JPH02167343A - 珪素含有多環状芳香族重合体の製造方法 - Google Patents

珪素含有多環状芳香族重合体の製造方法

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JPH02167343A
JPH02167343A JP21411189A JP21411189A JPH02167343A JP H02167343 A JPH02167343 A JP H02167343A JP 21411189 A JP21411189 A JP 21411189A JP 21411189 A JP21411189 A JP 21411189A JP H02167343 A JPH02167343 A JP H02167343A
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敏弘 石川
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塩路 泰広
Masaki Shibuya
昌樹 渋谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、不融化、焼成により、機械的性質に優れ、且
つ耐酸化性、並びに複合材用マトリックスに対する濡れ
性が大幅に向上した炭素系無機繊維となる前駆体ポリマ
ー及びその製造方法に関する。
(従来の技術及びその問題点) 炭素繊維は、軽量でしかも高強度、高弾性であるため、
スポーツ・レジャー用品をはじめ、航空機、自転車、建
材など広い分野に亙ってその利用が図られている。
炭素繊維としては、ポリアクリロニトリルを原料とした
PAN系炭素繊維と、石油系、石炭系のピッチを原料と
する、所謂ピッチ系炭素繊維が知られている。
ピッチ系炭素繊維は、一般に強度がPAN系炭素繊維に
比べて劣るが、原料が安価なことから、強度を高める方
法について種々の検討がなされ、例えば、特開昭59−
223316号公報には、効果的にメソフェーズを生成
させ、紡糸時に配向させる方法が開示されている。
しかし、基本的には、炭素繊維は結晶性の繊維であるた
め、硬く、毛羽が発生し易く、また複合材料とする際マ
トリックスとの濡れ性も劣るという欠点がある。
そこで種々の炭素繊維の表面処理法が提案され、現在知
られている方法として、繊維に柔軟性を付与するととも
に、毛羽発生を抑制する目的で、ポリビニルアルコール
、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂のようなサイ
ジング剤を表面に塗布する方法や、マトリックスとの接
着性を向上させる目的でその表面を乾式又は湿式で酸化
処理する方法等がある。
これらの処理のうち、特に表面酸化層を設ける方法では
、酸化時に繊維に限傷を与えるため、物性は低下する傾
向にある。更に、炭素繊維は500″Cを超える酸化雰
囲気中では、燃焼するため使用できない。
このような背景から、高強度、高弾性率を有し、しかも
マトリックスとの濡れ性、接着性が良好で、従来広範囲
の分野で使用されているPAN系炭素繊維よりも安価な
新繊維の開発が強く要望されてきた。
また、炭素繊維のより高温での耐酸化性を向上させるこ
とが種々の分野で強く望まれている。
この要望を満たす方法として、例えば、特開昭62−2
09139号公報、特開昭62−215016号公報に
記載された方法が提案されている。
これらの公報には、石炭系又は石油系ピッチ中の有機溶
媒可溶成分とポリシランを混合・加熱反応させてオルガ
ノポリアリールシランを合威し、それを紡糸、不融化、
焼成により炭化珪素繊維と炭素繊維の中間の性質を有す
る無機質繊維を製造する方法が記載されている。
しかし、上記方法では、一方の出発物質として、有機溶
媒不溶分を全く含まないピッチを選び、オルガノボリア
リールシラン製造においても前記不溶分が全く生成しな
い条件下で反応を行っている。
従って、得られる生成物である紡糸原料中には、炭素繊
維の強度発現に最も重要な成分と言われているメソフェ
ーズ状態を含む前記不溶分が全く含まれていない。
上記紡糸原料を、紡糸、不融化、焼1ダして得られる無
機質繊維は、条件によっては炭素の黒鉛結晶に相当する
(002)回折線は得られるものの、ピッチ繊維特有の
配向は認められず高dli性率のものは得られない。更
に上記公報の方法では、ピンチ成分が多くなる程、不活
性ガス中のi′lit熱性は向上するものの、耐酸化性
は逆に低下し、しかも機械的特性が著しく低下するとい
う問題点がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の目的は、上記問題点を解決しピンチ繊維の持つ
高弾性の特徴を有し、且つ強度、耐酸化性、複合材マト
リックスに対する濡れ性の優れた炭素系無機繊維の前駆
体ポリマーを提供することにある。
本発明によれば、 (A)結合単位(Si  CH2)、または結合単位(
S i  CHz )と結合単位(Si−Si)から主
としてなり、珪素原子の側鎖に水素原子、低級アルキル
基、フェニル基及びシリル基からなる群から選ばれる側
鎖基を有する有機珪素重合体単位、 (B)骨格成分が主として縮合環構造よりなり、メソフ
ェーズ状態にある多環状芳香族化合物単位、及び (C)骨格成分が主として縮合環構造であり、光学的等
方相の多環状芳香族化合物単位、からなり、前記(A)
の珪素原子の少なくとも一部が、前記(B)及び/又は
前記(C)の芳香族環の炭素原子と結合していることを
特徴とする珪素含有多環状芳香族重合体が提供される。
さらに本発明によれば、 i)結合単位(Si−CH,)、または結合単位(Si
  CHt)と結合単位(Si−Si)から主としてな
り、珪素原子の側鎖に水素原子低級アルキル基、フェニ
ル基及びシリル基からなる群から選ばれる側鎖基を有し
、結合単位(Si−CH,)の全数対結合単位(Si−
3t)の全数の比がl:0〜20の範囲にある有機珪素
重合体の珪素原子の少なくとも一部が、石油系又は石炭
系のピッチあるいはその熱処理物であって、有機溶媒に
対する不溶分を含むピッチより得られた多環状芳香族化
合物の芳香族環の炭素と結合したランダム共重合体10
0重量部、及び ii)石油系又は石炭系ピッチを熱処理して得られるメ
ソフェーズ又はメソフェーズと光学的等方相との両相か
らなる多環状芳香族化合物(以下両者を総称して「メソ
フェーズ多環状芳香族化合物」ということがる。)5〜
50000重遺部を、 200〜500℃の範囲の温度で加熱反応及び/又は加
熱溶融することを特徴とする珪素含有多環状芳香族重合
体の製造方法が提供される。
まず、本発明の珪素含有多環状芳香族重合体について説
明する。以下の記載において、「部」はすべて「重量部
」であり、成分含有量の単位としてのパーセント(%)
は全て重量%である。
本発明の珪素含有多環状芳香族重合体は、構成成分(A
)、(B)及び(C)からなり、構成成分(A)の珪素
原子の少なくとも一部が、構成成分(B)及び/又は構
成成分(C)の芳香族環の炭素原子と結合している。構
成成分(A)と構成成分(B)及び構成成分(C)の総
和との重量比率が1:0.5〜5000、好ましくは1
:1〜500であり 、且つ構成成分(B)と構成成分
(C)の重量比率が1:0.02〜4であることが好ま
しい。
構成成分(A)と構成成分(B)及び構成成分(C)の
総和との重量比率が0.5未満では、珪素含有多環状芳
香族重合体中のメソフェーズ成分が不足し、例えばこの
重合体より無機繊維を製造しても強度、弾性率が低いも
のしか得られず、また、上記割合が5000を越えた場
合は、珪素含有多環状芳香族重合体中の有機珪素成分の
不足により、この重合体の無機化物は耐酸化性が低下し
、さらにプラスチック等との濡れ性が低くなる。
また、(B)に対する(C)の重量比率が0.02未満
では、例えば珪素含有多環状芳香族重合体を溶融紡糸し
た際、曳糸性の低下、ドープの粘度むらによる断糸等、
紡糸が著しく困難になり好ましくなく、上記割合が4を
越えた場合は、珪素含有多環状芳香族重合体中のメソフ
ェーズ成分の不足により、重合体から得られる無機繊維
の強度、弾性率が低いものとなる。
本発明の珪素含有多環状芳香族重合体は、通常、珪素原
子を0.01〜30%、好ましくは0.05〜30%含
有しており、また、−Cに、重量平均分子量が200〜
11000で、融点が200〜400℃である。
珪素含有多環状芳香族重合体中の珪素原子含有量が0.
01%未満では、重合体の無機化物におけるSi、C,
Oよりなる非晶相又はβ−SiC超微粒子の量が少なす
ぎるため、例えばFRPマトリックスに対する濡れ性や
耐酸化性の向上が顕著に表れず、30%を越えた場合は
、上記無機化物中のグラフディト超微粒結晶の配向によ
る高弾性、非酸化性雰囲気中での耐熱性向上が達成でき
ない。
珪素含有多環状芳香族重合体の重量平均分子量が200
より低いものは、実質的にメソフェーズをほとんど含ん
でいないため、高性能の無機繊維や複合材、成形棒を提
供できず、11000より大きい場合は、高融点となり
軟化流動しにくく任意の形状に底形しにくくなる。
珪素含有多環状芳香族重合体の融点が200 ’Cより
低い場合は、実質的にメソフェーズを含んでいないうえ
、この重合体を紡糸して無機繊維を製造する場合、プレ
カーサー糸は不融化時に融着しやすく、強度、弾性率の
高い焼威糸は得られない。
また、珪素含有多環状芳香族重合体の融点が400℃よ
り高い場合は、軟化、流動温度が高温となり重合体の分
解が起こり好ましくない。
また、珪素含有多環状芳香族重合体は、ベンゼン、トル
エン、キシレン、テトラヒドロフラン等の有機溶媒に対
する不溶分を10〜98%含有しており、且つ室温にお
ける光学的異方性度が5〜97%であることが好ましい
珪素含有多環状芳香族重合体の上記有機溶媒への不溶分
が10%未満又は光学的異方性度が5%未満では、特に
重合体を溶融紡糸し繊維とする場合、メソフェーズの繊
維軸方向への配向がほとんど起こらず、従って得られた
プレカーサー糸を不融化、焼成しても低強度、低弾性率
の繊維しか得られない。また、上記有機溶媒不溶分を9
8%より多く含有するか、光学的異方性度が97%より
大きい場合は、重合体中のメソフェーズが過多となり、
重合体の軟化、流動化に高温を要し任意の形状への底形
が困難となる。
本発明の珪素含有多環状芳香族重合体は、加熱により溶
融するので無機繊維の前駆体として用いることができる
次に、本発明の珪素含有多環状芳香族重合体の製造方法
を説明する。
出発原料の一つである結合単位(Si  CH2)、ま
たは結合単位(Si  CH2)と結合単位(Si−S
i)とからなる有機珪素重合体は、公知の方法で台底す
ることができ、例えばジメチルジクロロシランと金属ナ
トリウムの反応により得られるポリジメチルシランを、
不活性ガス中で4o o ’c以上に加熱することによ
り得られる。
もう一つの出発原料である多環状芳香族化合物は、石油
類の流動接触分解残渣油(FCCスラリーオイル)又は
その熱処理油より、軽質留分を除去して得られたピッチ
、ナフサクールより得られたピッチ、及びコールタール
ピッチ等石炭系ピッチであり、これらの中でも芳香族性
の高いものが適している。
上記ピッチ中には、ベンゼン、トルエン、キシレン、テ
トラヒドロフランなどの有機溶媒に不溶の成分が5〜9
8%、特に10〜80%含まれていることが好ましい。
特に、無機繊維製造を目的とした場合、上記有機溶媒不
溶分が5%未満のピッチを原料として用いた場合、強度
、弾性率共に優れた無機質繊維は得られない。また、上
記有機溶媒不溶分が98%より多いピッチを原料として
用いた場合は、得られた共重合体が高融点のため紡糸困
難となる。
ランダム共重合体(1)は、有機珪素重合体に、石油系
又は石炭系ピッチを添加し、不活性ガス中で好ましくは
250〜500℃の温度で加熱反応させることにより調
製される。
ピッチの使用割合は、有機珪素重合体100部当たり5
0〜4900部であることが好ましい。
ピッヂ成分の使用割合が過度に小さい場合は、有機珪素
成分が多くなり、メソフェーズ多環状芳香族化合物との
相溶性が悪化し、溶融時の均一性が損なわれ、高強度・
高7!J+u性率無機繊維や複合材が得られない。また
、その割合が過度に多い場合は、有機珪素重合体成分が
少なすぎるため、本発明の重合体から製造される無機材
料におけるマトリックスとの適合性、耐酸化性が低下す
る。
上記反応の反応温度が過度に低いと、珪素原子と芳香族
炭素の結合が生威しにくくなり、反応温度が過度に高い
と、生成したランダム共重合体(1)の分解及び高分子
量化が激しく起こり好ましくない。
不活性ガスとしては、窒素、アルゴン等が好適に使用さ
れる。
メソフェーズ多環状芳香族化合物(2)は、例えば、石
油系又は石炭系のピッチを不活性ガス中で、300〜5
00″Cの温度に加熱し生成する軟質留分を除去しなが
ら縮重合することによって調製することができる。
メソフェーズ多環状芳香族化合物(2)は、一般に融点
が200〜400℃の範囲にあり、また、重量平均分子
量が200〜10000である。
メソフェーズ多環状芳香族化合物(2)の中でも、20
〜100%の光学的異方性度を有し、30〜100%の
ベンゼン、トルエン、キシレン又はテトラヒドロフラン
に対する不溶分を含むものが、優れた無機繊維用原料で
ある重合体を得るために特に好ましい。
ランダム共重合体(1)とメソフェーズ多環状芳香族化
合物(2)を200〜500℃で加熱反応及び/又は加
熱溶融し、珪素含有多環状芳香族重合体を得る。
メソフェーズ多環状芳香族化合物(2)の使用割合は、
ランダム共重合体(1) 100都鳥たり5〜50OO
O部であることが好ましく、5部未満では、生成重合体
におけるメソフェーズ含有量が不足するため、得られた
重合体を無機化しても高弾性の繊維や成形体は得られず
、また、50000部より多い場合は、珪素成分の不足
のため重合体を無機化してもマトリックスに対する濡れ
性、耐酸化性等の特性が十分に発揮できない。
上記溶融混合温度が200″Cより低いと不融部分が生
じ、系が不均一となり、また、溶融混合温度が500℃
より高いと縮合反応が激しく進行し、生成重合体が高融
点となり、重合体の流動性が失われる。
(効果) 本発明による珪素含有多環状芳香族重合体は、重合体中
に有機珪素共重合体及びメソフェーズ多環状芳香族化合
物を含有するため、この重合体を溶融紡糸、不融化、焼
成することにより、超微粒子のグラファイト結晶上にS
i、C1及びOからなる非晶質及び/又はβ−SiC超
微粒子が分散した構造の高強度、高弾性にして、しかも
プラスチックとの濡れ性に優れた炭素系無機繊維を得る
ことができる。このように、機械特性とプラスチックと
の濡れ性を同時に満足できる繊維は従来存在しなかった
ため、特にFRP用の用途の開発が大きく期待される。
また、本発明の重合体より得られた繊維は、炭素系繊維
の高温酸化雰囲気での使用を可能とすると共に、本発明
の重合体の成形加工により耐酸化性炭素系材料を得るこ
とができる。また、本発明は、ピッチの有効利用の観点
からも資するところ大なるものがある。
(実施例) 以下実施例によって本発明を説明する。
参考例1 51の三ロフラスコに無水キシレン2.51及びナトリ
ウム400gを入れ、窒素ガス気流下でキシレンの沸点
まで加熱し、ジメチルジクロロシラン11を1時間で滴
下した。滴下終了後、10時間加熱還流し沈澱物を生成
させた。沈澱を濾過し、メタノールついで水で洗浄して
、白色粉末のポリジメチルシラン420gを得た。
このポリジメチルシラン400gを、ガス導入管、攪拌
機、冷却器及び留出管を備えた31の三ロフラスコに仕
込み、撹拌しながら50m1l1分の窒素気流下に42
0℃で加熱処理して、留出受器に350gの無色透明な
少し粘性のある液体を得た。
この液体の数平均分子量は蒸気圧浸透法で測定したとこ
ろ470であった。
この物質の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、6
50〜900cm−’と1250cm−’に5i−CH
,の吸収、2100cu+−’に5i−Hの吸収、10
20cm−’付近と1355cm−’にSi  CtT
z−Siの吸収、2900CT11−’と2950 (
:l+1−’にCHの吸収が認められ、またこの物質の
遠赤外線吸収スペクトルを測定したところ、380cl
’に5i−Siの吸収が認められることから、得られた
液状物質は、主として(Si−C)I2)結合単位及び
(Si−Si)結合単位からなり、珪素の側鎖に水素原
子及びメチル基を有する有機珪素重合体であることが判
明した。
核磁気共鳴分析及び赤外線吸収分析の測定結果から、こ
の有機珪素重合体は(S 1−CH,)結合単位の全数
対(Si−−3t)結合単位の全数の比率がほぼ1:3
である重合体であることが確認された。
上記有機珪素重合体300gをエタノールで処理して低
分子量物を除去して、数平均分子量が1200の重合体
40gを得た。
この物質の赤外線吸収スペクトルを測定したところ、上
記と同様の吸収ピークが認められ、この物質は主として
(Si  CH2)結合単位及び(Si−Si)結合単
位からなり、珪素の側鎖に水素原子及びメチル基を有す
る有機珪素重合体であることが判明した。
核磁気共鳴分析及び赤外線吸収分析の測定結果から、こ
の有機珪素重合体は(Si−  CH2)結合単位の全
数対(Si−−3t)結合単位の全数の比率がほぼ7:
1である重合体であることが確認された。
参考例2 石油留分のうち、軽泊以上の高沸点物をシリカ・アルミ
ナ系分解触媒の存在下、500″Cの温度で流動接触分
解・精留を行い、その塔底より残渣を得た。以下この残
渣をFCCスラリーオイルと呼ぶ。
このFCCスラリーオイルは、元素分析の結果、炭素原
子対水素原子の原子比(C/H)が0.75で、核磁気
共鳴分析による芳香炭素率が0.55であった。
実施例1 (第1工程) 参考例2で得られたFCCスラリーオイル100gをl
!!、7分の窒素ガス気流下420℃で2時間加熱し、
同温度における留出分を留去後残渣を150℃にて熱時
濾過し、同温度における不融部を除去し、軽質骨除去ピ
ッチ57gを得た。
この軽質骨除去ピッチは60%のキシレン不溶分を含ん
でいた。
この軽質骨除去ピンチ57gに参考例1で得た有機珪素
重合体25g及びキシレン20rdを加え、攪拌しなが
ら昇温し、キシレンを留去後400 ’Cで6時間反応
させ43gの有機珪素重合体−多環状芳香族反応生成物
(ランダム共重合体(1))を得。
この反応物は赤外線吸収スペクトル測定の結果、有機珪
素重合体中に存在する5i−H結合(IR: 2100
cm−’)の減少及び新たな5i−C(ベンゼン環の炭
素)結合(IR: 1135cm−’)の生成が認めら
れることより有機珪素重合体の珪素原子の一部が多環状
芳香族環と直接結合した部分を有する共重合体であるこ
とがわかった。
また、この共重合体は、キシレン不溶部を含まず重量平
均分子量が1450、融点が265℃であった。
(第2工程) 参考例2で得られたFCCスラリーオイル400gをI
f/分の窒素気流下450 ’Cで1時間加熱し、同温
度における留出分を留去後残渣を200℃にて熱時濾過
を行い、同温度における不融部を除去し、軽質骨除去ピ
ッチ180gを得た。
得られた軽質骨除去ピッチ180gを窒素気流下、反応
により生成する軽質骨を除去しながら400℃で8時間
重縮合を行い、熱処理ピッチ80゜3gを得た。この熱
処理ピッチは融点310℃、キシレン不溶分97%、キ
ノリンネ溶分20%を含有しており、研磨面の偏光顕微
鏡観察による光学的異方性が95%のメソフェーズ多環
状芳香族化合物(2)であった。
(第3工程) 第1工程で得られたランダム共重合体40gと第2工程
で得られたメソフェーズ多環状芳香族化合物(2) 8
0 gを窒素雰囲気下350℃で1時間熔融混合し、均
一な状態にある珪素含有多環状芳香族重合体を得た。
この珪素含有多環状芳香族重合体は、光学的異方性度が
51%、キシレン不溶分が68%、融点が281 ’C
であり、温和な条件下で水添し、ゲルパーミユエイショ
ンクロマトグラフィー(OPC)により重量平均分子f
fl(M、)を測定したところ、M、=1250であっ
た。
この珪素含有多環状芳香族重合体を空気中、1000℃
に加熱し、得られた灰分にアルカリ溶融、塩酸処理を施
し、水に溶解後、その水溶液について、高周波プラズマ
発光分光分析装置(ICP)を用い珪素濃度測定を行っ
たところ、上記珪素含有多環状芳香族重合体中の珪素含
量は、5.2%であった。
実施例2〜8 実施例1の第1工程の方法により得た有機珪素重合体と
軽質除去ピッチの仕込み比及び共重合条件、実施例1の
第2工程における熱処理条件、実施例1の第3工程にお
ける仕込み比、溶融混合(溶融縮合)条件を種々選択し
珪素含有多環状芳香族重合体を得た。結果を実施例1の
結果と併せて第1表に示す。いずれの実施例においても
得られた珪素含有多環状芳香族重合体は、珪素原子を0
゜4〜24.8%含有し、光学的異方性を有するもので
あった。
実施例9 (第1工程) 参考例2で得られたFCCスラリーオイル20Ogを2
2/分の窒素ガス気流下450℃で0.5時間加熱し、
同温度における留出分を留去後残渣を200℃にて熱時
濾過し、同温度における不融部を除去し、軽質骨除去ピ
ッチ57gを得た。
この軽質骨除去ピッチは25%のキシレン不溶分を含ん
でいた。
この軽質骨除去ピッヂ57gに参考例1で得た有機珪素
重合体25g及びキシレン20rrdlを加え、攪拌し
なから昇温し、キシレンを留去後400℃で6時間反応
させ51gのランダム共重合体(1)を得た。
この反応物は赤外線吸収スペクトル測定の結果、有機珪
素重合体中に存在する5i−H結合(IR: 2100
cm−’)の減少及び新たな5i−C(ベンゼン環の炭
素)結合(l R: 1135cm−’)の生成が認め
られることより有機珪素重合体の珪素原子の一部が多環
状芳香族環と直接結合した部分を有する共重合体である
ことがわかった。
このランダム共重合体(1)は、キシレン不溶部を含ま
ず重量平均分子量が1400、融点が265゛Cで、軟
化点が310℃であった。
(第2工程) 一方、前記軽質骨除去ピッチ180gを窒素気流下、反
応により生成する軽質骨を除去しながら400″Cで8
時間重縮合を行い、熱処理ピッチ97.2gを得た。こ
の熱処理ピッチは融点263℃1軟化点308℃、キシ
レン不溶分77%、キノリンネ溶分31%を含有してお
り、研磨面の偏光顕微鏡観察による光学的異方性が75
%のメソフェーズ多環状芳香族化合物(2)であった。
(第3工程) 第1工程で得られたランダム共重合体(1)6.4gと
第2工程で得られたメソフェーズ多環状芳香族化合物(
2) 90 gを窒素雰囲気下380℃で1時間溶融混
合し、均一な状態にある珪素含有多環状芳香族重合体を
得た。
この珪素含有多環状芳香族重合体は、光学的異方性度が
61%、キシレン不溶分が70%、融点が267℃であ
り、軟化点が315“Cであった。
温和な条件下で水添し、ゲルパーミユエイションクロマ
トグラフィー(cpc)により重量平均分子量(M、)
を測定したところ、M、=900であった。
この珪素含有多環状芳香族重合体を空気中、1000″
Cに加熱し、得られた灰分にアルカリ溶融、塩酸処理を
施し、水に溶解後、その水溶液について、高周波プラズ
マ発光分光分析装置(ICP)を用い珪素濃度測定を行
ったところ、」二記珪素含有多環状芳香族重合体中の珪
素金星は、o、91%であった。
実施例1O〜18 実施例9の第1工程における有機珪素重合体と軽質除去
ピッチの仕込み比及び共重合条件、実施例9の第2工程
における熱処理条件、実施例9の第3工程における仕込
み比、溶融混合(溶融縮合)条件を種々選沢し珪素含有
多環状芳香族重合体を得た。結果を実施例9の結果と併
せて第2表に示す。いずれの実施例においても得られた
珪素含有多環状芳香族重合体は光学的λ方性を有するも
のであった。
比較例1 (第1工程) 参考例2で得られたFCCスラリーオイル200gを1
17分の窒素ガス気流下、420℃で2時間加熱し、同
温度における軽質留分を留去し軽質分除去ピッチを11
4g得た。得られたピッチを、130℃のキシレン50
0 rtrflに溶解し、キシレン不溶分69gを除去
した後、得られたピッチ中のキシレン可溶部45gに参
考例1で得た有機珪素重合体45gを加え、400″C
で6時間共重合を行わせ32gの有機珪素重合体−多環
状芳香族反応生成物(ランダム共重合体)を得た。
(第2工程) 第1工程で得たキシレン可溶のピッチ成分200gを、
不活性雰囲気下、400℃にて6時間熱処理し熱処理ピ
ッチ41gを得た。
(第3工程) 第I工程で得た共重合体30gと工程2で得た熱処理ピ
ッチ60gを300″Cで2.5時間加熱部合した。
上記反応により得られた生成物の重量平均分子1 (M
w )は1750で、珪素含有率は1000%であった
が、融点198℃と低く、キシレン不溶分が11%しか
含まない光学約5等方性の重合体であった。
比較例2 実施例1で得た軽質分除去ピッチ100gに参考例1で
得た有機珪素重合体50gを加え400℃で6時間反応
し、79gの有機珪素重合体−多環状芳香族反応生成物
(ランダム共重合体)を得た。
得られた共重合体は融点が252℃1珪素含を率が15
%で、平均重量分子ff1(Mい)は1400であり、
キシレン不溶分を含まず、メソフェーズ部分も存在しな
かった。
実施例19 実施例1及び実施例2で得た珪素含有多環状芳香族重合
体を紡糸ドープとし、口径0.3胴のノズルを用い溶融
紡糸した。得られたプレカーサー糸を空気流通下、30
0 ’Cにて不融化し、アルゴン気流下1300 ’C
で焼成し、炭素質無機繊維を得た。この級維の糸径、引
張強度、引張弾性率は、それぞれ、実施例1のドープの
場合で、14μ、190 kg/man”  18 L
 /rrrm” 、実施例2のドープの場合で、17μ
、161kg/mm215 t 7mがであった。
走査型電子顕微鏡観察により、いずれの繊維もピッチ繊
維で用いられるラジアル構造に類似した組織の断面構造
をしており、ドープ中のメソフェーズ成分が、紡糸、不
融化、焼成過程で繊維軸方向に配向したことを示してい
た。
実施例20 実施例9、実施例10及び実施例18で得た珪素含有多
環状芳香族重合体を紡糸ドープとし、口径0.15mm
のノズルを用い溶融紡糸した。得られたプレカーサー糸
を空気流通下、300℃にて不融化し、アルゴン気流下
1300 ’Cで焼威し、炭素質無機繊維を得た。この
繊維の糸径、引張強度、引張弾性率は、そ゛れぞれ、実
施例9のドープの場合で、8μ、320 kg/+1T
1n”  26 t /nun” 、実施例10のドー
プの場合で、9μ、260 kg/mm”  24t/
mm”、実施例18の場合8μ、300 kg/mmt
、22 t 7mm”であった。
走査型電子顕微鏡観察により、いずれの繊維もピップ繊
維で用いられるラジアル構造に類似した組織の断面構造
をしており、ドープ中のメソフェーズ成分が、紡糸、不
融化、焼成過程で繊維軸方向に配向したことを示してい
た。
比較例3 比較例■及び2で得られた重合体を実施例20と同条件
下で紡糸、不融化、焼成を行い焼成糸を得た。各々の繊
維の糸径、引張強度、引張弾性率は、それぞれ、比較例
1のドープの場合で、17μ、105 kg/mm” 
、7.1 t /alJl” 、比較例2のドープの場
合で、16μ、75 kg/w” 、5. Ot。
/llll112であった。
また、繊維断面は何ら配向した構造の部分を含んでいな
かった。
特許出閣人 宇部興産株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)結合単位(Si−CH_2)、または結合
    単位(Si−CH_2)と結合単位(Si−Si)から
    主としてなり、珪素原子の側鎖に水素原子、低級アルキ
    ル基、フェニル基及びシリル基からなる群から選ばれる
    側鎖基を有する有機珪素重合体単位、 (B)骨格成分が主として縮合環構造よりなり、メソフ
    ェーズ状態にある多環状芳香族化合物単位、及び (C)骨格成分が主として縮合環構造であり、光学的等
    方相の多環状芳香族化合物単位、 からなり、前記(A)の珪素原子の少なくとも一部が、
    前記(B)及び/又は前記(C)の芳香族環の炭素原子
    と結合していることを特徴とする珪素含有多環状芳香族
    重合体。
  2. (2)i)結合単位(Si−CH_2)、または結合単
    位(Si−CH_2)と結合単位(Si−Si)から主
    としてなり、珪素原子の側鎖に水素原子、低級アルキル
    基、フェニル基及びシリル基からなる群から選ばれる側
    鎖基を有し、結合単位(Si−CH_2)の全数対結合
    単位(Si−Si)の全数の比が1:0〜20の範囲に
    ある有機珪素重合体の珪素原子の少なくとも一部が、石
    油系又は石炭系のピッチあるいはその熱処理物であって
    、有機溶媒に対する不溶分を含むピッチより得られた多
    環状芳香族化合物の芳香族環の炭素と結合したランダム
    共重合体100重量部、及び ii)石油系又は石炭系ピッチを熱処理して得られるメ
    ソフェーズ又はメソフェーズと光学的等方相との両相か
    らなる多環状芳香族化合物5〜50000重量部を、 200〜500℃の範囲の温度で加熱反応及び/又は加
    熱溶融することを特徴とする珪素含有多環状芳香族重合
    体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021511278A (ja) * 2018-01-19 2021-05-06 アルバニー エンジニアード コンポジッツ インコーポレイテッド セラミックマトリックス複合体を製造する方法

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JP2021511278A (ja) * 2018-01-19 2021-05-06 アルバニー エンジニアード コンポジッツ インコーポレイテッド セラミックマトリックス複合体を製造する方法

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