JPH09236884A - ハロゲン化銀写真感光材料及び製造方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料及び製造方法

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JPH09236884A
JPH09236884A JP4146996A JP4146996A JPH09236884A JP H09236884 A JPH09236884 A JP H09236884A JP 4146996 A JP4146996 A JP 4146996A JP 4146996 A JP4146996 A JP 4146996A JP H09236884 A JPH09236884 A JP H09236884A
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dispersion
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Hirohide Ito
博英 伊藤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像再現性に優れ、更にはスリ傷耐性の優れ
た感光材料及び製造方法の提供。 【解決手段】 支持体上に、少なくとも一層の酸化され
ることにより現像抑制剤を放出しうるレドックスDIR
化合物を含有する層と、微粒子状に固体分散された染料
層を有する感光材料において、支持体上にレドックスD
IR化合物含有層、固体分散染料層、ハロゲン化銀乳剤
層、乳剤保護層の順に塗設され、硬調化剤としてヒドラ
ジン誘導体を含有する感光材料及び該感光材料が、最下
層〜最上層までの塗布時の塗布液の全ウエット膜厚が6
0μm以上100μm以下であり、かつ最下層の塗布時
のウエット膜厚が5μm以上20μm以下である感光材
料の製造方法により達成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷製版用ハロゲ
ン化銀写真感光材料及び製造方法に関し、詳しくは画像
再現性に優れ、更にはスリ傷耐性に優れたハロゲン化銀
写真感光材料及び製造方法の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷製版用ハロゲン化銀写真感光材料
(以下、単に感光材料という)においては、網点及び線
画画像を記録するために極力中間調を排した硬調な画像
が要求されてきた。特に製版の各工程において高品質が
要求されるものとして、例えば線画撮影工程における網
写真の拡大(目伸ばし)、縮小(目縮め)などの品質、
明ゴ再現性、返し工程における抜き文字品質、或いはス
キャナー工程で近年知られている400線/インチを越
える高精細出力やFMスクリーン方式のように微小なD
otの出力でのリニアリティーなどが上げられるが、こ
れらの工程では単に硬調であるだけでなく、微細な線の
再現、及び大点から小点に至るまで原稿に対して忠実な
再現性が要求されている。
【0003】このための硬調な画像形成方法としては、
例えば米国特許4,269,929号に見られるような
ヒドラジン誘導体を含有する感光材料が知られている。
しかしこれらの方法では、pHが11以上である現像液
の使用が不可欠であったり、特定のアミン化合物を含む
現像液で処理する必要があった。この場合、現像液が酸
化を受けやすく写真性能の変動が大きくなり易いという
問題や、特定のアミン化合物に起因する臭気の問題など
があった。
【0004】近年、欧州特許0,231,850号、米
国特許4,975,354号、特開昭63−12404
5号、特開平5−232616号に開示されているよう
なpH11以下でも硬調化する活性度の高い特定構造の
ヒドラジン誘導体と造核促進剤を用いた硬調な写真画像
の形成方法が開示されている。しかしpH11以下の現
像液でも硬調化する方法では従来のものに比べて造核現
像による伝染現像性が強いためか、画像再現性が十分で
はなく特にpH10.8未満の酸化の影響を受けにくい
現像液で硬調化させる活性度の高い系では忠実な画像を
再現することは困難であった。
【0005】原稿に対して忠実な再現性を向上する手段
として、例えば特開昭61−147250号、同61−
213847号、特開平4−19647号などに開示さ
れているような現像主薬の酸化物とのレドックスDIR
反応により現像抑制剤をイメージワイズに放出する化合
物(レドックスDIR化合物)を用いる方法が知られて
いる。これらのレドックスDIR化合物を有効に作用さ
せる手段として、日本写真学会誌,57(5),308
(1994)にレドックスDIR化合物を有する層をハ
ロゲン化銀乳剤層の上層に設け、かつ画像を形成するハ
ロゲン化銀乳剤層とDIR層の間に中間層を設ける方法
が開示されている。
【0006】また、目伸し、目縮めの再現性向上のた
め、特開平6−148779号に、レドックスDIR化
合物を含む感光材料に於いて、感光性乳剤層と支持体の
間に微結晶状に固体分散された染料を含むアンチハレー
ション層を設ける方法が開示されているが、これらの方
法では原稿の再現性は未だ充分とはいえずまたDIR化
合物が上層にあるため、抑制剤がゼラチン膜中から溶出
しやすく、大量に添加しないと効果が出にくいといった
問題点があった。特に400線/インチを超える高精細
出力や微小な網点を有する原稿を用いた場合には再現性
が大きく劣化する問題があった。また特開平6−148
779号で開示されている方法では固体分散染料層、乳
剤層、中間層、レドックスDIR化合物含有層、保護層
の層構成である。
【0007】また多層を塗設する場合塗布時の膜厚が厚
くなりやすいが、持ち込み水分量の増大による乾燥負荷
の増大の問題があった。そのため各層を単純に薄膜した
場合塗布性に問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題に対
して、本発明の課題は、画像再現性に優れ、更にはスリ
傷耐性に優れたハロゲン化銀写真感光材料及び製造方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、下
記手段により達成される。
【0010】 支持体上に少なくとも一層の酸化され
ることにより現像抑制剤を放出しうるレドックスDIR
化合物を有する層と、固体分散染料層を有する感光材料
において、支持体上にレドックスDIR化合物含有層、
固体分散染料層、ハロゲン化銀乳剤層、乳剤保護層の順
に塗設され、硬調化剤としてヒドラジン誘導体を含有す
ることを特徴とする感光材料。
【0011】 乳剤保護層にスベリ剤を含有すること
を特徴とする上記項に記載の感光材料。
【0012】 レドックスDIR化合物が分散物とし
て存在することを特徴とする上記又は項に記載の感
光材料。
【0013】 支持体上にレドックスDIR化合物含
有層、固体分散染料層、ハロゲン化銀乳剤層、乳剤保護
層の順に塗設された感光材料において、最下層〜最上層
までの塗布時の塗布液の全ウエット膜厚が60μm以上
100μm以下であり、かつ最下層の塗布時のウエット
膜厚が5μm以上20μm以下であることを特徴とする
感光材料の製造方法。
【0014】 最下層にハロゲン化銀乳剤以外の分散
物を10mg/m2以上含有することを特徴とする上記
項に記載の感光材料の製造方法。
【0015】以下、本発明について具体的に説明する。
【0016】本発明の態様としては、酸化されることに
より現像抑制剤を放出しうるレドックスDIR化合物を
含有する層、固体分散染料層、乳剤層、乳剤保護層の順
に塗設した態様が好ましいが、必要に応じて前記各層の
間に更に任意の層を設けてもよい。また各層の好ましい
態様として以下の態様が挙げられる。
【0017】レドックスDIR化合物含有層は、ゼラチ
ン量0.1g/m2〜1.0g/m2であり、レドックス
DIR化合物の含有量は10mg/m2以上100mg
/m2以下である。レドックスDIR化合物含有層は、
主としてレドックスDIR化合物を含有する層を表し、
具体的にはレドックスDIR化合物の50%以上を含有
する層を表す。該層にハロゲン化銀乳剤を含有してよい
が、画像形成に影響しない量であることが好ましい。画
像形成に影響しない量としては、塗布銀量の10%未満
の量であることが好ましい。
【0018】次に、固体分散染料層については、ゼラチ
ン量0.5g/m2〜2.0g/m2であり、固体分散染
料の含有量は1mg/m2以上100mg/m2以下であ
る。
【0019】ハロゲン化銀乳剤層は、銀量2g/m2
上4g/m2以下であり、ゼラチン量は1.0g以上
3.0g/m2以下である。ここでいうハロゲン化銀乳
剤層は、主として画像を形成するハロゲン化銀乳剤を用
いた層を表す。該ハロゲン化銀乳剤層は、単層でも2層
以上でも構わない。
【0020】保護層は、ゼラチン量0.3g/m2以上
2.0g/m2以下である。
【0021】全ての層の合計のゼラチン量は5g/m2
以下が好ましく、特に好ましくは4g/m2以下であ
る。
【0022】次に本発明に用いられるスベリ剤について
述べる。従来は感光材料のゼラチン量の制限等により、
保護層のゼラチン量が厚くできないため擦り傷による黒
化プレッシャーが出易いという問題があった。そのため
耐傷性向上剤として保護層に滑り剤を用いることが好ま
しい。本発明に用いられる滑り剤として米国特許3,0
42,522号、英国特許第955,061号、米国特
許第3,080,317号、同4,004,927号、
同4,047,958号、同3,489,567号、英
国特許第1,143,118号等に記載のシリコーン系
スベリ剤、米国特許第2,454,043号、同2,7
32,305号、同2,976,148号、同3,20
6,311号、独国特許第1,284,295号、同
1,284,294号等に記載の高級脂肪酸系、アルコ
ール系、酸アミド系滑り剤、英国特許第1,263,7
22号、米国特許第3,933,516号等に記載の金
属セッケン、米国特許第2,588,765号、同3,
121,060号、英国特許1,198,387号等に
記載のエステル系、エーテル系滑り剤、米国特許第3,
502,437号、同3,042,222号に記載のタ
ウリン系滑り剤及び特開昭53−112732号、特公
昭57−009051号、特公昭57−05163号、
特開平4−214551号に開示されているコロイダル
シリカ、流動パラフィンが挙げられる。好ましい化合物
例としては、特開平4−214551号記載の化合物例
が挙げられる。これら化合物の好ましい添加量は、化合
物により差があるが、特開平4−214551号の方法
で測定した動摩擦係数が0.35以下になる量を添加す
ることが好ましい。
【0023】本発明の感光材料の塗布において、最下層
〜最上層までの塗布時の塗布液の全ウエット膜厚が60
μm以上120μm以下であり、かつ最下層の塗布時の
ウエット膜厚が5μm以上20μm以下であることが好
ましい。特に好ましくは最下層〜最上層までの全ウエッ
ト膜厚が90μm以下であり、最下層のウエット膜厚が
6μm以上12μm以下が好ましい。なおここでいう塗
布膜厚とは、塗布液が支持体上に塗布される際の塗布液
のウエット膜厚をいう。
【0024】また最下層にハロゲン化銀乳剤以外の高沸
点溶媒に分散した化合物や、固体で分散物を含有するこ
とが好ましく特に10mg/m2以上含有する場合、本
発明の効果が大きい。最下層がレドックスDIR化合物
の分散物を含有することが好ましい態様である塗布は、
公知の各種コーターをもちいて塗布することがができる
が、スライドホッパーコーター、カーテンコーターによ
る同時重層塗布で塗布することが好ましい。
【0025】本発明の感光材料に用いられるヒドラジン
誘導体としては、下記一般式〔H〕で表される化合物が
好ましい。
【0026】
【化1】
【0027】式中、Aはアリール基、又は硫黄原子又は
酸素原子を少なくとも1個を含む複素環を表し、Gは−
(CO)n−基、スルホニル基、スルホキシ基、−P
(=O)R2−基、又はイミノメチレン基を表し、nは
1又は2の整数を表し、A1、A2はともに水素原子或い
は一方が水素原子で他方が置換もしくは無置換のアルキ
ルスルホニル基、又は置換もしくは無置換のアシル基を
表し、Rは水素原子、各々置換もしくは無置換のアルキ
ル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、アル
ケニルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ
基、アミノ基、カルバモイル基、又はオキシカルボニル
基を表す。R2は各々置換もしくは無置換のアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アルコ
キシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基等を表す。
【0028】一般式〔H〕で表される化合物のうち、更
に好ましくは下記一般式〔Ha〕で表される化合物であ
る。
【0029】
【化2】
【0030】式中、R1は脂肪族基(例えばオクチル
基、デシル基)、芳香族基(例えばフェニル基、2−ヒ
ドロキシフェニル基、クロロフェニル基)又は複素環基
(例えばピリジル基、チエニル基、フリル基)を表し、
これらの基は更に適当な置換基で置換されたものが好ま
しく用いられる。更に、R1には、バラスト基又はハロ
ゲン化銀吸着促進基を少なくとも一つ含むことが好まし
い。
【0031】耐拡散基としてはカプラーなどの不動性写
真用添加剤にて常用されるバラスト基が好ましく、バラ
スト基としては炭素数8以上の写真性に対して比較的不
活性である例えばアルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、アル
キルフェノキシ基などが挙げられる。
【0032】ハロゲン化銀吸着促進基としては、チオ尿
素、チオウレタン基、メルカプト基、チオエーテル基、
チオン基、複素環基、チオアミド複素環基、メルカプト
複素環基、或いは特開昭64−90439号に記載の吸
着基などが挙げられる。
【0033】一般式〔Ha〕において、Xは、フェニル
基に置換可能な基を表し、mは0〜4の整数を表し、m
が2以上の場合Xは同じであっても異なってもよい。
【0034】一般式〔Ha〕において、A3、A4は一般
式〔H〕におけるA1及びA2と同義であり、ともに水素
原子であることが好ましい。
【0035】一般式〔Ha〕において、Gはカルボニル
基、スルホニル基、スルホキシ基、ホスホリル基又はイ
ミノメチレン基を表すが、Gはカルボニル基が好まし
い。
【0036】一般式〔Ha〕において、R2としては水
素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ア
リル基、複素環基、アルコキシ基、水酸基、アミノ基、
カルバモイル基、オキシカルボニル基を表す。最も好ま
しいR2としては、−COOR3基及び−CON(R4
(R5)基が挙げられる(R3はアルキニル基又は飽和複
素環基を表し、R4は水素原子、アルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基、アリール基又は複素環基を表し、
5はアルケニル基、アルキニル基、飽和複素環基、ヒ
ドロキシ基又はアルコキシ基を表す)。
【0037】次に一般式〔H〕で表される化合物の具体
例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0038】
【化3】
【0039】
【化4】
【0040】
【化5】
【0041】
【化6】
【0042】
【化7】
【0043】その他の好ましいヒドラジン誘導体の具体
例としては、米国特許5,229,248号第4カラム
〜第60カラムに記載されている(1)〜(252)で
ある。
【0044】本発明のヒドラジン誘導体は、公知の方法
により合成することができ、例えば米国特許5,22
9,248号第59カラム〜第80カラムに記載された
ような方法により合成することができる。
【0045】本発明のヒドラジン誘導体は、ハロゲン化
銀乳剤層側の写真構成層ならばどの層にも用いることが
できる。
【0046】好ましくは、ハロゲン化銀乳剤層及び/又
はそれに隣接する親水性コロイド層のうち少なくとも2
層以上に用いられる。
【0047】また、添加量はハロゲン化銀粒子の粒径、
ハロゲン組成、化学増感の程度、抑制剤の種類などによ
り最適量は異なるが、一般的にハロゲン化銀1モル当た
り10-6〜10-1モルの範囲が好ましく、特に10-5
10-2モルの範囲が好ましい。そして、ヒドラジン誘導
体を含有する写真構成層のうち支持体に最も近い写真構
成層中に含有するヒドラジン誘導体の量は、それよりも
支持体から遠い写真構成層中に含有するヒドラジン誘導
体の総量の0.2〜0.8倍モル等量である。好ましく
は、0.4〜0.6倍モル等量である。
【0048】本発明に用いられるヒドラジン誘導体は、
1種であっても、2種以上を併用して用いてもよい。
【0049】ヒドラジン誘導体による硬調化を効果的に
促進するために、下記一般式〔Na〕又は〔Nb〕で表
される造核促進剤を用いることが好ましい。
【0050】
【化8】
【0051】一般式〔Na〕において、R31、R32、R
33は水素原子、アルキル基、置換アルキル基、アルケニ
ル基、置換アルケニル基、アルキニル基、アリール基、
置換アリール基を表す。R31、R32、R33で環を形成す
ることができる。特に好ましくは脂肪族の3級アミン化
合物である。これらの化合物は分子中に耐拡散性基又は
ハロゲン化銀吸着基を有するものが好ましい。耐拡散性
を有するためには分子量100以上の化合物が好まし
く、更に好ましくは分子量300以上である。又、好ま
しい吸着基としては複素環、メルカプト基、チオエーテ
ル基、チオン基、チオウレア基などが挙げられる。一般
式〔Na〕として特に好ましくは、分子中にハロゲン化
銀吸着基としてチオエーテル基を少なくとも一つ有する
化合物である。
【0052】以下にこれら造核促進剤〔Na〕の具体例
を挙げる。
【0053】
【化9】
【0054】
【化10】
【0055】
【化11】
【0056】
【化12】
【0057】一般式〔Nb〕においてArは置換又は無
置換の芳香族基又は複素環基を表す。R34は水素原子、
アルキル基、アルキニル基、アリール基を表すが、Ar
とR34は連結基で連結されて環を形成してもよい。これ
らの化合物は分子内に耐拡散性基又はハロゲン化銀吸着
基を有するものが好ましい。好ましい耐拡散性をもたせ
るための分子量は120以上が好ましく、特に好ましく
は300以上である。又、好ましいハロゲン化銀吸着基
としては一般式〔H〕で表される化合物のハロゲン化銀
吸着基と同義の基が挙げられる。
【0058】一般式〔Nb〕の具体的化合物としては以
下に示すものが挙げられる。
【0059】
【化13】
【0060】
【化14】
【0061】その他の好ましい造核促進化合物の具体例
は、特開平6−258751号に記載されている例示
(2−1)〜(2−20)の化合物及び同6−2587
51号記載の(3−1)〜(3−6)、特開平7−27
0957号記載のオニウム塩化合物、特開平7−104
420号の一般式Iの化合物、特開平2−103536
号第17頁右下欄19行目〜第18頁右上欄4行目及び
同右下欄1行目から5行目、更に特開平1−23753
8号記載のチオスルホン酸化合物が挙げられる。
【0062】本発明に用いられる造核促進剤はハロゲン
化銀乳剤層側の写真構成層ならば、どの層にも用いるこ
とができるが、好ましくはハロゲン化銀乳剤層又はその
隣接層に用いることが好ましい。また、添加量はハロゲ
ン化銀粒子の粒径、ハロゲン組成、化学増感の程度、抑
制剤の種類などにより最適量は異なるが、一般的にハロ
ゲン化銀1モル当たり10-6〜10-1モルの範囲が好ま
しく、特に10-5〜10-2モルの範囲が好ましい。
【0063】本発明において用いられる固体分散染料
は、好ましくは一般式(9)〜(14)で表される。
【0064】
【化15】
【0065】式中、A及びA′は同一でも異なっていて
もよく、それぞれ酸性核を表し、Bは塩基性核を表し、
Qはアリール基又は複素環基を表し、B′は複素環基を
表し、X及びYは同一でも異なっていてもよく、それぞ
れ電子吸引性基をあらわし、L1、L2及びL3はそれぞ
れメチン基を表す。mは0又は1を表し、nは0、1又
は2を表し、pは0又は1を表す。但し、一般式(9)
〜(14)で表される染料は、分子中にカルボキシ基、
スルホンアミド基及びスルファモイル基から選ばれる基
を少なくとも1つ有する。
【0066】一般式(9)、(10)及び(11)のA
及びA′で表される酸性核としては、好ましくは5−ピ
ラゾロン、バルビツール酸、チオバルビツール酸、ロー
ダニン、ヒダントイン、チオヒダントイン、オキサゾロ
ン、イソオキサゾロン、インダンジオン、ピラゾリジン
ジオン、オキサゾリジンジオン、ヒドロキシピリドン、
ピラゾロピリドンが挙げられる。
【0067】一般式(11)及び(13)のBで表され
る塩基性核としては、好ましくはピリジン、キノリン、
オキサゾール、ベンズオキサゾール、ナフトオキサゾー
ル、チアゾール、ベンズチアゾール、ナフトチアゾー
ル、インドレニン、ピロール、インドールが挙げられ
る。
【0068】一般式(9)及び(12)のQで表される
アリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基等
が挙げられる。また、一般式(9)、(12)及び(1
4)のQ及びB′で表される複素環基としては、例えば
ピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、ピロリル
基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、インドリル基、フ
リル基、チエニル基等が挙げられる。該アリール基及び
複素環基は、置換基を有するものを含み、該置換基とし
ては、例えば前述の一般式(9)〜(13)の化合物の
アミノ基、複素環基等の置換基として例示したもの等が
挙げられ、これら置換基は2種以上組み合わせて有して
も良い。好ましい置換基としては、炭素数1〜8のアル
キル基(例えばメチル基、エチル基、t−ブチル基、オ
クチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−メトキシエチ
ル基等)、ヒドロキシ基、シアノ基、ハロゲン原子、
(例えばフッ素原子、塩素原子等)、炭素数1から6の
アルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基、2−ヒ
ドロキシエトキシ基、メチレンジオキシ基、ブトキシ基
等)、置換アミノ基(例えばジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、N−エチル−
N−ヒドロキシエチルアミノ基、N−エチル−N−メタ
ンスルホンアミドエチルアミノ基、モルホリノ基、ピペ
リジノ基、ピロリジノ基等)、カルボキシ基、スルホン
アミド基(例えばメタンスルホンアミド基、ベンゼンス
ルホンアミド基等)、スルファモイル基(例えばスルフ
ァモイル基、メチルスルファモイル基、フェニルスルフ
ァモイル基等)であり、これら置換基を組み合わせても
良い。
【0069】一般式(12)及び(13)のX及びYで
表される電子吸引性基は、同一でも異なっていてもよ
く、置換基定数Hammettのσp値(藤田稔夫編、
“化学の領域増刊122号薬物の構造活性相関”,96
〜103頁(1979)南江堂などに記載されてい
る。)が0.3以上の基が好ましく、例えばシアノ基、
アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、オ
クチルオキシカルボニル基等)、アリールオキシカルボ
ニル基(例えばフェノキシカルボニル基、4−ヒドロキ
シフェノキシカルボニル基)、カルバモイル基(例えば
カルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、フェニルカ
ルバモイル基、4−カルボキシフェニルカルバモイル基
等)、アシル基(例えばメチルカルボニル基、エチルカ
ルボニル基、ブチルカルボニル基、フェニルカルボニル
基、4−エチルスルホンアミドカルボニル基等)、アル
キルスルホニル基(例えばメチルスルホニル基、エチル
スルホニル基、ブチルスルホニル基、オクチルスルホニ
ル基等)、アリールスルホニル基(例えばフェニルスル
ホニル基、4−クロロスルホニル基等)が挙げられる。
【0070】一般式(9)〜(13)のL1、L2及びL
3で表されるメチン基は、置換基を有するものを含み、
該置換基としては例えば炭素数1〜6のアルキル基(例
えばメチル基、エチル基、ヘキシル基等)、アリール基
(例えばフェニル基、トリル基、4−ヒドロキシフェニ
ル基等)、アラルキル基(例えばベンジル基、フェネチ
ル基等)、複素環基(例えばピリジル基、フリル基、チ
エニル基等)、置換アミノ基(例えばジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、アニリノ基等)、アルキルチオ
基(例えばメチルチオ基等)が挙げられる。
【0071】本発明において、一般式(9)〜(14)
で表される染料の中で、分子中にカルボキシル基を少な
くとも1つ有する染料が好ましく用いられ、更に好まし
くは一般式(9)で表される染料であり、特に好ましく
は一般式(9)においてQがフリル基である染料であ
る。
【0072】好ましく用いられる染料の具体例を下記に
示すが、これらに限定されるものではない。
【0073】
【化16】
【0074】
【化17】
【0075】
【化18】
【0076】
【化19】
【0077】
【化20】
【0078】
【化21】
【0079】
【化22】
【0080】
【化23】
【0081】
【化24】
【0082】
【化25】
【0083】一般式(9)〜(14)で表される化合物
のその他の好ましい具体例としては例えば特開平7−1
28793号(6)〜(18)頁記載のNo.I−1〜
No.I−30、II−1〜II−12、III−1〜III−
8、IV−1〜IV−9、V−1〜V−8、VI−1〜VI−5
が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0084】本発明に係る染料の固体微粒子分散物を製
造する方法としては、特開昭52−92716号、同5
5−155350号、同55−155351号、同63
−197943号、同平3−182743号、世界特許
WO88/04794号等に記載された方法を用いるこ
とができる。具体的には、ボールミル、遊星ミル、振動
ミル、サンドミル、ローラーミル、ジェットミル、ディ
スクインペラーミル等の微分散機を用いて製造すること
ができる。また、固体微粒子分散される化合物が、比較
的低pHで水不溶性であり比較的高pHで水可溶性であ
る場合、該化合物を弱アルカリ性水溶液に溶解した後、
pHを下げて弱酸性とする事によって微粒子状固体を析
出させる方法や該化合物の弱アルカリ性溶解液と酸性水
溶液を、pHを調整しながら同時に混合して微粒子状固
体を作製する方法によって該化合物の分散物を得ること
ができる。本発明の固体微粒子分散物は、単独で用いて
もよく、2種以上を混合して用いても良く、本発明以外
の固体微粒子分散物と混合して使用しても良い。2種以
上を混合して用いる場合には、それぞれ単独に分散した
後混合してもよく、また、同時に分散することもでき
る。
【0085】本発明において用いられる固体微粒子分散
物を、水系分散媒の存在下で製造する場合、分散中ない
しは分散後に、界面活性剤を共存させるのが好ましい。
このような界面活性剤としては、アニオン性界面活性
剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両
性界面活性剤の何れでも使用できるが、好ましくは、例
えばアルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸
エステル類、スルホコハク酸エステル類、スルホアルキ
ルポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、N
−アシル−N−アルキルタウリン類などのアニオン性界
面活性剤及び例えばサポニン、アルキレンオキサイド誘
導体、糖のアルキルエステル類などのノニオン界面活性
剤である。特に好ましくは、上記のアニオン界面活性剤
である。界面活性剤の具体例としては例えば特開平7−
128793号(26)〜(32)頁記載の1〜32の
化合物が挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。
【0086】アニオン性活性剤及び/又はノニオン性活
性剤の使用量は、活性剤の種類或いは前記染料の分散液
条件などによって一様ではないが、通常、染料1g当た
り0.1mg〜2000mgが好ましく、更に好ましく
は0.5mg〜1000mgでよく、特に好ましくは1
mg〜500mgでよい。
【0087】染料の分散液での濃度としては、0.01
〜50重量%となるように使用されることが好ましく、
更に好ましくは0.1〜30重量%である。界面活性剤
の添加位置は、染料の分散開始前に添加するのがよく、
また必要によっては分散終了後に更に染料分散液に添加
してもよい。これらアニオン性活性剤及び/又はノニオ
ン性活性剤は、それぞれ単独で使用してもよく、またそ
れぞれ2種以上をくみあわせてもよく、更に両者の活性
剤を組み合わせてもよい。
【0088】本発明において用いられる固体微粒子分散
物は、平均粒子径が0.01μm〜5μmとなるように
分散することが好ましく、更に好ましくは0.01μm
〜1μmであり、特に好ましくは0.01μm〜0.5
μmである。また、粒子サイズ分布の変動係数として
は、50%以下であることが好ましく、更に好ましくは
40%以下であり、特に好ましくは30%以下となる固
体微粒子分散物である。ここで、粒子サイズ分布の変動
係数は、下記の式で表される値である。
【0089】 (粒径の標準偏差)/(粒径の平均値)×100 本発明において用いられる固体微粒子分散物は、分散開
始前又は分散終了後に、写真構成層のバインダーとして
用いられる親水性コロイドを添加することができる。親
水性コロイドとしては、ゼラチンを用いるのが有利であ
るが、そのほかにも例えばフェニルカルバミル化ゼラチ
ン、アシル化ゼラチン、フタル化ゼラチン等のゼラチン
誘導体、ゼラチンと重合可能なエチレン基を持つモノマ
ーとのグラフトポリマー、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、セルロース硫酸エス
テルなどのセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、
部分酸化されたポリビニルアセテート、ポリアクリルア
ミド、ポリ−N,N−ジメチルアクリルアミド、ポリ−
N−ビニルピロリドン、ポリメタクリル酸などの合成親
水性ポリマー、寒天、アラビアゴム、アルギン酸、アル
ブミン、カゼインなどを用いることができる。これら
は、2種以上組み合わせて使用してよい。本発明の固体
微粒子分散物に添加する親水性コロイドの添加量として
は、重量百分率で0.1%〜12%となるように添加す
るのが好ましく、更に好ましくは0.5%〜8%であ
る。
【0090】本発明において用いられる固体分散物は、
ハロゲン化銀乳剤層側の写真構成層ならば、何れの層に
も用いることができる。好ましくは、支持体に最も近い
ハロゲン化銀乳剤層及び/又は該乳剤層の支持体側に隣
接する非感光性親水性コロイド層に用いられる。
【0091】固体分散染料の好ましい使用量は、染料の
種類、写真感光材料の特性などにより一様ではないが、
写真感光材料1m2あたり1mg〜1gであることが好
ましく、更に好ましくは5mg〜800mgであり、特
に好ましくは10mg〜500mgである。
【0092】本発明においてはハロゲン化銀乳剤層側に
固体分散染料を含有する写真構成層を有しているが、そ
の他の層、即ち支持体に対し該乳剤層と反対側の任意の
写真構成層に含有してもよい。また任意の層に水溶性の
染料を有してもよい。また本発明においてはその他の吸
収波長を有する染料を任意の層に併用することができ
る。本発明の感光材料は出力用感光材料として用いられ
ることが最も効果的であり、光源としてはArレーザ
ー、HeNeレーザー、赤色レーザーダイオード、赤外
半導体レーザー、赤色LEDレーザーが代表的であるが
その他に、HeCdレーザー等の青色レーザー等の任意
のレーザーを用いることができる。また本発明の効果は
レーザー用出力感光材料に限らず、撮影用感光材料や返
し感光材料等の用途においても効果を発揮する。
【0093】本発明に係る酸化されることにより現像抑
制剤を放出しうるレドックスDIR化合物について説明
する。
【0094】本発明のレドックスDIR化合物は、レド
ックス基としてハイドロキノン類、カテコール類、ナフ
トハイドロキノン類、アミノフェノール類、ピラゾリド
ン類、ヒドラジン類、レダクトン類、α−アミノケトン
類などの部分構造を有する。
【0095】好ましいレドックスDIR化合物としては
−NHNH−基を有する化合物及び下記一般式〔3〕、
〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕又は〔8〕で表される
化合物である。
【0096】
【化26】
【0097】レドックス基として−NHNH−基を有す
るDIR化合物としては次の一般式〔RE−a〕又は
〔RE−b〕である。
【0098】一般式〔RE−a〕 T−NHNHCO−(Tm)n−PUG 一般式〔RE−b〕 T−NHNHCOCO−(Tm)n−PUG 一般式〔RE−a〕、〔RE−b〕中、Tは置換されて
もよいアリール基又は置換されてもよいアルキル基を表
す。アリール基としては、例えばベンゼン環やナフタレ
ン環が挙げられ、これらの環は種々の置換基で置換され
てもよく、好ましい置換基として直鎖、分岐のアルキル
基(好ましくは炭素数2〜20のもの例えばメチル、エ
チル、イソプロピル基、ドデシル基等)、アルコキシ基
(好ましくは炭素数2〜21のもの、例えばメトキシ
基、エトキシ基等)、脂肪族アシルアミノ基(好ましく
は炭素数2〜21のアルキル基をもつもの、例えばアセ
チルアミノ基、ヘプチルアミノ基等)、芳香族アシルア
ミノ基等が挙げられ、これらの他に例えば上記のような
置換又は無置換の芳香族環が−CONH−、−O−、−
SO2NH−、−NHCONH−、−CH2CHN−のよ
うな連結基で結合しているものも含む。Tmはタイミン
グ基を表し、nは0又は1を表す。PUGは、離脱する
ことによって現像抑制性を示す化合物となるものであっ
て、現像抑制性化合物としては5−ニトロインダゾー
ル、4−ニトロインダゾール、1−フェニルテトラゾー
ル、1−(3−スルホフェニル)テトラゾール、5−ニ
トロベンゾトリアゾール、4−ニトロベンゾトリアゾー
ル、5−ニトロイミダゾール、4−ニトロイミダゾール
等が挙げられる。これらの現像抑制性化合物は、T−N
HNH−基が結合する−CO−又は−COCO−部位に
NやSなどのヘテロ原子を介して直接又はアルキレン、
フェニレン、アラルキレン、アリーレン基を介して更に
NやSのヘテロ原子を介して結合することにより離脱後
現像抑制性を示すまでのタイミングをコントロールする
ことができる。その他に、バラスト基がついたハイドロ
キノン化合物にトリアゾール、インダゾール、イミダゾ
ール、チアゾール、チアジアゾールなどの現像抑制基を
導入したものも使用できる。例えば、2−(ドデシルエ
チレンオキサイドチオプロピオン酸アミド)−5−(5
−ニトロインダゾール−2−イル)ハイドロキノン、2
−(ステアリルアミド)−5−(1−フェニルテトラゾ
ール−5−チオ)ハイドロキノン、2−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシプロピオン酸アミド)−5−(5
−ニトロトリアゾール−2−イル)ハイドロキノン、2
−ドデシルチオ−5−(2−メルカプトチオチアジアゾ
ール−5−チオ)ハイドロキノン等が挙げられる。
【0099】上記レドックスDIR化合物は、米国特許
4,269,929号の記載を参考にして合成すること
ができる。
【0100】上記レドックスDIR化合物は、ハロゲン
化銀乳剤層側の写真構成層ならば、何れの層にも用いる
ことができるが、本発明においては支持体側に隣接する
非感光性親水性コロイド層に用いられる。
【0101】上記のレドックスDIR化合物の添加は、
メタノールやエタノール等のアルコール類、エチレング
リコール,トリエチレングリコール,プロピレングリコ
ールなどのグリコール類、エーテル、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホオキサイド、テトラヒドロフラ
ン、酢酸エチルなどのエステル類、アセトンやメチルエ
チルケトンなどのケトン類に溶解してから添加すること
ができる。また水や有機溶媒に溶けにくいものは、高速
インペラー分散、サンドミル分散、超音波分散、ボール
ミル分散などにより平均粒子径が0.01から6μmま
で任意に分散することができる。分散には、アニオンや
ノニオンなどの表面活性剤、増粘剤、ラテックスなどを
添加して分散することができる。
【0102】上記レドックスDIR化合物の添加量は、
ハロゲン化銀1モルあたり10-6モルから10-1モルま
でであり、好ましくは10-4モルから10-2モルの範囲
である。
【0103】一般式〔RE−a〕又は〔RE−b〕で表
される化合物のうち、特に好ましい化合物を下記に挙げ
る。
【0104】
【化27】
【0105】
【化28】
【0106】その他の好ましいレドックスDIR化合物
の具体例としては、特開平4−245243号公報の2
36(8)頁「0053」〜250(22)頁「006
8」に記載されているR−1〜R−50である。
【0107】次に、前記一般式〔3〕、〔4〕、
〔5〕、〔6〕、〔7〕又は〔8〕で表されるレドック
スDIR化合物について説明する。
【0108】一般式〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、
〔7〕又は〔8〕において、R11はアルキル基、アリー
ル基又は複素環基を表す。R12及びR13は水素原子、ア
シル基、カルバモイル基、シアノ基、ニトロ基、スルホ
ニル基、アリール基、オキザリル基、複素環基、アルコ
キシカルボニル基又はアリールオキシカルボニル基を表
す。R14は水素原子を表す。R15〜R19は水素原子、ア
ルキル基、アリール基又は複素環基を表す。r1、r2
びr3はベンゼン環に置換可能な置換基を表す。X4、X
5はO又はNHを表わす。Zは5〜6員の複素環を構成
するのに必要な原子群を表す。WはN(R50)R51、又
はOHを表し、R50及びR51は水素原子、アルキル基、
アリール基又は複素環基を表す。COUPは芳香族第1
級アミン現像主薬の酸化体とカップリング反応を起こし
得るカプラー残基を表し、★はカプラーのカップリング
部位を表す。Tmはタイミング基を表す。m1及びp1
0から3の整数を表す。q1は0から4の整数を表す。
nは0又は1を表す。PUGは離脱して現像抑制化合物
となる基を表す。
【0109】前記一般式〔3〕、〔4〕、〔5〕、
〔6〕、〔7〕又は〔8〕式中において、R11,R15
19,R50,R51で表されるアルキル基、アリール基、
複素環基として好ましくは、メチル基、p−メトキシフ
ェニル基、ピリジル基等が挙げられる。R12及びR13
表わされるアシル基、カルバモイル基、シアノ基、ニト
ロ基、スルホニル基、アリール基、オキザリル基、複素
環基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基のなかで好ましくはアシル基、カルバモイル基、
シアノ基である。これらの基の炭素数の合計は1〜20
であることが好ましい。R11〜R19,R50,R51は更に
置換基を有していてもよく、該置換基として例えば、ハ
ロゲン原子(塩素原子、臭素原子等)、アルキル基(例
えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、ヒドロキシ
エチル基、メトキシメチル基、トリフルオロメチル基、
t−ブチル基等)、シクロアルキル基(例えばシクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基等)、アラルキル基(例え
ばベンジル基、2−フェネチル基等)、アリール基(例
えばフェニル基、ナフチル基、p−トリル基、p−クロ
ロフェニル基等)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、
エトキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等)、アリ
ールオキシ基(例えばフェノキシ基等)、シアノ基、ア
シルアミノ基(例えばアセチルアミノ基、プロピオニル
アミノ基等)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ基、
エチルチオ基、ブチルチオ基等)、アリールチオ基(例
えばフェニルチオ基等)、スルホニルアミノ基(例えば
メタンスルホニルアミノ基、ベンゼンスルホニルアミノ
基等)、ウレイド基(例えば3−メチルウレイド基、
3,3−ジメチルウレイド基、1,3−ジメチルウレイ
ド基等)、スルファモイルアミノ基(ジメチルスルファ
モイルアミノ基等)、カルバモイル基(例えばメチルカ
ルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジメチルカルバ
モイル基等)、スルファモイル基(例えばエチルスルフ
ァモイル基、ジメチルスルファモイル基等)、アルコキ
シカルボニル基(例えばメトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基等)、アリールオキシカルボニル基(例
えばフェノキシカルボニル基等)、スルホニル基(例え
ばメタンスルホニル基、ブタンスルホニル基、フェニル
スルホニル基等)、アシル基(例えばアセチル基、プロ
パノイル基、ブチロイル基等)、アミノ基(メチルアミ
ノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基等)、ヒドロ
キシル基、ニトロ基、イミド基(例えばフタルイミド基
等)、複素環基(例えば、ピリジル基、ベンズイミダゾ
リル基、ベンズチアゾリル基、ベンズオキサゾリル基
等)が挙げられる。COUPで表されるカプラー残基と
しては以下のものを挙げることができる。シアンカプラ
ー残基としてはフェノールカプラー、ナフトールカプラ
ー等がある。マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン
カプラー、ピラゾロンカプラー、シアノアセチルクマロ
ンカプラー、開鎖アシルアセトニトリルカプラー、イン
ダゾロンカプラー等がある。イエローカプラー残基とし
てはベンゾイルアセトアニリドカプラー、ピバロイルア
セトアニリドカプラー、マロンジアニリドカプラー等が
ある。無呈色カプラー残基としては開鎖又は環状活性メ
チレン化合物(例えばインダノン、シクロペンタノン、
マロン酸ジエステル、イミダゾリノン、オキサゾリノ
ン、チアゾリノン等)がある。更にCOUPで表される
カプラー残基のうち本発明において好ましく用いられる
ものは、一般式(Coup−1)〜一般式(Coup−
8)で表すことができる。
【0110】
【化29】
【0111】式中R56はアシルアミド基、アニリノ基又
はウレイド基を表し、R57は1個又はそれ以上のハロゲ
ン原子、アルキル基、アルコキシ基又はシアノ基で置換
されてもよいフェニル基を表す。
【0112】
【化30】
【0113】式中、R58,R59はハロゲン原子、アシル
アミド基、アルコキシカルボニルアミド基、スルホウレ
イド基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基
又は脂肪族基を表し、R60及びR61はおのおの脂肪族
基、芳香族基又は複素環基を表す。またR60及びR61
一方が水素原子であってもよい。aは1〜4の整数、b
は0〜5の整数を表す。a、bが複数の場合、R58は同
一でも異なっていてもよく、またR59は同一でも異なっ
ていてもよい。
【0114】
【化31】
【0115】式中R62は3級アルキル基又は芳香族基を
表し、R63は水素原子、ハロゲン原子又はアルコキシ基
を表す。R64はアシルアミド基、脂肪族基、アルコキシ
カルボニル基、スルファモイル基、カルバモイル基、ア
ルコキシ基、ハロゲン原子又はスルホンアミド基を表
す。
【0116】
【化32】
【0117】式中R65は脂肪族基、アルコキシ基、アシ
ルアミノ基、スルホンアミド基、スルファモイル基、ジ
アシルアミノ基、R66は水素原子、ハロゲン原子、ニト
ロ基を表す。
【0118】
【化33】
【0119】R67、R68は水素原子、脂肪族基、芳香族
基、複素環基を表す。
【0120】Zで表される5〜6員の複素環としては、
単環でも縮合環でもよく、O、S、及びN原子の少なく
とも1種を環内に有する5〜6員の複素環が挙げられ
る。これらの環上には置換基を有してもよく、具体的に
は前述の置換基を挙げることができる。
【0121】Tmで表されるタイミング基として好まし
くは−OCH2−又はその他の2価のタイミング基、例
えば米国特許4,248,962号、同4,409,3
23号、又は同3,674,478号、Reserch
Disclosure 21228(1981年12
月)、又は特開昭57−56837号、特開平4−43
8号等に記載のものが挙げられる。
【0122】PUGとして好ましい現像抑制剤は、例え
ば米国特許4,477,563号、特開昭60−218
644号、同60−221750号、同60−2336
50号、又は同61−11743号に記載のある現像抑
制剤が挙げられる。
【0123】以下に一般式〔3〕〜〔8〕で表される化
合物の具体例を列挙するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0124】
【化34】
【0125】
【化35】
【0126】
【化36】
【0127】
【化37】
【0128】
【化38】
【0129】
【化39】
【0130】
【化40】
【0131】上記一般式〔3〕〜〔8〕で表される化合
物は、支持体に最も近い非感光性親水性コロイド層に用
いられる。
【0132】上記一般式〔3〕〜〔8〕で表される化合
物は、適当な水混和性有機溶媒、例えばアルコール類、
ケトン類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、メチルセロソルブなどに溶解して用いることができ
る。また、既に公知のオイルを用いた乳化分散物として
添加することもできる。更に、固体分散法として知られ
る方法によって、化合物の粉末を水のなかにボールミ
ル、コロイドミル、インペラー分散機、或いは超音波に
よって分散して用いることもできる。
【0133】上記一般式〔3〕〜〔8〕で表される化合
物の添加量は、ハロゲン化銀1モルあたり10-6モルか
ら10-1モルまでであり、好ましくは10-4モルから1
-2モルの範囲である。
【0134】本発明においては、一般的に知られている
硫黄増感、Se、Te増感、還元増感及び貴金属増感法
を適宜選択し併用してもよい、また化学増感を行わなく
てもよい。
【0135】硫黄増感剤としては、ゼラチン中に含まれ
る硫黄化合物の他、種々の硫黄化合物、例えばチオ硫酸
塩、チオ尿素類、ローダニン類、ポリスルフィド化合物
等を用いることができる。Se増感剤としては、トリフ
ェニルセレノホスフィン等が好ましく用いられる。
【0136】セレン増感剤としては広範な種類のセレン
化合物を使用することができる。例えば米国特許1,5
74,944号、同1,602,592号、同1,62
3,499号、特開昭60−150046号、特開平4
−25832号、同4−109240号、同4−147
250号等に記載されている化合物を用いることができ
る。有用なセレン増感剤としてはコロイドセレン金属、
イソセレノシアネート類(例えば、アリルイソセレノシ
アネート等)、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチ
ルセレノ尿素、N,N,N′−トリエチルセレノ尿素、
N,N,N′−トリメチル−N′−ヘプタフルオロセレ
ノ尿素、N,N,N′−トリメチル−N′−ヘプタフル
オロプロピルカルボニルセレノ尿素、N,N,N′−ト
リメチル−N′−4−ニトロフェニルカルボニルセレノ
尿素等)、セレノケトン類(例えば、セレノアセトン、
セレノアセトフェノン等)、セレノアミド類(例えば、
セレノアセトアミド、N,N−ジメチルセレノベンズア
ミド等)、セレノカルボン酸類及びセレノエステル類
(例えば、2−セレノプロピオン酸、メチル−3−セレ
ノブチレート等)、セレノフォスフェート類(例えば、
トリ−p−トリセレノフォスフェート等)、セレナイド
類(トリフェニルフォスフィンセレナイド、ジエチルセ
レナイド、ジエチルジセレナイド等)が挙げられる。特
に、好ましいセレン増感剤は、セレノ尿素類、セレノア
ミド類、及びセレノケトン類、セレナイド類である。
【0137】セレン増感剤の使用量は、使用するセレン
化合物、ハロゲン化銀粒子、化学熟成条件等により変わ
るが一般にハロゲン化銀1モル当たり10-8〜10-4
ル程度を用いる。
【0138】セレン増感剤を用いる化学熟成の温度は4
0〜90℃の範囲が好ましく、より好ましくは45℃以
上、80℃以下である。またpHは4〜9、pAgは6
〜9.5の範囲が好ましい。
【0139】これらの増感剤の添加方法としては、水溶
性であれば、そのまま添加できるが、水に難溶性の場
合、様々な方法を採用することができる。例えば硫黄増
感剤及び又はセレン増感剤及び又はテルル増感剤を、ゼ
ラチン溶液と予め十分混合して添加する方法がある。或
いは増感剤が溶解する低沸点有機溶媒に溶解後、界面活
性剤存在下で乳化分散して添加する方法も採用できる。
この方法の時は、乳化分散後に低沸点有機溶媒を除去し
た方が好ましい。更に特開平4−140739号に開示
されている方法で、水不溶性でかつ有機溶媒可溶性の重
合体との混合溶液の乳化分散物の形態で添加する方法も
可能である。また、高速インペラー分散、サンドミル分
散、超音波分散、ボールミル分散などにより平均粒子径
が0.01から6μmまで任意に分散する方法も採用で
きる貴金属増感法のうち金増感法はその代表的なもの
で、金化合物、主として金錯塩を用いる。金以外の貴金
属、例えば白金、パラジウム、ロジウム等の錯塩を含有
しても差支えない。
【0140】還元増感剤としては第一錫塩、アミン類、
ホルムアミジンスルフィン酸、シラン化合物などを用い
ることができる。
【0141】また、本発明においては、感光材料の製造
工程において銀に対する酸化剤を使用することができ
る。本発明において用いることができる酸化剤としては
無機酸化剤として例えば、過酸化水素(水)、過酸化水
素の付加物(例えばNaBO2・H22・3H2O、2N
aCO3・3H22、Na427・2H22、2Na2
SO4・H22・2H2Oなど)、ペルオキシ酸塩(例え
ばK228、K226、K428など)、ペルオキ
シ錯体化合物(例えばK2[Ti(O2)C24]・3H
2O、4K2SO4・Ti(O2)・OH・SO4・2H
2O、Na2[VO(O2)](C242・6H2Oな
ど)、過マンガン酸塩(例えばKMnO4など)、クロ
ム酸塩(例えばK2CrOなど)などの酸素酸塩、沃度
や臭素などのハロゲン元素、過ハロゲン酸塩(例えば過
沃素酸カリウム)、高原子価の金属塩(例えばフェリシ
アン化カリウムなど)及びチオスルフォン酸塩などがあ
る。
【0142】また、有機酸化剤としては、p−キノンな
どのキノン類、過酢酸や過安息香酸などの有機過酸化
物、活性ハロゲンを放出する化合物(例えばN−ブロム
サクシンイミド、クロラミンT、クロラミンBなど)が
例として挙げられる。
【0143】特に好ましい酸化剤は、オゾン、過酸化水
素及びその付加物、ハロゲン元素の無機酸化剤、キノン
類及び活性ハロゲンを放出する有機酸化剤である。
【0144】本発明に用いられる銀に対する酸化剤の添
加量はハロゲン化銀1モル当たり、10-7〜10-1モル
添加するのが好ましい。更に好ましいのは10-6〜10
-2モルであり、特に好ましいのは10-5〜10-3モルで
ある。
【0145】本発明に用いられる銀に対する酸化剤を化
学増感工程中に添加せしめるには、写真乳剤に添加剤を
加える場合に通常用いられる方法が適用できる。例え
ば、水溶性の化合物は適当な濃度の水溶液とし、水不溶
性又は難溶性の化合物は水と混和できる適当な有機溶
媒、例えばアルコール類、グリコール類、ケトン類、エ
ステル類、アミド類などの中で、写真特性に悪影響を与
えない溶媒に溶解し、添加することができる。また、固
体分散状態で添加することもできる。
【0146】本発明に用いられる銀に対する酸化剤の添
加時期はハロゲン化銀感材の製造工程の何れの時期でも
よいが、好ましい時期はハロゲン化銀粒子の調製工程か
ら支持体上に塗布を行う直前までの工程である。
【0147】本発明において、ハロゲン化銀乳剤中のハ
ロゲン化銀のハロゲン組成は、純塩化銀、60モル%以
上の塩化銀を含む塩臭化銀又は60モル%以上の塩化銀
を含む塩沃臭化銀であることが好ましい。ハロゲン化銀
の平均粒径は0.7μm以下であることが好ましく、特
に0.5〜0.1μmが好ましい。平均粒径とは、写真
科学の分野の専門家には常用されており、容易に理解さ
れる用語である。粒径とは、粒子が球状又は球に近似で
きる粒子の場合には粒子直径を意味する。粒子が立方体
である場合には球に換算し、その球の直径を粒径とす
る。平均粒径を求める方法の詳細については、ミース,
ジェームス:ザ・セオリー・オブ・ザ・フォトグラフィ
ックプロセス(C.E.Mees&T.H.James
著:Thetheory of the photog
raphic process),第3版,36〜43
頁(1966年(マクミラン「Mcmillan」社
刊))を参照すればよい。
【0148】ハロゲン化銀粒子の形状には制限はなく、
平板状、球状、立方体状、14面体状、正八面体状その
他何れの形状でもよい。又、粒径分布は狭い方が好まし
く、特に平均粒径の±40%の粒径域内に全粒子数の9
0%、望ましくは95%が入るような、いわゆる単分散
乳剤が好ましい。
【0149】可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反応させ
る形式としては、片側混合法、同時混合法、それらの組
合せなどの何れを用いてもよい。粒子を銀イオン過剰の
下において形成させる方法(いわゆる逆混合法)を用い
ることもできる。同時混合法の一つの形式としてハロゲ
ン化銀の生成される液相中のpAgを一定に保つ方法、
即ちいわゆるコントロールド・ダブルジェット法を用い
ることができ、この方法によると、結晶形が規則的で粒
径が均一に近いハロゲン化銀乳剤が得られる。
【0150】ハロゲン化銀乳剤に用いられるハロゲン化
銀粒子は粒子を形成する過程又は成長させる過程の少な
くとも1つの過程でカドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリ
ウム塩、イリジウム塩、ロジウム塩、ルテニウム塩、オ
スニウム塩、鉄塩、銅塩、白金塩、パラジウム塩等の周
期律表の3族から13族の元素を含む錯塩を添加するこ
とが好ましい。これらの錯塩の配位子としては、ハロゲ
ン原子、ニトロシル基、シアノ基、アコ基、アルキル
基、擬ハロゲン基、アルコキシ基、アンモニウム基、及
びこれらの任意の組み合わせなどを用いることができ
る。
【0151】またハロゲン化銀粒子の表面は水溶性ハロ
ゲン化物、或いはハロゲン化銀微粒子を用いてハロゲン
組成を制御することができる。この手法は当業界におい
てはコンバージョンといわれ、広く知られている。
【0152】ハロゲン化銀粒子は、内部から表面まで均
一であってもよいし、ハロゲン組成、ドープ剤種及び
量、格子欠陥の分布などが異なる複数の層からなってい
てもよい。
【0153】本発明においては、ハロゲン化銀粒子とし
ては、粒径、感度、晶癖、感光波長、ハロゲン組成、単
分散度、ドーピング剤の量及び種類、電位、pH、脱塩
方法等の製造条件、表面状態、化学増感状態などが異な
る複数の種類の粒子を併用することができる。その場
合、これらのハロゲン化銀粒子は同一の層に含有されて
もよいし、複数の異なった層に含有されてもよい。
【0154】ハロゲン化銀乳剤及びその調製方法につい
ては、詳しくはリサーチ・ディスクロージャー(Res
earch Disclosure)176号1764
3,22〜23頁(1978年12月)に記載もしくは
引用された文献に記載されている。
【0155】本発明に係るハロゲン化銀乳剤に用いるこ
とができる増感色素には、シアニン色素、メロシアニン
色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロ
ポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色
素及びヘミオキソノール色素が包含される。これらの色
素類には、塩基性異節環核としてシアニン色素類に通常
利用される核の何れをも適用できる。即ち、ピロリン
核、オキサゾリン核、チアゾリン核、ピロール核、オキ
サゾール核、チアゾール核、セレナゾール核、イミダゾ
ール核、テトラゾール核、ピリジン核など;これらの核
に脂環式炭化水素環が融合した核;及びこれらの核に芳
香炭化水素環が融合した核、即ち、インドレニン核、ベ
ンズインドレニン核、インドール核、ベンズオキサゾー
ル核、ナフトオキサゾール核、ベンゾチアゾール核、ナ
フトチアゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベンズイミ
ダゾール核、キノリン核などが適用できる。これらの核
は炭素原子上に置換されていてもよい。メロシアニン色
素又は複合メロシアニン色素にはケトメチレン構造を有
する核として、ピラゾリン−5−オン核、チオヒダント
イン核、2−チオオキサゾリジン−2,4−ジオン核、
チアゾリジン−2,4−ジオン核、ローダニン核、チオ
バルビツール酸核などの5〜6員異節環を適用すること
ができる。具体的には、リサーチディスクロージャー第
176巻RD−17643(1978年12月号)第2
・3頁、米国特許4,425,425号、同4,42
5,426号に記載されているものを用いることができ
る。また増感色素は米国特許3,485,634号に記
載されている超音波振動を用いて溶解してもよい。その
他に増感色素を溶解、或いは分散して乳剤中に添加する
方法としては、米国特許3,482,981号、同3,
585,195号、同3,469,987号、同3,4
25,835号、同3,342,605号、英国特許
1,271,329号、同1,038,029号、同
1,121,174号、米国特許3,660,101
号、同3,658,546号に記載の方法を用いること
ができる。これらの増感色素は単独に用いてもよいが、
それらの組み合わせを用いてもよく、増感色素の組み合
わせは特に強色増感の目的でしばしば用いられる。有用
な強色増感を示す色素の組み合わせ及び強色増感を示す
物質はリサーチ・ディスクロージャー(Researc
h Disclosure)176巻17643(19
78年12月発行)第23頁IVのJ項に記載されてい
る。
【0156】本発明に用いられる感光材料には、感光材
料の製造工程、保存中或いは写真処理中のカブリを防止
し、或いは写真性能を安定化させる目的で、種々の化合
物を含有させることができる。即ちアゾール類、例えば
ベンゾチアゾリウム塩、ニトロインダゾール類、ニトロ
ベンズイミダゾール類、クロロベンズイミダゾール類、
ブロモベンズイミダゾール類、メルカプトチアゾール
類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプトベンズ
イミダゾール類、メルカプトチアジアゾール類、アミノ
トリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニトロベンゾ
トリアゾール類、メルカプトテトラゾール類(特に1−
フェニル−5−メルカプトテトラゾール)等;メルカプ
トピリミジン類、メルカプトトリアジン類;例えばオキ
サゾリンチオンのようなチオケト化合物;アザインデン
類、例えばトリアザインデン類、テトラザインデン類
(特に4−ヒドロキシ置換−1,3,3a,7−テトラ
ザインデン類)、ペンタザインデン類等;ベンゼンチオ
スルホン酸、ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスルホン
酸アミド、臭化カリウム等のようなカブリ防止剤又は安
定剤として知られた多くの化合物を加えることができ
る。特に好ましくは、N、O、S、Seの何れかを含む
置換もしくは無置換の複素環或いは複素縮合環、水溶性
ハロゲン化物である。
【0157】本発明に係る写真乳剤及び非感光性の親水
性コロイドには無機又は有機の硬膜剤を含有してよい。
例えばクロム塩(クロム明礬、酢酸クロム等)、アルデ
ヒド類(ホルムアルデヒド、グリオキザール、グルタル
アルデヒド等)、N−メチロール化合物(ジメチロール
尿素、メチロールジメチルヒダントイン等)、ジオキサ
ン誘導体(2,3−ジヒドロキシジオキサン等)、活性
ビニル化合物(1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサ
ヒドロ−s−トリアジン、ビス(ビニルスルホニル)メ
チルエーテル、N,N′−メチレンビス−〔β−(ビニ
ルスルホニル)プロピオンアミド〕等)、活性ハロゲン
化合物(2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリ
アジン等)、ムコハロゲン酸類(ムコクロル酸、フェノ
キシムコクロル酸等)イソオキサゾール類、ジアルデヒ
ド澱粉、2−クロロ−6−ヒドロキシトリアジニル化ゼ
ラチン、イソシアネート類、カルボキシル基活性型硬膜
剤等を、単独又は組み合わせて用いることができる。
【0158】本発明に用いられる感光性乳剤層及び/又
は非感光性の親水性コロイド層には、塗布助剤、帯電防
止、滑り性改良、乳化分散、接着防止及び写真特性改良
など種々の目的で種々の公知の界面活性剤を用いてもよ
い。
【0159】写真乳剤の結合剤又は保護コロイドとして
はゼラチンを用いるのが有利であるが、それ以外の親水
性コロイドも用いることができる。例えばゼラチン誘導
体、ゼラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、アル
ブミン、カゼイン等の蛋白質;ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、セルロース硫酸エ
ステル類等の如きセルロース誘導体、アルギン酸ナトリ
ウム、澱粉誘導体などの糖誘導体;ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコール部分アセタール、ポリ−N−
ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポ
リビニルピラゾール等の単一或いは共重合体の如き多種
の合成親水性高分子物質を用いることができる。
【0160】ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンの他、
酸処理ゼラチンを用いてもよく、ゼラチン加水分解物、
ゼラチン酵素分解物も用いることができる。
【0161】本発明の写真乳剤には、寸度安定性の改
良、銀スラッジの低減などの目的で水不溶又は難溶性合
成ポリマーの分散物を含むことができる。例えばアルキ
ル(メタ)アクリレート、アルコキシアクリル(メタ)
アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリルアミド、ビニルエステル(例えば酢酸ビニ
ル)、アクリロニトリル、オレフィン、スチレンなどの
単独もしくは組合せ、又はこれらとアクリル酸、メタク
リル酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、ヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレート、スルホアルキル(メタ)ア
クリレート、スチレンスルホン酸等の組合せを単量体成
分とするポリマーを用いることができる。また複数のエ
チレン性不飽和基を有するモノマーを単量体成分として
用いてもよい。これらのモノマーには水酸基、スルホン
基、カルボキシル基、アミド基等の水溶性基を有しても
よく、また1から4級のアミノ基、ホスホニウム基、脂
肪族、芳香族、−NR61NR62−R63(R61、R62、R
63は互いに異なっていてもよい水素原子、脂肪族基、芳
香族基、スルフィン酸残基、カルボニル基、オキザリル
基、カルバモイル基、アミノ基、スルホニル基、スルホ
キシ基、イミノメチレン基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基、
アルキニルオキシ基、アリールオキシ基等を介して結合
する任意の基)、カチオン基等を有していてもよい。合
成方法としては、通常の合成方法の他、ゼラチンやポリ
ビニルアルコール類等の水溶性有機物の存在下で重合し
てもよい。また合成の終了後、ゼラチンやシランカップ
リング剤でシェリングしてもよい。
【0162】本発明に用いられる感光材料には、その他
の種々の添加剤が用いられる。例えば、減感剤、可塑
剤、滑り剤、現像促進剤、オイル、コロイド状シリカな
どが挙げられる。これらの添加剤及び前述の添加剤につ
いて、具体的には、リサーチ・ディスクロージャー17
6号(前出),22〜31頁、等に記載されたものを用
いることができる。
【0163】本発明に係る感光材料において、写真構成
層は感光材料に通常用いられる可撓性支持体の片面又は
両面に塗布される。可撓性支持体として有用なものは、
酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、ポリスチレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレナフタ
レートの合成高分子から成るフィルム(これらは有色の
顔料を含んでいてよい)、或いはポリエチレンやポリエ
チレンテレフタレート等の高分子でコーティングされた
紙支持体等である。これらの支持体は磁気記録層、帯電
防止層、剥離層を有していてもよい。
【0164】本発明に係る感光材料の処理については公
知の各種処理、特に印刷製版用感光材料に用いられる各
種処理剤、処理方法、処理機材を用いることができる。
【0165】
【実施例】以下、本発明の効果について実施例により例
証する。
【0166】実施例1 (ハロゲン化銀乳剤Aの調製)硝酸銀水溶液A及びNa
Cl、KBrからなる水溶性ハライド水溶液Bを銀電位
(EAg)120mV、pH3.0、35℃でC液中で
同時混合法で7分間添加し、0.09μmのAgCl70
Br30核を形成した。この後NaClで銀電位を100
mVとし、再度硝酸銀水溶液D、水溶性ハライド溶液E
を15分間添加し、粒径0.20μm(変動係数15
%)AgCl70Br30を得た。その後1N−NaOH水
溶液でpH5.6としS−1を銀1mol当たり2×1
-4mol添加し50℃で10分間熟成した。この後フ
ェニルイソシアナートで処理した変性ゼラチンを添加
し、pH4.2でフロックを水洗し、水洗後銀1mol
当たり15gのゼラチンを添加しpHを5.7とし55
℃で30分間分散した。出来上がった乳剤の銀電位は1
90mV(40℃)であった。
【0167】 A液 硝酸銀 16g 硝酸 5% 5.3ml イオン交換水 48ml B液 NaCl 3.8g KBr 3.5g オセインゼラチン 1.7g イオン交換水 48ml C液 NaCl 1.4g オセインゼラチン 7g 硝酸 5% 6.5ml K2RhCl5(H2O) 0.06mg イオン交換水 700ml D液 硝酸銀 154g 硝酸 5% 4.5ml イオン交換水 200ml E液 NaCl 37g KBr 33g オセインゼラチン 6g K2RhCl5(H2O) 0.04mg イオン交換水 200ml 得られた乳剤に4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,
3a,7−テトラザインデンを銀1molあたり1.5
×10-3mol、臭化カリウムを8.5×10-4mol
を添加してpH5.6、EAg123mvに調整した。
微粒子状に分散した(サポニンを加えて遊星ボールミル
で平均0.5μmに分散した。)硫黄華を硫黄原子とし
て2×10-5mol及び、塩化金酸を1.5×10-5
olを添加して温度60℃で80分化学熟成を行った後
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラザインデンを銀1molあたり2×10-3mol、1
−フェニル−5−メルカプトテトラゾールを3×10-4
mol及び沃化カリウムを1.5×10-3mol添加し
た。40℃に降温したのち、増感色素S−2を銀1mo
l当たり2×10-4mol添加した。
【0168】(ハロゲン化銀乳剤Bの調製)溶液CのK
2RhCl5(H2O)を0.10mgとし、混合温度を
40℃にした他は、乳剤Aと同様に調製し、粒径0.2
5μm(変動係数15%)AgCl70Br30を得た。そ
の後乳剤Aと同様に化学増感、色増感をほどこした。
【0169】(感光材料101〜105の調製)下引加
工した支持体上に、支持体側から下記処方で構成される
[レドックスDIR化合物層]、[固体分散染料層]、
[ハロゲン化銀乳剤層]、[乳剤保護層]の各層を同時
重層塗布し冷却セットした後、反対側の下引層上には支
持対側から[バッキング層]及び[バッキング保護層]
を同時重層塗布し、−1℃で冷却セットし、両面を同時
に乾燥することで試料101−105を得た。
【0170】(塗布液の調製) [レドックスDIR化合物層] ハロゲン化銀乳剤B Ag量0.3g/m2 ゼラチン 0.3g/m2 サポニン 60mg/m2 レドックスDIR化合物 21 の分散物 50mg/m2 [固体分散染料層] ゼラチン 1.0g/m2 固体分散染料 9−24 50mg/m2 ポリマーラテックスL2 0.3g/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 20mg/m2 [ハロゲン化銀乳剤層] ハロゲン化銀乳剤A Ag量3.3g/m2 ゼラチン 1.7g/m2 ヒドラジン誘導体 H−7 10mg/m2 造核促進剤 Na−21 5mg/m2 ポリマーラテックスL1(粒径0.25μm) 0.25g/m2 ソジウム−イソ−アミル−n−デシルスルホサクシネート 2mg/m2 ナフタレンスルホン酸ナトリウム 8mg/m2 サポニン 20mg/m2 2−メルカプト−6−ヒドロキシプリン 2mg/m2 2-メルカフ゜トヒ゜リシ゛ン 1mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 150mg/m2 アスコルビン酸 20mg/m2 EDTA 25mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 15mg/m2 塗布液pHは5.2であった。
【0171】 [保護層] ゼラチン 0.7g/m2 ソジウム−イソ−アミル−n−デシルスルホサクシネート 12mg/m2 マット剤:平均粒径3.5μmの球状ポリメチルメタクリレート 25mg/m2 平均粒径8μm不定形シリカ 12.5mg/m2 ハイドロキノン 50mg/m2 スベリ剤 表1に示す ポリマーラテックスL3(粒径0.10μm) 0.25g/m2 硬膜剤h1 30mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 殺菌剤z 0.5mg/m2 [バッキング層処方] ゼラチン 0.6g/m2 ソジウム−i−アミル−n−デシルスルホサクシネート 5mg/m2 ポリマーラテックスL3 0.3g/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 100mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 染料f1 45mg/m2 染料f2 25mg/m2 染料f3 30mg/m2 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 10mg/m 硬膜剤h2 100mg
/m2 水酸化亜鉛 50mg/m2 EDTA 50mg/m2 [バッキング保護層処方] ゼラチン 0.4g/m2 マット剤:平均粒径3μmの単分散ポリメチルメタクリレート 50mg/m2 ソジウム−ジ(2−エチルヘキシル)スルホサクシネート 10mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 各層に用いた化合物を下記に示す。
【0172】
【化41】
【0173】
【化42】
【0174】
【表1】
【0175】
【化43】
【0176】表1の結果からスベリ剤の添加により動摩
擦係数が著しく低下することがわかる。
【0177】(感光材料301の調製)試料101と固
体分散染料層とレドックスDIR化合物層の順序を入れ
換えたものを301とした。この場合のスベリ剤はシリ
コーンAを60mg/m2添加した。
【0178】(感光材料201〜204の調製)下引加
工した支持体上に、支持体側から下記処方で構成される
[固体分散染料層]、[ハロゲン化銀乳剤層]、[中間
層]、[レドックスDIR化合物層]、[乳剤保護層]
の各層を表1に示すように同時重層塗布し冷却セットし
た後、反対側に試料101〜105と同じ[バッキング
層]及び[バッキング保護層]を同時重層塗布し−1℃
で冷却セットし、両面を同時に乾燥することで試料20
1−204を得た。
【0179】(塗布液の調製) [固体分散染料層] ゼラチン 0.5g/m2 固体分散染料 9−24 50mg/m2 ポリマーラテックスL2 0.3g/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 20mg/m2 [ハロゲン化銀乳剤層] ハロゲン化銀乳剤A Ag量3.3g/m2 ゼラチン 1.7g/m2 ヒドラジン誘導体 H−7 10mg/m2 造核促進剤 Na−21 5mg/m2 ポリマーラテックスL1(粒径0.25μm) 0.25g/m2 ソジウム−イソ−アミル−n−デシルスルホサクシネート 2mg/m2 ナフタレンスルホン酸ナトリウム 8mg/m2 サポニン 20mg/m2 2−メルカプト−6−ヒドロキシプリン 2mg/m2 2−メルカプトピリジン 1mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 150mg/m2 アスコルビン酸 20mg/m2 EDTA 25mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 15mg/m2 塗布液pHは5.2であった。
【0180】 [中間層] ゼラチン 1.0g/m2 ポリマーラテックスL2 0.3g/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 20mg/m2 [レドックスDIR化合物層] ハロゲン化銀乳剤B Ag量0.3g/m2 ゼラチン 0.3g/m2 サポニン 60mg/m2 レドックスDIR化合物 21の分散物 (試料No.201〜203) 50mg/m2 (試料No.204) 100mg/m2 [保護層] ゼラチン 0.2g/m2 ソジウム−イソ−アミル−n−デシルスルホサクシネート 12mg/m2 マット剤:平均粒径3.5μmの球状ポリメチルメタクリレート 25mg/m2 平均粒径8μm 不定形シリカ 12.5mg/m2 ハイドロキノン 50mg/m2 スベリ剤 シリコーンA 60mg/m2 ポリマーラテックスL3(粒径0.10μm) 0.25g/m2 硬膜剤h1 30mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 殺菌剤z 0.5mg/m2 上記各試料の塗布に当たり、ウエット膜厚としては、レ
ドックスDIR層15μm、固体分散染料層20μm、
ハロゲン化銀乳剤層25μm、保護層15μmで全膜厚
75μmで行った。
【0181】[バッキング層]及び[バッキング保護
層]は101と同じである。
【0182】尚、101〜105、201〜204、3
01において、レドックス化合物21は下記の(分散A)
の方法で分散した。
【0183】(分散A)レドックス化合物21 5gを
酢酸エチル100mlに溶解し、ゼラチン20g、水2
00ml、イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム塩0.5gの溶液に添加し、PD分散機を用いて分散
しながら減圧下、酢酸エチルを留去して分散物を得た。
【0184】(処理)得られた各試料について下記の処
理を行った。
【0185】 現像液組成 使用液1l当たり ジエチルトリアミン5酢酸・5ナトリウム塩 1g 亜硫酸ナトリウム 42.5g 亜硫酸カリウム 17.5g 炭酸カリウム 55g ハイドロキノン 20g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン 0.85g 臭化カリウム 4g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.2g 硼酸 8g ジエチレングリコール 40g 8−メルカプトアデニン 0.07g KOHを使用液がpH10.4になる量を加えた。
【0186】 定着液組成 使用液1l当たり チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 200ml 亜硫酸ナトリウム 22g 硼酸 9.8g 酢酸ナトリウム・3水和物 34g 酢酸(90%水溶液) 14.5g 酒石酸 3.0g 硫酸アルミニウム(27%水溶液) 25ml 硫酸にて使用液のpHが4.9になるように調整した。
【0187】 (試料の評価)得られた各試料について下記の評価を行
い、表2の結果を得た。
【0188】[感度の測定]得られた試料を、ステップ
ウェッジに密着し、3200°Kのタングステン光で3
秒間露光し、前記組成の現像液及び定着液を用いて自動
現像機GR−27(コニカ(株)製)により前記条件で
処理した。得られた現像済み試料をPDA−65(コニ
カデジタル濃度計)で黒化濃度を測定し、試料No.1
01が黒化濃度1.0を与える露光量の逆数を100と
して相対感度で表した。
【0189】[目伸し性能の確認]コニカ(株)製He
−Ne用スキャナーフィルムSH−2を用いて大日本ス
クリーン(株)製SG747で400Lで5%及び95
%の網点の出力を行い、これを原稿とし、大日本スクリ
ーン[株]製ファインズームC−880Fを用い目伸ば
し倍率が120%になるようにし、原稿の95%の部分
が5%となるように露光量を変化させて露光を行い、感
度の測定と同様な処理をした。得られた現像済みの試料
についてX−Rite361Tで網%を測定し、原稿の
95%の部分が5%となる露光量(適正露光)で原稿の
5%の部分の網点の潰れを目視で評価した。完全に潰れ
ているものを1ランク、実用上潰れていないと判断でき
るギリギリのレベルを3ランク、原稿を再現していると
見られるレベルを5ランクとし、5段階評価した。
【0190】[スリ傷耐性]23℃RH50%の環境下
で新東科学(株)社製トライボギアTYPE:18を用
い0.1φのサファイア製引掻針で100gまでの連続
荷重をかけ600mm/minのスピードで移動させ、
黒化し始めた荷重で評価した。
【0191】
【表2】
【0192】表2の結果から、本発明は感度が高く、目
伸し性能も良好でスリ傷耐性も良好であることがわか
る。
【0193】実施例2 実施例1で作製した試料No.103の処方で表3の様
に塗布ウエット膜厚を変化させて塗布スピード100m
/minで同時重層塗布を行い、−1℃で冷却セットし
乾燥温度30℃、露点温度5℃で5分間乾燥させ、その
後乾燥温度25℃露点温度14℃で10分間乾燥させ塗
布性を目視で評価した。尚、ウエット膜厚の変化は希釈
率の変化で行った。
【0194】評価については、塗布故障のないものを
○、塗布故障は見られるが実用上問題ないレベルを△、
実用上不可のレベルを×とした。その他の評価は実施例
1と同様に評価した。結果を表3に示す。
【0195】尚、各塗布液の粘度は、ポリスチレンスル
ホン酸を用いて、35℃で保護層は10cp、それ以外
は20cpに調整した。
【0196】レドックス化合物の分散については前記
(分散A)の方法と下記(分散B)の2種の方法で行っ
た。
【0197】(分散B)レドックス化合物21 5gを
酢酸エチル100ml、高沸点溶媒D 50gに溶解
し、Aと同様に分散物を得た。
【0198】
【化44】
【0199】
【表3】
【0200】表3の結果から、本発明の試料は、塗布
性、乾燥性も良好で目伸し性能も良好であることがわか
る。
【0201】
【発明の効果】本発明により、画像再現性に優れ、更に
はスリ傷耐性に優れた感光材料及び製造方法を提供する
ことができた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層の酸化される
    ことにより現像抑制剤を放出しうるレドックスDIR化
    合物を含有する層と、微粒子状に固体分散された染料
    (以下、固体分散染料という)層を有するハロゲン化銀
    写真感光材料において、支持体上にレドックスDIR化
    合物含有層、固体分散染料層、ハロゲン化銀乳剤層、乳
    剤保護層の順に塗設され、硬調化剤としてヒドラジン誘
    導体を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光
    材料。
  2. 【請求項2】 乳剤保護層にスベリ剤を含有することを
    特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材
    料。
  3. 【請求項3】 レドックス化合物が分散物として存在す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のハロゲン化
    銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 支持体上にレドックスDIR化合物含有
    層、固体分散染料層、ハロゲン化銀乳剤層、乳剤保護層
    の順に塗設されたハロゲン化銀写真感光材料において、
    最下層〜最上層までの塗布時の塗布液の全ウエット膜厚
    が60μm以上100μm以下であり、かつ最下層の塗
    布時のウエット膜厚が5μm以上20μm以下であるこ
    とを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 最下層にハロゲン化銀乳剤以外の分散物
    を10mg/m2以上含有することを特徴とする請求項
    4に記載のハロゲン化銀写真感光材料の製造方法。
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