JPH06255013A - 熱硬化性樹脂積層板 - Google Patents
熱硬化性樹脂積層板Info
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- JPH06255013A JPH06255013A JP5046916A JP4691693A JPH06255013A JP H06255013 A JPH06255013 A JP H06255013A JP 5046916 A JP5046916 A JP 5046916A JP 4691693 A JP4691693 A JP 4691693A JP H06255013 A JPH06255013 A JP H06255013A
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 厚さ0.6〜1.6mmの紙基材熱硬化性樹脂
積層板において、121℃、2気圧でのプレッシャ・ク
ッカー処理8時間後における積層板厚さ方向の膨潤率
が、積層板の厚さをx(mm)とし、膨潤率をy(%)とし
たとき、下記式で表される範囲内であることを特徴とす
る紙基材熱硬化性樹脂積層板。 【数1】 【効果】 本発明による積層板は極めて優れた耐銀移行
性を有する。
積層板において、121℃、2気圧でのプレッシャ・ク
ッカー処理8時間後における積層板厚さ方向の膨潤率
が、積層板の厚さをx(mm)とし、膨潤率をy(%)とし
たとき、下記式で表される範囲内であることを特徴とす
る紙基材熱硬化性樹脂積層板。 【数1】 【効果】 本発明による積層板は極めて優れた耐銀移行
性を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀の移行現象の発生し
にくい(以下、「耐銀移行性に優れた」と称する)紙基
材熱硬化性樹脂積層板(以下、積層板と称する)の製造
方法を提供するものである。
にくい(以下、「耐銀移行性に優れた」と称する)紙基
材熱硬化性樹脂積層板(以下、積層板と称する)の製造
方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積層板は熱硬化性樹脂配合物ワニ
スをクラフト紙またはリンター紙等に含浸させ、該含浸
紙を複数枚積層し、用途に応じてこの片面又は両面に接
着剤付き銅箔を重ねた後、加熱加圧成形して製造されて
いる。このようにして得られた積層板は、温湿度条件下
において積層板に形成された2つの銀電極(銀ジャン
パ、銀スルーホール等)間に電圧を加えると時間経過に
伴い銀の移行現象が発生することはよく知られている。
近年の電気製品の軽薄短小化の傾向は印刷回路配線板の
高密度化を要求し、銀スルーホール間ピッチも、2.5
〜2.0mmへ狭小化し、現在では 1.5mmピッチの
ものさえ実用化されようとしている。 このため、銀の移行現象による短絡が起こりやすくな
り、印刷回路配線板の信頼性を確保するため、より耐銀
移行性の優れた積層板の要求が高まっている。
スをクラフト紙またはリンター紙等に含浸させ、該含浸
紙を複数枚積層し、用途に応じてこの片面又は両面に接
着剤付き銅箔を重ねた後、加熱加圧成形して製造されて
いる。このようにして得られた積層板は、温湿度条件下
において積層板に形成された2つの銀電極(銀ジャン
パ、銀スルーホール等)間に電圧を加えると時間経過に
伴い銀の移行現象が発生することはよく知られている。
近年の電気製品の軽薄短小化の傾向は印刷回路配線板の
高密度化を要求し、銀スルーホール間ピッチも、2.5
〜2.0mmへ狭小化し、現在では 1.5mmピッチの
ものさえ実用化されようとしている。 このため、銀の移行現象による短絡が起こりやすくな
り、印刷回路配線板の信頼性を確保するため、より耐銀
移行性の優れた積層板の要求が高まっている。
【0003】積層板における銀移行現象は下記のメカニ
ズムで生じることが知られている。 Ag⇔Ag++e- Ag++OH-⇔AgOH
(1) 2AgOH⇔Ag2O+H2O
(2) Ag2O+H2O⇔2AgOH⇔2Ag++2OH-
(3) このように、銀のイオン化が主要因であるため、積層板
中への水分の侵入が不可欠である。更に、侵入した水分
にイオン性不純物が溶出することにより、積層板の電気
特性を低下させ、特に銀のイオン化を促進し、耐銀移行
性を著しく低下させる。このため、従来より樹脂を疎水
性にしたり、2段含浸などにより樹脂の含浸性を向上さ
せることにより積層板の耐湿性を改善する方法や樹脂に
イオン捕集剤を添加することにより銀のイオン化を抑制
する等の方法が採られてきた。
ズムで生じることが知られている。 Ag⇔Ag++e- Ag++OH-⇔AgOH
(1) 2AgOH⇔Ag2O+H2O
(2) Ag2O+H2O⇔2AgOH⇔2Ag++2OH-
(3) このように、銀のイオン化が主要因であるため、積層板
中への水分の侵入が不可欠である。更に、侵入した水分
にイオン性不純物が溶出することにより、積層板の電気
特性を低下させ、特に銀のイオン化を促進し、耐銀移行
性を著しく低下させる。このため、従来より樹脂を疎水
性にしたり、2段含浸などにより樹脂の含浸性を向上さ
せることにより積層板の耐湿性を改善する方法や樹脂に
イオン捕集剤を添加することにより銀のイオン化を抑制
する等の方法が採られてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は耐銀移行性に
優れた積層板を提供するものである。即ち、プレッシャ
・クッカー処理したときの積層板の厚さ方向の膨潤率が
小さい積層板は耐銀移行性に優れていることを見いだ
し、本発明を完成させたものである。
優れた積層板を提供するものである。即ち、プレッシャ
・クッカー処理したときの積層板の厚さ方向の膨潤率が
小さい積層板は耐銀移行性に優れていることを見いだ
し、本発明を完成させたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、厚さ0.6〜
1.6mmの積層板において、121℃、2気圧でのプ
レッシャ・クッカー処理8時間後における積層板厚さ方
向の膨潤率が、積層板の厚さをx(mm)とし、膨潤率を
y(%)としたとき、下記式で表される範囲内であること
を特徴とする紙基材熱硬化性樹脂積層板である。
1.6mmの積層板において、121℃、2気圧でのプ
レッシャ・クッカー処理8時間後における積層板厚さ方
向の膨潤率が、積層板の厚さをx(mm)とし、膨潤率を
y(%)としたとき、下記式で表される範囲内であること
を特徴とする紙基材熱硬化性樹脂積層板である。
【数1】
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。銀移行現
象は積層板中の紙繊維が吸湿することにより、その繊維
内部で発生する。よって、紙繊維内部にまで樹脂を十分
に含浸させることにより、積層板が吸湿するのを防止す
ることにより銀移行現象を抑制することができる。積層
板が吸湿すると紙繊維が膨潤し、これが銀移行が起こる
原因となる。通常の使用条件では紙繊維の膨潤を測定す
ることは困難であるが、プレッシャ・クッカー処理をし
て積層板を膨潤させることにより、紙繊維の膨潤の度合
いを数値化することができる。即ち、121℃、2気圧
でのプレッシャ・クッカー処理8時間後における積層板
厚さ方向の膨潤率を測定することにより銀移行性の良否
を判定することができる。前記プレッシャ・クッカー処
理8時間後の膨潤率が上記式の範囲外となる積層板で
は、吸湿による紙繊維の膨潤が大きくなるため、優れた
耐銀移行性を有する積層板とはならない。
象は積層板中の紙繊維が吸湿することにより、その繊維
内部で発生する。よって、紙繊維内部にまで樹脂を十分
に含浸させることにより、積層板が吸湿するのを防止す
ることにより銀移行現象を抑制することができる。積層
板が吸湿すると紙繊維が膨潤し、これが銀移行が起こる
原因となる。通常の使用条件では紙繊維の膨潤を測定す
ることは困難であるが、プレッシャ・クッカー処理をし
て積層板を膨潤させることにより、紙繊維の膨潤の度合
いを数値化することができる。即ち、121℃、2気圧
でのプレッシャ・クッカー処理8時間後における積層板
厚さ方向の膨潤率を測定することにより銀移行性の良否
を判定することができる。前記プレッシャ・クッカー処
理8時間後の膨潤率が上記式の範囲外となる積層板で
は、吸湿による紙繊維の膨潤が大きくなるため、優れた
耐銀移行性を有する積層板とはならない。
【0007】本発明の積層板は1段含浸法、2段含浸法
などの含浸方法にかかわらず適用可能であるが、特に2
段含浸法の一次処理において、樹脂を紙繊維内部まで十
分に浸透させることにより優れた耐銀移行性を有するも
のとなる。本発明で用いられる紙基材としては、クラフ
ト紙、リンター紙等がある。熱硬化性樹脂としては、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、メラミン樹脂、あるいはこれらを桐油、トール脂肪
酸、カシュー油、アマニ油、ヒマシ油、リノレン油、リ
ノール油、エポキシ化植物油などの乾性油、半乾性油、
これらのグリセリド、エポキシ化ポリブタジエン、ポリ
エチレングリコール、ポリエステル、ポリエーテルなど
の可撓化剤で変性したものがあげられ、これらは単独又
は併用して用いられる。
などの含浸方法にかかわらず適用可能であるが、特に2
段含浸法の一次処理において、樹脂を紙繊維内部まで十
分に浸透させることにより優れた耐銀移行性を有するも
のとなる。本発明で用いられる紙基材としては、クラフ
ト紙、リンター紙等がある。熱硬化性樹脂としては、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、メラミン樹脂、あるいはこれらを桐油、トール脂肪
酸、カシュー油、アマニ油、ヒマシ油、リノレン油、リ
ノール油、エポキシ化植物油などの乾性油、半乾性油、
これらのグリセリド、エポキシ化ポリブタジエン、ポリ
エチレングリコール、ポリエステル、ポリエーテルなど
の可撓化剤で変性したものがあげられ、これらは単独又
は併用して用いられる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 《実施例1》水50重量部、メタノール40重量部、水
溶性低分子量フェノール樹脂ワニス(固形分50重量%)
10重量部からなる一次処理ワニスにクラフトパルプか
らなる紙基材を30秒間含浸して一次処理し、その後、
乾性油変性フェノール樹脂ワニス(固形分50重量%)に
て樹脂量が50重量%になるように含浸してプリプレグ
aを得た。 《実施例2》水50重量部、メタノール40重量部、水
溶性低分子量フェノール樹脂ワニス10重量部からなる
実施例1で使用した一次処理ワニスに前記紙基材を50
秒間含浸して一次処理し、その後、前記乾性油変性フェ
ノール樹脂ワニスにて樹脂量が50重量%になるように
含浸してプリプレグbを得た。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 《実施例1》水50重量部、メタノール40重量部、水
溶性低分子量フェノール樹脂ワニス(固形分50重量%)
10重量部からなる一次処理ワニスにクラフトパルプか
らなる紙基材を30秒間含浸して一次処理し、その後、
乾性油変性フェノール樹脂ワニス(固形分50重量%)に
て樹脂量が50重量%になるように含浸してプリプレグ
aを得た。 《実施例2》水50重量部、メタノール40重量部、水
溶性低分子量フェノール樹脂ワニス10重量部からなる
実施例1で使用した一次処理ワニスに前記紙基材を50
秒間含浸して一次処理し、その後、前記乾性油変性フェ
ノール樹脂ワニスにて樹脂量が50重量%になるように
含浸してプリプレグbを得た。
【0009】《実施例3》水10重量部、前記水溶性低
分子量フェノール樹脂ワニス20重量部を添加した乾性
油変性フェノール樹脂ワニスで前記紙基材を樹脂量が5
0重量%になるように60秒間含浸しプリプレグcを得
た。 《比較例1》前記紙基材に前記乾性油変性フェノール樹
脂ワニスを樹脂量が50重量%になるように20秒間含
浸しプリプレグdを得た。
分子量フェノール樹脂ワニス20重量部を添加した乾性
油変性フェノール樹脂ワニスで前記紙基材を樹脂量が5
0重量%になるように60秒間含浸しプリプレグcを得
た。 《比較例1》前記紙基材に前記乾性油変性フェノール樹
脂ワニスを樹脂量が50重量%になるように20秒間含
浸しプリプレグdを得た。
【0010】このようにして得られたそれぞれのプリプ
レグ8枚と接着剤付き銅箔とを1組として加熱加圧成形
し、板厚 1.6mmの4種類の積層板A1,B1,C
1,D1を得た。同様にして、それぞれのプリプレグ6
枚と接着剤付き銅箔とを1組として加熱加圧成形し、板
厚 1.2mmの4種類の積層板A2,B2,C2,D2
を得た。更に、それぞれのプリプレグ4枚と接着剤付き
銅箔とを1組として加熱加圧成形し、板厚 0.8mmの
4種類の積層板A3,B3,C3,D3を得た。以上の
方法により得られた積層板の特性を表1に示す。
レグ8枚と接着剤付き銅箔とを1組として加熱加圧成形
し、板厚 1.6mmの4種類の積層板A1,B1,C
1,D1を得た。同様にして、それぞれのプリプレグ6
枚と接着剤付き銅箔とを1組として加熱加圧成形し、板
厚 1.2mmの4種類の積層板A2,B2,C2,D2
を得た。更に、それぞれのプリプレグ4枚と接着剤付き
銅箔とを1組として加熱加圧成形し、板厚 0.8mmの
4種類の積層板A3,B3,C3,D3を得た。以上の
方法により得られた積層板の特性を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】(試験方法) 1.厚さ方向の膨潤率 50×50mmの大きさの積層板について、121℃、
2気圧の条件でプレッシャ・クッカー処理を8時間行
い、処理前後の積層板の厚さを測定し、その差から膨潤
率を求めた。 2.耐銀移行性 ランド径1.5mm、スルーホール径0.7mmの銀スルーホ
ールが100穴連続してつながっている回路2本を、ス
ルーホール間ピッチが 2.0mmになるように隣接して配
置したテストパターンを作成した。このテストパターン
を使用して、印加電圧50VDC、温度40℃、相対湿
度93%の条件下にて1000時間処理後の回路間絶縁
抵抗を測定した。
2気圧の条件でプレッシャ・クッカー処理を8時間行
い、処理前後の積層板の厚さを測定し、その差から膨潤
率を求めた。 2.耐銀移行性 ランド径1.5mm、スルーホール径0.7mmの銀スルーホ
ールが100穴連続してつながっている回路2本を、ス
ルーホール間ピッチが 2.0mmになるように隣接して配
置したテストパターンを作成した。このテストパターン
を使用して、印加電圧50VDC、温度40℃、相対湿
度93%の条件下にて1000時間処理後の回路間絶縁
抵抗を測定した。
【0013】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
による積層板は極めて優れた耐銀移行性を有する。
による積層板は極めて優れた耐銀移行性を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】 厚さ0.6〜1.6mmの紙基材熱硬化性
樹脂積層板において、121℃、2気圧でのプレッシャ
・クッカー処理8時間後における積層板厚さ方向の膨潤
率が、積層板の厚さをx(mm)とし、膨潤率をy(%)と
したとき、下記式で表される範囲内であることを特徴と
する紙基材熱硬化性樹脂積層板。 【数1】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5046916A JPH06255013A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 熱硬化性樹脂積層板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5046916A JPH06255013A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 熱硬化性樹脂積層板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06255013A true JPH06255013A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=12760670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5046916A Pending JPH06255013A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 熱硬化性樹脂積層板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06255013A (ja) |
-
1993
- 1993-03-08 JP JP5046916A patent/JPH06255013A/ja active Pending
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