JPH10186603A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JPH10186603A
JPH10186603A JP8341186A JP34118696A JPH10186603A JP H10186603 A JPH10186603 A JP H10186603A JP 8341186 A JP8341186 A JP 8341186A JP 34118696 A JP34118696 A JP 34118696A JP H10186603 A JPH10186603 A JP H10186603A
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halide emulsion
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隆嗣 鈴木
Shuichi Sugita
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 発色性に優れ、しかもマゼンタ色素画像の光
堅牢性が著しく改良されたハロゲン化銀カラー写真感光
材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
真感光材料において、該緑感性ハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも1層に、下記一般式(M−1)で表されるマゼ
ンタカプラーの少なくとも1種を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマゼンタカプラーを
含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料に関し、詳し
くは新規なピラゾロアゾール系マゼンタカプラーを含有
することによって、色再現性及び発色性が優れ、更に、
熱や光に対して安定な色素画像が得られるハロゲン化銀
カラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料におい
て、一般に用いられるカプラーとしては、開鎖ケトメチ
レン系化合物からなるイエローカプラー、ピラゾロン系
化合物、ピラゾロアゾール系化合物からなるマゼンタカ
プラー、フェノール系化合物、ナフトール系化合物から
なるシアンカプラー等が知られている。
【0003】従来より、5−ピラゾロン化合物がマゼン
タカプラーとしてよく使用されている。公知のピラゾロ
ンマゼンタカプラーとしては、米国特許2,600,7
88号、同3,519,429号、特開昭49−111
631号、同57−35858号等に記載されている。
【0004】しかし、ザ・セオリー・オブ・ザ・フォト
グラフィック・プロセス(TheTheory of
the Photographic Proces
s),マクミラン社,4版(1977),356〜35
8頁、ファインケミカル,シー・エム・シー社刊,14
巻,8号,38〜41頁、日本写真学会・昭和60年度
年次大会講演要旨集,108〜110頁に記載されてい
る如く、ピラゾロンマゼンタカプラーより形成される色
素は好ましくない副吸収があり、その改良が望まれてい
る。
【0005】先の文献にも記載されている如く、ピラゾ
ロアゾール系マゼンタカプラーより形成される色素には
副吸収がない。このカプラーが良好なカプラーであるこ
とは、先の文献にも米国特許3,725,067号、同
3,758,309号、同3,810,761号等にも
記載されている。
【0006】しかしながら、これらのカプラーから形成
されるアゾメチン色素の光に対する堅牢性は著しく低
く、カラー写真感光材料、特にプリント系カラー写真感
光材料の性能を著しく損なうものであった。
【0007】従来から光に対する堅牢性を改良するため
の研究が行われてきた。例えば特開昭59−12573
2号、同61−282845号、同61−292639
号、同61−279855号にはピラゾロアゾール系マ
ゼンタカプラーに、フェノール系化合物又はフェニルエ
ーテル化合物を併用する技術が、特開昭61−7224
6号、同62−208048号、同62−157031
号、同63−163351号にはアミン系化合物を併用
する技術が開示されている。
【0008】更に特開昭63−24256号には、アル
キルオキシフェニルオキシ基を有するピラゾロアゾール
系マゼンタカプラーが提案されている。
【0009】しかし、上記技術においても、マゼンタ色
素画像の光に対する堅牢性は不充分であり、その改良が
強く望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決すべくなされたものであり、本発明の目的は、発色
性に優れ、しかもマゼンタ色素画像の光堅牢性が著しく
改良されたハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0012】支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤層、
緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀乳剤
層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写真感
光材料において、該緑感性ハロゲン化銀乳剤層の少なく
とも一層に、下記一般式(M−1)で表されるマゼンタ
カプラーの少なくとも1種を含有することを特徴とする
ハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0013】
【化2】
【0014】〔式中、R1は置換基を表し、R2はアルキ
レン基またはアリーレン基を表す。R3は置換基を表
し、R4およびR5はそれぞれエチレン基またはトリメチ
レン基を表すが、R4およびR5で表されるエチレン基ま
たはトリメチレン基は置換基を有してもよい。L1は−
O−、−NR6−または−CO−の中から選ばれる2価
の連結基を表し、L2は−O−、−S−、−CO−、−
SO2−、−NR7−、アルキレン基またはアリーレン基
の中から選ばれる2価の連結基を表す。R6は水素原子
またはアルキル基を表し、R7は水素原子、アルキル
基、アリール基、アシル基、スルホニル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモ
イル基またはスルファモイル基を表す。mは1〜20の
整数を表すが、mが2以上のとき、複数のL2は同じで
も異なってもよい。nは0〜4の整数を表すが、nが2
以上のとき、複数のR3は同じでも異なってもよい。X
は水素原子または発色現像主薬の酸化体との反応により
脱離可能な基を表し、Zは含窒素複素環を形成するのに
必要な非金属原子群を表す。〕 以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明の一般式(M−1)で表されるマゼ
ンタカプラーについて説明する。
【0016】前記一般式(M−1)において、R1で表
される置換基としては、アルキル基(例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert
−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル
基、シクロヘキシル基、オクチル基、ドデシル基等)、
アルケニル基(例えば、ビニル基、アリル基等)、アル
キニル基(例えば、プロパギル基等)、アリール基(例
えば、フェニル基、ナフチル基等)、複素環基(例え
ば、ピリジル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イミ
ダゾリル基、フリル基、ピロリル基、ピラジニル基、ピ
リミジニル基、ピリダジニル基、セレナゾリル基、スル
ホラニル基、ピペリジニル基、ピラゾリル基、テトラゾ
リル基等)、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子、フッ素原子等)、アルコキシ基(例え
ば、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、ペン
チルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、ヘキシルオキ
シ基、シクロヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、ド
デシルオキシ基等)、アリールオキシ基(例えば、フェ
ノキシ基、ナフチルオキシ基等)、アルコキシカルボニ
ル基(例えば、メチルオキシカルボニル基、エチルオキ
シカルボニル基、ブチルオキシカルボニル基、オクチル
オキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニル基
等)、アリールオキシカルボニル基(例えば、フェニル
オキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基
等)、スルホンアミド基(例えば、メチルスルホニルア
ミノ基、エチルスルホニルアミノ基、ブチルスルホニル
アミノ基、ヘキシルスルホニルアミノ基、シクロヘキシ
ルスルホニルアミノ基、オクチルスルホニルアミノ基、
ドデシルスルホニルアミノ基、フェニルスルホニルアミ
ノ基等)、スルファモイル基(例えば、アミノスルホニ
ル基、メチルアミノスルホニル基、ジメチルアミノスル
ホニル基、ブチルアミノスルホニル基、ヘキシルアミノ
スルホニル基、シクロヘキシルアミノスルホニル基、オ
クチルアミノスルホニル基、ドデシルアミノスルホニル
基、フェニルアミノスルホニル基、ナフチルアミノスル
ホニル基、2−ピリジルアミノスルホニル基等)、ウレ
イド基(例えば、メチルウレイド基、エチルウレイド
基、ペンチルウレイド基、シクロヘキシルウレイド基、
オクチルウレイド基、ドデシルウレイド基、フェニルウ
レイド基、ナフチルウレイド基、2−ピリジルアミノウ
レイド基等)、アシル基(例えば、アセチル基、エチル
カルボニル基、プロピルカルボニル基、ペンチルカルボ
ニル基、シクロヘキシルカルボニル基、オクチルカルボ
ニル基、2−エチルヘキシルカルボニル基、ドデシルカ
ルボニル基、フェニルカルボニル基、ナフチルカルボニ
ル基、ピリジルカルボニル基等)、アシルオキシ基(例
えば、アセチルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、
ブチルカルボニルオキシ基、オクチルカルボニルオキシ
基、ドデシルカルボニルオキシ基、フェニルカルボニル
オキシ基等)、カルバモイル基(例えば、アミノカルボ
ニル基、メチルアミノカルボニル基、ジメチルアミノカ
ルボニル基、プロピルアミノカルボニル基、ペンチルア
ミノカルボニル基、シクロヘキシルアミノカルボニル
基、オクチルアミノカルボニル基、2−エチルヘキシル
アミノカルボニル基、ドデシルアミノカルボニル基、フ
ェニルアミノカルボニル基、ナフチルアミノカルボニル
基、2−ピリジルアミノカルボニル基等)、アミド基
(例えば、メチルカルボニルアミノ基、エチルカルボニ
ルアミノ基、ジメチルカルボニルアミノ基、プロピルカ
ルボニルアミノ基、ペンチルカルボニルアミノ基、シク
ロヘキシルカルボニルアミノ基、2−エチルヘキシルカ
ルボニルアミノ基、オクチルカルボニルアミノ基、ドデ
シルカルボニルアミノ基、フェニルカルボニルアミノ
基、ナフチルカルボニルアミノ基等)、スルホニル基
(例えば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、
ブチルスルホニル基、シクロヘキシルスルホニル基、2
−エチルヘキシルスルホニル基、ドデシルスルホニル
基、フェニルスルホニル基、ナフチルスルホニル基、2
−ピリジルスルホニル基等)、アミノ基(例えば、アミ
ノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ブチルアミ
ノ基、シクロペンチルアミノ基、2−エチルヘキシルア
ミノ基、ドデシルアミノ基、アニリノ基、ナフチルアミ
ノ基、2−ピリジルアミノ基等)、シアノ基、ニトロ
基、スルホ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基等が挙
げられ、これらの基は、さらに上記の置換基によって置
換されていてもよい。これらのうちで、例えば、アルキ
ル、シクロアルキル、アルケニル、アリール、アシルア
ミノ、スルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、
ハロゲン原子、複素環、スルホニル、スルフィニル、ホ
スホニル、アシル、カルバモイル、スルファモイル、シ
アノ、アルコキシ、アリールオキシ、アシルオキシ、ア
ミノ、アルキルアミノ、ウレイド、アルコキシカルボニ
ル、アリールオキシカルボニル、カルボキシル等の各基
が好ましく、更に好ましいものは、アルキル基であり、
特に好ましくは、t−ブチル基である。
【0017】前記一般式(M−1)において、R2はア
ルキレン基またはアリーレン基を表す。
【0018】R2で表されるアルキレン基としては、例
えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テト
ラメチレン基等が挙げられる。
【0019】R2で表されるアリーレン基としては、フ
ェニレン基、ナフチレン基等が挙げられる。
【0020】R2で表されるアルキレン基またはアリー
レン基は置換基を有してもよく、置換基としてはR1
同様の基を挙げることができる。
【0021】以下に、R2で表されるアルキレン基また
はアリーレン基の代表的具体例を示すが、R2はこれら
に限定されない。
【0022】
【化3】
【0023】R2において好ましいものはアルキレン基
であるが、さらに好ましくはアルキル基により置換され
たアルキレン基である。
【0024】前記一般式(M−1)において、R3は置
換基を表す。
【0025】R3で表される置換基は、前記一般式(M
−1)におけるR1と同義の基を表す。
【0026】前記一般式(M−1)において、R4およ
びR5はそれぞれエチレン基またはプロピレン基を表
す。
【0027】R4およびR5で表されるエチレン基または
プロピレン基は置換基を有してもよく、置換基として
は、前記一般式(M−1)におけるR1と同様の基を挙
げることができる。
【0028】R4およびR5で表されるエチレン基または
プロピレン基が有する置換基として好ましいものはアル
キル基またはアリール基である。
【0029】前記一般式(M−1)において、L1は−
O−、−NR6−または−CO−の中から選ばれる2価
の連結基を表す。
【0030】R6は水素原子またはアルキル基を表す。
【0031】R6において好ましいものは水素原子であ
る。
【0032】前記一般式(M−1)において、L2は−
O−、−S−、−CO−、−SO2−、−NR7−、アル
キレン基またはアリーレン基の中から選ばれる2価の連
結基を表す。
【0033】R7は水素原子、アルキル基、アリール
基、アシル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基また
はスルファモイル基を表す。
【0034】R7で表されるアルキル基としては、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル
基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ドデ
シル基等が挙げられる。
【0035】R7で表されるアリール基としては、例え
ば、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
【0036】R7で表されるアシル基としては、例え
ば、アセチル基、エチルカルボニル基、プロピルカルボ
ニル基、ペンチルカルボニル基、シクロヘキシルカルボ
ニル基、オクチルカルボニル基、2−エチルヘキシルカ
ルボニル基、ドデシルカルボニル基、フェニルカルボニ
ル基、ナフチルカルボニル基、ピリジルカルボニル基等
が挙げられる。
【0037】R7で表されるスルホニル基としては、例
えば、メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、ブチ
ルスルホニル基、シクロヘキシルスルホニル基、2−エ
チルヘキシルスルホニル基、ドデシルスルホニル基、フ
ェニルスルホニル基、ナフチルスルホニル基、2−ピリ
ジルスルホニル基等が挙げられる。
【0038】R7で表されるアルコキシカルボニル基と
しては、例えば、メチルオキシカルボニル基、エチルオ
キシカルボニル基、ブチルオキシカルボニル基、オクチ
ルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニル基等
が挙げられる。
【0039】R7で表されるアリールオキシカルボニル
基としては、例えば、フェニルオキシカルボニル基、ナ
フチルオキシカルボニル基等が挙げられる。
【0040】R7で表されるカルバモイル基としては、
例えば、アミノカルボニル基、メチルアミノカルボニル
基、ジメチルアミノカルボニル基、プロピルアミノカル
ボニル基、ペンチルアミノカルボニル基、シクロヘキシ
ルアミノカルボニル基、オクチルアミノカルボニル基、
2−エチルヘキシルアミノカルボニル基、ドデシルアミ
ノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基、ナフチ
ルアミノカルボニル基、2−ピリジルアミノカルボニル
基等が挙げられる。
【0041】R7で表されるスルファモイル基として
は、例えば、アミノスルホニル基、メチルアミノスルホ
ニル基、ジメチルアミノスルホニル基、ブチルアミノス
ルホニル基、ヘキシルアミノスルホニル基、シクロヘキ
シルアミノスルホニル基、オクチルアミノスルホニル
基、ドデシルアミノスルホニル基、フェニルアミノスル
ホニル基、ナフチルアミノスルホニル基、2−ピリジル
アミノスルホニル基等が挙げられる。
【0042】R7で表されるアルキル基、アリール基、
アシル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、カルバモイル基またはスル
ファモイル基は置換基を有してもよく、置換基としては
一般式(M−1)におけるR1と同様の基を挙げること
ができる。
【0043】L2で表されるアルキレン基またはアリー
レン基は前記一般式(M−1)におけるR2と同義の基
を表す。
【0044】前記一般式(M−1)において、mは1〜
20の整数を表す。
【0045】mが2以上のとき、複数のL2は同じでも
異なってもよい。
【0046】mは1〜10の整数が好ましい。
【0047】前記一般式(M−1)において、nは0〜
4の整数を表す。
【0048】nが2以上のとき、複数のR3は同じでも
異なってもよい。
【0049】nは0〜2の整数が好ましい。
【0050】前記一般式(M−1)において、Xの表す
発色現像主薬の酸化体との反応により脱離可能な基とし
ては、例えばハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、弗素
原子等)およびアルコキシ、アリールオキシ、複素環オ
キシ、アシルオキシ、スルホニルオキシ、アルコキシカ
ルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、ア
ルキルオキザリルオキシ、アルコキシオキザリルオキ
シ、アルキルチオ、アリールチオ、複素環チオ、アルキ
ルオキシチオカルボニルチオ、アシルアミノ、スルホン
アミド、N原子で結合した含窒素複素環、アルキルオキ
シカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミ
ノ、カルボキシル、等の各基が挙げられるが、好ましく
はハロゲン原子、特に塩素原子である。
【0051】前記一般式(M−1)において、Zにより
形成される含窒素複素環としては、ピラゾール環、イミ
ダゾール環、トリアゾール環、テトラゾール環等が挙げ
られる。これらのうちで好ましい骨格は下記の〔I〕、
〔II〕および〔III〕であり、更に好ましくは〔I〕で
ある。
【0052】
【化4】
【0053】以下に、本発明の一般式(M−1)で表さ
れるマゼンタカプラーの代表的具体例を示すが、本発明
はこれらに限定されない。
【0054】
【化5】
【0055】
【化6】
【0056】
【化7】
【0057】
【化8】
【0058】
【化9】
【0059】
【化10】
【0060】
【化11】
【0061】
【化12】
【0062】本発明の前記ピラゾロアゾール系マゼンタ
カプラーは、ジャーナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサイ
アティ(Journal of the Chemic
alSociety),パーキン(Perkin)I
(1977),2047〜2052、米国特許3,72
5,067号、特開昭59−99437号、同58−4
2045号、同59−162548号、同59−171
956号、同60−33552号、同60−43659
号、同60−172982号、同60−190779
号、同61−189539号、同61−241754
号、同63−163351号、同62−157031
号、Syntheses,1981年40頁、同198
4年122頁、同1984年894頁、特開昭49−5
3574号、英国特許1,410,846号、新実験化
学講座14−III巻,1585〜1594頁(197
7),丸善刊、Helv. Chem. Acta.,
36巻,75頁(1953)、J. Am. Che
m. Soc.,72巻,2762頁(1950)、O
rg. Synth.,II巻,395頁(1943)
等を参考にして、当業者ならば容易に合成することがで
きる。
【0063】以下に本発明の一般式(M−1)で表され
るマゼンタカプラーの代表的な合成例を示す。
【0064】合成例1 《例示化合物1−1の合成》 合成スキーム
【0065】
【化13】
【0066】化合物〔B〕9.49gをアセトニトリル
10mlおよびN,N−ジメチルアセトアミド10ml
の混合溶媒に溶解し、反応容器を氷水浴で冷却した。こ
れに化合物〔A〕10.0gをアセトニトリル20ml
に溶解した溶液を10分かけて滴下した。滴下終了後よ
り室温に戻し、4時間攪拌した。反応終了後、反応液を
減圧下で濃縮し、酢酸エチルおよび水を加えて得られた
残留物を溶解し、引き続きそれを希塩酸水洗浄、次いで
水洗浄した後、濃縮し化合物〔C〕13.0gを得た。
【0067】上記で得られた化合物〔C〕13.0gを
酢酸エチル13mlおよびメタノール26mlの混合溶
媒に溶解し、これにPd/Cを1.3g加え、水素雰囲
気下で6時間撹拌反応させた。反応終了後Pd/Cを濾
別し、得られた濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留
物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、展開溶
媒:酢酸エチル/n−ヘキサン)により精製し、油状の
化合物〔D〕10.1gを得た。
【0068】化合物〔E〕4.75gをアセトニトリル
20mlおよびテトラヒドロフラン10mlの混合溶媒
に溶解し、反応容器を氷水浴で冷却した。これにピリジ
ン1.96mlを加えた後、アセチルクロライド0.9
5gをゆっくり滴下した。滴下終了時より氷水浴をはず
し室温にて2時間攪拌した。反応液を濃縮後、酢酸エチ
ル30mlを加えて得られた残留物を溶解し、引き続き
それを希塩酸水洗浄、次いで水洗浄した後濃縮し化合物
〔F〕を得た。
【0069】上記で得られた化合物〔F〕にクロロホル
ム30ml、塩化チオニル1.8mlを加え、50℃で
4時間撹拌した後、濃縮し化合物〔G〕を得た。次に化
合物〔D〕2.10gをアセトニトリル15mlに溶解
し、ピリジン1.3mlを加えて氷冷した。これに上記
で得られた化合物〔G〕をアセトニトリル5mlおよび
テトラヒドロフラン10mlの混合溶媒に溶解した溶液
を30分で加え、室温で1時間攪拌した。次いで29%
アンモニア水4mlを加え室温で2時間攪拌し、希塩酸
水洗浄、次いで水洗後濃縮し、化合物〔H〕を得た。
【0070】上記で得られた化合物〔H〕を酢酸エチル
30mlに溶解し、これにN−クロロスクシンイミド
1.05gを加えて室温で2時間攪拌した。反応終了
後、反応液を水洗浄した後濃縮し、得られた残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル、展開溶媒:酢酸
エチル/n−ヘキサン)により精製し、油状の例示化合
物1−1を5.23g得た。
【0071】同定は、MASS,NMRスペクトルで行
い、例示化合物1−1であることを確認した。
【0072】本発明の一般式(M−1)で示されるマゼ
ンタカプラーは、下記一般式〔A〕及び/又は一般式
〔B〕で表される画像安定化剤と併せて用いることがで
きる。
【0073】
【化14】
【0074】一般式〔A〕において、R21は水素原子、
アルキル基、アルケニル基、アリール基又は複素環基を
表すが、このうちアルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、オクチル、t−オクチル、ベンジ
ル、ヘキサデシル基等の直鎖又は分岐のアルキル基を挙
げることができる。又、R21で表されるアルケニル基と
しては、例えばアリル、ヘキセニル、オクテニル基等が
挙げられる。R21のアリール基としては、フェニル、ナ
フチルの各基が挙げられる。更にR21で示される複素環
基としては、テトラヒドロピラニル、ピリミジル基等が
具体的に挙げられる。これらR21で表される各基は置換
基を有するものを含む。
【0075】R22,R23,R25及びR26は各々、水素原
子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、アルキル基、アル
ケニル基、アリール基、アルコキシ基又はアシルアミノ
基を表すが、このうちアルキル基、アルケニル基、アリ
ール基については前記R21について述べたアルキル基、
アルケニル基、アリール基と同一のものが挙げられる。
又、ハロゲン原子としては、例えば弗素、塩素、臭素等
を挙げることができる。更に、アルコキシ基としては、
メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ基等を具体的に挙
げることができる。アシルアミノ基はR27CONH−で
示され、R27はアルキル基(例えばメチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、オクチル、t−オクチル、ベンジル等
の各基)、アルケニル基(例えばアリル、オクテニル、
オレイル等の各基)、アリール基(例えばフェニル、メ
トキシフェニル、ナフチル等の各基)又は複素環基(例
えばピリジニル、ピリミジルの各基)を表すことができ
る。
【0076】又、R24はアルキル基、ヒドロキシル基、
アリール基、アルコキシ基、アルケニルオキシ基又はア
リールオキシ基を表すが、このうちアルキル基、アリー
ル基については、前記R21で示されるアルキル基、アリ
ール基と同一のものを具体的に挙げることができ、又、
アルコキシ基については前記R22,R23,R25及びR26
について述べたアルコキシ基と同一のものを挙げること
ができる。
【0077】又、R21とR22は互いに閉環し、5〜6員
の複素環を形成していてもよく、更にR23とR24が閉環
して5員環を形成していてもよく、これらの環には更に
別の環がスピロ結合したものも含まれる。
【0078】以下に前記一般式〔A〕で表される化合物
の代表的具体例を示すが、本発明はこれらにより限定さ
れるものではない。
【0079】
【化15】
【0080】
【化16】
【0081】
【化17】
【0082】
【化18】
【0083】一般式〔A〕で表される化合物は、ジャー
ナル・オブ・ザ・ケミカル・ソサイアティ(Journ
al of the Chemical Societ
y),415〜417頁(1962)、2904〜29
14頁(1965);ザ・ジャーナル・オブ・オーガニ
ック・ケミストリー(The Journal ofO
rganic Chemistry),23巻,75〜
76頁;テトラヘドロン(Tetrahedron)2
6巻,4743〜4751頁(1970);ケミカルレ
ター(Chem.,Lett.),(4),315〜3
16頁(1972);日本化学会誌,No.10,19
87〜1990頁(1972);ブリティン・オブ・ケ
ミカル・ソサイアティー・オブ・ジャパン,53巻,5
55〜556頁(1980)等に記載の方法によって容
易に合成することができる。
【0084】
【化19】
【0085】一般式〔B〕において、R31は2級もしく
は3級のアルキル基、2級もしくは3級のアルケニル
基、シクロアルキル基又はアリール基を表し、R32はハ
ロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキ
ル基又はアリール基を表し、n2は0〜3の整数を表
す。化合物中にR31,R32が、それぞれ2以上存在する
時、各R31,R32は同一でも異なっていてもよい。Y1
は−S−,−SO−,−SO2−又はアルキレン基を表
す。
【0086】R31で表される2級もしくは3級のアルキ
ル基、又は2級もしくは3級のアルケニル基としては、
炭素数3〜32のもの、特に4〜12のものが好まし
く、具体的には、t−ブチル、sec−ブチル、t−ア
ミル、sec−アミル、t−オクチル、i−プロピル、
i−プロペニル、2−ヘキセニル等の基が挙げられる。
【0087】R32で表されるアルキル基としては炭素数
1〜32のものが好ましく、アルケニル基としては炭素
数2〜32のものが好ましく、又、直鎖でも分岐でもよ
い。具体的にはメチル、エチル、t−ブチル、ペンタデ
シル、1−ヘキシルノニル、2−クロロブチル、ベンジ
ル、2,4−ジ−t−アミルフェノキシメチル、1−エ
トキシトリデシル、アリル、イソプロペニル等の基が挙
げられる。
【0088】R31及びR32で表されるシクロアルキル基
としては、炭素数3〜12のものが好ましく、シクロヘ
キシル、1−メチルシクロヘキシル、シクロペンチル等
の基が挙げられる。
【0089】R31及びR32で表されるアリール基として
は、フェニル、ナフチル基が好ましく、具体的にはフェ
ニル、4−ニトロフェニル、4−t−ブチルフェニル、
2,4−ジ−t−アミルフェニル、3−ヘキサデシルオ
キシフェニル、α−ナフチル等が挙げられる。
【0090】Y1で表されるアルキレン基としては、炭
素数1〜12のものが好ましく、具体的にはメチレン、
エチレン、プロピレン、ブチレン、ヘキサメチレン等の
基を挙げることができる。
【0091】これらR31,R32,Y1で表される各基は
置換基を有してもよく、置換基としては、例えばハロゲ
ン原子ならびにニトロ、シアノ、アミド、スルホンアミ
ド、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリ
ールチオ、アシル等の基が挙げられる。
【0092】以下に一般式〔B〕の代表的具体例を示す
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0093】
【化20】
【0094】
【化21】
【0095】
【化22】
【0096】一般式〔B〕で表される化合物は、米国特
許2,807,653号、ジャーナル・オブ・ザ・ケミ
カル・ソサイアティ・パーキンI(J. Chem.
Soc. Perkin I)1712頁(1979
年)等に記載の方法に準じて合成できる。
【0097】前記一般式〔A〕及び一般式〔B〕で表さ
れる画像安定化剤の使用量は、本発明の一般式(M−
1)で示されるマゼンタカプラーに対して、それぞれ5
〜400モル%であることが好ましく、より好ましくは
10〜250モル%である。
【0098】本発明の一般式(M−1)で示されるマゼ
ンタカプラーと前記画像安定化剤は同一層中で用いられ
るのが好ましいが、該カプラーが存在する層に隣接する
層中に画像安定化剤を用いてもよい。
【0099】本発明の一般式(M−1)で示されるマゼ
ンタカプラーは、通常ハロゲン化銀1mol当たり1×
10-3mol〜8×10-1mol、好ましくは1×10
-2mol〜8×10-1molの範囲で用いることができ
る。
【0100】本発明の一般式(M−1)で表されるマゼ
ンタカプラーは他の種類のマゼンタカプラーと併用する
ことができる。
【0101】本発明の一般式(M−1)で表されるマゼ
ンタカプラーを含有せしめるためには、従来の方法、例
えば公知のジブチルフタレート、トリクレジルホスフェ
ート等の如き高沸点溶媒と酢酸ブチル、酢酸エチル等の
如き低沸点溶媒の混合液あるいは低沸点溶媒のみの溶媒
に一般式(M−1)で示されるマゼンタカプラーをそれ
ぞれ単独で、あるいは併用して溶解せしめた後、界面活
性剤を含むゼラチン水溶液と混合し、次いで高速度回転
ミキサーまたはコロイドミルもしくは超音波分散機を用
いて乳化分散させた後、乳剤中に直接添加する方法を採
用することができる。又、上記乳化分散液をセットした
後、細断し、水洗した後、これを乳剤に添加してもよ
い。
【0102】本発明の一般式(M−1)で表されるマゼ
ンタカプラーは、高沸点溶媒と前記分散法によりそれぞ
れ別々に分散させてハロゲン化銀乳剤に添加してもよい
が、両化合物を同時に溶解せしめ、分散し、乳剤に添加
する方法が好ましい。
【0103】前記高沸点溶媒の添加量は、本発明の一般
式(M−1)で表されるマゼンタカプラー1gに対して
好ましくは0.01〜10g、さらに好ましくは0.1
〜3.0gの範囲である。
【0104】本発明の感光材料に用いるハロゲン化銀乳
剤としては、通常のハロゲン化銀乳剤の任意のものを用
いることができる。該乳剤は、常法により化学増感する
ことができ、増感色素を用いて、所望の波長域に光学的
に増感できる。
【0105】ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止剤、安
定剤等を加えることができる。該乳剤のバインダーとし
ては、ゼラチンを用いるのが有利である。
【0106】乳剤層、その他の親水性コロイド層は、硬
膜することができ、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合
成ポリマーの分散物(ラテックス)を含有させることが
できる。カラー写真感光材料の乳剤層にはカプラーが用
いられる。
【0107】更に色補正の効果を有しているカラードカ
プラー、競合カプラー及び現像主薬の酸化体とのカップ
リング反応により現像促進剤、漂白促進剤、現像剤、ハ
ロゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜剤、カブリ剤、カブリ防
止剤、化学増感剤、分光増感剤及び減感剤のような写真
的に有用なフラグメントを放出する化合物を用いること
ができる。
【0108】また、本発明の感光材料には、色素画像の
劣化を防止する目的で画像安定剤及び紫外線吸収剤を用
いることができる。
【0109】支持体としては、ポリエチレン等をラミネ
ートした紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロース等をもちいることができ
る。
【0110】本発明の感光材料を用いて色素画像を得る
には露光後、通常知られているカラー写真処理を行うこ
とができる。
【0111】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき説明するが、本
発明の実施態様はこれに限定されない。
【0112】実施例1 紙支持体の片面にポリエチレンを、もう一方の面に酸化
チタンを含有するポリエチレンをラミネートした支持体
上に、以下の表1、表2に示す構成の各層を酸化チタン
を含有するポリエチレン層の側に塗設し、多層カラー写
真感光材料試料101を作製した。
【0113】
【表1】
【0114】
【表2】
【0115】塗布液は下記の如く調製した。
【0116】第1層塗布液 イエローカプラー(EY−1)26.7g、色素画像安
定化剤(ST−1)10.0g、色素画像安定化剤(S
T−2)6.67g、ステイン防止剤(HQ−1)0.
67gおよび高沸点有機溶媒(DNP)6.67gに酢
酸エチル60ccを加え溶解し、この溶液を20%界面
活性剤(SU−2)水溶液7ccを含有する10%ゼラ
チン水溶液220ccに超音波ホモジナイザーを用いて
乳化分散させてイエローカプラー分散液を作製した。
【0117】この分散液を下記に示す青感性ハロゲン化
銀乳剤(銀8.67g含有)と混合し、更にイラジエー
ション防止染料(AIY−1)を加え第1層塗布液を調
製した。
【0118】第2層〜第7層塗布液も第1層塗布液と同
様に調製した。又、硬膜剤として第2層及び第4層に
(HH−1)を、第7層に(HH−2)を添加した。塗
布助剤としては、界面活性剤(SU−1),(SU−
3)を添加し、表面張力を調整した。
【0119】以下に前述の各層中に使用される化合物の
構造式を示す。
【0120】
【化23】
【0121】
【化24】
【0122】
【化25】
【0123】
【化26】
【0124】
【化27】
【0125】第1層、第3層、第5層に使用したハロゲ
ン化銀乳剤は以下の通り。
【0126】 青感性ハロゲン化銀乳剤(Em−B) 平均粒径0.85μm、変動係数=0.07、塩化銀含有率99.5モル%の 単分散立方体塩臭化銀乳剤 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 6×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−1 4×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−2 1×10-4モル/モルAgX 緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G) 平均粒径0.43μm、変動係数=0.08、塩化銀含有率99.5モル%の 単分散立方体塩臭化銀乳剤 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 6×10-4モル/モルAgX 増感色素 GS−1 4×10-4モル/モルAgX 赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R) 平均粒径0.50μm、変動係数=0.08、塩化銀含有率99.5モル%の 単分散立方体塩臭化銀乳剤 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 6×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−1 1×10-4モル/モルAgX
【0127】
【化28】
【0128】次に試料101の第3層のマゼンタカプラ
ーEM−1(比較のマゼンタカプラー)を、マゼンタカ
プラーEM−1添加量と等モルの下記表3に示す本発明
のマゼンタカプラーまたは比較のマゼンタカプラー(E
M−2)に替え、更に色素画像安定化剤を表3に示すよ
うに替えた以外は試料101と同様にして試料102〜
115を作製した。尚、比較試料に用いた比較のマゼン
タカプラーEM−2の構造式は、先に記したEM−1と
共に示してある。
【0129】このようにして作製した各試料を、常法に
従って緑色光によってウエッジ露光後、下記の処理工程
に従って処理を行った。
【0130】 処理工程 温 度 時 間 発色現像 35.0±0.3℃ 45秒 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 安定化 30〜34℃ 90秒 乾燥 60〜80℃ 60秒 各処理液の組成を以下に示す。尚、各処理液の補充量は
カラー写真感光材料1m2当たり80mlである。
【0131】 発色現像液 タンク液 補充液 純水 800ml 800ml トリエタノールアミン 10g 18g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 5g 9g 塩化カリウム 2.4g − 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.0g 1.8g N−エチル−N−β−メタンスルホンアミドエチル −3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 5.4g 8.2g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジス ルホン酸誘導体) 1.0g 1.8g 炭酸カリウム 27g 27g 水を加えて全量を1000mlとし、タンク液において
はpHを10.10に、補充液においてはpHを10.
60に調整する。
【0132】 漂白定着液(タンク液と補充液は同一) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム二水塩 60g エチレンジアミン四酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1000mlとし、炭酸カリウム又は
氷酢酸でpHを5.7に調整する。
【0133】 安定化液(タンク液と補充液は同一) 5−クロル−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 1.0g エチレングリコール 1.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.0g エチレンジアミン四酢酸 1.0g 水酸化アンモニウム(20%水溶液) 3.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジス ルホン酸誘導体) 1.5g 水を加えて全量を1000mlとし、硫酸又は水酸化カ
リウムでpHを7.0に調整する。
【0134】連続処理後の試料を用いて以下の評価を行
った。
【0135】《Dmax》最大発色濃度を測定した。
【0136】《耐光性》得られた試料をキセノンフェー
ドメータで12日間照射し、初濃度1.0における色素
画像の残存率(%)を求めた。
【0137】これらの結果を表3に示す。
【0138】
【表3】
【0139】* 色素画像安定化剤欄中の( )内の数
値はマゼンタカプラーに対するモル比を表す。
【0140】表3から明らかなように、試料101〜1
15において、本発明のマゼンタカプラーを用いた試料
105〜113は、比較のマゼンタカプラーを用いた試
料102、104に比べて非常に大幅な耐光性の向上が
認められた。
【0141】さらに、本発明のマゼンタカプラーに色素
画像安定化剤を併用した試料114、115ではその効
果がさらに増幅されることがわかった。
【0142】また、本発明のマゼンタカプラーは、比較
のマゼンタカプラーに比べ発色性が向上することも併せ
て確認された。
【0143】
【発明の効果】本発明により、発色性に優れ、しかもマ
ゼンタ色素画像の光堅牢性が著しく改良されたハロゲン
化銀カラー写真感光材料を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 311/58 C07D 311/58 319/08 319/08 493/10 493/10 C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、青感性ハロゲン化銀乳剤
    層、緑感性ハロゲン化銀乳剤層及び赤感性ハロゲン化銀
    乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀カラー写
    真感光材料において、該緑感性ハロゲン化銀乳剤層の少
    なくとも一層に、下記一般式(M−1)で表されるマゼ
    ンタカプラーの少なくとも1種を含有することを特徴と
    するハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 〔式中、R1は置換基を表し、R2はアルキレン基または
    アリーレン基を表す。R3は置換基を表し、R4およびR
    5はそれぞれエチレン基またはトリメチレン基を表す
    が、R4およびR5で表されるエチレン基またはトリメチ
    レン基は置換基を有してもよい。L1は−O−、−NR6
    −または−CO−の中から選ばれる2価の連結基を表
    し、L2は−O−、−S−、−CO−、−SO2−、−N
    7−、アルキレン基またはアリーレン基の中から選ば
    れる2価の連結基を表す。R6は水素原子またはアルキ
    ル基を表し、R7は水素原子、アルキル基、アリール
    基、アシル基、スルホニル基、アルコキシカルボニル
    基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基また
    はスルファモイル基を表す。mは1〜20の整数を表す
    が、mが2以上のとき、複数のL2は同じでも異なって
    もよい。nは0〜4の整数を表すが、nが2以上のと
    き、複数のR3は同じでも異なってもよい。Xは水素原
    子または発色現像主薬の酸化体との反応により脱離可能
    な基を表し、Zは含窒素複素環を形成するのに必要な非
    金属原子群を表す。〕
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6296997B1 (en) * 2000-11-07 2001-10-02 Eastman Kodak Company Photographic element and compound and process useful therewith
US6391533B1 (en) 1998-10-14 2002-05-21 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide color photosensitive material and color image forming method using the same

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