本実施例の半導体装置をバイポーラ
トランジスタとともに製造する場合について説明する。
【0062】図4〜図10は、本発明の第1の実施例に
おける半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図
である。まず本実施例の製造方法は、図40に示す従来
の製造方法の工程を経る。
【0063】次に図4を参照して、下部電極となるp+
拡散領域101の一部表面が露出するように、シリコン
酸化膜115bに開口115cが写真製版技術により形
成される。この開口115cを通じてp+ 拡散領域10
1の一部表面と接するように表面全面にシリコン窒化膜
103が形成される。このシリコン窒化膜103の表面
全面にたとえばCVD(Chemical Vapor Deposition )
法によりノンドープト多結晶シリコン膜105が形成さ
れる。この後、ノンドープト多結晶シリコン膜105と
シリコン窒化膜103とが写真製版技術により所望の形
状にパターニングされる。
【0064】図5を参照して、ノンドープト多結晶シリ
コン膜105を覆うようにシリコン酸化膜113が形成
される。このシリコン酸化膜113には平坦化処理が施
され、上部表面が平坦化された層間絶縁膜113が形成
される。
【0065】図6を参照して、層間絶縁膜113の表面
上に所望の形状を有するレジストパターン150aが形
成される。このレジストパターン150aをマスクとし
て層間絶縁膜113およびシリコン酸化膜115bに異
方性エッチングが施される。このエッチングにより、ノ
ンドープト多結晶シリコン膜105の一部表面を露出す
るコンタクトホール113aと、p+ 拡散領域101の
一部表面を露出するコンタクトホール113bと、エピ
タキシャル層121の一部表面を露出するコンタクトホ
ール113cと、p+ 拡散領域125の一部表面を露出
するコンタクトホール113d、113eとが各々形成
される。この後、レジストパターン150aが除去され
る。
【0066】図7を参照して、コンタクトホール113
a、113b、113dの各々がレジストパターン15
0bにより埋込まれる。この状態で、コンタクトホール
113cおよび113eを通じてヒ素などのn型不純物
が注入される。この後、レジストパターン150bが除
去される。
【0067】図8を参照して、1050℃の温度で熱処
理を窒素雰囲気中で20分間行なうことにより、注入さ
れたn型不純物が拡散・活性化する。これにより、エピ
タキシャル層121の表面にn型コレクタ領域127
が、p+ 拡散領域125の表面にはn型エミッタ領域1
29が各々形成される。この後、表面全面にチタン(T
i)膜109がスパッタ法により形成される。
【0068】図9を参照して、820℃の温度で窒素雰
囲気中で30秒間アニールが行なわれる。これにより、
チタン膜109がシリコンと接する部分には、チタンシ
リサイド層107a、107b、107c、107d、
107eが形成され、それ以外のところは窒化チタン層
109となる。
【0069】図10を参照して、表面全面にアルミニウ
ム・シリコン層111がスパッタ法により形成される。
この後、アルミニウム・シリコン層111と窒化チタン
層109とが写真製版技術によってパターニングされ、
各コンタクトホール113a、113b、113c、1
13d、113eを通じて各下層と接する配線層10
9、111が形成される。
【0070】本実施例では、キャパシタを構成する上部
電極がノンドープト多結晶シリコン膜105とシリサイ
ド層107aとからなっている。このため、本実施例の
キャパシタ構造は、図39に示す従来のキャパシタ構造
に比較して優れた耐圧および容量を有する。したがっ
て、本実施例のキャパシタ構造であれば、集積度を向上
させても誤動作が生じ難い。
【0071】本実施例においてはキャパシタを構成する
下部電極が、基板表面に形成された不純物領域101で
ある場合について説明したが、下部電極は不純物領域に
限られず、ドープト多結晶シリコン膜よりなっていても
よい。以下、下部電極がドープト多結晶シリコン膜より
なる実施例について説明する。
【0072】実施例2 図11は、本発明の第2の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。図11を参照して、
本実施例のキャパシタを構成する下部電極は、ドープト
多結晶シリコン膜201aよりなっている。
【0073】具体的には、p型シリコン基板217の表
面上にエピタキシャル層221が形成されている。エピ
タキシャル層221の表面上に素子分離酸化膜などの絶
縁膜215が形成されている。絶縁膜215の表面上
に、下部電極となるドープト多結晶シリコン膜201a
がパターニングされて形成されている。このノンドープ
ト多結晶シリコン膜201aの一部表面上にキャパシタ
絶縁層となるシリコン窒化膜203aとシリコン酸化膜
203bとが積層して形成されている。シリコン酸化膜
203bの表面上には、上部電極205、207aが形
成されている。
【0074】上部電極は、ノンドープト多結晶シリコン
膜205と、シリサイド層207aとを有している。ノ
ンドープト多結晶シリコン膜205は、シリコン酸化膜
203bの表面上に形成されている。またシリサイド層
207aは、ノンドープト多結晶シリコン膜205の一
部表面に形成されている。
【0075】また、下部電極であるドープト多結晶シリ
コン膜201aの一部表面には、シリサイド層207b
が形成されている。
【0076】ノンドープト多結晶シリコン膜205とド
ープト多結晶シリコン膜201aとを覆うようにシリコ
ン酸化膜よりなる層間絶縁膜213が形成されている。
層間絶縁膜213には、上部電極の一部表面に達するコ
ンタクトホール213aと、下部電極201aの一部表
面に達するコンタクトホール213bとが形成されてい
る。
【0077】コンタクトホール213aと213bの各
々を通じて下層のシリサイド層207a、207bに接
するように配線層209、211がパターニングされて
形成されている。
【0078】配線層は、たとえば窒化チタンよりなるバ
リア層209と、アルミニウム・シリコン層211とを
有している。バリア層209は、各コンタクトホール2
07a、207bを通じてシリサイド層207a、20
7bに接するように形成されている。またアルミニウム
・シリコン層211は、このバリア層209の表面上に
形成されている。
【0079】次に本実施例の半導体装置をバイポーラト
ランジスタとともに製造する場合について説明する。
【0080】図12〜図17は、本発明の第2の実施例
における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面
図である。まず図12を参照して、p型シリコン基板2
17の所定表面にたとえばアンチモン(Sb)などのn
型不純物が注入される。この後、熱処理が施されてp型
シリコン基板217の一部表面にn+ 拡散領域219が
形成される。この後、p型シリコン基板217の表面全
面にエピタキシャル層221が形成される。これによ
り、n+ 拡散領域219が、p型シリコン基板217と
エピタキシャル層221との間に埋込まれた構造とな
る。
【0081】この後、たとえばLOCOS法を用いて素
子分離酸化膜215aおよび薄いシリコン酸化膜215
bが形成される。エピタキシャル成長層の所定領域にp
型不純物が導入されることにより、素子分離のためのp
+ 拡散領域223が形成される。
【0082】n+ 拡散領域219の上方に位置するエピ
タキシャル層221の表面にp型の不純物が注入された
後、熱処理が行なわれる。これによって、バイポーラト
ランジスタのベース領域となるp+ 拡散領域225が形
成される。
【0083】写真製版技術により、エピタキシャル層2
21およびp+ 拡散領域225の上方に位置する薄いシ
リコン酸化膜215bに選択的に開口215c、215
dが各々形成され、n型不純物が注入される。この後、
1050℃の温度で、窒化雰囲気中で20分間の熱処理
が行なわれる。これによって、エピタキシャル層221
の所定領域およびp+ 拡散領域225の所定領域に、バ
イポーラトランジスタのコレクタおよびエミッタ領域と
なるn+ 拡散領域227、229が形成される。
【0084】この開口215c、215dの各々を通じ
てn+ 拡散領域227、229の各々に接するように表
面全面にCVD法により多結晶シリコン膜が形成され
る。この多結晶シリコン膜にn型の不純物が注入され、
熱処理が行なわれてドープト多結晶シリコン膜とされ
る。このドープト多結晶シリコン膜が写真製版技術によ
ってパターニングされて、キャパシタの下部電極201
aと、コレクタ電極層201bと、エミッタ電極層20
1cとが形成される。
【0085】図13を参照して、表面全面にシリコン窒
化膜203aが形成される。この後、ウエット酸化が行
なわれてシリコン窒化膜203aの表面全面にシリコン
酸化膜203bが形成される。さらにシリコン酸化膜2
03bの表面全面にCVD法法によりノンドープト多結
晶シリコン膜205が形成される。写真製版技術によ
り、ノンドープト多結晶シリコン膜205、シリコン酸
化膜203b、シリコン窒化膜203aが順次パターニ
ングされる。これにより、下部電極201aの一部表面
上にのみキャパシタ絶縁層となるシリコン窒化膜203
aとシリコン酸化膜203bとが形成され、そのシリコ
ン酸化膜203b上にのみノンドープト多結晶シリコン
膜205が形成される。
【0086】図14を参照して、表面全面を覆うように
シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜213が形成され
る。この層間絶縁膜213の表面上に所望の形状を有す
るレジストパターン250aが形成される。このレジス
トパターン250aをマスクとして層間絶縁膜213に
一旦、等方性エッチングが施される。これにより層間絶
縁膜213の途中位置までエッチングを施した後、さら
にレジストパターン250aをマスクとして異方性エッ
チングが施される。
【0087】この等方性および異方性エッチングによ
り、層間絶縁膜213には、ノンドープト多結晶シリコ
ン膜205の一部表面を露出するコンタクトホール21
3aと、コレクタ電極層201bの一部表面を露出する
コンタクトホール213cと、p+ 拡散領域225の一
部表面を露出するコンタクトホール213dと、エミッ
タ電極層201cの一部表面を露出するコンタクトホー
ル213eとが各々形成される。この後、レジストパタ
ーン250aが除去される。
【0088】図15を参照して、表面全面にチタン層2
09がスパッタ法により形成される。この後、820℃
の温度で窒素雰囲気中で30秒のアニールが行なわれ、
チタン層209がシリコンと接する部分にチタンシリサ
イド層が形成される。すなわち、ノンドープト多結晶シ
リコン膜205、コレクタ電極層201b、p+ 拡散領
域225およびエミッタ電極層201cの一部表面にチ
タンシリサイドよりなるシリサイド層207a、207
c、207d、207eが各々形成される。なお、この
アニール処理により、チタンシリサイドとならないチタ
ン層の部分は窒化チタン層となる。
【0089】図16を参照して、表面全面にアルミニウ
ム・シリコン層211がスパッタ法により形成される。
【0090】図17を参照して、窒化チタン層209お
よびアルミニウム・シリコン層211とが写真製版技術
によりパターニングされ、コンタクトホール213a、
213c、213d、213eを通じて各下層に接する
配線層209、211が形成される。
【0091】本実施例のキャパシタ構造は、キャパシタ
を構成する上部電極が、ノンドープト多結晶シリコン膜
205と、シリサイド層207とを有している。このた
め、本実施例のキャパシタ構造では、図39に示す従来
例に比較して優れた耐圧および容量を得ることができ
る。したがって、本実施例のキャパシタ構造は集積度を
向上させても誤動作が生じ難い。
【0092】また、本実施例では、キャパシタを構成す
る下部電極が基板表面に形成された不純物領域ではな
く、ドープト多結晶シリコン膜により形成されている。
このため、本実施例のキャパシタ構造は以下に述べる利
点を有している。
【0093】本願発明者らは、図1(a)に示す実験サ
ンプル(A)とともに、図18に示す実験サンプル
(C)を準備した。
【0094】実験サンプル(A)の構成については上述
と同様である。なお、下部電極となるp+ 拡散領域1
は、ボロン(B+ )が1.3×1014cm-2のドーズ量
で注入されることにより形成されており、0.6μmの
拡散深さを有している。
【0095】図18は、実験サンプル(C)の構成を概
略的に示す断面図である。図18を参照して、実験サン
プル(C)では、キャパシタを構成する上部電極がノン
ドープト多結晶シリコン膜とシリサイド層とを有し、か
つ下部電極がドープト多結晶シリコン膜よりなってい
る。
【0096】具体的には、p型シリコン基板277の表
面上にエピタキシャル層281が形成されている。この
エピタキシャル層281の表面上に素子分離酸化膜より
なる絶縁層275が形成されている。この絶縁層275
の表面上に下部電極となるパターニングされたドープト
多結晶シリコン膜261が形成されている。このドープ
ト多結晶シリコン膜261は、2500Åの膜厚を有
し、かつ、多結晶シリコン膜にリン(P+ )を4×10
16cm-2のドーズ量で注入することにより形成されてい
る。このドープト多結晶シリコン膜261の表面上に
は、キャパシタ絶縁層となるシリコン窒化膜263を介
在して、上部電極265、267aが形成されている。
【0097】上部電極は、ノンドープト多結晶シリコン
膜265と、ノンドープト多結晶シリコン膜265の一
部表面に形成されたシリサイド層267aとを有してい
る。このキャパシタを覆うように絶縁層275の表面全
面にシリコン酸化膜273が形成されている。シリコン
酸化膜273に設けられた開口273aを通じ、窒化チ
タンよりなるバリア層269がシリサイド層267aに
接して形成されている。またバリア層269の表面上に
アルミニウム・シリコン層271が形成されている。
【0098】このような構成を有する実験サンプル
(A)および(C)のキャパシタ電極間に電圧を印加し
た場合のキャパシタの容量の変化を測定した。その測定
結果を図19および図20に示す。
【0099】図19は、実験サンプル(C)の電極間に
印加された電圧とキャパシタ容量との関係を示すグラフ
であり、図20は、実験サンプル(A)の電極間に印加
した電圧とキャパシタ容量との関係を示すグラフであ
る。
【0100】図19および図20を参照して、この測定
結果より、キャパシタを構成する下部電極がドープト多
結晶シリコン膜の場合には、電極間に印加する電圧が高
くなった場合でも容量は一定値を維持していることがわ
かる。これに対して、実験サンプル(A)のように下部
電極が基板表面に形成された不純物領域の場合には、電
極間に印加される電圧が高くなると、容量が低下してい
ることがわかる。実験サンプル(A)において、電極間
に印加する電圧が高くなると容量が低下することについ
ては以下のように説明される。
【0101】図3を参照して、上部電極105、107
aと下部電極101との間に比較的高い電圧が印加され
ると、下部電極をなすp+ 拡散領域101に空乏層が生
じる。この空乏層は、キャパシタ絶縁層103付近(領
域S)に生じる。この空乏層の発生により、キャパシタ
絶縁層が実質的に厚くなったと同様の結果が生じ、それ
ゆえ、電極間に高い電圧を印加してもキャパシタ容量が
高くならないと考えられる。
【0102】このp+ 拡散領域101内の空乏層の発生
は、下部電極となるp+ 拡散領域101の濃度を高くす
ることで抑制できる。ところが、このp+ 拡散領域10
1は、その製造プロセスにおいて、図4に示すようにバ
イポーラトランジスタのベース領域125などと同一プ
ロセスで形成される場合がある。この場合、下部電極と
なるp+ 拡散領域101の濃度を必要以上に高くするこ
とができない。このため、下部電極に不純物領域を用い
る場合には、空乏層の発生を抑制し難い。
【0103】これに対して、本実施例の下部電極には、
ドープト多結晶シリコン膜201aが用いられている。
このドープト多結晶シリコン膜201aは図12に示す
ようにコレクタ電極201b、エミッタ電極201cの
ような配線などと同一プロセスで形成される。配線など
では、配線抵抗が低いほど好ましいため、多結晶シリコ
ン膜中に不純物を最大限注入することができる。このよ
うに下部電極にドープト多結晶シリコン膜を用いた場
合、多結晶シリコン中の不純物濃度を高くすることにつ
いて製造プロセスによる制約が少ない。よって、本実施
例のキャパシタ構造では、下部電極である多結晶シリコ
ン膜201a中の不純物濃度を高くすることが容易であ
る。このため、下部電極にドープト多結晶シリコン膜を
用いることで、下部電極に空乏層の生じることは容易に
抑制されうる。
【0104】以上より、本実施例のキャパシタ構造で
は、キャパシタを構成する電極間に比較的高い電圧を印
加したとしても、容量値は一定値に維持されるという効
果を有する。
【0105】シリコン窒化膜はシリコン酸化膜より比誘
電率が高い。このため、シリコン窒化膜をキャパシタ絶
縁層に用いると、シリコン酸化膜をキャパシタ絶縁層に
用いた場合に比較して、高いキャパシタ容量を得ること
ができる。一方、シリコン酸化膜は、シリコン窒化膜よ
りリーク電流を生じ難い。このため、シリコン酸化膜を
キャパシタ絶縁層に用いると、シリコン窒化膜をキャパ
シタ絶縁層に用いた場合に比較して、高いキャパシタ耐
圧を得ることができる。
【0106】本実施例では、キャパシタ絶縁層としてシ
リコン窒化膜203aとシリコン酸化膜203bとの2
層積層構造を用いているため、シリコン窒化膜203a
を用いたことにより高いキャパシタ容量を得ることがで
きるとともに、シリコン酸化膜203bを用いたことに
より高いキャパシタ耐圧をも得ることができる。
【0107】なお、本実施例では、キャパシタ絶縁層と
してシリコン窒化膜203aとシリコン酸化膜203b
との2層積層構造について説明したが、キャパシタ絶縁
層の構成はこれに限られず、実施例3に示す構成であっ
てもよい。
【0108】実施例3 図21は、本発明の第3の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。
【0109】図21を参照して、本実施例の構成は、第
2の実施例の構成とキャパシタ絶縁層の構成が異なる。
【0110】本実施例においては、キャパシタ絶縁層
は、シリコン酸化膜203cと、シリコン窒化膜203
aと、シリコン酸化膜203bとの3層積層構造を有し
ている。具体的には、下部電極であるドープト多結晶シ
リコン膜201aの表面上にシリコン酸化膜203c
と、シリコン窒化膜203aと、シリコン酸化膜203
bとが順次積層して形成されている。
【0111】なお、これ以外の構成については、本発明
の第2の実施例とほぼ同様であるためその説明は省略す
る。
【0112】次に、本実施例の半導体装置をバイポーラ
トランジスタとともに製造する場合について説明する。
【0113】図22と図23とは、本発明の第3の実施
例における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断
面図である。まず本実施例の製造方法は、図12に示す
第2の実施例の製造工程を経る。
【0114】次に図22を参照して、シリコン酸化膜2
03cを表面全面に形成した後、シリコン窒化膜203
aがCVD法により形成され、さらにウエット酸化によ
りシリコン窒化膜203aの表面全面にシリコン酸化膜
203bが形成される。そしてこのシリコン酸化膜20
3bの表面全面にCVD法によりノンドープト多結晶シ
リコン膜205が形成される。このように形成されたノ
ンドープト多結晶シリコン膜205、シリコン酸化膜2
03b、シリコン窒化膜203aおよびシリコン酸化膜
203cが、写真製版技術により所望の形状にパターニ
ングされて、下部電極201aの表面上にのみ残存され
る。
【0115】この後、第2の実施例と同様の後工程を経
ることにより、図23に示す構成が得られる。
【0116】本実施例では、キャパシタを構成する上部
電極が、ノンドープト多結晶シリコン膜205とシリサ
イド層207aとを有している。このため、本実施例の
キャパシタ構造は、図39に示す従来のキャパシタ構造
より優れた容量および耐圧を有する。したがって、本実
施例のキャパシタ構造は、集積度を向上させても誤動作
が生じ難い。
【0117】また本実施例では、キャパシタを構成する
下部電極がドープト多結晶シリコン膜201aよりなっ
ているため、第2の実施例と同様、キャパシタ電極間に
印加する電圧を比較的高くしても、キャパシタ容量は一
定値に維持され得る。このため、安定した動作を確保す
ることが可能である。
【0118】また本実施例では、第2の実施例における
キャパシタ絶縁層の構造に、さらにシリコン酸化膜20
3cが付加されており、このシリコン酸化膜203c
が、下部電極201aとシリコン窒化膜203aとの間
に位置している。このため、シリコン酸化膜203bに
よってキャパシタの上部電極層205、207付近での
リーク電流の発生を防止できるとともに、シリコン酸化
膜203cにより、下部電極201a付近のリーク電流
の発生を防止することもできる。したがって、より一層
キャパシタ耐圧に優れたキャパシタを得ることができ
る。
【0119】第2および第3の実施例では、キャパシタ
を構成する下部電極がドープト多結晶シリコン膜単層よ
りなっている場合について説明したが、下部電極は、複
数の層が積層された構成を有していてもよい。以下、下
部電極が複数の積層構造よりなる実施例について説明す
る。
【0120】実施例4 図24は、本発明の第4の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。図24を参照して、
本実施例の構成は、第2の実施例と下部電極の構成が異
なる。
【0121】本実施例においては、下部電極は、ドープ
ト多結晶シリコン膜201aと、シリサイド層202と
を有している。ドープト多結晶シリコン膜201aは、
絶縁層215の表面上にパターニングされて形成されて
いる。このドープト多結晶シリコン膜201aの表面全
面にシリサイド層202が形成されている。
【0122】なお、これ以外の構成については第2の実
施例とほぼ同様であるためその説明は省略する。
【0123】次に、本実施例の半導体装置をバイポーラ
トランジスタとともに製造する場合について説明する。
【0124】図25と図26とは、本発明の第4の実施
例における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断
面図である。まず本実施例の製造方法は、図12に示す
第2の実施例とほぼ同様の工程を経る。
【0125】図25を参照して、ただし、下部電極、コ
レクタ電極層およびエミッタ電極層は以下のように形成
される。まず多結晶シリコン膜が表面全面に形成され
る。この多結晶シリコン膜にn型の不純物が注入され、
熱処理が施されてドープト多結晶シリコン膜となる。こ
の後、アルゴン(Ar)雰囲気中で2〜10mTor
r.の圧力で、基板温度を25℃〜400℃に加熱し
て、ドープト多結晶シリコン膜全面上にタングステンシ
リサイド層202がスパッタ法により形成される。この
ドープト多結晶シリコン膜とタングステンシリサイド層
202とが写真製版技術によりパターニングされて、下
部電極201a、202とコレクタ電極層201b、2
02と、エミッタ電極層201c、202とが各々形成
される。
【0126】図26を参照して、表面全面にシリコン窒
化膜がCVD法により形成された後、ウエット酸化が行
なわれて、シリコン窒化膜203aの表面全面にシリコ
ン酸化膜203bが形成される。そしてシリコン酸化膜
203bの表面全面にCVD法によりノンドープト多結
晶シリコン膜205が形成される。このノンドープト多
結晶シリコン膜205とシリコン酸化膜203bとシリ
コン窒化膜203aとが写真製版技術により順次パター
ニングされて、下部電極201a、202上に残存され
る。
【0127】図27を参照して、表面全面を覆うように
たとえばBPSG(Boron-doped Phospho-Silicate Gla
ss)膜よりなる層間絶縁膜213が形成される。この層
間絶縁膜213に平坦化処理が施されて、その上部表面
が平坦化される。この層間絶縁膜213の上部表面上に
所望の形状を有するレジストパターン250aが形成さ
れる。このレジストパターン250aをマスクとして層
間絶縁膜213に一旦、等方性エッチングが施される。
この後、レジストパターン250aをマスクとしたまま
で層間絶縁膜213に異方性エッチングが施される。
【0128】この等方性および異方性エッチングによ
り、ノンドープト多結晶シリコン膜205の表面に達す
るコンタクトホール213aと、コレクタ電極層201
b、202の一部表面に達するコンタクトホール213
cと、p+ 拡散領域225に達するコンタクトホール2
13dと、エミッタ電極層201c、202に達するコ
ンタクトホール213eとが各々形成される。この後、
レジストパターン250aが除去される。
【0129】図28を参照して、表面全面にチタン層2
09がスパッタ法により形成される。この後、820℃
の温度で窒素雰囲気中で30秒間アニールが行なわれ
る。これにより、チタン層209がシリコンと接してい
る部分ではチタンシリサイド層が形成される。すなわ
ち、チタン層209がノンドープト多結晶シリコン膜2
05と接する部分にはシリサイド層207aが、p+
散領域225と接する領域にはシリサイド層207dが
各々形成される。またチタン層のうちチタンシリサイド
層とならない部分は、窒化チタン層209となる。
【0130】図29を参照して、表面全面にアルミニウ
ム・シリコン層211がスパッタ法により形成される。
【0131】図30を参照して、アルミニウム・シリコ
ン層211と窒化チタン層209とが写真製版技術によ
り順次パターニングされて、コンタクトホール213
a、213c,213d,213eを通じて各下層に接
する配線層209、211が形成される。
【0132】本実施例では、キャパシタを構成する上部
電極が、ノンドープト多結晶シリコン膜205と、シリ
サイド層207aとを有している。このため、本実施例
のキャパシタ構造は、図39に示す従来のキャパシタ構
造より優れた容量および耐圧を有する。したがって、本
実施例のキャパシタ構造では、集積度を向上させても誤
動作が生じにくい。
【0133】また、本実施例では、キャパシタを構成す
る下部電極がドープト多結晶シリコン膜101aおよび
シリサイド層202との積層構造よりなっており、基板
表面に形成された不純物領域よりなっていない。このた
め、キャパシタを構成する電極間に比較的高い電圧を印
加しても容量は一定値を維持する。したがって、本実施
例のキャパシタ構造では、安定した動作を実現すること
が可能となる。
【0134】また本実施例では、キャパシタ絶縁層がシ
リコン窒化膜203aとシリコン酸化膜203bとの2
層積層構造よりなっているため、実施例2と同様、より
高いキャパシタ容量およびキャパシタ耐圧を有するキャ
パシタを得ることができる。
【0135】また本実施例では、下部電極が、ドープト
多結晶シリコン膜201aとシリサイド層202との積
層構造を有している。このため、下部電極がドープト多
結晶シリコン膜単層よりなる場合に比較して、下部電極
全体のシート抵抗値を低く設定することができる。それ
ゆえ、本実施例では、より一層キャパシタ容量の増大に
寄与できるキャパシタを得ることが可能となる。
【0136】また、本実施例では、キャパシタ絶縁層
が、シリコン窒化膜203aとシリコン酸化膜203b
との2層積層構造よりなる場合について説明したが、こ
れに限定されず、3層以上の積層構造であってもよい。
以下、キャパシタ絶縁層が3層以上の積層構造である実
施例について説明する。
【0137】実施例5 図31は、本発明の第5の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。図31を参照して、
本実施例の半導体装置の構成は、第4の実施例における
構成とキャパシタ絶縁層の構成が異なる。すなわち、本
実施例のキャパシタ絶縁層は、シリサイド層202の表
面上にシリコン酸化膜203cと、シリコン窒化膜20
3aと、シリコン酸化膜203bとが順次積層された構
成を有している。
【0138】なお、これ以外の構成については第4の実
施例とほぼ同様であるため、その説明は省略する。
【0139】次に、本実施例の半導体装置をバイポーラ
トランジスタとともに製造する場合について説明する。
【0140】図32と図33とは、本発明の第5の実施
例における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断
面図である。まず本実施例の製造方法は、図25に示す
第4の実施例と同様の工程を経る。
【0141】次に図32を参照して、表面全面にシリコ
ン酸化膜203cが形成された後、CVD法によりシリ
コン窒化膜203aが形成され、さらにこの後、ウエッ
ト酸化が行なわれてシリコン窒化膜203aの表面全面
にシリコン酸化膜203bが形成される。このシリコン
酸化膜203bの表面全面にCVD法によりノンドープ
ト多結晶シリコン膜205が形成される。このノンドー
プト多結晶シリコン膜205と、シリコン酸化膜203
bと、シリコン窒化膜203aと、シリコン酸化膜20
3cとは、写真製版技術により順次パターニングされ
て、下部電極201a、202の上にのみ残存される。
【0142】この後、第4の実施例とほぼ同様の後工程
を経ることにより図33に示す構成となる。
【0143】本実施例では、キャパシタを構成する上部
電極が、ノンドープト多結晶シリコン膜205と、シリ
サイド層207とを有している。このため、本実施例の
キャパシタ構造は、図39に示す従来のキャパシタ構造
より優れた容量および耐圧を有する。したがって、本実
施例のキャパシタ構造では、集積度を向上させても誤動
作が生じにくい。
【0144】また本実施例では、キャパシタを構成する
下部電極がドープト多結晶シリコン膜201aと、シリ
サイド層202との積層構造を有しており、基板表面に
形成された不純物領域ではない。このため、キャパシタ
を構成する電極間に比較的高い電圧を印加しても、容量
は一定値を維持する。したがって、本実施例のキャパシ
タ構造では、比較的高い電圧が用いられるデバイスにお
いても安定した動作を実現することが可能である。
【0145】また本実施例では、キャパシタ絶縁層が、
シリコン酸化膜203cとシリコン窒化膜203aとシ
リコン酸化膜203bとの3層積層構造を有しているた
め、上述した実施例3と同様、キャパシタ耐圧により一
層優れたキャパシタを得ることができる。
【0146】また本実施例では、下部電極が、ドープト
多結晶シリコン膜201aとシリサイド層202との2
層積層構造を有しているため、実施例4と同様、より一
層キャパシタ容量の増大に寄与できるキャパシタを得る
ことができる。
【0147】実施例6 図34は、本発明の第6の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。図34を参照して、
本実施例の構成は、第4の実施例の構成と上部電極およ
び配線層の構成が異なる。本実施例の上部電極は、ノン
ドープト多結晶シリコン膜205と、シリサイド層20
6とを有している。ノンドープト多結晶シリコン膜20
5は、キャパシタ絶縁層203a、203bの表面上に
形成されている。またシリサイド層206は、このノン
ドープト多結晶シリコン膜205の全面に形成されてい
る。
【0148】また本実施例の配線層は、アルミニウム・
シリコン層311単層よりなっている。
【0149】なお、これ以外の構成については第4の実
施例の構成とほぼ同様であるためその説明は省略する。
【0150】次に、本実施例の半導体装置をバイポーラ
トランジスタとともに製造する場合について説明する。
【0151】図35〜図38は、本実施例の製造方法を
工程順に示す概略断面図である。本実施例の製造方法
は、まず図25に示す第4の実施例における工程を経
る。
【0152】次に図35を参照して、表面全面にCVD
法によりシリコン窒化膜が形成された後、ウエット酸化
によりシリコン窒化膜203aの表面全面にシリコン酸
化膜203bが形成される。このシリコン酸化膜203
bの表面全面にCVD法によりノンドープト多結晶シリ
コン膜205が形成される。またノンドープト多結晶シ
リコン膜205の表面全面にアルゴン雰囲気中で2〜1
0mTorr.の圧力で、基板を25℃〜400℃の温
度に加熱してタングステンシリサイド層206がスパッ
タ法により形成される。この後、タングステンシリサイ
ド層206と、ノンドープト多結晶シリコン膜205
と、シリコン酸化膜203bと、シリコン窒化膜203
aとが、写真製版技術により順次パターニングされて、
下部電極201a、202上にのみ残存される。
【0153】この後、BPSGよりなる層間絶縁膜21
3が表面全面を覆うように形成される。この層間絶縁膜
213に平坦化処理が施されて、その上部表面が平坦化
される。この層間絶縁膜213の上部表面上に所望の形
状を有するレジストパターン250aが形成される。こ
のレジストパターン250aをマスクとして層間絶縁膜
213に一旦、等方性エッチングが施される。この後、
レジストパターン250aをマスクとしたままで、層間
絶縁膜213に異方性エッチングが施される。この等方
性および異方性エッチングによりタングステンシリサイ
ド層206の一部表面に達するコンタクトホール213
aが、コレクタ電極層201b、202の一部表面に達
するコンタクトホール213cが、p+ 拡散領域225
の一部表面に達するコンタクトホール213dが、エミ
ッタ電極201c、202の一部表面に達するコンタク
トホール213eが各々形成される。この後、レジスト
パターン250aが除去される。
【0154】図37を参照して、表面全面に、アルミニ
ウム・シリコン層311がスパッタ法により形成され
る。
【0155】図38を参照して、アルミニウム・シリコ
ン層211が写真製版技術により所望の形状にパターニ
ングされて、コンタクトホール213a、213c、2
13d、213eを通じて各下層に接する配線層211
が形成される。
【0156】本実施例では、キャパシタを構成する上部
電極が、ノンドープト多結晶シリコン膜205とシリサ
イド層206ことを有している。このため、本実施例の
キャパシタ構造は、図39に示す従来のキャパシタ構造
より優れた容量および耐圧を有する。したがって、本実
施例のキャパシタ構造は、集積度を向上させても誤動作
が生じ難い。
【0157】また、本実施例では、キャパシタを構成す
る下部電極が、ドープト多結晶シリコン膜201aと、
シリサイド層202との積層構造を有しており、基板表
面に形成された不純物領域ではない。このため、キャパ
シタを構成する電極間に比較的高い電圧を印加しても、
容量は一定値を維持する。このため、本実施例のキャパ
シタ構造を比較的高い電圧が使用される素子に適用した
としても、安定した動作を得ることができる。
【0158】本実施例では、キャパシタ絶縁層がシリコ
ン酸化膜203c、シリコン窒化膜203a、シリコン
酸化膜203bの3層積層構造よりなっているため、実
施例3と同様、高いキャパシタ容量およびキャパシタ耐
圧を得ることができる。
【0159】また、本実施例では、キャパシタを構成す
る下部電極がドープト多結晶シリコン膜201aとシリ
サイド層202との2層積層構造を有しているため、実
施例4と同様、より一層キャパシタ容量の増大に寄与で
きるキャパシタを得ることができる。
【0160】第1〜第6の実施例において、各シリサイ
ド層は、チタンシリサイドに限定されず、タングステン
シリサイド(WSi2 )、モリブデンシリサイド(Mo
Si 2 )、白金シリサイド(PtSi2 )などであって
もよい。
【0161】なお、シリサイド層として白金シリサイド
を形成する場合には、たとえば図8のプロセスで表面全
面に白金層109がスパッタ法により形成される。この
後、600℃の温度で30分間熱処理を行なうことによ
って、図9に示す白金シリサイド層107a、107
b、107c、107d、107eを形成した後に白金
が除去される。
【0162】第1〜第5の実施例では、キャパシタを構
成する下部電極とアルミニウムを含む層(たとえばアル
ミニウム層111あるいはアルミニウム・シリコン層2
11)との間と、層間絶縁膜113、213とアルミニ
ウムを含む層との間とにバリア層109、209が設け
られている。このバリア層109、209は、アルミニ
ウムを含む層の層間絶縁膜に対する密着性を良好にする
とともに、アルミニウムを含む層がシリコンを含む層
(たとえばシリサイド層107a、207a)と直接接
触することにより生ずるアロイスパイクを防止する役割
をなしている。
【0163】また第1〜第5の実施例におけるバリア層
109、209は、窒化チタンに限定されず、シリコン
との間でシリサイドを形成する材質であり、シリコンと
の間でアロイスパイクを生じず、かつシリコン酸化膜と
密着性の良好な材質であればよい。
【0164】また第1〜第6の実施例において、キャパ
シタ絶縁層は、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜の2層
構造もしくはシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とシリコ
ン酸化膜の3層構造とについて説明したが、これに限定
されるものではなく、キャパシタ電極間を互いに絶縁で
きる材質であればよい。
【0165】またキャパシタを構成する下部電極は、基
板表面に形成される不純物領域もしくはドープト多結晶
シリコン膜もしくはドープト多結晶シリコン膜とシリサ
イド層との積層構造に限定されず、これ以外の導電性を
有する材料であってもよい。
【0166】
【発明の効果】以上の説明より、本発明の半導体装置で
は、優れた容量および耐圧を有するキャパシタを得るこ
とができる。したがって、集積度を向上させても誤動作
の生じ難いキャパシタを実現することができる。
【0167】また本発明の好ましい局面に従う半導体装
置では、下部電極層が、不純物の導入された第2の多結
晶シリコン層を有しているため、電極間に高い電圧を印
加してもキャパシタの容量を高く維持することができ
る。
【0168】本発明の好ましい他の局面に従う半導体装
置では、下部電極層が、不純物の導入された多結晶シリ
コン層とシリサイド層とを有しているため、より一層キ
ャパシタ容量の増大に寄与できるキャパシタを得ること
が可能となる。
【0169】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体装置では、キャパシタ絶縁層は、シリコン窒化膜と
第1のシリコン酸化膜との2層積層構造を有しているた
め、より高いキャパシタ容量とキャパシタ耐圧を有する
キャパシタを得ることが可能となる。
【0170】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体装置では、キャパシタ絶縁層は、下部電極層とキャ
パシタ絶縁層のシリコン窒化膜との間に形成された第2
のシリコン酸化膜を有しているため、より一層キャパシ
タ耐圧に優れたキャパシタを得ることが可能となる。
【0171】本発明の好ましいさらに他の局面に従う半
導体装置では、配線層は、上部電極層のシリサイド層と
アルミニウムを含む層との間に形成されたバリア層を有
しているため、アルミニウムを含む層とシリコンを含む
層とが直接接触することにより生ずるアロイスパイクを
防止することができる。
【0172】本発明の製造方法では、優れたキャパシタ
容量および耐圧を有するキャパシタを製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験サンプル(A)および(B)の構成を概略
的に示す断面図である。
【図2】実験サンプル(A)および(B)のキャパシタ
耐圧と容量とを測定した結果を示すグラフである。
【図3】本発明の第1の実施例における半導体装置の構
成を概略的に示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図9】本発明の第1の実施例における半導体装置の製
造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第1の実施例における半導体装置の
製造方法の第7工程を示す概略断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。
【図12】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図13】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図15】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図16】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図17】本発明の第2の実施例における半導体装置の
製造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図18】実験サンプル(C)の構成を概略的に示す断
面図である。
【図19】実験サンプル(C)の電極間に印加した電圧
と容量とを測定した結果を示すグラフである。
【図20】実験サンプル(A)の電極間に印加した電圧
と容量とを測定した結果を示すグラフである。
【図21】本発明の第3の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。
【図22】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図23】本発明の第3の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図24】本発明の第4の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。
【図25】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図26】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図27】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図28】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図29】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図30】本発明の第4の実施例における半導体装置の
製造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図31】本発明の第5の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。
【図32】本発明の第5の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図33】本発明の第5の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図34】本発明の第6の実施例における半導体装置の
構成を概略的に示す断面図である。
【図35】本発明の第6の実施例における半導体装置の
製造方法の第1工程を示す概略断面図である。
【図36】本発明の第6の実施例における半導体装置の
製造方法の第2工程を示す概略断面図である。
【図37】本発明の第6の実施例における半導体装置の
製造方法の第3工程を示す概略断面図である。
【図38】本発明の第6の実施例における半導体装置の
製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図39】従来の半導体装置の構成を概略的に示す断面
図である。
【図40】従来の半導体装置の製造方法の第1工程を示
す概略断面図である。
【図41】従来の半導体装置の製造方法の第2工程を示
す概略断面図である。
【図42】従来の半導体装置の製造方法の第3工程を示
す概略断面図である。
【図43】従来の半導体装置の製造方法の第4工程を示
す概略断面図である。
【図44】従来の半導体装置の製造方法の第5工程を示
す概略断面図である。
【図45】従来の半導体装置の製造方法の第6工程を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
1、101 p+ 拡散領域 3、103、203a シリコン窒化膜 5、105、205 ノンドープト多結晶シリコン膜 7、107a、207a シリサイド層 203b、203c シリコン酸化膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極層と、 前記下部電極層上に形成されたキャパシタ絶縁層と、 前記下部電極層と絶縁するように前記キャパシタ絶縁層
    上に形成された上部電極層とを備え、 前記上部電極層は、前記キャパシタ絶縁層に接する多結
    晶シリコン層と、前記多結晶シリコン層上に形成される
    シリサイド層とを有する、半導体装置。
  2. 【請求項2】 主表面を有する半導体基板をさらに備
    え、 前記下部電極層は、不純物が導入された第2の多結晶シ
    リコン層を有し、かつ前記半導体基板の主表面上に形成
    されている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記下部電極層は、前記第2の多結晶シ
    リコン層上に形成された第2のシリサイド層を有する、
    請求項2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記キャパシタ絶縁層はシリコン窒化膜
    と、前記シリコン窒化膜上に形成された第1のシリコン
    酸化膜とを有する、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記キャパシタ絶縁層は、前記下部電極
    層と前記シリコン窒化膜との間に形成された第2のシリ
    コン酸化膜を有する、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記上部電極層に接続された配線層をさ
    らに備え、 前記配線層は、前記シリサイド層に電気的に接続された
    バリア層とアルミニウムを含む層とを有し、 前記バリア層は、前記シリサイド層と前記アルミニウム
    を含む層との間に形成されている、請求項1に記載の半
    導体装置。
  7. 【請求項7】 下部電極層を形成する工程と、 前記下部電極層上にキャパシタ絶縁層を形成する工程
    と、 前記下部電極層と絶縁するように前記キャパシタ絶縁層
    上に上部電極層を形成する工程とを備え、 前記下部電極層を形成する工程は、 前記キャパシタ絶縁層に接するように多結晶シリコン層
    を形成する工程と、 前記多結晶シリコン層上にシリサイド層を形成する工程
    とを有する、半導体装置の製造方法。
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