JPH082693B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH082693B2
JPH082693B2 JP1031864A JP3186489A JPH082693B2 JP H082693 B2 JPH082693 B2 JP H082693B2 JP 1031864 A JP1031864 A JP 1031864A JP 3186489 A JP3186489 A JP 3186489A JP H082693 B2 JPH082693 B2 JP H082693B2
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淳 中沢
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感熱記録材料に関し、特にスティッキング適
性に優れ、記録適性、保存性に優れた品質を保持すると
共に、印字面の光沢性を改良した感熱記録材料に関する
ものである。
[従来の技術] 感熱記録材料は一般に紙、合成紙、プラスチックフィ
ルム等の支持体上に電子供与性のロイコ染料のような発
色性物質と電子受容性のフェノール性化合物等の有機酸
性物質のような顕色性物質を主成分とする感熱発色層を
設けて成り、それらを熱エネルギーによって反応させて
記録画像を得ることができる。感熱記録材料は、記録装
置がコンパクトで安価でかつ保守が容易であることか
ら、電子計算機のアウトプット、ファクシミリ、自動券
売機、科学計測機のプリンター、或いはCRT医療計測用
のプリンター等に広範囲に使用されている。
しかし、支持体上に発色性染料物質、顕色性物質およ
び結着剤を有効成分とする感熱発色層だけを塗工した従
来の感熱記録材料にあっては光、水、温度、可塑剤およ
び油等に対して不安定であるために保存時の経時変化が
常に問題となる。また、このような感熱記録材料につい
ては前記のものを主成分とするために画像部および非画
像部の光沢がかなり低いという欠点が生じてくる。
このような保存性を改良するため、感熱発色層上に表
面層を設けることが提案されている。例えば、特開昭56
−146794号公報等に見られるように疎水性高分子化合物
エマルジョン等を用いたもの、或いは特開昭58−199189
号公報に見られるように感熱発色層上に水溶性高分子化
合物または疎水性高分子化合物エマルジョンを中間層と
して設け、その上に疎水性高分子化合物を樹脂成分とす
る油性塗料による表面層を設けたものが報告されてい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかし、このような表面層を設けた場合、画像の記録
において表面層がサーマルヘッドにスティッキング(貼
付き)を起し、記録適性において満足できるものでない
のが実情である。特にビデオプリンターの如く、階調性
に富んだ画像の記録の場合にはスティッキング防止の品
質設計が重要である。
本発明はこれらの問題点を解決し、記録に際してサー
マルヘッドのスティッキング現象を起こさない優れた記
録適性を備えると共に、銀塩の印画紙と同等の光沢度を
備え、かつ耐水性、耐可塑性、耐油性等の長期保存性を
有すると共に、記録濃度が高く、階調性に優れた感熱記
録材料を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、このような課題を解決するため鋭意研
究を重ねた結果、感熱記録材料の感熱記録層上に水溶性
高分子物質を主成分とする中間層を介して疎水性高分子
化合物と、アルキルエーテルリン酸エステル又はそのア
ミン塩の少くとも1種を主成分として含む光沢層を形成
することにより、このような課題が解決できることを見
出した。
本発明は、支持体上に感熱発色層を設けてなる感熱記
録材料において、感熱発色層上に、水溶性高分子物質を
主成分とする中間層を介して疎水性高分子化合物と、一
般式 (式中、R1は炭素数7〜30のアルキル基又はアルキルフ
ェニル基を、R2は炭素数2〜4のアルキルオキシド又は
N−オキシドを表わし、又、m,lは1又は2の整数を、
nは1〜10の整数を表わす。) のアルキルエーテルリン酸エステル又はそのアミン塩の
少くとも1種とを主成分として含む光沢層を設けたこと
を特徴とする感熱記録材料に係る。このような光沢層を
設けたことにより、サーマルヘッドへのスティッキング
現象が発生せず、優れた記録適性を備え、かつ優れた光
沢性を有する感熱記録材料が得られる。
本発明の感熱記録材料において、光沢層に含ませるべ
き、このような疎水性高分子化合物としては、アクリル
酸エステルおよび/またはメタアクリル酸エステルとス
チレンおよび/または酢酸ビニルからなる共重合体、そ
の他アルキッド樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ベン
ゾグアナミン樹脂、クロマン樹脂、エポキシ樹脂、メチ
ルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、ケトン樹
脂、フェノール樹脂、ポリスチレン、ポリエステル、ス
チレン−無水マレイン酸共重合体、シリコーン樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂等を使用することができる。疎水
性高分子化合物は有機溶剤溶液として使用することがで
きる。
本発明において、この光沢層は入射角及び受光角を75
度とした場合の光沢度が好ましくは70以上でなければな
らない。この範囲の光沢度を示すことにより、本発明の
感熱記録材料は、銀塩の印画紙と同等の光沢度を有する
ことができる。光沢度が70%未満では銀塩の写真と同等
の光沢が得られない。このような光沢度を有する感熱記
録材料は従来存在しなかった。
前記の一般式(I)又は(II)を有するアルキルエー
テルリン酸エステル又はそのアミン塩は、スティッキン
グ、ヘッド粕等を改善してサーマルヘッド適合性を付与
するための、いわば滑剤として添加されるものである。
一般式(1)の化合物の具体例としては、ポリオキシエ
チレンオレイルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテル燐酸、ポリオキシエチレンステアリルエー
テル燐酸等が挙げられる。
燐酸が三塩基酸であることから、モノ、ジおよびトリ
エステルの3つのタイプがあるが、市販の商品はモノお
よびジエステルとの混合物のものが多い。またアルコー
ル成分として、高級アルコールおよびそのエチレンオキ
シド付加物が一般に使用される。一般式(2)の化合物
の具体例としては、オレイルエーテル燐酸、ラウリルエ
ーテル燐酸、ステアリルエーテル燐酸等がある。アミン
塩としては、炭素数が1〜20までの第一アミン、第二ア
ミン、第三アミン塩を挙げることができる。具体的に
は、ポリオキシエチレンステアリルエーテル燐酸、ラウ
リルアミン塩、ポリオキシエチレンステアリルエーテル
燐酸、ジエタノールアミン塩等がある。ポリオキシエチ
レンは2モル〜4モル付加したものが多い。これらの添
加量は光沢層を構成する樹脂の0.5〜40重量%とするこ
とが好ましい。アルキルエーテルリン酸エステル又はそ
のアミン塩と共に、高級脂肪酸金属塩、マイクロクリス
タリンワックス、脂肪酸エステル、レシチン、ケファリ
ン、リボイノシトロール、スフィンゴミエリン等のリン
脂質、アミドワックス、テフロンパウダー、フッ素系、
シリコーン系の界面活性剤等を少量混合して使用するこ
とも可能である。
光沢層の塗布量については、サーマルヘッドから発色
層への熱伝導が阻害されない程度に適宜調節されるもの
であるが、通常、0.5〜10g/m2、好ましくは1〜5g/m2
することがよい。その結果熱感度を低下させることなく
所望の効果を得ることができる。
本発明においては光沢層は感熱発色層上に中間層を介
して形成する。このような中間層は水溶性高分子物質、
顔料および架橋剤を主成分として形成されるものであ
り、耐水性、耐可塑剤性、および耐油性を向上させるこ
とを目的とするものである。これらの性質の改善に伴
い、水、可塑剤および油等による悪影響例えば発色部の
退色を確実に避けることができる。この目的で使用する
水溶性高分子物質としては、ポリビニルアルコール系樹
脂とかカゼインのようなバリヤー性のあるものが使用で
きる。ポリビニルアルコール系樹脂としては、任意の重
合度、ケン化度を有するポリビニルアルコールが使用で
きる。更に、不飽和カルボン酸またはその部分または完
全エステル、塩、無水物、ニトリル、アミド、不飽和ス
ルホン酸またはその塩、炭素数2〜30のα−オレフィ
ン、ビニルエーテル、飽和分岐脂肪酸ビニル等で共重合
変性したポリビニルアルコールやウレタン化、アセター
ル化、エーテル化、グラフト化、燐酸エステル化、硫酸
エステル化、アセト酢酸エステル化等した変性ポリビニ
ルアルコールも使用することができる。重合度は300〜1
700の範囲のものが好ましく、特に500〜1000ののものが
塗料貼度、塗工性の面から望ましい。
中間層組成中、かかる水溶性高分子物質および架橋剤
の合計量は、中間層全体の50重量%以上としなければな
らない。これ以下になると耐可塑剤性、耐油性、耐溶剤
性を低下させるので適当でない。
水溶液の架橋剤としては、グリオキザール、ポリアル
デヒド等のジアルデヒド系、ポリエチレンイミン等のポ
リアミン系、エポキシ系ポリアミド樹脂、グリセリンジ
グリシジルエーテル等のジグリシジル系、ジメチロール
尿素、その他過流酸アンモニウムや塩化第二鉄、塩化マ
グネシウム等の金属塩、塩化アンモニウム、ホウ酸等の
公知の化合物等を挙げることができる。
中間層には更に表面層(光沢層)の溶融物吸着のため
および平滑度を高めるために顔料を添加する。
このような顔料としては、カオリン、クレー、タル
ク、炭酸カルシウム、焼成クレー、酸化チタン、ケイソ
ウ土、シリカ、合成ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸マ
グネシウム、酸化アルミニウム、ポリスチレン微粒子、
尿素−ホルマリン樹脂微粒子等がある。
中間層の塗布量は、サーマルヘッドから発色層への熱
伝導が阻害されない程度に適宜調節されるものである
が、通常1〜10g/m2、好ましくは2〜7g/m2とすること
がよい。その結果、熱感度を低下させることなく所望の
効果を得ることができる。
光沢層を形成する前にスーパーカレンダー等で表面平
滑化処理を行っておくのが望ましい。形成前の平滑度が
500秒以下の場合には、中間層上に光沢層を設けても、
高光沢のある表面が得られないので、通常500〜10000、
好ましくは3000〜5000秒とすることがよい。
本発明の感熱記録材料用支持体は、上質紙、中質紙、
アート紙、キャストコート紙、板紙、薄葉紙等の紙類が
一般に使用される外、プラスチックフィルム、合成紙、
ラミネート紙、アルミ箔等も用いることができる。
支持体上に形成する感熱発色層は公知の方法によって
形成できる。例えば、発色性染料としては、2,2ビス
{4−〔6′−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミ
ノ)−3′−メチルスピロ〔フタリド−3,9′−キサン
テン〕−2′−イルアミド〕フェニル}プロパン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−メチルN−シクロヘキシルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロアニリノフルオラン、3−〔N−エチ
ル−N(p−メチルフェニル)アミノ〕−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(メタトリフルオロメチル)アニリノフルオラン、3−
〔N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル〕アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−〔N−エチ
ル−イソペンチル〕アミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−〔N,Nジブチル〕アミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン等のフルオラン系染料を代表
的なものとして挙げることができる。
顕色剤としては、常温以上好ましくは70℃以上で液化
または気化して、前記発色性染料と反応して発色させる
ものであれば何でもよく、例えば、4,4′−イソプロピ
リデンジフェノール〔ビスフェノールA〕、4,4′−イ
ソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,4′
−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,
4′−イソプロピリデンビス(2,1−tert−ブチルフェノ
ール)、4,4′−sec−ブチリデンジフェノール、4,4′
−シクロヘキシリデンジフェノール、4−tert−ブチル
フェノール、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシ
ジフェノキシド、ナフトール、β−ナフトール、メチル
−4−ヒドロキシベンゾエート、4−ヒドロキシ−アセ
トフェノン、サリチル酸アニリド、ノボラック型フェノ
ール樹脂、ハロゲン化ノボラック型フェノール樹脂、4,
4′−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノ
ール)、p−ヒドロオキシ安息香酸プロピル、p−ヒド
ロオキシ安息香酸イソプロピル、p−ヒドロオキシ安息
香酸ブチル、p−ヒドロオキシ安息香酸ベンジル、p−
ヒドロオキシ安息香酸メチルベンジル、シュウ酸、マレ
イン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、ステアリン酸等
の脂肪族カルボン酸、安息香酸、p−tert−ブチル安息
香酸、フタル酸、没食子酸、サリチル酸、3−イソプロ
ピルサリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチ
ル酸、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、1,
7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサ
ヘプタン、p−ニトロ安息香酸、これら有機顕色剤と例
えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、
チタン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属との
塩、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4′−
ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3′−ジヒドロキ
シフェニルスルホン、3,3′−ジアミノ−4,4′−ジヒド
ロキシ−ジフェニルスルホン、3,3′−ジアリル−4,4′
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3′−ジクロロ
−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒド
ロキシ−ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ、−4′
−イソプロピルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4′−イソプロピルオキシジフェニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ−4′−ベンジルオキシジフェニルスルホン、
2,4−ジヒドロキシ−ジフェニルスルホン、2,4−ジヒド
ロキシ−4′−メチルジフェニルスルホン、3,4−ジヒ
ドロキシフェニル、−p−トリスルホン等が挙げられ
る。この顕色剤は通常、発色性染料1重量部に対し1〜
5重量部、好ましくは1.5〜3重量部が用いられる。
感熱発色層の結着剤としては公知のものが全て使用可
能である。ただ、前記発色性染料および前記顕色性物質
の各分散液と混合した時に、液が発色したり凝集したり
或いは高粘度となったりするようなものでないことが好
ましく、また感熱記録シートの形成皮膜が強いこと、減
感作用のないこと、更には上記スティッキングに関して
適性のあることが要求される。
通常の水系結合剤としてはポリビニルアルコール、変
性澱粉、アラビアゴム、ゼラチン、メチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロ
ース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸塩、ポリ
アクリルアマイド、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、メチルビニルエーテル、無水マレイン酸共重合体、
イソプロピレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−
ブタジエンラテックス、アクリル酸エステル共重合体の
乳化物等が使用できる。塗膜に耐水性を付与するために
は、反応基、例えばアセトアセチル基、カルボキシル
基、アミド基等を含有する水溶性高分子物質と架橋剤の
組み合わせが好ましい。
架橋剤としては、グリオキザール、ポリアルデヒド等
のジアルデヒド系、ポリエチレンアミン等のポリアミン
系、エポキシ系、ポリアミド樹脂、グリセリンジグリシ
ジルエーテル等のジグリシジル系ジメチロールウレア等
の他過硫酸アンモニウムや塩化第二鉄、塩化マグネシウ
ム等の公知の化合物を用いる。
顔料としては、例えば炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、カオリン、クレー、タルク、焼成クレー、シリ
カ、ケイソウ土、合成ケイ酸アルミニウム、酸化亜鉛、
酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、表面
処理された炭酸カルシウムやシリカ等の無機系微粉末の
他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共
重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げる
ことができる。
この外、感熱発色層には、必要に応じ、更に、この種
の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例えば、填
量、界面活性剤、熱可融性物質(または滑剤)等を添加
することは差支えない。熱可融性物質は、例えば、ステ
アリン酸アミド、ステアリン酸エチレンビスアミド、オ
レイン酸アミド、パルミチル酸アミド、ヤシ脂肪酸アミ
ド、ベへニン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレンワック
ス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エステルワッ
クス等のワックス類、テレフタル酸ジメチルエステル、
テレフタル酸ジブチルエステル、テレフタル酸ジベンジ
ルエステル、イソフタル酸ジブチルエステル、−ヒドロ
キシナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジ(3−メチ
ルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、1
−フェノキシ−2−(4−メチルフェノキシエタン、炭
酸ジフェニル、p−ベンジルビフェニル、2,2′−メチ
レンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
4,4′−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチル
フェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒド
ロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、2,2′−メ
チレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,4−ジ−t−ブチル−3−メチルフェノール、
4,4′−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)等のヒンダードフェノール類、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン等
の増感剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線防止剤等の各種熱
可融性物質等が挙げられる。熱可融性物質の添加量は、
一般に顕色剤1重量部に対して4重量%以下の範囲が好
ましい。
[実 施 例] 以下に本発明を実施例によって更に具体的に説明する
が、勿論これに限定されるものではない。各実施例中の
部は重量部を示している。
実施例 1 (1) A液の調製 3−(N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 5部 10%メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体水
溶液 5部 水 8部 (2) B液の調製 2,4−ジヒドロキシ−ジフェニルスルホン 30部 10%メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体水
溶液 30部 水 22部 (3) C液の調製 10%カルボキシ変性ポリビニルアルコール水溶液 100部 30%ポリアミド樹脂 3部 60%カオリン水分散液 70部 水 20部 上記、A液およびB液をそれぞれ別にサンドグライン
ダーで平均粒径1μ以下になるまで分散、粉砕する。C
液は攪拌機で均一になるまで攪拌し、C液は完全に溶液
となるまで攪拌する。
(4) D液の調製 40%メチルメタクリレート/スチレン共重合体トルエン
溶液(デンカラック#790:電気化学工業製) 20部 10%ステアリルエーテル燐酸エステル(GAFAC RE−610:
東邦化学工業製) 8部 ト ル エ ン 15部 (5) 感熱発色層の形成 A 液 12部 B 液 46部 60%炭酸カルシウム 40部 10%ポリビニルアルコール水溶液 150部 水 18部 上記の割合で混合し塗液とする。この塗液を50g/m2
基板上に乾燥重量が7g/m2になるように塗工し感熱発色
層を形成した。
(6) 中間層の形成 感熱発色層上にC液を乾燥重量が3g/m2になるように
塗工した後、カレンダー処理を行いベック平滑度3000秒
の中間層を形成した。
(7) 光沢層の形成 次いで、中間層上にD液を乾燥重量が2g/m2になるよ
うに塗工し光沢層を形成し、40℃で5時間加熱処理を行
って、支持体上に熱硬化した3層構成を有する感熱記録
材料を得た。
実施例 2 実施例1で使用したD液(光沢層塗料)の光沢性疎水性
高分子化合物として、メチルメタクリレート/スチレン
共重合体トルエン溶液の代わりに、同量の30%シリコー
ン/アクリル共重合体トルエン溶液を使用した以外は実
施例1と同じ成分を使用し、同様に処理して支持体上に
3層構成を有する感熱記録材料を得た。
実施例 3 実施例1で使用したD液において、ステアリルエーテ
ル燐酸エステル(GAFAC RE−610:東邦化学工業)8部を
ポリオキシエチレン(EO2モル)ステアリルエーテルリ
ン酸・オクチルアミン塩(spo−32:吉村油化学製)8部
とした以外は実施例1と全く同様の処理を行なって感熱
記録材料を得た。
実施例 4 実施例1で使用したD液において、更に、滑剤として
ステアリン酸亜鉛トルエン分散液5部を加えた以外は実
施例1と同じ成分を使用し同様に処理をして感熱記録材
料を得た。
実施例 5 実施例1で使用したC液(中間層塗料)の水溶性高分
子物質としてカルボキシ変性ポリビニルアルコールの代
りに、同量のアセトアセチル化ポリビニルアルコールを
使用し、架橋剤としてポリアミド樹脂の代りに、同量の
ジメチロールウレアを使用した以外は実施例1と同じ成
分を使用し、同様に処理して支持体上に3層構成を有す
る感熱記録材料を得た。
比較例 1 実施例1を繰り返したが、(7)の工程を行わない
で、すなわち中間層上に光沢層を形成しないで感熱記録
材料を得た。
比較例 2 実施例1のD液において、アルキルエーテル燐酸エス
テルを使用しないで実施例1を繰り返して感熱記録材料
を得た。
比較例 3 実施例4で使用したD液において、アルキルエーテル
燐酸エステルを除き、滑剤としては、ステアリン酸亜鉛
5部を使用し、同様の処理を行って感熱記録材料を得
た。
上記の実施例および比較例の各感熱記録材料を室温で
3日間放置後、TP−8300(商品名,東芝メディカル感熱
プリンター)によりベタ黒記録で発色させたところ、マ
クベス反射濃度計(RD−514)で1.5以上の高濃度で鮮明
な黒発色画像を得た。ついでこのものから常法により所
定の供試片を作成し、発色部の耐水性、耐塩ビフィルム
性、光沢度、耐油性、スティッキング性および光沢層塗
液の安定性を次の試験より測定した。その結果を第1表
に示す。この表から明らかなように各実施例の感熱記録
材料においては、それぞれ満足すべき結果を得たが、各
比較例では何等かの性質において適切な結果が得られて
いない。
第1表の記号については◎○△×の順に諸物性を評価
した結果である。◎は極めて優秀であり、×は極めて劣
ったものである。
なお、第1表の著性質の測定評価は、次に記載した方
法で行った。
(1) 耐水性試験: 供試片を水中に24時間(常温下)浸漬後取り出し、塗膜
の溶出状態、および乾燥後の残存温度より評価する。
(2) 耐塩ビフィルム性試験: 供試片に軟質ポリ塩化ビニルフィルムを重ね合わせ、
20℃の温度について300g/cm2の荷重下で24時間両者を接
触させた場合の各残存濃度より評価する。
(3) 耐油性試験: 供試片に綿実油を常法により塗布し、20℃、40℃の各
温度下に24時間放置後の各残存濃度より評価する。
(4) スティッキング性試験: ◎:記録ヘッドへの貼り付きが全くなく、音の発生が全
くなかった。
○:記録ヘッドへの貼り付きはないが、音が若干発生す
る。
△:記録ヘッドへの貼り付きが若干有り、画像が歪む。
×:記録ヘッドに貼り付き、走行不良を起す。
(5) 安定性試験: 光沢層塗膜を24時間静置したのち、層分離状況を観察
し、 ○:均一な状態 ×:2層に層分離した状態 で評価した。
(6)光沢度試験 JIS−Z−8741の方法(入射角75度、受光角75度の鏡
面光沢度)に従い、グロスメーター(日本電色工業製、
VG−10)で測定し、5回の測定値を平均して評価する。
[発明の効果] 本発明によりサーマルヘッドのスティッキング現象を
起さない優れた記録適性を有し、かつ銀塩の印画紙と同
等にまで高められた光沢度を有し、しかも優れた耐水
性、耐可塑剤性、耐油性が優れているため長期保存性を
有する感熱記録材料を提供することができた。
これにより、近年使用されている写真調の高品位な画
像を提供するビデオプリンター(CRT画像用感熱記録装
置)のプリンター用紙として使用する場合は勿論、保存
性を必要とする回数券や定期券等への使用、POS用バー
コード値付けシステムによる生鮮食料品および油種の多
い肉等のポリ塩化ビニルフィルムで包装した場合の包装
面に貼着するラベル用紙等としての用途に適するばかり
でなく、長期保存用のファクシミリ用紙やプリンター用
紙等の、より広範な用途における使用可能性を拡大する
ことを可能にするものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に感熱発色層を設けてなる感熱記
    録材料において、支持体上に形成した感熱発色層上に、
    水溶性高分子物質を主成分とする中間層を介して疎水性
    高分子化合物と、一般式 (式中、R1は炭素数7〜30のアルキル基又はアルキルフ
    ェニル基を、R2は炭素数2〜4のアルキルオキシド又は
    N−オキシドを表わし、又、m,lはそれぞれ1又は2の
    整数を、nは1〜10の整数を表わす。)のアルキルエー
    テルリン酸エステル又はそのアミン塩の少くとも1種と
    を主成分として含む光沢層を設けたことを特徴とする感
    熱記録材料。
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