JPH0812666A - 新規抗生物質f483a - Google Patents

新規抗生物質f483a

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JPH0812666A
JPH0812666A JP14155994A JP14155994A JPH0812666A JP H0812666 A JPH0812666 A JP H0812666A JP 14155994 A JP14155994 A JP 14155994A JP 14155994 A JP14155994 A JP 14155994A JP H0812666 A JPH0812666 A JP H0812666A
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JP
Japan
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culture
antibiotic
chromatographies
substance
antibiotic substance
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JP14155994A
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English (en)
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Yumiko Sairenji
弓子 西連寺
Seiichi Sato
誠一 佐藤
Riyuusuke Nakagawa
隆祐 中川
Toshihiko Yoshimura
敏彦 吉村
Ryosuke Fudo
亮介 不藤
Toshiyuki Kameyama
俊之 亀山
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記の式で表される抗生物質F483A; 【化1】 並びにペニシリウム(Penicillinm)属に属する抗生物
質F483A生産菌を培地に培養し、その培養物から抗
生物質F483Aを採取することを特徴とする、抗生物
質F483Aの製造方法;および抗生物質F483Aを
有効成分として含む抗腫瘍剤。 【効果】 抗生物質F483Aは抗腫瘍剤として有用で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規抗生物質、その製
造方法およびそれを有効成分として含む抗腫瘍剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、抗腫瘍抗生物質としてアントラサ
イクリン類、マイトマイシン類などの化合物などが報告
されている。キサントン骨格を有する化合物は、天然
界、特に植物界より単離され、数多く報告され、その中
で抗腫瘍効果が見いだされているものもあるが(J. Ph
arm.Sci. 62,483〜485(1973)、Phytochemistry 2
7,2795〜2800(1988)、Phytochemistry 34,1413〜1
420(1993))、さらに高い抗腫瘍性を備える化合物が
求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高い抗腫瘍性を備える
新規抗生物質およびその製造方法を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意努力
した結果、ペニシリウム・エスピー(Penicillium s
p.)が生産する抗生物質が新規化合物であり、これが
高い抗腫瘍活性を有することを見いだし、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、下記の式で表され
る抗生物質F483Aを提供するものである。
【0005】
【化2】
【0006】また、本発明は、ペニシリウム(Penicill
ium)属に属する抗生物質F483A生産菌を培養し、
その培養物から抗生物質F483Aを採取することを特
徴とする、抗生物質F483Aの製造方法を提供するも
のである。さらに、本発明は、抗生物質F483Aを有
効成分として含む抗腫瘍剤を提供するものである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
抗生物質F483Aを生産する微生物は、ペニシリウム
(Penicillium)属に属する抗生物質F483Aの生産
能を有する菌種である。その一例として、下記に詳述す
るペニシリウム・エスピー・AJ117291(Penici
llium sp.AJ117291)(以下、「AJ117291
株」と称する)を挙げることができる。また、AJ11
7291株の自然的および人工的変異株を使用しても良
い。上記AJ117291株は、愛媛県にて採取された
土壌より分離された土壌糸状菌であり、工業技術院生命
工学工業技術研究所に平成6年6月10日付けで寄託さ
れ、その微生物受託番号は、FERM P−14363
である。
【0008】AJ17291株は、次の菌学的性質を有
する。 (1)各種培地における生育形態 麦芽エキス寒天培地上(25℃)での生育はやや遅く、
14日間で33mmである。コロニー表面はビロード状
で、灰緑色を呈し、裏面は黄褐色である。培地中への色
素の浸出や液滴の生成は認められない。ツアペック寒天
培地上(25℃)での生育は良好で、14日間で58m
mである。コロニー表面はビロード状で、中心部がやや
黄色味を帯びた白色。裏面は淡黄色である。培地中への
色素の浸出はみられないが、淡黄色の液滴の生成が認め
られる。バレイショ・ブドウ糖寒天培地(25℃)での
生育は、14日間で39mmであり、コロニー形状は麦
芽エキス寒天培地の場合と同様である。 (2)形態的性状 麦芽エキス寒天培地上で、分生子柄は気中菌糸から発達
し比較的短く(30〜50μmx2.0μm)、無色。
通常、分生子柄の先端に2〜4本の一次分枝(メトレ)
がみられ、その上に3〜5本のフィアライドを輪生し、
その先端に多数の分生子を連鎖状に形成する。メトレは
2.0x8.0〜10μm。フィアライドは1.5〜
2.0x6.0〜8.0μmでペン先状で先が細い。分
生子は淡緑色で、亜球形、単胞で粗面(1.8〜2.2
μm)。また上記培地のいずれでも完全世代は認められ
ない。生育温度は10〜37℃で、至適温度は25〜2
8℃である。また生育pHは3〜10で4〜8が至適で
ある。以上の菌学的性質から本菌は、ザ ジーナス ペ
ニシリウム(The genus Penicillium;1979、Academi
c press,J I.Pitt 著)に従い、不完全菌亜門、不
完全糸状菌綱、ペニシリウム(Penicillium)属に属す
ることが明らかとなり、本菌株をペニシリウム エスピ
ーAJ117291(Penicillium sp.AJ117291)株
と命名した。
【0009】ペニシリウム(Penicillium)属に属する
抗生物質F483A生産菌を培養し、その培養物から抗
生物質F483Aを採取することにより、本発明の抗生
物質F483Aを製造することができる。F483A生
産菌は常法に従って培養することができ、培養の形態
は、液体培養でも固体培養でもよい。工業的に有利に培
養するためには、前記抗生物質生産菌の菌懸濁液または
培養液を培地に接種し、通気攪拌培養をおこなえばよ
い。培地の栄養源としては特に限定されることはない
が、微生物の培養に通常用いられる炭素源、窒素源、そ
の他を培地に含有させることができる。炭素源として
は、デンプン、デキストリン、グリセリン、グルコー
ス、スクロース、ガラクトース、イノシトール、マンニ
トールなどが、また、窒素源としては、ペプトン、大豆
紛、肉エキス、米糠、麸、尿素、コーンスティープリカ
ー、アンモニウム塩、硝酸塩、その他の有機または無機
の窒素化合物が用いられる。その他、無機塩、微量栄養
源等を適宜添加してもよい。なお、醗酵中の発泡を抑制
するため、消泡剤等を適宜添加することができる。培養
温度、培養時間等の培養条件は使用する菌の発育に適
し、しかもF483Aの生産が最高となるような条件が
選ばれる。例えば、培地のpHは4〜9が適当であり、
5〜8が好ましく、培養温度は15〜35℃が適当であ
り、20〜28℃が好ましい。攪拌速度は、200〜4
00rpmが適当であり、300〜350rpmが好ま
しく、通気量は1/20〜1/1v/v・minが適当
であり、1/4〜1/2v/v・minが好ましく、ま
た、培養時間は、24〜168時間が適当であり、72
〜120時間が好ましい。しかし、これらの培養組成
物、培地のpH、培養温度、攪拌速度、通気量、培養時
間等の培養条件は使用する菌株の種類や、外部の条件な
どに応じて、所望の結果が得られるように適宜調節され
るべきであることはいうまでもない。
【0010】上記のような培養物から、代謝産物を採取
するのに通常使用される手段を適宜利用してF483A
を採取することができる。たとえば、F483Aと培養
物中に含まれる他の物質との溶解度の差を利用する手
段、イオン結合力の差を利用する手段、吸着親和力の差
を利用する手段、分子量の差を利用する手段のいずれも
を、それぞれ単独で、または適宜組み合わせて、あるい
は反復して使用することができる。具体的には、F48
3Aの培養液体および菌体の抽出液を各種のイオン交換
クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、吸
着クロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、セル
ロース分配クロマトグラフィー等を組み合わせて、精製
するとF483Aおよびその他の活性成分を含む画分が
得られる。この画分を減圧濃縮して得られる固形物をさ
らに高速液体クロマトグラフィーに付して、展開して精
製することにより、F483Aの淡黄白色粉末がえられ
る。
【0011】上記のようにして得られたF483Aの理
化学的性質は以下の通りである。 分子量: 272(C15H12O5) 紫外線吸収スペクトル(日立 U-3210 detector、MeO
H):図1に示す。 溶解性: ジメチルスルホキシド、メタノールに易溶、
クロロホルム、酢酸エチルに可溶、ヘキサン、水に難
溶。 呈色反応: 塩化第二鉄反応陽性 物質の色: 淡黄白色 1H−NMR(400MHz、MeOH−d4): 主
なスペクトルδ 2.78(3H,s),3.86(3H,s),6.25
(1H,brs),6.40(1H,brs),6.62(2H,brs) 13C−NMR(100MHz、MeOH−d4):
主なスペクトルδ 23.6(q),57.1(q),92.3
(d),98.9(d),102.7(d),117.6(d),105.4
(s),112.6(s),144.6(s),159.1(s),160.9
(s),164.9(s),165.0(s),166.6(s),183.4
(s) HR−FABMS: 実測値 273.0756 計算値 273.0763 上記の理化学的性質から、抗生物質F483Aは以下の
式で表される新規化合物であることが明らかとなった。
【0012】
【化3】
【0013】本発明の抗生物質F483Aを有効成分と
して含む抗腫瘍剤は、経口および非経口投与のいずれの
投与経路でも使用可能であり、経口投与する場合は、軟
・硬カプセル剤または錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤等の
剤型で投与することができ、また、非経口投与する場合
は、水溶性懸濁液、油性製剤などの皮下あるいは静脈注
射剤、点滴剤、座薬、塗布薬、軟膏のような剤型で投与
することができる。
【0014】本発明の有効成分である抗生物質F483
Aを製剤化するために、界面活性剤、賦形剤、滑沢剤、
佐剤および医薬的に許容できる皮膜形成物質、コーティ
ング助剤等を適宜使用することができる。例えば、界面
活性剤としては、アルコール、エステル類、硫酸化脂肪
アルコール類等を挙げることができる。また、賦形剤と
しては、ショ糖、乳糖、デンプン、結晶セルロース、マ
ンニット、軽質無水珪酸、アミン酸マグネシウム、メタ
珪酸アルミン酸マグネシウム、合成珪酸アルミニウム、
炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素カル
シウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム等を挙
げることができる。滑沢剤としては、ステアリン酸マグ
ネシウム、タルク、硬化油等を挙げることができ、懸濁
剤や湿潤剤のごとき佐剤としては、ココナッツ油、オリ
ーブ油、ゴマ油、落花生油、乳酸カルシウム、ベニバナ
油、大豆リン脂質等を挙げることができる。皮膜形成物
質としては、セルロースや糖類等の炭水化物誘導体とし
て、酢酸フタル酸セルロース、また、アクリル酸系共重
合体、二塩基酸モルエステル類等のポリビニル誘導体と
してアクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体、メタア
クリル酸メチル・メタクリル酸共重合体が挙げられる。
コーティング助剤としては、フタル酸エステル類等の可
塑剤を挙げることができる。上記の成分の他に、甘味
料、香料、着色料、保存料等を添加してもよい。
【0015】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではな
い。
【0016】[製造例] AJ117291株からのF483Aの製造 種菌としてペニシリウム・エスピー・AJ117291
(Penicillium sp.AJ117291)を用いた。該菌株の一
白金耳を500ml容三角フラスコ中の生産培地100
mlへ接種し、25℃、旋回振とう(180rpm)で
4日間培養した。(生産培地組成;麦芽エキス(ディフ
コ)20g/l、オートミール粉末10g/ml、ペプ
トン10g/ml、グルコース10g/ml、可溶性デ
ンプン10g/l(pH6.0)) 該培養液60本にそれぞれ200mlのアセトンを加え
て、5℃で2日間抽出した。ついで、遠心および濾過に
よって、菌体を除去した濾液(18L)を減圧濃縮し、
アセトンを留去した。残渣に酢酸エチル800mlを添
加し抽出した。酢酸エチル層を脱水後、減圧下濃縮し、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl3−M
eOH)に供し、CHCl3溶出画分を分取した。本画
分を減圧下濃縮後、再び、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(n−Hexane−EtOAc)に供し、8
0:20の画分を分取した。本画分を減圧下濃縮後、Se
p−pakC18(ミリポア社製)で前処理後、CAPC
ELL PAK NH2 80を用いる高速液体クロマ
トグラフィーにより精製し、0.5%酢酸水:0.5%酢酸を
含むアセトニトリル=65:35の画分を分取し、減圧下濃
縮し、1mgのF483Aを淡黄白色粉末として得た。
【0017】[試験例] F483Aの抗腫瘍活性の測定 (A)HCT−15細胞に対する抗腫瘍作用 RPMI 1640培地(SIGMA社製)、10%牛
胎児血清、100unit/mlペニシリンおよび10
0μg/mlストレプトマイシンの組成からなる培地
(培地A)に5x104細胞/mlに調製したHCT−
15細胞を50μlずつ96穴マイクロタイタープレー
トの各穴に分注した。該プレートを炭酸ガス細胞培養器
内で、37℃、20時間培養後、これに培地Aにより適
宜希釈した検体50μlずつを加え、炭酸ガス細胞培養
器内で、37℃、72時間培養した。これにMTT溶液
(5mg/mlダルベッコPBS(−))を10μlず
つ加え、37℃で4時間炭酸ガス細胞培養器内で培養し
た。ついで0.01N塩酸/20%SDSを50μlず
つ加えて生じた結晶を溶解した後、マイクロプレートリ
ーダーにより570nmの吸光度を測定した。無処理細
胞と既知濃度の検体で処理した細胞の吸光度を比較する
ことにより、細胞の増殖を50%阻害する検体濃度(I
C50)を算出した。その結果を表1に示した。
【0018】(B)K562細胞に対する抗腫瘍作用 前記の培地Aで8x104細胞/mlに調製したK56
2細胞を50μlずつ96穴マイクロタイタープレート
の各穴に分注した。これに培地Aにより適宜希釈した検
体50μlずつを加え、以下前記のHCT−15細胞の
場合と同様にしてIC50を算出した。その結果を表1
に示した。
【0019】
【表1】
【0020】表1より明らかなように、本願発明の新規
抗生物質F483Aは高い抗腫瘍効果を有することが分
かる。
【0021】
【発明の効果】本発明により、新規抗生物質F483A
およびその製造方法が提供された。前記抗生物質F48
3Aは、高い抗腫瘍活性を有するので、抗腫瘍剤として
有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の抗生物質F483AのMeO
H溶液中での紫外線吸収スペクトルを示す図である。縦
軸は波長を、横軸は吸光度を表す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 敏彦 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 不藤 亮介 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 亀山 俊之 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記で表される抗生物質F483A。 【化1】
  2. 【請求項2】 ペニシリウム(Penicillium)属に属す
    る抗生物質F483A生産菌を培地に培養し、その培養
    物から抗生物質F483Aを採取することを特徴とす
    る、抗生物質F483Aの製造方法。
  3. 【請求項3】 抗生物質F483Aを有効成分として含
    む抗腫瘍剤。
JP14155994A 1994-06-23 1994-06-23 新規抗生物質f483a Pending JPH0812666A (ja)

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