JPH06301151A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH06301151A
JPH06301151A JP5087396A JP8739693A JPH06301151A JP H06301151 A JPH06301151 A JP H06301151A JP 5087396 A JP5087396 A JP 5087396A JP 8739693 A JP8739693 A JP 8739693A JP H06301151 A JPH06301151 A JP H06301151A
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JP5087396A
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Yoshiko Ogawa
好子 小川
Shigeto Hirabayashi
茂人 平林
Yasushi Usagawa
泰 宇佐川
Akira Onishi
明 大西
Taketoshi Yamada
岳俊 山田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 良好な吸収スペクトル特性を有し、耐拡散性
でありながら写真処理工程中の溶出性及び脱色性及び迅
速化された写真処理適性に優れており、カブリや減感等
の写真特性に悪影響を与えることのない染料を含有する
ハロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。 【構成】 ハロゲン化銀写真感光材料に下記一般式
[I],[II]及び[III]で示される化合物(分子内
に少なくとも一つの酸基を含む)の銀塩を少なくとも一
種含有させる。 【化1】 一般式[III] A′−N=N−W 化合物例

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な耐拡散性染料を
含有するハロゲン化銀写真感光材料に関し、更に詳しく
は、処理中における脱色性が改良された新規な耐拡散性
染料を含有するハロゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にハロゲン化銀写真感光材料(以
下、感光材料と称す)においては、光吸収フィルター、
ハレーション防止、イラジエーション防止あるいは感光
性乳剤の感度調節の目的で、特定の波長の光を吸収させ
るべく感光材料の構成層中に染料を含有せしめることは
よく知られているところであり、従って上記染料によっ
て親水性コロイド層を着色させることは従来から行われ
てきている。
【0003】上記感光材料の構成層のうち、フィルター
層は、通常感光性乳剤層の上層あるいは該乳剤層ともう
一つの乳剤層との間に位置し、乳剤層に到達する入射光
を好ましい分光組成に変える役割を果たすものである。
またハレーション防止層は画像の鮮鋭性を改良する目的
で感光性乳剤層と支持体との間に、あるいは支持体の裏
面に設けて、乳剤層と支持体との界面や支持体脊面での
有害な反射光を吸収せしめて画像の鮮鋭性を向上させて
いる。
【0004】またさらには染料を用いて感光性乳剤層を
着色して、ハロゲン化銀粒子に対する有害な反射光や散
乱光等を吸収させイラジエーションを防止することによ
って画像の鮮鋭性を改良させることも行われている。
【0005】このような目的に用いられる染料として
は、その使用目的に応じて良好な吸収スペクトル特性を
有することは勿論、例えば現像処理中に完全に脱色さ
れ、現像処理中に感光材料から容易に溶出され、処理後
には染料による残色汚染を生ぜしめることがないばかり
でなく、感光性乳剤に対してカブリ、減感等の悪影響を
及ぼすことがない、着色された層から他層へ拡散するこ
とがない、感光材料中においてあるいは水溶液中におい
て、経時安定性に優れ、変退色を起さない等の諸条件を
満足させるものでなければならない。
【0006】今日まで上記の如き諸条件を満足させる染
料を開発することを目的として多数の研究が行われ、例
えば米国特許3,540,887号、同3,544,325号、同3,560,21
4号、特公昭31-10578号および特開昭51-3623号等にはベ
ンジリデン染料が、また、米国特許506,385号および特
公昭39-22069号にはオキソノール染料が、米国特許2,49
3,747号にはメロシアニン染料が、米国特許1,845,404号
にはスチリル染料がそれぞれ提案されている。
【0007】これら従来の染料のいくつかは、乳剤性能
に及ぼす作用が比較的小さく、処理工程において、漂白
・溶出・消色されるなどの性能を有しているが、耐拡散
性の面からみると不充分であった。即ち、複数の乳剤層
のうちの特定の層を選択的に着色させてフィルター層あ
るいはハレーション防止層として用いる場合、他層への
拡散が著しく、光吸収効果が低下するばかりではなく、
他層に対して、好ましくない分光作用を与えるという欠
点がみられた。
【0008】このため、特定の親水性コロイド層を選択
的に染着させる方法として、媒染剤を用いて染料を固定
化する方法、耐拡散性の染料を用いる方法が提案されて
いる。
【0009】しかし、媒染剤を用いる方法は塗布性が悪
くなり、層間の拡散の抑制も十分ではなく、しかも処理
中の溶出性、脱色性が悪く、高いpHの処理浴を必要と
したり、迅速化された処理適性に劣るという欠点があっ
た。
【0010】耐拡散性の染料を用いる方法についても多
数の研究が行われているが、そのうち、米国特許1,077,
049号および米国特許3,471,293号には特定構造のチオバ
ルビツール酸母核を有するオキソノール染料の銀塩が記
載されている。
【0011】これら公知の染料銀塩は、十分な耐拡散性
を有し、層間の拡散を抑制するという特徴を持つが、処
理中の脱色、溶出性が劣るという欠点があった。
【0012】この為、前記の如き諸条件を満足せしめる
染料は未だ出現していないのが実情であり、その出現が
要望されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第1
の目的は、感光性ハロゲン化銀乳剤層または非感光性コ
ロイド層中に、良好な吸収スペクトル特性を有し、かつ
耐拡散性である染料を含有するハロゲン化銀写真感光材
料を提供することにある。本発明の第2の目的は、写真
処理工程中の溶出性及び脱色性に優れ、かつ迅速化され
た写真処理適性に優れる染料を含有するハロゲン化銀写
真感光材料を提供することにある。本発明の第3の目的
は、アルカリ液処理で脱色せず、定着液処理で脱色され
ることにより、アルカリ現像液を汚染しない染料を含有
するハロゲン化銀写真感光材料を提供することにある。
本発明の第4の目的は、感光性ハロゲン化銀乳剤に対し
てカブリや減感等の写真特性に悪影響を与えることのな
い染料を含有するハロゲン化銀写真感光材料を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記ハロゲン化銀写真感光材料により達成される。
【0015】前記一般式[I]「化1」又は[II]「化
1」又は[III]「化1」で示される化合物の銀塩が少
なくとも一種含有されていることを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料。
【0016】以下、本発明を詳細に説明する。
【0017】先ず一般式[I]〜一般式[III]で示さ
れる化合物について説明する。
【0018】一般式[I]〜[III]において、Rl〜R
13で表されるアルキル基としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、
tert-ブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
等が挙げられる。これらのアルキル基は、更にヒドロキ
シル基、シアノ基、スルホ基、カルボキシル基、ハロゲ
ン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子)、
アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基)、ア
リールオキシ基(例えば、フェノキシ基、4-スルホフェ
ノキシ基、2,4-ジスルホフェノキシ基)、アリール基
(例えば、フェニル基、4-スルホフェニル基、2,5-ジス
ルホフェニル基)、アルコキシカルボニル基(例えば、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基)、アリ
ールオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニ
ル基)等によって置換されていてもよい。
【0019】R2〜R13及びWで表されるアリール基と
しては、例えば、フェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これらの基は、R1〜R13で表されるアルキル基、
及びアルキル基の置換基として示した置換基と同様の基
によって置換することができる。
【0020】R2〜R13及びWで表されるヘテロ環基と
しては、例えば、ピリジル基、チアゾリル基、オキサゾ
リル基、イミダゾリル基、フリル基、ピロリル基、ビラ
ジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、プリニル
基、セレナゾリル基、スルホラニル基、ピペリジニル
基、ビラゾリル基、テトラゾリル基等が挙げられる。こ
れらの基は、Rl〜R13で表されるアルキル基、及びア
ルキル基の置換基として示した置換基と同様の基によっ
て置換することができる。
【0021】R1〜R13で表されるアルケニル基として
は、例えば、ビニル基、アリル基等が挙げられる。これ
らの基はR1〜R13で表されるアルキル基、及びアルキ
ル基の置換基として示した置換基と同様な基によって置
換することができる。
【0022】一般式[I]において、Qにより形成され
るヘテロ環としては、例えば特開昭61-282832号公報23
〜26頁に記載されたヘテロ環及び
【0023】
【化3】
【0024】で表されるヘテロ環を挙げることができ
る。
【0025】〔式中、R14は前記一般式[A1]におけ
るR4と同義であり、R15は前記一般式[III]における
2と同義である。l1は0〜3の整数である。〕本発明
の一般式[I]又は[II]又は[III]で示される化合
物は分子内に少なくとも一個の酸基を含有することが特
徴であり、酸基としては、例えば、スルホ基、カルボキ
シル基等が挙げられる。
【0026】以下に一般式[I]〜一般式[III]で表
される化合物の代表的具体例を示すが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0027】
【化4】
【0028】
【化5】
【0029】
【化6】
【0030】
【化7】
【0031】
【化8】
【0032】
【化9】
【0033】
【化10】
【0034】
【化11】
【0035】これらの染料から銀塩を製造する方法及び
感光材料ヘの添加方法については、先述した英国特許1,
077,049号及び米国特許3,471,293号に記載されている方
法を参考にすることができる。
【0036】本発明の感光材料において、前記一般式
[I]〜一般式[III]で表される染料の銀塩は、ハロ
ゲン化銀乳剤層中に含有させて、イラジエーション防止
染料として用いることもできるし、また非感光性の親水
性コロイド層中に含有させて、フィルター染料又は、ハ
レーション防止染料として用いることもできる。また、
使用目的により本発明の染料の銀塩を2種以上組み合わ
せて用いてもよいし、本発明の効果が損われない限り、
他の染料と組み合わせて用いてもよい。
【0037】本発明において、フィルター層あるいはハ
レーション防止層の染料の銀塩の付量としては、0.05〜
2.0g/m2が好ましく、特に0.1〜l.0g/m2が好ましい。
該層のゼラチン付量としては、0.3〜2.0g/m2が好まし
く、特に0.5〜1.0g/m2が好ましい。
【0038】本発明におけるフィルター層あるいはハレ
ーション防止層に含まれる染料の銀塩の付量とゼラチン
付量の比(染料の銀塩の付量/ゼラチン付量)は0.1以
上、好ましくは0.1〜2.0、特に好ましくは0.2〜1.0であ
る。
【0039】本発明の感光材料における支持体として
は、酢酸セルロース、硝酸セルロース、例えばポリエチ
レンテレフタレート等のポリエステルフィルム、例えば
ポリエチレン等のポリオレフィンフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム、バライタ紙、ポリオレフィン被覆紙、ポリプロ
ピレン合成紙、ガラス板、金属等があり、これらの支持
体は、それぞれ感光材料の使用目的に応じて、適宜選択
される。
【0040】本発明の感光材料における親水性コロイド
としては、ゼラチン、フタル化ゼラチンやべンゼンスル
ホニル化ゼラチン等の誘導体ゼラチン、寒天やカゼイン
或はアルギン酸等の水溶性天然高分子、ポリビニルアル
コールやポリビニルピロリドン等の合成樹脂、カルボキ
シメチルセルロース等のセルロース誘導体等が挙げら
れ、これらは単独もしくは組み合わせて用いることがで
きる。
【0041】本発明の感光材料におけるハロゲン化銀乳
剤としては、塩化銀、臭化銀、沃化銀、塩臭化銀、沃臭
化銀、塩沃臭化銀などの通常ハロゲン化銀乳剤に用いら
れる任意のものが包含される。
【0042】本発明の感光材料に用いられるハロゲン化
銀乳剤は、通常行なわれる製法をはじめ種々の製法、例
えば特公昭46-7772号公報に記載されている如き方法、
或は米国特許2,592,250号に記載されている如き方法、
すなわち、溶解度が臭化銀よりも大きい、少なくとも一
部の銀塩からなる銀塩粒子の乳剤を形成し、次いでこの
粒子の少なくとも一部を臭化銀塩または沃臭化銀塩に変
換する等の所謂コンバージョン乳剤の製法等あらゆる製
法によって作成することができる。このハロゲン化銀乳
剤は、化学増感剤、例えば、チオ硫酸塩、アリルチオカ
ルバミド、チオ尿素、アリルイソチオシアネート、シス
チン等の硫黄増感剤、活性或は不活性のセレン増感剤、
カリウムクロロオーレート、オーリックトリクロライ
ド、カリウムオーリックチオシアネート、2-オーロチア
ベンゾチアゾールメチルクロライドなどのような金化合
物、アンモニウムクロロパラデート、ナトリウムクロロ
パラダイトなどのようなパラジウム化合物、カリウムク
ロロプラチネートのようなプラチニウム化合物、ルテニ
ウム化合物などのような貴金属増感剤またはこのような
増感剤の組み合わせを用いて増感することができる。ま
た、この乳剤は、化学増感以外にも還元剤で還元増感す
ることができ、トリアゾール類、イミダゾール類、アザ
インデン類、ベンゾチアゾリウム化合物、亜鉛化合物、
カドミウム化合物、メルカプタン類またはこれらの混合
物で安定化することができ、また、チオエーテル型、第
4級アンモニウム塩型または、ポリアルキレンオキサイ
ド型の増感化合物を含有させることができる。
【0043】本発明の感光材料に用いられるハロゲン化
銀乳剤は、必要に応じて増感色素によって分光増感され
てよい。増感色素としては、シアニン色素、メロシアニ
ン色素、コンプレックスシアニン色素、オキソノール色
素、ヘミオキソノール色素、スチリル色素、メロスチリ
ル色素、ストレプトシアニン色素等の種々のものを用い
ることができ、またそれぞれ、増感色素を一種或は二種
以上組み合わせて用いることができる。
【0044】本発明の感光材料において、乳剤層および
その他の親水性コロイド層中に、グリセリン、1,5-ぺン
タンジオール等のジヒドロキシアルカン、エチレンビス
グリコール酸のエステル、ビスエトキシジエチレングリ
コールサクシネート、乳化重合によって得られる水分散
性の微粒子状高分子化合物等の湿潤剤、可塑剤、膜物性
改良剤等を含有させることができ、また、アルデヒド化
合物、N,N′-ジメチロール尿素等のN-メチロール化合
物、ムコハロゲン酸、ジビニルスルホン酸、2,4-ジクロ
ロ-6-ヒドロキシ-s-トリアジン等の活性ハロゲン化合
物、ジオキサン誘導体、ジビニルケトン類、イソシアネ
ート類、力ルボジイミド類等の硬膜剤やサポニン、ポリ
アルキレングリコール、ポリアルキレングリコールエー
テル、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩等の界面活性
剤、さらに、蛍光増白剤、帯電防止剤、アンチステイン
剤、紫外線吸収剤、安定剤等の写真用添加剤を含有させ
ることができる。
【0045】本発明の感光材料において、ハロゲン化銀
乳剤層中に、カラーカプラーを含有させてもよい。カプ
ラーとしては4当量もしくは2当量性のいずれでもよ
く、マスキング用のカラードカプラーや現像抑制剤を放
出するカプラーであってもよい。
【0046】黄色形成カプラーとしてはアシルアセトア
ミド系などの開鎖ケトメチレン系化合物、マゼンタ形成
カプラーとしてはピラゾロン系化合物、ピラゾロトリア
ゾール系化合物、ピラゾロテトラゾール系化合物、シア
ン形成カプラーとしては、フェノール系またはナフトー
ル系化合物が通常有利に用いられている。
【0047】また本発明の感光材料は、通常の感光材料
がとりうるあらゆる層構成をとることができる。
【0048】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0049】実施例1 表1に記載の染料0.1モルとトリエチルアミン10.1g(0.
lモル)を水1000mlに溶解し、撹拌下に1モル/リットル
の硝酸銀水溶液200mlを滴下した。生じた沈澱を濾取
し、水洗した後乾燥して目的とする染料の銀塩を得た。
【0050】3%ゼラチン水溶液700mlに、上記の染料
の銀塩0.05モル及び界面活性剤Triton X−200(Rohm
& Haas社製)の6.7%溶液30mlを加え、さらにガラスビ
ーズ(直径1mm)2Kgを加えて媒体撹拌ミル(アクアマ
イザーQA−5、ホソカワミクロン株式会社製)により
8時間粉砕することにより染料の銀塩の分散液を得た。
【0051】上記の各分散液100mlに、ゼラチン硬膜剤
として0.1gのビスビニルスルホニルメチルエーテル[H
−1]及び塗布助剤[Su−1]を添加した後、各染料
の銀塩の付量が0.001モル/m2となるようにゼラチン層
下引き済みのセルローストリアセテートフィルム支持体
上に塗布し、乾燥して試料1−1〜1−10を得た。
【0052】また特開平3-23441号公報の実施例1に記
載の方法を用いて染料D−2の微粒子分散液を調製し、
上記試料1−1〜1−10と同様に硬膜剤[H−1]及び
塗布助剤[Su−1]を加えて染料の付量が0.001モル/
m2となるようにゼラチン層下引き済みのセルローストリ
アセテートフィルム支持体上に塗布し、乾燥して試料1
−11を得た。
【0053】また、特開昭63-291051号公報の実施例l
〜9に記載されている方法に従って、染料D−3と染料
の約40倍量の重合体分散物媒染剤を加えたゼラチン水溶
液をゼラチン層下引き済みのセルローストリアセテート
フィルム支持体上に染料の付量が0.001モル/m2となる
ように塗布し、乾燥して試料1−12を得た。
【0054】上記試料に用いた染料D−1〜D−3(比
較)、塗布助剤[Su−1]及び重合体分散物媒染剤の
構造を以下に示す。
【0055】
【化12】
【0056】
【化13】
【0057】上記試料1−1〜1−12について、下記の
定着液A、アルカリ液B及び水により各々20℃でl5秒間
処理し、水洗、乾燥の後、分光光度計により測定を行
い、下記の式により未処理試料に対する最大吸収波長に
於ける脱色率を求めた。
【0058】結果を併せて表1に示す。
【0059】脱色率(%)=[1−(処理済み試料の濃度
/未処理試料の濃度)]×100 [定着液A] チオ硫酸ナトリウム 240g 無水亜硫酸ナトリウム 15g 氷酢酸 l5g 硫酸アルミニウムカリウム l5g 水を加えて1000mlとする [アルカリ液B] 炭酸カリウム 37.5g 水を加えて1000mlとし、IN H2SO4を用いてpHlO.2に調
整する。
【0060】
【表1】
【0061】表1より、本発明の染料の銀塩は比較の染
料の銀塩に比べ、処理後の脱色率が大きく、残色の少な
いことがわかる。又、アルカリ液処理で脱色せず、定着
液処理で脱色されることで公知の比較染料に比べ、現像
液汚染が少ないという特徴を有する。さらに公知の比較
の染料に比べ定着液処理による脱色効果が著しいという
特徴を有する。また、本発明の染料の銀塩は比較の染料
の銀塩及び比較の耐拡散化された染料と同等の良好な耐
拡散性を有していることがわかった。
【0062】実施例2 (試料2−1の作製)10%ゼラチン水溶液をゼラチン層
下塗り済みのセルローストリアセテートフィルム支持体
上に塗布し、第1層とした。同時に、その上に下記組成
の感光性ハロゲン化銀乳剤層と表面保護層を重層塗布し
て試料2−1を調製した。
【0063】 <感光性ハロゲン化銀乳剤層組成> ハロゲン化銀乳剤(平均粒径0.48μmの沃度2モル%を含む 単分散性で均一組成の乳剤) 3.2g/m2 ゼラチン 1.6g/銀1g 添加剤 増感色素 4.8×lO-4モル/銀lモル
【0064】
【化14】
【0065】 塗布助剤ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩〔Su−1〕0.1mg/m2 〈表面保護層組成> ゼラチン 0.6g/m2 塗布助剤 N-オレオイル-N-メチルタウリン酸ナトリウム塩〔Su−2〕 0.2g/m2 硬膜剤 ビスビニルスルホニルメチルエーテル〔H−1〕 0.05g/ゼラチン1g (試料2−2〜2−12の作成)試料2−1における第
1層の10%ゼラチン水溶液を、実施例に従って調製した
表2に示す染料を含む分散ゼラチン水溶液に変えた以外
は試料2−1と同様にして多層写真要素(試料2−2〜
2−12)を作製した。染料付量は0.001モル/m2となる
ようにした。
【0066】このようにして作製された各試料2−1〜
2−12を白色光を用いてウェッジ露光した後、下記現像
処理を行って写真特性への影響を比較した。
【0067】 処理工程(20℃) 現像 2分 定着 3分 水洗 3分 乾燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。
【0068】 [現像液] 水 500ml ハイドロキノン 8g メトール 2g 無水亜硫酸ナトリウム 90g 炭酸ナトリウム一水塩 52.5g 臭化カリウム 5g 水を加えて 1リットルとする [定着液] 水 600ml チオ硫酸アンモニウム 80g 無水亜硫酸ナトリウム 5g 重亜硫酸ナトリウム 5g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH=6.0に調
整する。
【0069】得られた結果を表2に示す。
【0070】
【表2】
【0071】表2に示されるように、比較染料D−1は
カブリ濃度が若干増大し、カブリヘの影響がみられる。
比較染料D−3はカブリヘの影響はみられないものの、
塗布性に悪影響が現れている。一方、本発明の染料の銀
塩は塗布性に支障はなく隣接層のハロゲン化銀への影響
も少ないことがわかる。また、試料2−1に比べて鮮鋭
性も改良されており、良好な特性の染料である。
【0072】
【発明の効果】本発明の染料は、目的に応じ良好な吸収
スペクトル特性を有する染料を選定でき、かつ、耐拡散
性でありながら写真処理工程中の溶出性及び脱色性に優
れており、カブリや減感等の写真特性に悪影響を与える
ことがないため、迅速化された写真処理においても残色
汚染がなく、かつ、カブリや減感等の写真特性の劣化が
ないハロゲン化銀写真感光材料を提供することができ
る。
フロントページの続き (72)発明者 大西 明 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 山田 岳俊 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I]又は[II]又は[III]
    で示される化合物の銀塩が少なくとも一種含有されてい
    ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 〔一般式[I]〜一般式[III]において、R1はアルキ
    ル基、アルケニル基を表し、R2,R3は、それぞれ水素
    原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表す。A
    は下記一般式[A1]〜一般式[A4]で表される基を、
    A′は下記一般式[A′1],[A′2]で表される基を
    表す。 【化2】 〔一般式[A1]〜一般式[A4]及び一般式
    [A′1],[A′2]において、R4,R5,R7及びR9
    は、それぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル基、ア
    リール基、ヘテロ環基を表し、R6はアルキル基、アル
    ケニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、スルホ
    基、−COR10,−CON(R10)(R11),−N(R10)(R11),−OR
    10,−SOR10,−SO2R10,−SO2N(R10)(R11),−N(R10)C
    OR11,−N(R10)SO2R11,−N(R10)CON(R11)(R12),−SR
    10,−COOR10を表す。R10,R11及びR12は、それぞれ
    水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘ
    テロ環基を表し、R8はR2及びR3と同義である。X1
    酸素原子、イオウ原子、セレン原子、=N−R13を表す。
    13はR4と同義である。X2,X3及びX4は、それぞれ
    酸素原子、イオウ原子を表す。ただし、X3とX4のうち
    少なくとも一方はイオウ原子を表すものとする。Lはメ
    チン基を表し、Qはヘテロ環を形成するのに必要な非金
    属原子群を表す。Wはアリール基、ヘテロ環基を表す。
    1は1〜3の整数を表す。ただし、一般式[I]〜一般
    式[III]で表される分子は、分子内に酸基を少なくと
    も一つ以上含むものとする。〕
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