JPH0769976A - 4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法 - Google Patents
4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法Info
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- JPH0769976A JPH0769976A JP23734693A JP23734693A JPH0769976A JP H0769976 A JPH0769976 A JP H0769976A JP 23734693 A JP23734693 A JP 23734693A JP 23734693 A JP23734693 A JP 23734693A JP H0769976 A JPH0769976 A JP H0769976A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方
法として望ましい再結晶法において、工業的に実施し易
く経済的な4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方
法を提供する。 【構成】 粗4,4’−ビフェニルジカルボン酸を精製
するにあたり、1,3−ジメチルプロピレンウレア、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1−メチル
−2−ピロリジノン、1,1,3,3−テトラメチルウ
レア、N,N−ジメチルアセトアミドから選ばれる1種
又は2種以上の溶媒を用いて再結晶する。
法として望ましい再結晶法において、工業的に実施し易
く経済的な4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方
法を提供する。 【構成】 粗4,4’−ビフェニルジカルボン酸を精製
するにあたり、1,3−ジメチルプロピレンウレア、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1−メチル
−2−ピロリジノン、1,1,3,3−テトラメチルウ
レア、N,N−ジメチルアセトアミドから選ばれる1種
又は2種以上の溶媒を用いて再結晶する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶樹脂原料等として有
用な4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法に関
するものである。
用な4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】4,4’−ビフェニルジカルボン酸の製
造方法としては、4,4’−ジアルキルビフェニルをコ
バルト、マンガン等の金属塩を触媒に用いて液相酸化す
る方法と、安息香酸又はその誘導体をパラジウム、ニッ
ケル等の金属触媒を用いてカップリングする方法に大別
されるが、いずれの方法も反応終了後の生成物中に反応
原料、中間体、副生成物、触媒等が混在するため、その
ままでは樹脂原料として使用できず、精製操作が必要で
ある。そして、この様な不純物を含む粗4,4’−ビフ
ェニルジカルボン酸の精製法として従来知られている方
法には、 4,4’−ビフェニルジカルボン酸をアルカリ塩と
し、水に溶解させた後、精製する方法(特開昭58-8584
1、特開平2-76837 、特開平4-202158) ジメチルスルフォキサイド(特開昭57-149244 )、
N,N−ジメチルホルムアミド(特開平2-235843)を用
いて4,4’−ビフェニルジカルボン酸を再結晶する方
法 等が知られている。しかしながら、の精製方法では、
アルカリ塩をカルボン酸に戻す段階で酸析操作が入るた
め生成する4,4’−ビフェニルジカルボン酸が微粒子
となり、4,4’−ビフェニルジカルボン酸の固液分離
工程、4,4’−ビフェニルジカルボン酸を用いた樹脂
製造工程での取扱いが困難であった。また、の精製方
法は再結晶であるため精製後の粒子径の観点からは好ま
しいが、N,N−ジメチルホルムアミドを溶媒に用いた
場合、N,N−ジメチルホルムアミドへの4,4’−ビ
フェニルジカルボン酸の溶解度が120℃でも約1g/
溶媒100gと低く、工業的に容易でなかった。ジメチ
ルスルフォキサイドを溶媒に用いた場合、ジメチルスル
フォキサイドの高温での分解、低温での固化による使用
温度の制約があり、改善が望まれていた。
造方法としては、4,4’−ジアルキルビフェニルをコ
バルト、マンガン等の金属塩を触媒に用いて液相酸化す
る方法と、安息香酸又はその誘導体をパラジウム、ニッ
ケル等の金属触媒を用いてカップリングする方法に大別
されるが、いずれの方法も反応終了後の生成物中に反応
原料、中間体、副生成物、触媒等が混在するため、その
ままでは樹脂原料として使用できず、精製操作が必要で
ある。そして、この様な不純物を含む粗4,4’−ビフ
ェニルジカルボン酸の精製法として従来知られている方
法には、 4,4’−ビフェニルジカルボン酸をアルカリ塩と
し、水に溶解させた後、精製する方法(特開昭58-8584
1、特開平2-76837 、特開平4-202158) ジメチルスルフォキサイド(特開昭57-149244 )、
N,N−ジメチルホルムアミド(特開平2-235843)を用
いて4,4’−ビフェニルジカルボン酸を再結晶する方
法 等が知られている。しかしながら、の精製方法では、
アルカリ塩をカルボン酸に戻す段階で酸析操作が入るた
め生成する4,4’−ビフェニルジカルボン酸が微粒子
となり、4,4’−ビフェニルジカルボン酸の固液分離
工程、4,4’−ビフェニルジカルボン酸を用いた樹脂
製造工程での取扱いが困難であった。また、の精製方
法は再結晶であるため精製後の粒子径の観点からは好ま
しいが、N,N−ジメチルホルムアミドを溶媒に用いた
場合、N,N−ジメチルホルムアミドへの4,4’−ビ
フェニルジカルボン酸の溶解度が120℃でも約1g/
溶媒100gと低く、工業的に容易でなかった。ジメチ
ルスルフォキサイドを溶媒に用いた場合、ジメチルスル
フォキサイドの高温での分解、低温での固化による使用
温度の制約があり、改善が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法とし
て望ましい再結晶法において、溶解度が高く、使用温度
等の制約が少ない溶媒を見出し、工業的に実施し易く経
済的な4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法を
提供することにある。
は、4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法とし
て望ましい再結晶法において、溶解度が高く、使用温度
等の制約が少ない溶媒を見出し、工業的に実施し易く経
済的な4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは上記
方法を確立するため、鋭意研究を行った結果、下記一般
式(1) R1 (R3 )N−CO−N(R4 )R2 ────(1) 又は下記一般式(2) R1 (R3 )N−CO−R2 ────(2) で表される構造を有する溶媒を用いて4,4’−ビフェ
ニルジカルボン酸を再結晶すれば、4,4’−ビフェニ
ルジカルボン酸のこれらの溶媒への溶解度が比較的高い
ために、工業的に実施し易く経済的な4,4’−ビフェ
ニルジカルボン酸の精製方法となることを見出し、本発
明を完成した。即ち、本発明は、粗4,4’−ビフェニ
ルジカルボン酸を精製するにあたり、下記一般式(1) R1 (R3 )N−CO−N(R4 )R2 ────(1) 又は下記一般式(2) R1 (R3 )N−CO−R2 ────(2) (但し、一般式(1)及び(2)において、R1 、
R2 、R3 及びR4 はアルキル基を示す。また、R1 と
R2 が結合し、環化したものでもよい。)で表される1
種又は2種以上の溶媒を用いて再結晶することを特徴と
する4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法であ
る。
方法を確立するため、鋭意研究を行った結果、下記一般
式(1) R1 (R3 )N−CO−N(R4 )R2 ────(1) 又は下記一般式(2) R1 (R3 )N−CO−R2 ────(2) で表される構造を有する溶媒を用いて4,4’−ビフェ
ニルジカルボン酸を再結晶すれば、4,4’−ビフェニ
ルジカルボン酸のこれらの溶媒への溶解度が比較的高い
ために、工業的に実施し易く経済的な4,4’−ビフェ
ニルジカルボン酸の精製方法となることを見出し、本発
明を完成した。即ち、本発明は、粗4,4’−ビフェニ
ルジカルボン酸を精製するにあたり、下記一般式(1) R1 (R3 )N−CO−N(R4 )R2 ────(1) 又は下記一般式(2) R1 (R3 )N−CO−R2 ────(2) (但し、一般式(1)及び(2)において、R1 、
R2 、R3 及びR4 はアルキル基を示す。また、R1 と
R2 が結合し、環化したものでもよい。)で表される1
種又は2種以上の溶媒を用いて再結晶することを特徴と
する4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法であ
る。
【0005】以下、本発明の精製方法について、詳細に
説明する。本発明は溶媒を用いた再結晶による精製法で
あるため、4,4’−ビフェニルジカルボン酸の溶媒へ
の溶解、冷却、固液分離、リンス及び乾燥等の工程より
構成されている。
説明する。本発明は溶媒を用いた再結晶による精製法で
あるため、4,4’−ビフェニルジカルボン酸の溶媒へ
の溶解、冷却、固液分離、リンス及び乾燥等の工程より
構成されている。
【0006】本発明において使用する粗4,4’−ビフ
ェニルジカルボン酸は、安息香酸またはその誘導体をパ
ラジウム、ニッケル等の金属触媒を用いてカップリング
して得られたものでもよいし、以下の様な4,4’−ビ
フェニルジ置換体、すなわち、4,4’−ジメチルビフ
ェニル、4,4’−ジエチルビフェニル、4,4’−ジ
イソプロピルビフェニル、4−アルキル−4’−ホルミ
ルビフェニル、4−アルキル−4’−アシルビフェニル
等をコバルト、マンガン等の金属塩を触媒に用いて液相
酸化し得られたものでもよい。精製原料として用いる粗
4,4’−ビフェニルジカルボン酸の純度には格別の制
限はないが、好ましくは80〜99%、より好ましくは
90〜98%である。
ェニルジカルボン酸は、安息香酸またはその誘導体をパ
ラジウム、ニッケル等の金属触媒を用いてカップリング
して得られたものでもよいし、以下の様な4,4’−ビ
フェニルジ置換体、すなわち、4,4’−ジメチルビフ
ェニル、4,4’−ジエチルビフェニル、4,4’−ジ
イソプロピルビフェニル、4−アルキル−4’−ホルミ
ルビフェニル、4−アルキル−4’−アシルビフェニル
等をコバルト、マンガン等の金属塩を触媒に用いて液相
酸化し得られたものでもよい。精製原料として用いる粗
4,4’−ビフェニルジカルボン酸の純度には格別の制
限はないが、好ましくは80〜99%、より好ましくは
90〜98%である。
【0007】本発明で使用する溶媒は、下記一般式
(1) R1 (R3 )N−CO−N(R4 )R2 ────(1) 又は下記一般式(2) R1 (R3 )N−CO−R2 ────(2) で表される構造を有する溶媒である。ここでR1 、
R2 、R3 及びR4 はアルキル基を示す。また、R1 と
R2 が結合し、環化したものでもよい。この様な構造を
有する溶媒であり市販されているものとしては、1,3
−ジメチルプロピレンウレア(別名:1,3−ジメチル
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミ
ジノン、沸点:230℃)、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン(融点:8.2℃、沸点:225℃)、
1−メチル−2−ピロリジノン(別名:N−メチル−2
−ピロリドン、融点:−24℃、沸点:204℃)、
1,1,3,3−テトラメチルウレア(融点:−1℃、
沸点:177℃)、N,N−ジメチルアセトアミド(融
点:−20℃、沸点:165℃)、N,N−ジエチルア
セトアミド(沸点:186℃)等を挙げる事ができる。
特に1,3−ジメチルプロピレンウレア、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン、1−メチル−2−ピロリ
ジノン、1,1,3,3−テトラメチルウレア、N,N
−ジメチルアセトアミドは4,4’−ビフェニルジカル
ボン酸の溶解度が高いという点及び工業的な入手が可能
であるという点から、本発明の溶媒として好ましい。
(1) R1 (R3 )N−CO−N(R4 )R2 ────(1) 又は下記一般式(2) R1 (R3 )N−CO−R2 ────(2) で表される構造を有する溶媒である。ここでR1 、
R2 、R3 及びR4 はアルキル基を示す。また、R1 と
R2 が結合し、環化したものでもよい。この様な構造を
有する溶媒であり市販されているものとしては、1,3
−ジメチルプロピレンウレア(別名:1,3−ジメチル
−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミ
ジノン、沸点:230℃)、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノン(融点:8.2℃、沸点:225℃)、
1−メチル−2−ピロリジノン(別名:N−メチル−2
−ピロリドン、融点:−24℃、沸点:204℃)、
1,1,3,3−テトラメチルウレア(融点:−1℃、
沸点:177℃)、N,N−ジメチルアセトアミド(融
点:−20℃、沸点:165℃)、N,N−ジエチルア
セトアミド(沸点:186℃)等を挙げる事ができる。
特に1,3−ジメチルプロピレンウレア、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン、1−メチル−2−ピロリ
ジノン、1,1,3,3−テトラメチルウレア、N,N
−ジメチルアセトアミドは4,4’−ビフェニルジカル
ボン酸の溶解度が高いという点及び工業的な入手が可能
であるという点から、本発明の溶媒として好ましい。
【0008】本発明での溶媒の最適使用量は、溶媒の種
類、溶解温度によって異なるが、通常、粗4,4’−ビ
フェニルジカルボン酸1重量部に対して5〜50重量
部、好ましくは10〜30重量部である。溶媒の使用量
が5重量部以下であれば、4,4’−ビフェニルジカル
ボン酸が完全には溶解しない場合が多い。また、50重
量部以上であれば、溶解後の冷却、結晶析出に続く固液
分離の際、溶媒に溶解する4,4’−ビフェニルジカル
ボン酸の絶対量が多くなり、4,4’−ビフェニルジカ
ルボン酸の回収率が低下する。
類、溶解温度によって異なるが、通常、粗4,4’−ビ
フェニルジカルボン酸1重量部に対して5〜50重量
部、好ましくは10〜30重量部である。溶媒の使用量
が5重量部以下であれば、4,4’−ビフェニルジカル
ボン酸が完全には溶解しない場合が多い。また、50重
量部以上であれば、溶解後の冷却、結晶析出に続く固液
分離の際、溶媒に溶解する4,4’−ビフェニルジカル
ボン酸の絶対量が多くなり、4,4’−ビフェニルジカ
ルボン酸の回収率が低下する。
【0009】粗4,4’−ビフェニルジカルボン酸の溶
媒への溶解温度は、100〜300℃、好ましくは13
0〜280℃である。溶解温度が溶媒の沸点を越える場
合は、加圧し溶媒が液体になる様に保つ。この際、溶解
しない金属等の不純物があれば熱濾過して取り除くこと
が好ましい。また、脱色、特定微量不純物の除去を目的
として、粗4,4’−ビフェニルジカルボン酸が溶解し
た溶液に活性炭等の吸着剤を加え、着色成分、特定微量
不純物を吸着させた後、吸着剤を固液分離する操作を加
えてもよい。
媒への溶解温度は、100〜300℃、好ましくは13
0〜280℃である。溶解温度が溶媒の沸点を越える場
合は、加圧し溶媒が液体になる様に保つ。この際、溶解
しない金属等の不純物があれば熱濾過して取り除くこと
が好ましい。また、脱色、特定微量不純物の除去を目的
として、粗4,4’−ビフェニルジカルボン酸が溶解し
た溶液に活性炭等の吸着剤を加え、着色成分、特定微量
不純物を吸着させた後、吸着剤を固液分離する操作を加
えてもよい。
【0010】粗4,4’−ビフェニルジカルボン酸が溶
解した溶液の冷却温度は、溶媒の融点によって異なる
が、通常、−20〜30℃、好ましくは−20〜15℃
である。冷却温度が−20℃以下であれば、溶媒が固化
する場合が多く、また、30℃以上であれば、4,4’
−ビフェニルジカルボン酸の溶媒への溶解が無視できな
くなり、4,4’−ビフェニルジカルボン酸の回収率が
低下する。また、4,4’−ビフェニルジカルボン酸の
回収率を高めるために、水、メタノ−ル、エタノ−ル、
イソプロパノ−ルの様な低級アルコール、ヘキサン、ヘ
プタン等のパラフィン、アセトン、エチルメチルケトン
等のケトン又はベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素
を貧溶媒として冷却後に添加し、4,4’−ビフェニル
ジカルボン酸を強制的に沈殿させて高純度の4,4’−
ビフェニルジカルボン酸を分離することもできる。この
様な再結晶法によれば、4,4’−ビフェニルジカルボ
ン酸の粒子径が比較的大きいので、固液分離等の各工程
での操作性が容易となる。
解した溶液の冷却温度は、溶媒の融点によって異なる
が、通常、−20〜30℃、好ましくは−20〜15℃
である。冷却温度が−20℃以下であれば、溶媒が固化
する場合が多く、また、30℃以上であれば、4,4’
−ビフェニルジカルボン酸の溶媒への溶解が無視できな
くなり、4,4’−ビフェニルジカルボン酸の回収率が
低下する。また、4,4’−ビフェニルジカルボン酸の
回収率を高めるために、水、メタノ−ル、エタノ−ル、
イソプロパノ−ルの様な低級アルコール、ヘキサン、ヘ
プタン等のパラフィン、アセトン、エチルメチルケトン
等のケトン又はベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素
を貧溶媒として冷却後に添加し、4,4’−ビフェニル
ジカルボン酸を強制的に沈殿させて高純度の4,4’−
ビフェニルジカルボン酸を分離することもできる。この
様な再結晶法によれば、4,4’−ビフェニルジカルボ
ン酸の粒子径が比較的大きいので、固液分離等の各工程
での操作性が容易となる。
【0011】固液分離後の母液が付着した結晶は、再結
晶に用いたものと同種の溶媒によってリンスし、付着母
液を取り除くことが望ましい。リンスに用いる溶媒の使
用量は、固液分離後の結晶1重量部に対して0.5〜5
重量部、好ましくは0.5〜3重量部である。また、リ
ンスに用いる溶媒の温度は、固液分離時の母液の温度と
同一温度が好ましい。
晶に用いたものと同種の溶媒によってリンスし、付着母
液を取り除くことが望ましい。リンスに用いる溶媒の使
用量は、固液分離後の結晶1重量部に対して0.5〜5
重量部、好ましくは0.5〜3重量部である。また、リ
ンスに用いる溶媒の温度は、固液分離時の母液の温度と
同一温度が好ましい。
【0012】結晶の乾燥を行うにあたり、溶媒の沸点が
高く乾燥工程で溶媒が除去しにくい場合には、再結晶に
用いたと同種の溶媒によるリンス後、低沸点の有機溶媒
で再リンスし、結晶に付着する溶媒を低沸点の有機溶媒
に置換して乾燥を容易にさせることができる。固液分離
後の再結晶母液が付着した結晶を直接、低沸点の有機溶
媒でリンスしても良い。この様な低沸点の有機溶媒とし
ては、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ルの様
な低級アルコール、ヘキサン、ヘプタン等のパラフィン
又はアセトン、エチルメチルケトン等のケトンのうち、
常圧での沸点が100℃以下のものが好ましい。
高く乾燥工程で溶媒が除去しにくい場合には、再結晶に
用いたと同種の溶媒によるリンス後、低沸点の有機溶媒
で再リンスし、結晶に付着する溶媒を低沸点の有機溶媒
に置換して乾燥を容易にさせることができる。固液分離
後の再結晶母液が付着した結晶を直接、低沸点の有機溶
媒でリンスしても良い。この様な低沸点の有機溶媒とし
ては、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ルの様
な低級アルコール、ヘキサン、ヘプタン等のパラフィン
又はアセトン、エチルメチルケトン等のケトンのうち、
常圧での沸点が100℃以下のものが好ましい。
【0013】再結晶母液及びリンスに用いた後の溶媒の
一部又は全量を、再度、再結晶溶媒として用いてもよ
い。特にリンスに用いた溶媒が再結晶に用いたと同種の
溶媒であるときは、そのリンス後の溶媒は不純物含有量
が少なく、全量をそのまま再結晶溶媒として再利用する
のが好ましい。
一部又は全量を、再度、再結晶溶媒として用いてもよ
い。特にリンスに用いた溶媒が再結晶に用いたと同種の
溶媒であるときは、そのリンス後の溶媒は不純物含有量
が少なく、全量をそのまま再結晶溶媒として再利用する
のが好ましい。
【0014】溶媒の付着した結晶の乾燥操作での乾燥温
度は室温〜200℃、好ましくは室温〜100℃であ
る。必要に応じて減圧を行う。
度は室温〜200℃、好ましくは室温〜100℃であ
る。必要に応じて減圧を行う。
【0015】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明を具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定され
るものではない。なお、実施例における部及び%はそれ
ぞれ重量部及び重量%を示す。
説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定され
るものではない。なお、実施例における部及び%はそれ
ぞれ重量部及び重量%を示す。
【0016】実施例1 電磁攪拌器付きチタン製オ−トクレ−ブに、コバルト濃
度0.2%、マンガン濃度0.2%、臭素濃度0.6%
の触媒酢酸溶液2000部を予め装入し、反応温度20
0℃、反応圧25kg/cm2 ・Gに保持しながら、
4,4’−ジエチルビフェニル及び圧縮空気を連続的に
反応器に供給し、酸化反応を行った。コバルトは酢酸コ
バルトとして、マンガンは酢酸マンガンとして、臭素は
臭化ナトリウムとしてそれぞれ添加した。4,4’−ジ
エチルビフェニルは毎時300部の割合で1時間供給
し、4,4’−ジエチルビフェニル供給終了後も、反応
器の温度と圧力を保持したまま圧縮空気を15分間供給
した。反応終了後、反応液を80℃まで冷却し、固液分
離した。得られた結晶を酢酸洗浄、水洗後乾燥し、純度
96%の粗4,4’−ビフェニルジカルボン酸を285
部得た。この様にして得られた純度96%の粗4,4’
−ビフェニルジカルボン酸を20部、1,3−ジメチル
プロピレンウレアを250部、それぞれ攪拌器付きガラ
ス製フラスコに加え、200℃にて4,4’−ビフェニ
ルジカルボン酸を完全に溶解させた。溶液に活性炭5部
を加え、緩やかに攪拌した。活性炭を濾過した後、10
℃まで冷却し、析出した結晶を固液分離した。母液の付
着した結晶を10℃の1,3−ジメチルプロピレンウレ
ア30部でリンスした。引き続き20部のエチルメチル
ケトンでリンスし、結晶から1,3−ジメチルプロピレ
ンウレアを除去した。結晶を50℃で減圧乾燥し、純度
99.9%の精製4,4’−ビフェニルジカルボン酸を
14部得た。
度0.2%、マンガン濃度0.2%、臭素濃度0.6%
の触媒酢酸溶液2000部を予め装入し、反応温度20
0℃、反応圧25kg/cm2 ・Gに保持しながら、
4,4’−ジエチルビフェニル及び圧縮空気を連続的に
反応器に供給し、酸化反応を行った。コバルトは酢酸コ
バルトとして、マンガンは酢酸マンガンとして、臭素は
臭化ナトリウムとしてそれぞれ添加した。4,4’−ジ
エチルビフェニルは毎時300部の割合で1時間供給
し、4,4’−ジエチルビフェニル供給終了後も、反応
器の温度と圧力を保持したまま圧縮空気を15分間供給
した。反応終了後、反応液を80℃まで冷却し、固液分
離した。得られた結晶を酢酸洗浄、水洗後乾燥し、純度
96%の粗4,4’−ビフェニルジカルボン酸を285
部得た。この様にして得られた純度96%の粗4,4’
−ビフェニルジカルボン酸を20部、1,3−ジメチル
プロピレンウレアを250部、それぞれ攪拌器付きガラ
ス製フラスコに加え、200℃にて4,4’−ビフェニ
ルジカルボン酸を完全に溶解させた。溶液に活性炭5部
を加え、緩やかに攪拌した。活性炭を濾過した後、10
℃まで冷却し、析出した結晶を固液分離した。母液の付
着した結晶を10℃の1,3−ジメチルプロピレンウレ
ア30部でリンスした。引き続き20部のエチルメチル
ケトンでリンスし、結晶から1,3−ジメチルプロピレ
ンウレアを除去した。結晶を50℃で減圧乾燥し、純度
99.9%の精製4,4’−ビフェニルジカルボン酸を
14部得た。
【0017】実施例2 実施例1と同じ純度96%の粗4,4’−ビフェニルジ
カルボン酸を20部、1−メチル−2−ピロリジノンを
200部、それぞれ攪拌器付きオ−トクレ−ブに加え、
250℃にて4,4’−ビフェニルジカルボン酸を溶解
させた。次いで0℃まで冷却し、析出した結晶を固液分
離した。母液の付着した結晶を40部のイソプロパノ−
ルでリンスし、結晶から1−メチル−2−ピロリジノン
を除去した。結晶を30℃で減圧乾燥し、純度99.8
%の精製4,4’−ビフェニルジカルボン酸を16部得
た。
カルボン酸を20部、1−メチル−2−ピロリジノンを
200部、それぞれ攪拌器付きオ−トクレ−ブに加え、
250℃にて4,4’−ビフェニルジカルボン酸を溶解
させた。次いで0℃まで冷却し、析出した結晶を固液分
離した。母液の付着した結晶を40部のイソプロパノ−
ルでリンスし、結晶から1−メチル−2−ピロリジノン
を除去した。結晶を30℃で減圧乾燥し、純度99.8
%の精製4,4’−ビフェニルジカルボン酸を16部得
た。
【0018】実施例3 実施例1と同じ純度96%の粗4,4’−ビフェニルジ
カルボン酸を20部、N,N−ジメチルアセトアミドを
520部、それぞれ攪拌器付きガラス製フラスコに加
え、170℃にて完全に4,4’−ビフェニルジカルボ
ン酸を溶解させた。溶液に活性炭4部を加え、緩やかに
攪拌した。活性炭を濾過した後、−10℃まで冷却し、
析出した結晶を固液分離した。母液の付着した結晶を−
10℃のN,N−ジメチルアセトアミド30部でリンス
した。引き続き20部のアセトンでリンスし、結晶から
N,N−ジメチルアセトアミドを除去した。結晶を室温
で減圧乾燥し、純度99.9%の精製4,4’−ビフェ
ニルジカルボン酸を15部得た。
カルボン酸を20部、N,N−ジメチルアセトアミドを
520部、それぞれ攪拌器付きガラス製フラスコに加
え、170℃にて完全に4,4’−ビフェニルジカルボ
ン酸を溶解させた。溶液に活性炭4部を加え、緩やかに
攪拌した。活性炭を濾過した後、−10℃まで冷却し、
析出した結晶を固液分離した。母液の付着した結晶を−
10℃のN,N−ジメチルアセトアミド30部でリンス
した。引き続き20部のアセトンでリンスし、結晶から
N,N−ジメチルアセトアミドを除去した。結晶を室温
で減圧乾燥し、純度99.9%の精製4,4’−ビフェ
ニルジカルボン酸を15部得た。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、入手が容易で4,4’
−ビフェニルジカルボン酸の溶解度が高く、使用温度等
の制約が少ない溶媒を用いて粗4,4’−ビフェニルジ
カルボン酸を再結晶することにより、高純度で比較的粒
子径の大きな4,4’−ビフェニルジカルボン酸を回収
することができる。これにより、工業的に実施し易く経
済的な4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法が
確立でき、有意義である。
−ビフェニルジカルボン酸の溶解度が高く、使用温度等
の制約が少ない溶媒を用いて粗4,4’−ビフェニルジ
カルボン酸を再結晶することにより、高純度で比較的粒
子径の大きな4,4’−ビフェニルジカルボン酸を回収
することができる。これにより、工業的に実施し易く経
済的な4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法が
確立でき、有意義である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 正行 福岡県北九州市戸畑区小芝2−10−9
Claims (2)
- 【請求項1】 粗4,4’−ビフェニルジカルボン酸を
精製するにあたり、下記一般式(1) R1 (R3 )N−CO−N(R4 )R2 ────(1) 又は下記一般式(2) R1 (R3 )N−CO−R2 ────(2) (但し、一般式(1)及び(2)において、R1 、
R2 、R3 及びR4 はアルキル基を示す。また、R1 と
R2 が結合し、環化したものでもよい。)で表される1
種又は2種以上の溶媒を用いて再結晶することを特徴と
する4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法。 - 【請求項2】 溶媒が、1,3−ジメチルプロピレンウ
レア、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1−
メチル−2−ピロリジノン、1,1,3,3−テトラメ
チルウレア、N,N−ジメチルアセトアミドから選ばれ
る1種又は2種以上の溶媒である請求項1記載の4,
4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23734693A JP3223362B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23734693A JP3223362B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0769976A true JPH0769976A (ja) | 1995-03-14 |
| JP3223362B2 JP3223362B2 (ja) | 2001-10-29 |
Family
ID=17014032
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23734693A Expired - Fee Related JP3223362B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 4,4’−ビフェニルジカルボン酸の精製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3223362B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002128729A (ja) * | 2000-10-23 | 2002-05-09 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 高純度4,4’−ビフェニルジカルボン酸の製造方法 |
| JP2009120541A (ja) * | 2007-11-15 | 2009-06-04 | Ueno Fine Chem Ind Ltd | 6,6’−(エチレンジオキシ)ビス−2−ナフトエ酸の精製方法 |
| JP2022020888A (ja) * | 2020-07-21 | 2022-02-02 | 株式会社豊田中央研究所 | 電極活物質、蓄電デバイス及び電極活物質の製造方法 |
| JPWO2024122345A1 (ja) * | 2022-12-05 | 2024-06-13 |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP23734693A patent/JP3223362B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002128729A (ja) * | 2000-10-23 | 2002-05-09 | Nippon Steel Chem Co Ltd | 高純度4,4’−ビフェニルジカルボン酸の製造方法 |
| JP2009120541A (ja) * | 2007-11-15 | 2009-06-04 | Ueno Fine Chem Ind Ltd | 6,6’−(エチレンジオキシ)ビス−2−ナフトエ酸の精製方法 |
| JP2022020888A (ja) * | 2020-07-21 | 2022-02-02 | 株式会社豊田中央研究所 | 電極活物質、蓄電デバイス及び電極活物質の製造方法 |
| JPWO2024122345A1 (ja) * | 2022-12-05 | 2024-06-13 | ||
| WO2024122345A1 (ja) * | 2022-12-05 | 2024-06-13 | 国立大学法人北海道大学 | ホモカップリング反応生成物の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3223362B2 (ja) | 2001-10-29 |
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