JPH0565360B2 - - Google Patents
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- JPH0565360B2 JPH0565360B2 JP58101791A JP10179183A JPH0565360B2 JP H0565360 B2 JPH0565360 B2 JP H0565360B2 JP 58101791 A JP58101791 A JP 58101791A JP 10179183 A JP10179183 A JP 10179183A JP H0565360 B2 JPH0565360 B2 JP H0565360B2
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Description
本発明は平版印刷版用支持体の製造方法、特に
平版印刷版用アルミニウム粗面板の製造方法に関
するものである。 アルミニウム板を平版印刷版用支持体として使
用するためには、その上に設けられる感光層との
密着性を良好にし、且つ保水性を改善するため、
通常その表面を粗面化することが行われる。この
粗面化処理(いわゆるグレイニング)は、平版印
刷版用支持体の製造においては不可欠の工程で、
しかもその作業には相当の熟練度を必要とする。
このグレイニングにはボールグレイニング、ワイ
ヤーグレイニング、ブラシグレイニング等の機械
的グレイニングと電気化学的エツチングと言われ
る電解粗面化処理がある。ボールグレイニングの
場合にはボールの材質、研磨材の種類、研磨の際
の水分の調整等、熟練を要する因子が多く、また
作業を連続的に行うことは不可能で一枚一枚仕上
げる必要がある。又ワイヤーグレイニングしたも
のは、砂目が不均一である。これに対してブラシ
グレイニングは、これ等の方法を改良したもので
あるが、一般的に単純な浅い砂目となり、回転ブ
ラシ目が板上に残つたり、砂目の方向性が出たり
あるいは非画線部が汚れ易いという欠点を有して
いる。 これに対して、電解粗面化処理法は、適切な電
解条件を選択することにより、ボールグレイニン
グ、ブラシグレイニングなどの従来の機械的粗面
化方法に比べ平均粗さの大きな均一な砂目をつく
ることができるが、その条件はきわめてせまい。
即ち、電解液組成、温度、電解条件などの諸条件
を一定にすれば製品のバラツキもきわめて少く均
一な性能を有するものが容易に得られるが、それ
等の電解条件が非常に狭く、それらの諸条件を適
当な範囲内に調整するのは、極めて困難であつ
た。しかも電解粗面化処理方法によりアルミニウ
ム板の表面の粗面化を行つた場合、その電力消費
が大であり、最近では印刷原板の製造原価に占め
る電力の割合が極めて大きなものとなつており、
経済的な見地からも問題があつた。その上電解粗
面化処理方法は、電解液の廃液中にアルミニウ
ム・イオンが相当量含まれ、この廃液の処理に対
する人件費及び薬品代が、かなりの金額に達する
欠点もあつた。 このような欠点を幾分か解消しうる方法とし
て、特開昭53−123204号公報には、ブラシ研磨に
より粗面化したアルミニウム板を酸性電解液中で
2000クーロン以下で交流電解粗面化処理し、ブラ
シ研磨による粗面と電解粗面化処理による粗面と
を相乗させた粗面化表面とする平版印刷版用支持
体の製造方法が開示されている。 しかし乍ら、このようなブラシ研磨と電解研磨
とを相乗させる方法において、この公開公報に電
解粗面化処理方法として具体的に開示されている
塩酸を主成分とする電解浴中で交流、即ち陽極時
電圧と陰極時電圧とが等しく、且つ陽極時電気量
と陰極時電気量とが等しい正弦波形の交流、によ
る電解粗面化処理方法を用いる場合には、単に電
解粗面化処理のみでアルミニウム板の表面を粗面
化した場合に比べて、単に消費電力の制約が達成
されるに過ぎず、平版印刷用支持体としての性能
については、実質的な改良が得られないことが判
明した。 本発明者等は、かかる事情に鑑み、単に消費電
力の節約が達成されるだけでなく、平版印刷版用
支持体としての性能についても改善されるような
アルミニウム板の表面の粗面化方法を見い出すこ
とも目的として、鋭意研究を重ねた結果、本発明
をなすに至つたものである。すなわち、本発明は
アルミニウム板の表面を機械的に粗面化したの
ち、塩酸、硝酸またはこれらの組合せからなる電
解質を含む溶液中で、陽極時電気量に対する陰極
時電気量の比率が1.0〜2.5となり、かつ、陽極時
間が陰極時間よりも短くなるように交番波形電流
を加え、好ましくは300クーロン/dm2以下の陽
極時電気量で電解粗面化処理することを特徴とす
る平版印刷版用支持体の製造方法である。 本発明において使用されるアルミニウム板には
純アルミニウム及びアルミニウム合金板が含まれ
る。アルミニウム合金としては種々のものが使用
でき、例えばけい素、銅、マンガン、マグネシウ
ム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニツケルなど
の金属とアルミニウムの合金が用いられる。 アルミニウム板を機械的に粗面化するに先立つ
て、アルミニウム表面の圧延油を除去すること及
び清浄なアルミニウム面を表出させるためにアル
ミニウムの表面の前処理を行うことが一般的に行
われている。前者のためには、トリクレン等の溶
剤、界面活性剤等が用いられている。又後者のた
めには水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア
ルカリ・エツチング剤を用いる方法が広く用いら
れている。 しかし本発明によれば、特に圧延油がはなはだ
しく多く付着している場合を除いて、機械的粗面
化に先立つ前処理は省略することができる。 本発明の方法では、いずれの機械的な粗面化方
法を用いてもよいが、工業的には、ブラシグレイ
ニング法が好ましい。 ブラシグレイニング法の詳細については、特公
昭51−46003号公報(または米国特許第3891516号
明細書)および特公昭50−40047号公報に記載さ
れている。機械的な粗面化は、本発明の方法によ
り得られる平版印刷版用支持体の中心線平均あら
さ(Ra)が0.4〜1.0μとなる様に施されることが
好ましい。ここで、砂目の中心線平均あらさ
(Ra)とはJIS−B0601−1970に示されているよ
うにあらさ曲線から、その中心線の方向に測定長
さlの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心
線をX軸、縦の方向をY軸とし、あらさ曲線をy
=f(x)で表わしたとき下記()式であたえらえ
るRaの値をミクロン単位で表わしたものである。 Ra=1/l∫l 0f(x)dx () このようなRaの範囲となる様にする為の機械
的な粗面化の程度は、後に施される電気化学的な
粗面化の条件、および必要に応じて施される付加
的な処理が決定されれば、当業者が容易に決定す
ることができる。 機械的に粗面化されたアルミニウム板は、次い
で電気化学的に粗面化されるが、その前に、アル
ミニウム板の表面を化学的にエツチングしておく
ことが好ましい。この化学的エツチング処理は、
機械的粗面化されたアルミニウム板の表面に食い
込んだ研磨剤、アルミニウム屑などを取り除く作
用を有し、その後に施される電気化学的な粗面化
をより均一に、しかも効果的に達成させることが
できる。かかる化学的エツチング方法の詳細は、
米国特許第3834998号明細書に記されている。よ
り具体的に説明すると、アルミニウムを溶解し得
る溶液、より具体的には酸または塩基の水溶液へ
浸漬する方法である。上記の酸としては、例えば
硫酸、過硫酸、弗酸、燐酸、硝酸、塩酸などが含
まれ、上記の塩基としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、第三燐酸ナトリウム、第三燐酸
カリウム、アルミン酸ナトリウム、メタ珪酸ナト
リウム、炭酸ナトリウムなどが含まれる。これら
の内でも特に後者の塩基の水溶液を使用する方が
エツチング速度が早いので好ましい。化学的エツ
チングは、これ等の酸またはアルカリの0.05〜40
重量%水溶液を用い40℃〜100℃の液温において
5〜300秒処理するのが一般的であるが、5〜15
g/m2エツチングするのが特に好ましい。5g/
m2以下のエツチング量では、非画線部の汚れ易さ
を改良することが難しく、20g/m2以上のエツチ
ング量では、廃液中に含まれるアルミニウムイオ
ンの量が多くなりすぎてしまい工業的に不経済で
ある。エツチング量をこの範囲にすると、5g/
m2以下のエツチング量の支持体に比べ耐刷性が低
下するとか1〜5%程度の微小網点を再現できな
いという欠点を有するが後でのべる電解粗面化処
理することにより回復することができる。 上記化学的エツチングを、塩基の水溶液を用い
て行なつた場合には、一般にアルミニウムの表面
にスマツトが生成するので、この場合には、燐
酸、硝酸、硫酸、クロム酸またはこれらの内の2
以上の酸を含む混酸で処理する、所謂デスマツト
処理を施すことが好ましい。 以上のようにして処理されたアルミニウム板
は、引き続いて電解粗面化処理が施されるが、こ
の処理は、塩酸、硝酸またはこれらの混合物より
なる電解質を含む水溶液中で、上記アルミニウム
板と黒鉛材またはアルミニウム板などの適当な対
極との間で、陽極時電気量(以下、Qaと記す)
に対して陰極時電気量(以下、Qcと記す)に比
が1.0〜2.5となり、かつ、陽極時間が陰極時間よ
りも短くなる様な交番波形電流を流すことにより
行なわれなければならない。この場合Qaが、300
クーロン/dm2以上の範囲とすることが好まし
い。 従来は、特開昭55−137993号公報及特開昭55−
142695号公報に示されているように、電解グレイ
ンに用いられているQaに対するQcの比率は0.3〜
0.95が好ましいことが示されている。また、特公
昭56−19280号公報、特開昭52−152302号公報に
は、Qaに対するQcの比率は0.3〜0.8が好ましく、
Qaに対するQcの比率が1以上になると、砂目が
不均一になることが開示されている。 本発明者らは、かかる背景にもとづき、鋭意検
討した結果、Qaに対するQcの比率が1.0〜2.5で
あつて陽極時間が陰極時間よりも短くなる様に交
番波形電流で電解グレインし、しかも機械的な粗
面化法と組合せることにより、印刷時の非画線部
の汚れが向上し、しかも耐刷性の優れた平版印刷
版が得られることを見出した。 またQaよりQcが小さい場合に比べて、電気化
学的粗面化に用いる電気量を下げて、均一な砂目
を形成することができるということは、驚くべき
ことであつた。 しかしながら、Qc/Qa比を2.5以上にすると均
一な砂目が形成されず、エネルギー効率が低下す
る。 これに対して、特公昭48−28123号公報または
英国特許第896563号明細書に記されているような
方法で、電解粗面化処理した場合には、一般の商
用交流電流(即ち、Qc/Qaが1.0で陽極時間と陽
極時間が等しいもの)を用いるものである為に、
本発明の目的が達成されず、従つて、優れた平版
印刷版用支持体は得られない。 本発明に使用される交番波形電流とは、正負の
極性を交互に交換させて得られる波形であつて、
QaよりQcが大きくなるようなものであればいか
なる形の波形でも使用することができ、好ましい
Qc/Qaの比率は、1〜2.5の範囲である。このよ
うな波形を与える電圧波形の好ましいものは陽極
時電圧(Va)が陰極時電圧(Vc)よりも大なる
ようなものである。第1図にかかる好ましい電圧
波形の内の代表的な電圧波形図であつて、aは正
弦波、bは矩形波、cは台形波の電圧波形であ
る。この場合、陽極時間(第1図tA)を陰極時
間(第1図tC)よりも短かくなるように設定す
ることが重要であり、電圧調整によつて与えられ
るQc/QAの比率を適宜変化させることにより、
多孔性表面の形状(孔径、深さ等)を任意に調整
できる。即ち、孔径(ピツト径)は1μ〜20μ、孔
の深さは1μ〜10μの砂目を任意に作製でき、その
中心線平均粗さ(Ra)は0.2μ〜2μの砂目を作る
ことができる。通常の直流あるいは交流波形電流
を用いてこのように砂目構造を任意に変化させる
ことは不可能であつた。 機械的に粗面化されたアルミニウム板の表面に
上記の交番波形電流による電解粗面化処理を適用
することにより機械粗面化法では達成できなかつ
た優れた保水性、及び非画線部汚れ難い物性を有
し、しかも好ましい白い基材色を有する平版印刷
版用支持体が得られる。 このような各種砂目構造を作製するのに適した
電解浴は、塩酸又はその塩、硝酸又はその塩等の
1種又は2種以上の混合液を用いることが出来
る。更に必要に応じ特開昭47−38301号公報に示
されているアミン等の化合物、特開昭49−57902
号公報に示されている硫酸、特開昭51−41653号
公報に示されているほう酸、西独公開公報第
2250275号明細書に示されているりん酸等を添加
してもよい。 ここに用いる電解液の濃度は0.1〜4重量%の
範囲で用いることができる。また、任意の砂目構
造をつくるのに適したVAおよびVCはいずれも
5〜50Vの範囲が好ましい。またQc/Qa=1〜
2.5の範囲では300クーロン/dm2以下の範囲が好
ましく、300クーロン/dm2より多くなると、ア
ルミニウム上に形成する砂目が不均一となり、ま
た、非画像部が汚れ易くなる。 以上のようにして処理されたアルミニウム板
は、平版印刷版用支持体として、使用することが
できるが、更に、陽極酸化処理、化成処理などの
処理を施すこともできる。 陽極酸化処理は、上記の如く処理されたアルミ
ニウム板を水洗したのちに直ちに施してもよい
が、電解粗面化処理されたアルミニウム板の表面
にはスマツトが生じるので、このスマツトを取り
除く為に、デスマツト処理を施すことが好まし
い。このようなデスマツト処理は、酸またはアル
カリの水溶液とアルミニウム板の表面を、例えば
浸漬処理などの方法で接触させることにより行な
われる。上記の酸としては、燐酸、硫酸、クロム
酸などが含まれ、アルカリとしては、先に説明し
た機械的な粗面化ののちに施し得る化学的エツチ
ング処理の場合と同様のものを使用することがで
きる。これらの内、特に好ましいデスマツト処理
は、特開昭53−12739号公報に記されているよう
な50〜90℃の温度の15〜65重量%の硫酸と接触さ
せる方法及び特公昭48−28123号公報に記されて
いるアルカリエツチする方法である。 陽極酸化処理は、この分野で従来より行なわれ
ている方法で行なうことができる。具体的には、
硫酸、りん酸、クロム酸、蓚酸、スルフアミン
酸、ベンゼンスルホン酸等あるいはこれらの二種
類以上を組み合せた水溶液又は非水溶液中でアル
ミニウムに直流または交流の電流を流すと、アル
ミニウム支持体表面に陽極酸化皮膜を形成させる
ことができる。 陽極酸化の処理条件は使用される電解液によつ
て種々変化するので一概には決定され得ないが一
般的には電解液の濃度が1〜80重量%、液温5〜
70℃、電流密度0.5〜60アンペア/dm2、電圧1
〜100V、電解時間30秒〜50分の範囲が適当であ
る。 これらの陽極酸化処理の内でも、特に英国特許
第1412768号明細書に記載されている発明で使用
されている。硫酸中で高電流密度で陽極酸化する
方法および米国特許第3511661号明細書に記載さ
れている燐酸を電解浴として陽極酸化する方法が
好ましい。 陽極酸化されたアルミニウム板は、更に米国特
許第2714066号および同第3181461号の各明細書に
記されている様にアルカリ金属シリケート、例え
ば珪酸ナトリウムの水溶液で浸漬などの方法によ
り処理したり、米国特許第3860426号明細書に記
載されているように、水溶性金属塩(例えば酢酸
亜鉛など)を含む親水性セルロース(例えば、カ
ルボキシメチルセルロースなど)の下塗り層を設
けることもできる。 本発明による平版印刷版用支持体の上には、
PS版の感光層として、従来より知られている感
光層を設けて、感光性平版印刷版を得ることがで
き、これを製版処理して得た平版印刷版は、優れ
た性能を有している。 上記の感光層の組成物としては、次のようなも
のが含まれる。 ジアゾ樹脂とバインダーとからなる感光層 米国特許第2063631号及び同第2667415号、特公
昭49−18001号公報、同49−45322号公報、同49−
45323号公報、英国特許第1312925号、同第
1023589号各明細書に記載されているジアゾ樹脂
が好ましく、バインダーは、英国特許第1350521
号、同第1460978号の各明細書、米国特許第
4123276号、同第3751257号、同第3660097号の各
明細書、及び特開昭54−98614号公報に記載され
ているバインダーが好ましい。 o−キノンジアジド化合物からなる感光層 特に好ましいo−キノンジアジド化合物は、o
−ナフトキノンジアジド化合物であり、例えば米
国特許第2766118号、同第2767092号、同第
2772972号、同第2859112号、同第2907665号、同
第3046110号、同第3046111号、同第3046115号、
同第3046118号、同第3046119号、同第3046120号、
同第3046121号、同第3046122号、同第3046123号、
同第3061430号、同第3102809号、同第3106465号、
同第3635709号、同第3647443号の各明細書をはじ
め、多数の刊行物に記載されており、これらは好
適に使用することができる。 アジド化合物とバインダー(高分子化合物)
からなる感光層 例えば、英国特許第1235281号、同第1495861号
の各明細書及び特開昭51−32331号公報、同51−
36128号公報などに記されているアジド化合物と
水溶性またはアルカリ可溶性高分子化合物からな
る組成物の他、特開昭50−5102号、同50−84302
号、同50−84303号、同53−12984号の各公報など
に記載されているアジド基を含むポリマーとバイ
ンダーとしての高分子化合物からなる組成物が含
まれる。 その他の感光性樹脂層 例えば、特開昭52−96696号に開示されている
ポリエステル化合物、英国特許第1112277号、同
第1313390号、同第1341004号、同第1377747号等
の各明細書に記載のポリビニルシンナメート系樹
脂、米国特許第4072527号及び同第4072528号の各
明細書などに記されている光重合型フオトポリマ
ー組成物が含まれる。 支持体上に設けられる感光層の量は、約0.1〜
7g/m2、好ましくは、0.5〜4g/m2の範囲で
ある。 以下、本発明による平版印刷版支持体用合金の
効果を次の実施例に基づいて詳細に説明する。 実施例 1 厚さ0.24mmのアルミニウム板をナイロンブラシ
と400メツシユのパミストン−水懸濁液を用いそ
の表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。次
いで、該アルミニウム板を10%水酸化ナトリウム
水溶液に70℃で60秒間浸漬してエツチングした
後、流水で水洗後、20%HNO3で中和洗浄し、水
洗した。さらに、VA=9V、tA/tc=3/7の条件
下で第1図bで示される矩形波の交番波形電流を
用いてQc/Qaの比及び電気量を変えて、電解粗
面化を行なつた。また、比較のために機械的粗面
化を行なわずに、アルミニウム板を10%水酸化ナ
トリウム水溶液に70℃で60秒間浸漬してエツチン
グした後、流水で水洗後、20%硝酸で中和洗浄
し、水洗した。さらに、第1図bに示される交番
波形電流を用いて、Qc/Qa=2.0、Qa=2500ク
ーロン/dm2及び300クーロン/dm2でそれぞれ
電解粗面化を行なつた。その結果を第1表に示し
た。 ひきつづき、各アルミニウム板を30%のH2
SO4、水溶液中に浸漬し55℃で2分間デスマツト
した後、15%H2SO4、水溶液中で厚さが3g/
m2になるように陽極酸化した。この陽極酸化皮膜
をもつ各アルミニウム支持体上に、下記組成の感
光液を塗布し、乾燥して感光層を設けた。感光層
の厚さは、いずれも乾燥後の重量で2.5g/m2で
あつた。 ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホ
ニルクロライドとピロガロール・アセトン樹脂
とのエステル化物 0.75g (米国特許第3635709号明細書の実施例1に記
載されているもの) クレゾールノボラツク樹脂 2.00g テトラヒドロ無水フタル酸 0.15g オイルブル−#603(オリエント化学製) 0.04g オルトナフトキノンジアジド−4−スルホン酸
クロライド 0.04g エチレンジクロライド 16g 2−メトキシエチルアセテート 12g このようにして作られた各感光性平版印刷版は
真空焼枠中で、透明ポジテイブフイルムを通し
て、1mの距離から富士フイルムPSライト(東
芝メタルハライドランプMU2000−2−OL型
3kWの光源を有し、富士写真フイルム(株)より販
売されているもの)により、30秒間露光を行つた
後、SiO2/Na2O=1.74のケイ酸ナトリウムの
5.26%水溶液(PH=12.7)で現像し、14°Beのア
ラビアガム水溶液でガム引きした。 かくして製版された4種の平版印刷版を用い
て、通常の手順で印刷した。結果を第1表に示
す。
平版印刷版用アルミニウム粗面板の製造方法に関
するものである。 アルミニウム板を平版印刷版用支持体として使
用するためには、その上に設けられる感光層との
密着性を良好にし、且つ保水性を改善するため、
通常その表面を粗面化することが行われる。この
粗面化処理(いわゆるグレイニング)は、平版印
刷版用支持体の製造においては不可欠の工程で、
しかもその作業には相当の熟練度を必要とする。
このグレイニングにはボールグレイニング、ワイ
ヤーグレイニング、ブラシグレイニング等の機械
的グレイニングと電気化学的エツチングと言われ
る電解粗面化処理がある。ボールグレイニングの
場合にはボールの材質、研磨材の種類、研磨の際
の水分の調整等、熟練を要する因子が多く、また
作業を連続的に行うことは不可能で一枚一枚仕上
げる必要がある。又ワイヤーグレイニングしたも
のは、砂目が不均一である。これに対してブラシ
グレイニングは、これ等の方法を改良したもので
あるが、一般的に単純な浅い砂目となり、回転ブ
ラシ目が板上に残つたり、砂目の方向性が出たり
あるいは非画線部が汚れ易いという欠点を有して
いる。 これに対して、電解粗面化処理法は、適切な電
解条件を選択することにより、ボールグレイニン
グ、ブラシグレイニングなどの従来の機械的粗面
化方法に比べ平均粗さの大きな均一な砂目をつく
ることができるが、その条件はきわめてせまい。
即ち、電解液組成、温度、電解条件などの諸条件
を一定にすれば製品のバラツキもきわめて少く均
一な性能を有するものが容易に得られるが、それ
等の電解条件が非常に狭く、それらの諸条件を適
当な範囲内に調整するのは、極めて困難であつ
た。しかも電解粗面化処理方法によりアルミニウ
ム板の表面の粗面化を行つた場合、その電力消費
が大であり、最近では印刷原板の製造原価に占め
る電力の割合が極めて大きなものとなつており、
経済的な見地からも問題があつた。その上電解粗
面化処理方法は、電解液の廃液中にアルミニウ
ム・イオンが相当量含まれ、この廃液の処理に対
する人件費及び薬品代が、かなりの金額に達する
欠点もあつた。 このような欠点を幾分か解消しうる方法とし
て、特開昭53−123204号公報には、ブラシ研磨に
より粗面化したアルミニウム板を酸性電解液中で
2000クーロン以下で交流電解粗面化処理し、ブラ
シ研磨による粗面と電解粗面化処理による粗面と
を相乗させた粗面化表面とする平版印刷版用支持
体の製造方法が開示されている。 しかし乍ら、このようなブラシ研磨と電解研磨
とを相乗させる方法において、この公開公報に電
解粗面化処理方法として具体的に開示されている
塩酸を主成分とする電解浴中で交流、即ち陽極時
電圧と陰極時電圧とが等しく、且つ陽極時電気量
と陰極時電気量とが等しい正弦波形の交流、によ
る電解粗面化処理方法を用いる場合には、単に電
解粗面化処理のみでアルミニウム板の表面を粗面
化した場合に比べて、単に消費電力の制約が達成
されるに過ぎず、平版印刷用支持体としての性能
については、実質的な改良が得られないことが判
明した。 本発明者等は、かかる事情に鑑み、単に消費電
力の節約が達成されるだけでなく、平版印刷版用
支持体としての性能についても改善されるような
アルミニウム板の表面の粗面化方法を見い出すこ
とも目的として、鋭意研究を重ねた結果、本発明
をなすに至つたものである。すなわち、本発明は
アルミニウム板の表面を機械的に粗面化したの
ち、塩酸、硝酸またはこれらの組合せからなる電
解質を含む溶液中で、陽極時電気量に対する陰極
時電気量の比率が1.0〜2.5となり、かつ、陽極時
間が陰極時間よりも短くなるように交番波形電流
を加え、好ましくは300クーロン/dm2以下の陽
極時電気量で電解粗面化処理することを特徴とす
る平版印刷版用支持体の製造方法である。 本発明において使用されるアルミニウム板には
純アルミニウム及びアルミニウム合金板が含まれ
る。アルミニウム合金としては種々のものが使用
でき、例えばけい素、銅、マンガン、マグネシウ
ム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニツケルなど
の金属とアルミニウムの合金が用いられる。 アルミニウム板を機械的に粗面化するに先立つ
て、アルミニウム表面の圧延油を除去すること及
び清浄なアルミニウム面を表出させるためにアル
ミニウムの表面の前処理を行うことが一般的に行
われている。前者のためには、トリクレン等の溶
剤、界面活性剤等が用いられている。又後者のた
めには水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のア
ルカリ・エツチング剤を用いる方法が広く用いら
れている。 しかし本発明によれば、特に圧延油がはなはだ
しく多く付着している場合を除いて、機械的粗面
化に先立つ前処理は省略することができる。 本発明の方法では、いずれの機械的な粗面化方
法を用いてもよいが、工業的には、ブラシグレイ
ニング法が好ましい。 ブラシグレイニング法の詳細については、特公
昭51−46003号公報(または米国特許第3891516号
明細書)および特公昭50−40047号公報に記載さ
れている。機械的な粗面化は、本発明の方法によ
り得られる平版印刷版用支持体の中心線平均あら
さ(Ra)が0.4〜1.0μとなる様に施されることが
好ましい。ここで、砂目の中心線平均あらさ
(Ra)とはJIS−B0601−1970に示されているよ
うにあらさ曲線から、その中心線の方向に測定長
さlの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心
線をX軸、縦の方向をY軸とし、あらさ曲線をy
=f(x)で表わしたとき下記()式であたえらえ
るRaの値をミクロン単位で表わしたものである。 Ra=1/l∫l 0f(x)dx () このようなRaの範囲となる様にする為の機械
的な粗面化の程度は、後に施される電気化学的な
粗面化の条件、および必要に応じて施される付加
的な処理が決定されれば、当業者が容易に決定す
ることができる。 機械的に粗面化されたアルミニウム板は、次い
で電気化学的に粗面化されるが、その前に、アル
ミニウム板の表面を化学的にエツチングしておく
ことが好ましい。この化学的エツチング処理は、
機械的粗面化されたアルミニウム板の表面に食い
込んだ研磨剤、アルミニウム屑などを取り除く作
用を有し、その後に施される電気化学的な粗面化
をより均一に、しかも効果的に達成させることが
できる。かかる化学的エツチング方法の詳細は、
米国特許第3834998号明細書に記されている。よ
り具体的に説明すると、アルミニウムを溶解し得
る溶液、より具体的には酸または塩基の水溶液へ
浸漬する方法である。上記の酸としては、例えば
硫酸、過硫酸、弗酸、燐酸、硝酸、塩酸などが含
まれ、上記の塩基としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、第三燐酸ナトリウム、第三燐酸
カリウム、アルミン酸ナトリウム、メタ珪酸ナト
リウム、炭酸ナトリウムなどが含まれる。これら
の内でも特に後者の塩基の水溶液を使用する方が
エツチング速度が早いので好ましい。化学的エツ
チングは、これ等の酸またはアルカリの0.05〜40
重量%水溶液を用い40℃〜100℃の液温において
5〜300秒処理するのが一般的であるが、5〜15
g/m2エツチングするのが特に好ましい。5g/
m2以下のエツチング量では、非画線部の汚れ易さ
を改良することが難しく、20g/m2以上のエツチ
ング量では、廃液中に含まれるアルミニウムイオ
ンの量が多くなりすぎてしまい工業的に不経済で
ある。エツチング量をこの範囲にすると、5g/
m2以下のエツチング量の支持体に比べ耐刷性が低
下するとか1〜5%程度の微小網点を再現できな
いという欠点を有するが後でのべる電解粗面化処
理することにより回復することができる。 上記化学的エツチングを、塩基の水溶液を用い
て行なつた場合には、一般にアルミニウムの表面
にスマツトが生成するので、この場合には、燐
酸、硝酸、硫酸、クロム酸またはこれらの内の2
以上の酸を含む混酸で処理する、所謂デスマツト
処理を施すことが好ましい。 以上のようにして処理されたアルミニウム板
は、引き続いて電解粗面化処理が施されるが、こ
の処理は、塩酸、硝酸またはこれらの混合物より
なる電解質を含む水溶液中で、上記アルミニウム
板と黒鉛材またはアルミニウム板などの適当な対
極との間で、陽極時電気量(以下、Qaと記す)
に対して陰極時電気量(以下、Qcと記す)に比
が1.0〜2.5となり、かつ、陽極時間が陰極時間よ
りも短くなる様な交番波形電流を流すことにより
行なわれなければならない。この場合Qaが、300
クーロン/dm2以上の範囲とすることが好まし
い。 従来は、特開昭55−137993号公報及特開昭55−
142695号公報に示されているように、電解グレイ
ンに用いられているQaに対するQcの比率は0.3〜
0.95が好ましいことが示されている。また、特公
昭56−19280号公報、特開昭52−152302号公報に
は、Qaに対するQcの比率は0.3〜0.8が好ましく、
Qaに対するQcの比率が1以上になると、砂目が
不均一になることが開示されている。 本発明者らは、かかる背景にもとづき、鋭意検
討した結果、Qaに対するQcの比率が1.0〜2.5で
あつて陽極時間が陰極時間よりも短くなる様に交
番波形電流で電解グレインし、しかも機械的な粗
面化法と組合せることにより、印刷時の非画線部
の汚れが向上し、しかも耐刷性の優れた平版印刷
版が得られることを見出した。 またQaよりQcが小さい場合に比べて、電気化
学的粗面化に用いる電気量を下げて、均一な砂目
を形成することができるということは、驚くべき
ことであつた。 しかしながら、Qc/Qa比を2.5以上にすると均
一な砂目が形成されず、エネルギー効率が低下す
る。 これに対して、特公昭48−28123号公報または
英国特許第896563号明細書に記されているような
方法で、電解粗面化処理した場合には、一般の商
用交流電流(即ち、Qc/Qaが1.0で陽極時間と陽
極時間が等しいもの)を用いるものである為に、
本発明の目的が達成されず、従つて、優れた平版
印刷版用支持体は得られない。 本発明に使用される交番波形電流とは、正負の
極性を交互に交換させて得られる波形であつて、
QaよりQcが大きくなるようなものであればいか
なる形の波形でも使用することができ、好ましい
Qc/Qaの比率は、1〜2.5の範囲である。このよ
うな波形を与える電圧波形の好ましいものは陽極
時電圧(Va)が陰極時電圧(Vc)よりも大なる
ようなものである。第1図にかかる好ましい電圧
波形の内の代表的な電圧波形図であつて、aは正
弦波、bは矩形波、cは台形波の電圧波形であ
る。この場合、陽極時間(第1図tA)を陰極時
間(第1図tC)よりも短かくなるように設定す
ることが重要であり、電圧調整によつて与えられ
るQc/QAの比率を適宜変化させることにより、
多孔性表面の形状(孔径、深さ等)を任意に調整
できる。即ち、孔径(ピツト径)は1μ〜20μ、孔
の深さは1μ〜10μの砂目を任意に作製でき、その
中心線平均粗さ(Ra)は0.2μ〜2μの砂目を作る
ことができる。通常の直流あるいは交流波形電流
を用いてこのように砂目構造を任意に変化させる
ことは不可能であつた。 機械的に粗面化されたアルミニウム板の表面に
上記の交番波形電流による電解粗面化処理を適用
することにより機械粗面化法では達成できなかつ
た優れた保水性、及び非画線部汚れ難い物性を有
し、しかも好ましい白い基材色を有する平版印刷
版用支持体が得られる。 このような各種砂目構造を作製するのに適した
電解浴は、塩酸又はその塩、硝酸又はその塩等の
1種又は2種以上の混合液を用いることが出来
る。更に必要に応じ特開昭47−38301号公報に示
されているアミン等の化合物、特開昭49−57902
号公報に示されている硫酸、特開昭51−41653号
公報に示されているほう酸、西独公開公報第
2250275号明細書に示されているりん酸等を添加
してもよい。 ここに用いる電解液の濃度は0.1〜4重量%の
範囲で用いることができる。また、任意の砂目構
造をつくるのに適したVAおよびVCはいずれも
5〜50Vの範囲が好ましい。またQc/Qa=1〜
2.5の範囲では300クーロン/dm2以下の範囲が好
ましく、300クーロン/dm2より多くなると、ア
ルミニウム上に形成する砂目が不均一となり、ま
た、非画像部が汚れ易くなる。 以上のようにして処理されたアルミニウム板
は、平版印刷版用支持体として、使用することが
できるが、更に、陽極酸化処理、化成処理などの
処理を施すこともできる。 陽極酸化処理は、上記の如く処理されたアルミ
ニウム板を水洗したのちに直ちに施してもよい
が、電解粗面化処理されたアルミニウム板の表面
にはスマツトが生じるので、このスマツトを取り
除く為に、デスマツト処理を施すことが好まし
い。このようなデスマツト処理は、酸またはアル
カリの水溶液とアルミニウム板の表面を、例えば
浸漬処理などの方法で接触させることにより行な
われる。上記の酸としては、燐酸、硫酸、クロム
酸などが含まれ、アルカリとしては、先に説明し
た機械的な粗面化ののちに施し得る化学的エツチ
ング処理の場合と同様のものを使用することがで
きる。これらの内、特に好ましいデスマツト処理
は、特開昭53−12739号公報に記されているよう
な50〜90℃の温度の15〜65重量%の硫酸と接触さ
せる方法及び特公昭48−28123号公報に記されて
いるアルカリエツチする方法である。 陽極酸化処理は、この分野で従来より行なわれ
ている方法で行なうことができる。具体的には、
硫酸、りん酸、クロム酸、蓚酸、スルフアミン
酸、ベンゼンスルホン酸等あるいはこれらの二種
類以上を組み合せた水溶液又は非水溶液中でアル
ミニウムに直流または交流の電流を流すと、アル
ミニウム支持体表面に陽極酸化皮膜を形成させる
ことができる。 陽極酸化の処理条件は使用される電解液によつ
て種々変化するので一概には決定され得ないが一
般的には電解液の濃度が1〜80重量%、液温5〜
70℃、電流密度0.5〜60アンペア/dm2、電圧1
〜100V、電解時間30秒〜50分の範囲が適当であ
る。 これらの陽極酸化処理の内でも、特に英国特許
第1412768号明細書に記載されている発明で使用
されている。硫酸中で高電流密度で陽極酸化する
方法および米国特許第3511661号明細書に記載さ
れている燐酸を電解浴として陽極酸化する方法が
好ましい。 陽極酸化されたアルミニウム板は、更に米国特
許第2714066号および同第3181461号の各明細書に
記されている様にアルカリ金属シリケート、例え
ば珪酸ナトリウムの水溶液で浸漬などの方法によ
り処理したり、米国特許第3860426号明細書に記
載されているように、水溶性金属塩(例えば酢酸
亜鉛など)を含む親水性セルロース(例えば、カ
ルボキシメチルセルロースなど)の下塗り層を設
けることもできる。 本発明による平版印刷版用支持体の上には、
PS版の感光層として、従来より知られている感
光層を設けて、感光性平版印刷版を得ることがで
き、これを製版処理して得た平版印刷版は、優れ
た性能を有している。 上記の感光層の組成物としては、次のようなも
のが含まれる。 ジアゾ樹脂とバインダーとからなる感光層 米国特許第2063631号及び同第2667415号、特公
昭49−18001号公報、同49−45322号公報、同49−
45323号公報、英国特許第1312925号、同第
1023589号各明細書に記載されているジアゾ樹脂
が好ましく、バインダーは、英国特許第1350521
号、同第1460978号の各明細書、米国特許第
4123276号、同第3751257号、同第3660097号の各
明細書、及び特開昭54−98614号公報に記載され
ているバインダーが好ましい。 o−キノンジアジド化合物からなる感光層 特に好ましいo−キノンジアジド化合物は、o
−ナフトキノンジアジド化合物であり、例えば米
国特許第2766118号、同第2767092号、同第
2772972号、同第2859112号、同第2907665号、同
第3046110号、同第3046111号、同第3046115号、
同第3046118号、同第3046119号、同第3046120号、
同第3046121号、同第3046122号、同第3046123号、
同第3061430号、同第3102809号、同第3106465号、
同第3635709号、同第3647443号の各明細書をはじ
め、多数の刊行物に記載されており、これらは好
適に使用することができる。 アジド化合物とバインダー(高分子化合物)
からなる感光層 例えば、英国特許第1235281号、同第1495861号
の各明細書及び特開昭51−32331号公報、同51−
36128号公報などに記されているアジド化合物と
水溶性またはアルカリ可溶性高分子化合物からな
る組成物の他、特開昭50−5102号、同50−84302
号、同50−84303号、同53−12984号の各公報など
に記載されているアジド基を含むポリマーとバイ
ンダーとしての高分子化合物からなる組成物が含
まれる。 その他の感光性樹脂層 例えば、特開昭52−96696号に開示されている
ポリエステル化合物、英国特許第1112277号、同
第1313390号、同第1341004号、同第1377747号等
の各明細書に記載のポリビニルシンナメート系樹
脂、米国特許第4072527号及び同第4072528号の各
明細書などに記されている光重合型フオトポリマ
ー組成物が含まれる。 支持体上に設けられる感光層の量は、約0.1〜
7g/m2、好ましくは、0.5〜4g/m2の範囲で
ある。 以下、本発明による平版印刷版支持体用合金の
効果を次の実施例に基づいて詳細に説明する。 実施例 1 厚さ0.24mmのアルミニウム板をナイロンブラシ
と400メツシユのパミストン−水懸濁液を用いそ
の表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。次
いで、該アルミニウム板を10%水酸化ナトリウム
水溶液に70℃で60秒間浸漬してエツチングした
後、流水で水洗後、20%HNO3で中和洗浄し、水
洗した。さらに、VA=9V、tA/tc=3/7の条件
下で第1図bで示される矩形波の交番波形電流を
用いてQc/Qaの比及び電気量を変えて、電解粗
面化を行なつた。また、比較のために機械的粗面
化を行なわずに、アルミニウム板を10%水酸化ナ
トリウム水溶液に70℃で60秒間浸漬してエツチン
グした後、流水で水洗後、20%硝酸で中和洗浄
し、水洗した。さらに、第1図bに示される交番
波形電流を用いて、Qc/Qa=2.0、Qa=2500ク
ーロン/dm2及び300クーロン/dm2でそれぞれ
電解粗面化を行なつた。その結果を第1表に示し
た。 ひきつづき、各アルミニウム板を30%のH2
SO4、水溶液中に浸漬し55℃で2分間デスマツト
した後、15%H2SO4、水溶液中で厚さが3g/
m2になるように陽極酸化した。この陽極酸化皮膜
をもつ各アルミニウム支持体上に、下記組成の感
光液を塗布し、乾燥して感光層を設けた。感光層
の厚さは、いずれも乾燥後の重量で2.5g/m2で
あつた。 ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホ
ニルクロライドとピロガロール・アセトン樹脂
とのエステル化物 0.75g (米国特許第3635709号明細書の実施例1に記
載されているもの) クレゾールノボラツク樹脂 2.00g テトラヒドロ無水フタル酸 0.15g オイルブル−#603(オリエント化学製) 0.04g オルトナフトキノンジアジド−4−スルホン酸
クロライド 0.04g エチレンジクロライド 16g 2−メトキシエチルアセテート 12g このようにして作られた各感光性平版印刷版は
真空焼枠中で、透明ポジテイブフイルムを通し
て、1mの距離から富士フイルムPSライト(東
芝メタルハライドランプMU2000−2−OL型
3kWの光源を有し、富士写真フイルム(株)より販
売されているもの)により、30秒間露光を行つた
後、SiO2/Na2O=1.74のケイ酸ナトリウムの
5.26%水溶液(PH=12.7)で現像し、14°Beのア
ラビアガム水溶液でガム引きした。 かくして製版された4種の平版印刷版を用い
て、通常の手順で印刷した。結果を第1表に示
す。
【表】
第1表の結果より、機械的粗面化した表面を
Qc/Qaの比率が1.0〜2.5で、陽極時の電気量が
300クーロン/dm2以下の条件で電解粗面化処理
した支持体を用いた平版印刷版の優れた性能が分
かる。
Qc/Qaの比率が1.0〜2.5で、陽極時の電気量が
300クーロン/dm2以下の条件で電解粗面化処理
した支持体を用いた平版印刷版の優れた性能が分
かる。
第1図は本発明で用いられる交番波形電流とし
て得られる電流の電圧波形図であり、aは正弦
波、bは矩形波、cは台形波である。
て得られる電流の電圧波形図であり、aは正弦
波、bは矩形波、cは台形波である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アルミニウム板の表面を機械的に粗面化した
のち、塩酸、硝酸、またはこれらの組合わせから
なる電解質を含む溶液中で、陽極時電気量に対す
る陰極時電気量の比率が1.0〜2.5となり、かつ、
陽極時間が陰極時間よりも短くなるように交番波
形電流を加えて電解粗面化処理することを特徴と
する平版印刷版用支持体の製造方法。 2 陽極時電気量が300クーロン/dm2以下であ
る特許請求の範囲第1項に記載の平版印刷版用支
持体の製造方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58101791A JPS59227494A (ja) | 1983-06-09 | 1983-06-09 | 平版印刷版用支持体の製造方法 |
| US06/619,425 US4561944A (en) | 1983-06-09 | 1984-06-11 | Method for producing supports for lithographic printing plates |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58101791A JPS59227494A (ja) | 1983-06-09 | 1983-06-09 | 平版印刷版用支持体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59227494A JPS59227494A (ja) | 1984-12-20 |
| JPH0565360B2 true JPH0565360B2 (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=14309985
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58101791A Granted JPS59227494A (ja) | 1983-06-09 | 1983-06-09 | 平版印刷版用支持体の製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4561944A (ja) |
| JP (1) | JPS59227494A (ja) |
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