JPH0943783A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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JPH0943783A
JPH0943783A JP7191845A JP19184595A JPH0943783A JP H0943783 A JPH0943783 A JP H0943783A JP 7191845 A JP7191845 A JP 7191845A JP 19184595 A JP19184595 A JP 19184595A JP H0943783 A JPH0943783 A JP H0943783A
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JP
Japan
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silver halide
processing
sensitive material
halide photographic
acid
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Application number
JP7191845A
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English (en)
Inventor
Shinji Uchihiro
晋治 内廣
Takeshi Sanpei
武司 三瓶
Akihisa Nakajima
彰久 中島
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製版用としての写真性能の劣化がなく、ラン
ニングでも安定した性能が得られ、かつフィルムに付着
する汚れ、残色のないハロゲン化銀写真感光材料の処理
方法の提供。更に環境を悪化させない現像薬としてアス
コルビン酸類を用いても上記の性能を得られるハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法の提供。 【構成】 (1)シンジオタクチックポリスチレンを主
成分とする支持体上に、ハロゲン化銀乳剤層を有するハ
ロゲン化銀写真感光材料を、現像槽、定着槽、水洗槽又
は安定化浴槽、乾燥部を有した自動現像機の現像槽の空
気接触係数が25以上、1000以下である自動現像機
にて現像処理することを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料の処理方法。 (2)アスコルビン酸又はその誘導体を含有する現像液
にて処理することを特徴とする(1)項記載のハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料の処理方法に関し、詳しくは改良された製版用ハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境に対する関心の高まりととも
に、処理液の安全性に関心が集まってきており、例えば
現像液に関しては、より安全性の高い現像主薬として米
国特許5,326,816号報に記載されているような
アスコルビン酸類を用いる方法が開示されている。
【0003】また写真処理廃液量の低減も重要である。
即ち、写真処理廃液は通常、公共下水道に放出すること
ができないために、廃液を回収してから、面倒でかつ費
用のかかる焼却法により破壊処理しているのが実情であ
る。そのため写真処理廃液の低減化が強く望まれてお
り、そのための1手段として自動現像機での現像液補充
量を減少させることが望まれている。
【0004】処理液の低補充化には種々の方法が提案さ
れており、例えば自動現像機の現像槽の空気接触係数を
増大させることは非常に有効であるとされている。
【0005】ここでいう空気接触係数とは現像タンク液
量(cm3)を空気との接触面積(cm2)で割ったもの
であり、単位はcmである。一般に使用されている自動
現像機の空気接触係数は0.6〜20である。
【0006】従来より製版用写真感光材料に用いられて
いる支持体は、ポリエチレンテレフタレートフィルム
(以下、PETと表示する)が主体であった。しかしな
がら該フィルムは処理液の低補充化のために自動現像機
の空気接触係数を大きくしてやると、ランニング処理に
て処理後のフィルムに汚れを発生するという問題を招い
た。
【0007】ランニングでは処理疲労と経時疲労が同時
に起きる。空気酸化によるpH上昇の寄与分がなくなる
ため銀スラッジは発生し易くなる。そのためにフィルム
に付着する汚れの量が増大するものと考えられる。
【0008】ランニングによって製版用としての写真性
能の劣化がなく、安定した性能が得られ、かつフィルム
に付着する汚れ、残色などのステインのないハロゲン化
銀写真感光材料及びその処理方法が強く望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的は
ランニングによって製版用としての写真性能の劣化がな
く、安定した性能が得られ、かつフィルムに付着する汚
れ、残色などのステインのないハロゲン化銀写真感光材
料の処理方法を提供することにある。
【0010】更に本発明の他の目的は、環境を悪化させ
ない現像薬としてアスコルビン酸類を用いても上記の性
能を得られるハロゲン化銀写真感光材料の処理方法を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下によ
り解決された。
【0012】(1)シンジオタクチックポリスチレンを
主成分とする支持体上に、少なくとも1層のハロゲン化
銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料を、現像
槽、定着槽、水洗槽又は安定化浴槽、乾燥部を有した自
動現像機の現像槽の空気接触係数が25以上、1000
以下である自動現像機にて現像処理することを特徴とす
るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0013】(2)アスコルビン酸又はその誘導体を含
有する現像液にて処理することを特徴とする(1)項記
載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0014】以下、本発明を詳述する。
【0015】本発明において、シンジオタクチックポリ
スチレン(SPS)を主成分とするフィルムとは、立体
規則性構造(タクチシチィー)が主としてシンジオタク
チック構造、即ち炭素−炭素結合が形成される主鎖に対
して側鎖であるフェニール基や置換フェニール基が交互
に反対方向に位置する立体構造を有するものであり、主
鎖の主たる連鎖が、ラセモ連鎖であるスチレン系重合体
或いは、それを含む組成物であり、スチレンの単独重合
体であれば、特開昭62−117708号記載の方法で
重合することが可能であり、またその他の重合体につい
ては、特開平1−46912号、同1−178505号
等に記載された方法により重合することにより得ること
ができる。
【0016】そのタクティシティーは同位体炭素によ
る、核磁気共鳴法(13C−NMR法)により定量され
る。13C−NMR法により測定されるタクティシティ
ーは、連続する複数個の構成単位の存在割合、例えば2
個の場合はダイアッド、3個の場合はトリアッド、5個
の場合はペンタッドによって示すことができるが、本発
明に言う主としてシンジオタクチック構造を有するスチ
レン系重合体とは、通常ラセミダイアッドで75%以
上、好ましくは85%以上、若しくはラセミトリアッド
60%以上、好ましくは75%以上、若しくはラセミペ
ンタッド30%以上、好ましくは50%以上であること
が好ましい。
【0017】シンジオタクチックポリスチレン系組成物
を構成する重合体の具体的なモノマーとしては、スチレ
ン、メチルスチレン等のアルキルスチレン、クロロメチ
ルスチレン、クロロスチレン等のハロゲン化(アルキ
ル)スチレン、アルコキシスチレン、ビニル安息香酸エ
ステル等を主成分とする単独若しくは混合物である。
【0018】本発明のシンジオタクチック構造を有する
ポリスチレン系樹脂は、上記のような原料モノマーを重
合用の触媒として、特開平5−320448号、4頁〜
10頁に記載の(イ)(a)遷移金属化合物及び(b)
アルミノキサンを主成分とするもの、又は(ロ)(a)
遷移金属化合物及び(c)遷移金属化合物と反応してイ
オン性錯体を形成しうる化合物を主成分とするものを用
いて重合して製造することができる。
【0019】本発明に係るスチレン系重合体を製造する
には、まず、前記スチレン系単量体を上記触媒の何れか
の存在下に重合させる。この際、重合方法、重合条件
(重合温度、重合時間)、溶媒などは適宜選定すればよ
い。通常は−50〜200℃、好ましくは30〜100
℃の温度において、1秒〜10時間、好ましくは1分〜
6時間程度重合が行われる。また重合方法としてはスラ
リー重合法、溶液重合法、塊状重合法、気相重合法な
ど、何れも用いることができるし、連続重合、非連続重
合の何れであってもよい。
【0020】ここで溶液重合にあっては、溶媒として例
えばベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンな
どの芳香族炭化水素、シクロペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタンなどの脂肪族炭化水素などを一種又は二
種以上を組合わせて使用することができる。
【0021】この場合、単量体/溶媒(体積比)は任意
に選択することができる。また重合体の分子量制御や組
成制御は、通常用いられている方法によって行えばよ
い。
【0022】分子量制御は例えば水素、温度、モノマー
濃度などで行うことができる。
【0023】本発明に係るSPSフィルムの分子量には
製膜される限りにおいては制限がないが、重量平均分子
量で、10,000〜3,000,000であることが
好ましく特には、30,000〜1,500,000の
ものが好ましい。またこのときの分子量分布(数平均分
子量/重量平均分子量)は1.5〜8が好ましい。この
分子量分布については、異なる分子量のものを混合する
ことにより調整することも可能である。
【0024】また、本発明の効果を損なわない程度に、
これらと共重合可能な他のモノマーを共重合すること
は、かまわない。
【0025】(重合例)特開平3−131843号に準
じてSPSペレットを作製した。触媒の調製から重合反
応までは、全て乾燥アルゴン気流下で行った。内容積5
00mlのガラス製容器に硫酸銅5水塩(CuSO4
5H2O)17.8g(71ミリモル)、精製ベンゼン
200ml及びトリメチルアルミニウム24mlを入
れ、40℃で8時間撹拌して触媒の調製を行った。これ
をアルゴン気流下No.3ガラスフィルターで濾過し
て、濾液を凍結乾燥させた。これを取り出し、2リット
ルのステンレス製容器にいれ、この中に更にトリブチル
アルミニウム、ペンタシクロペンタジエチルチタンメト
キシドを混合し90℃に加熱した。
【0026】この中に、精製したスチレンを1リットル
入れ、この温度中で8時間重合反応を続けた。この後室
温まで冷却し、1リットルの塩化メチレンを入れ、更に
撹拌しながらナトリウムメチラートのメタノール溶液を
加えて触媒を失活させた。
【0027】内容物を20リットルのメタノール中に徐
々に滴下して、更にガラスフィルターで濾過して3回メ
タノールで洗浄した後、乾燥させた。これを押出機でペ
レット化した後に、130℃で乾燥させた。
【0028】本発明に係るSPSフィルムとしては、ス
チレンから作られるSPS単独であることが好ましい
が、更にSPSを含むフィルムとして、SPSに主鎖が
メソ連鎖であるアイソタクチック構造を有するスチレン
系重合体(IPS)を混合することにより結晶化速度の
コントロールが可能であり、より強固なフィルムにする
ことが出来る。
【0029】SPSとIPSとを混合する際には、その
比はお互いの立体規則性の高さに依存するが、30:7
0〜99:1好ましくは50:50〜98:2である。
【0030】支持体中には本発明の目的を妨げない範囲
において、機能性付与のために無機微粒子、酸化防止
剤、UV吸収剤、帯電防止剤、染料、顔料、色素等を含
有させることが可能である。
【0031】SPS(シンジオタクチック・ポリスチレ
ン)を製膜するのに用いる重合体は、重量平均分子量が
10,000以上、更に好ましくは30,000以上で
ある。重量平均分子量が10,000未満のものでは、
強度特性や耐熱性に優れたフイルムを得ることができな
い。重量平均分子量の上限については、特に限定される
ものではないが、1,500,000以上では延伸張力
の増加に伴う破断の発生などが生じるため余り好ましく
ない。更に本発明のシンジオタクチックポリスチレン系
フィルムは、シンジオタクチックポリスチレン系ペレッ
トを120〜180℃で、1〜24時間、真空下或いは
常圧下で空気又は窒素等の不活性気体雰囲気下で乾燥す
る。目的とする含有水分率は、特に限定されないが加水
分解による機械的強度等の低下を防ぐ観点から、0.0
5%以下、好ましくは0.01%以下、更に好ましくは
0.005%以下が良い。しかしながら目的を達成すれ
ば、これらの方法に特に限定されるものではない。
【0032】製膜時に押し出す方法は公知の方法が適用
出来るが、例えばダイで押し出すことが好ましい。シン
ジオタクチックポリスチレンペレットを280〜350
℃で溶融、押出して、キャスティングロール上で静電印
加しながら冷却固化させて未延伸フィルムを作製する。
【0033】次にこの未延伸フィルムを2軸延伸し、2
軸配向させる。延伸方法としては、公知の方法、例え
ば、縦延伸及び横延伸を順に行う逐次2軸延伸法のほ
か、横延伸・縦延伸の逐次2軸延伸法、横・縦・縦延伸
法、縦・横・縦延伸法、縦・縦・横延伸法、又は同時2
軸延伸法等を採用することができ、要求される機械的強
度や寸法安定性等の諸特性に応じて適宜選択することが
できる。
【0034】一般に最初に長手方向に、次に幅手方向に
延伸を行う逐次2軸延伸方法が好ましく、この場合、縦
横の延伸倍率としては2.5〜6倍で、縦延伸温度はポ
リマーのガラス転移温度(Tg)に依存するが、通常
(Tg+10)℃〜(Tg+50)℃の温度範囲で延伸
する。シンジオタクチックポリスチレン系フイルムの場
合は、110〜150℃行うことが好ましい。幅手方向
の延伸温度としては、長手方向より若干高くして115
〜160℃で行うことが好ましい。
【0035】次いでこの延伸フィルムを熱処理する。こ
の場合の熱処理温度としては用途に応じて適宜変更出来
る。高い収縮率を要求される収縮包装用途には150℃
以下、寸法安定性を要求される写真、印刷、医用用途に
は目的に応じて適宜150〜270℃の温度が採用され
る。
【0036】熱処理時間は特に限定されないが通常5秒
から20分程度が採用される。必要に応じて縦熱弛緩、
横熱弛緩処理等を施してもよいことは言うまでもない。
【0037】この後にフィルムを急冷して巻き取っても
よいが、Tg〜熱処理温度の間で0.1分〜1500時
間かけて徐冷し大きな径のコアに巻取り40℃〜Tg間
で更に−0.01〜−20℃/分の間の平均冷却速度で
冷却すると、支持体に巻ぐせを付けにくくする効果があ
る点で好ましい。もちろん40℃〜Tg間での熱処理
は、支持体を巻とってから乳剤塗布前までに0.1分〜
1500時間恒温槽に入れて行ってもかまわない。
【0038】上述の製膜法に加えて易滑性、接着性、帯
電防止性能等の諸特性を付与するため、SPS支持体の
少なくとも片面に前述の特性等を付与したSPS支持体
を積層したSPS積層フイルムを作製することも出来
る。
【0039】積層の方法は樹脂が溶融された状態で層流
で積層した後、ダイより押し出すとか、冷却、固化した
SPS未延伸支持体又はSPS一軸延伸支持体に、溶融
SPSを押出しラミネートし、しかる後、縦・横両方向
に、又は一軸延伸方向と直角方向に延伸、熱固定して得
られる。SPS樹脂の押出条件、延伸温度、延伸倍率、
熱固定温度等はSPS積層支持体の組み合わせによって
は若干異なるが、最適条件を選ぶよう微調整すればよ
く、大幅な変更にはならない。
【0040】勿論、積層は2層以上の積層からなり、同
種ポリマーの組み合わせ(共重合ポリマーの組み合わせ
を含む)であってもよいし、異種ポリマーであってもよ
いことは言うまでもない。
【0041】上記積層フィルムに加えて同様な方法で表
面処理(塩化ビニリデン塗布によるガスバリヤー性付
与、インライン塗布による易滑性、易接着性付与等)を
行ってもよい。即ち、SPS未延伸フイルムに又はSP
S一軸延伸後に、或いはSPS二軸延伸後に、インライ
ン・コーティングすることによって作製することができ
る。
【0042】上述の製膜法はその用途、目的に応じて適
宜変えられるもので、本発明はいかなる理由でも、これ
らの方法に限定されるものではない。
【0043】このようにして得られたシンジオタクチッ
ク・ポリスチレン系延伸フイルムの厚さは、用途に応じ
て異なるが、極薄コンデンサー用の0.3μm厚さのも
の、通常コンデンサー用の6μm又は12μm厚さのも
の、医用、印刷感材用の100μmの厚さのもの、電気
絶縁材料(スロットライナー等)用の250μm厚さ
と、多岐に亘るが上記製膜条件は0.3〜500μmの
厚さのものに有効である。
【0044】次にハロゲン化銀写真感光材料用親水性コ
ロイド層塗布前の支持体の下引処理に付いて述べる。
【0045】下引き層を塗設する際には薬品処理、機械
的粗面化処理、コロナ放電処理、火炎処理、紫外線処
理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、
レーザー処理などを施すことが好ましい。これらの処理
により表面の表面張力を50dyne/cm以上にする
ことが好ましい。下引き層に付いては当業界で用いられ
ているものなら何れを用いても構わない。
【0046】また下引層は単層でも構わないが、より機
能性を求め、接着力を高めるためには重層であることが
望ましい。
【0047】以下に下引き層の重層法について説明す
る。
【0048】重層法においては下引き第1層は、支持体
に良く接着することが好ましく、素材としてはメタクリ
ル酸、アクリル酸等の不飽和カルボン酸若しくはそのエ
ステル、スチレン、塩化ビニリデン、塩化ビニル等の単
量体から得られる重合体若しくは共重合体、水分散系の
ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレンイミン、エ
ポキシ樹脂などが挙げられる。
【0049】下引き第1層に用いることができるポリマ
ーラテックスとしては、ゴム状物質を用いてもよい。ゴ
ム状物質は一般にビニル単量体−ジオレフィンからな
り、ビニル単量体としてはスチレン、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、メタクリル酸メチル、アクリ
ル酸メチル、酢酸ビニル等が好ましく用いられ、ジオレ
フィンとしては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ンが好ましく用いられる。これらの成分に加え、不飽和
カルボン酸としてアクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、無水マレイン酸若しくはこれらのアルキルエステ
ル、アクロレイン、メテクロレイン、アクリル酸グリシ
ジル、メタクリル酸グリシジル、アクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アク
リル酸アリル、メタクリル酸アリル、N−メチロールア
クリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、ビニ
ルイソシアネート、アリルイソシアネート等の架橋可能
な成分を加えるのがよい。ジオレフィンの含有量として
好ましくは10〜60重量%程度である。市販されてい
て入手しやすいものとして、スチレン−ブタジエン、ス
チレン−イソプレン、スチレン−クロロプレン、メチル
メタクリレート−ブタジエン、アクリロニトリル−ブタ
ジエン等を挙げることができるが好ましくはポリマーラ
テックスを構成するモノマーとしてスチレン及びその誘
導体、メタクリル酸、アクリル酸やイタコン酸及びそれ
らのエステル(アルキルアクリレート、アルキルメタク
リレート等)、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリ
レート等のヒドロキシ基含有モノマー、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、
N−メチルアクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミド、N−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメ
チロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアクリル
アミド等のアミド基含有モノマー、N,N−ジエチルア
ミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノメタ
クリレート等のアミノ基含有モノマー、グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基含
有モノマー、アクリル酸やメタクリル酸の塩(ナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等)等のカルボキシ
ル基又はカルボン酸塩を含有するモノマー、スチレンス
ルホン酸やビニルスルホン酸及びそれらの塩(ナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等)等のスルホン酸
基又はスルホン酸塩を含有するモノマー、イタコン酸、
マレイン酸、フマル酸の塩(ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩)等のカルボキシル基又はカルボン
酸塩を含有するモノマー、無水マレイン酸、無水イタコ
ン酸等の酸無水物を含有するモノマー、ビニルイソシア
ネート、アリルイソシアネート、ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル等が挙げられ、一種若しくは二種以上で共重合させ
て用いることができる。
【0050】ポリマーラテックスの重合方法としては乳
化重合法、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、放射
線重合法等が挙げられる。
【0051】溶液重合法では、溶媒中で適当な濃度のモ
ノマーの混合物(通常、溶媒に対して40重量%以下、
好ましくは10〜25重量%の混合物)を開始剤の存在
下で約10〜200℃、好ましくは30〜120℃の温
度で、約0.5〜48時間、好ましくは2〜20時間重
合を行う。開始剤としては重合溶媒に可溶なもので、過
酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)、過酸化ジ第3ブチル等の有機溶媒系開始剤、過硫
酸アンモニウム(APS)、過硫酸カリウム、2,2′
−アゾビス−(2−アミノジプロパン)−ハイドロクロ
ライド等の水溶性開始剤、又はこれらと2価の鉄塩や亜
硫酸水素ナトリウム等の還元剤を組み合わせたものが挙
げられる。
【0052】溶媒としてはモノマーの混合物を溶解する
ものであればよく、水、メタノール、エタノール、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジオキサン
若しくはこれらの混合溶媒等が挙げられる。
【0053】乳化重合法では水を分散媒とし、水に対し
て10〜50重量%のモノマーとモノマーに対して0.
05〜5重量%の重合開始剤、0.1〜20重量%の分
散剤を用い、約30〜100℃、好ましくは60〜90
℃で3〜8時間、撹拌しながら重合せしめる。開始剤と
しては、水溶性過酸化物(過酸化カリウム、過硫酸アン
モニウム等)、水溶性アゾ化合物(2,2′−アゾビス
−〔2−アミノジプロパン〕−ハイドロクロライド等)
又はこれらと2価の鉄塩や亜硫酸水素ナトリウム等の還
元剤を組み合わせたものが挙げられる。分散剤としては
アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、水溶性
ポリマー等が挙げられる。
【0054】得られる重合体の分子量は通常、ポリスチ
レン若しくはポリエチレンオキシド換算で500〜5,
000,000程度、好ましくは1,000〜500,
000である。
【0055】疎水性のポリマーラテックスの合成法に関
しては、米国特許2,852,386号、同2,85
3,457号、同3,411,911号、同3,41
1,912号、同4,197,127号、ベルギー特許
688,882号、同691,360号、同712,8
23号、特公昭45−5331号、特開昭60−185
40号、同51−130217号、同58−13783
1号、同55−50240号等に詳しく記載されてい
る。疎水性ポリマーの平均粒径は0.005〜2.0μ
m程度、好ましくは0.01〜0.8μmである。
【0056】この中で好ましいものは、水分散性ポリエ
ステルとスチレン系重合体を構成要素とする共重合体で
ある。この水分散性ポリエステルとスチレン系重合体を
構成要素とする共重合体又は、組成物について説明す
る。
【0057】水分散性ポリエステルとは、多塩基酸又は
そのエステル形成性誘導体とポリオール又はそのエステ
ル形成性誘導体との縮重合反応により得られる実質的に
線状のポリマーである。このポリマーの多塩基酸成分と
しては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、無水
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン
酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ダイマー酸など
を例示することができる。これら成分と共にマレイン
酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和多塩基酸やp
−ヒドロキシ安息香酸、p−(β−ヒドロキシエトキ
シ)安息香酸などのヒドロキシカルボン酸を小割合で用
いることができる。
【0058】またポリオール成分としてはエチレングリ
コール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、ジプロピレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、キシリレングリコール、トリメチロー
ルプロパン、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、ポ
リ(テトラメチレンオキシド)グリコールなどを例示す
ることができる。
【0059】該水分散性ポリエステルに水分散性及び水
溶性を付与するために、スルホン酸塩、ジエチレングリ
コール、ポリアルキレンエーテルグリコールなどの導入
が有効な手段である。特にスルホン酸塩を有するジカル
ボン酸成分(スルホン酸塩を有するジカルボン酸及び/
又はそのエステル形成性誘導体)を水分散性ポリエステ
ル中の全ジカルボン酸成分に対して5〜15モル%含有
することが好ましい。下引層に用いられるスルホン酸塩
を有するジカルボン酸及び/又はそのエステル形成性誘
導体としてはスルホン酸アルカリ金属塩の基を有するも
のが特に好ましく、例えば4−スルホイソフタル酸、5
−スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、4−スル
ホフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボ
ン酸、5−(4−スルホフェノキシ)イソフタル酸など
のアルカリ金属塩叉はそのエステル形成性誘導体が用い
られるが、5−スルホイソフタル酸ナトリウム塩又はそ
のエステル形成性誘導体が特に好ましい。これらのスル
ホン酸塩を有するジカルボン酸及び/又はそのエステル
形成性誘導体は、水溶性及び耐水性の点から全ジカルボ
ン酸成分に対し6〜10モル%で用いられることが特に
好ましい。
【0060】下引層に用いるスチレン系重合体のモノマ
ーとしては、スチレン単独でかまわないし又共重合する
際には、例えばアルキルアクリレート、アルキルメタク
リレート(アルキル基としてはメチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、シクロ
ヘキシル基、フェニル基、ベンジル基、フェニルエチル
基等);2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート
等のヒドロキシ含有モノマー;アクリルアミド、メタク
リルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−メチル
アクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N
−メチロールアクリルアミド、N,N−ジメチロールア
クリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド等の
アミド基含有モノマー;N,N−ジエチルアミノエチル
アクリレート、N,N−ジエチルアミノメタクリレート
のアミノ基含有モノマー;グリシジルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート等のエポキシ基含有モノマー;
アクリル酸、メタクリル酸及びそれらの塩(ナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩)等のカルボキシル基
又はその塩を含有するモノマー;スチレンスルホン酸、
ビニルスルホン酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモニウム塩)等のスルホン酸基又はその塩
を含有するモノマー;イタコン酸、マレイン酸、フマー
ル酸及びそれらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩)等のカルボキシル基又はその塩を含有する
モノマー;無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水
物を含有するモノマー;ビニルイソシアネート、アリル
イソシアネート、ビニルメチルエーテル、ビニルエチル
エーテル、アクリロニトリル、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、塩化ビニリデン等が挙げられる。上述のモノマー
は、1種若しくは2種以上を用いて共重合させることが
できる。
【0061】水分散性ポリエステルをビニル系重合体に
変性するには、水分散性ポリエステルの末端に付加重合
可能な基を導入してビニル系共重合体のモノマーと共重
合することによりグラフト化する方法、ビニル系共重合
体を重合しモノマーとしてカルボン酸、グリシジル基若
しくはアミノ基等水分散性ポリエステルを縮重合する際
に反応可能基を導入しグラフト化する方法等がある。
【0062】また重合開始剤には、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどがあり、好
ましくは過硫酸アンモニウムが使用される。更に重合に
ついては特に界面活性剤を必要とせず、ソープフリーで
反応可能である。しかし重合安定性を改良する目的で、
系内に界面活性剤を乳化剤として用いることができ、一
般のノニオン・アニオン何れの界面活性剤も使用でき
る。
【0063】上記の水分散性ポリエステルとスチレン系
共重合体の変性する割合は、99/1〜5/95、好ま
しくは97/3〜50/50、更に好ましくは95/5
〜80/20がよい。
【0064】下引き第1層中には塗布性を向上させるた
めに活性剤の添加やメチルセルロース等のセルロース化
合物を含有させることが好ましい。
【0065】下引き処理は前記フィルム製膜の前に行っ
ても構わないが、下引組成物が延伸可能であるならば、
製膜途中である縦延伸の前、縦延伸と横延伸の間、横延
伸後熱処理の前など任意の場所で行うことが可能であ
る。
【0066】延伸ができない場合、例えば親水性基を有
するポリマーを用いるには、親水性高分子間での相互作
用が強く、延伸できないことがあるが、スチーム下で延
伸したり、延伸助剤としてポリグリセリンなどを添加す
ることにより延伸が可能となる。
【0067】親水基を有するモノマーの中で好ましい物
としては、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸
等の不飽和カルボン酸が挙げられる。この含有量として
は耐水性の点からみて、1〜10重量%が好ましく、更
に好ましくは1〜8重量%、より好ましくは、1〜6重
量%、最も好ましくは、1〜4重量%である。またこの
共重合体の第4成分として、その他の共重合可能な単量
体を0〜15重量%、好ましくは、0〜10重量%の範
囲で、必要に応じて共重合させる事ができる。この例と
しては、メチルスチレン等のアルキル置換スチレン、ク
ロロスチレン、クロルメチルスチレン等のハロゲン化ス
チレン、アクリロニトリル等の不飽和ニトリル化合物、
アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸t
−ブチル等の脂肪族、メタクリル酸シクロヘキシル等の
脂環族、アクリル酸ベンジル等の芳香族(メタ)アクリ
ル酸エステル化合物、更にはゴム変性化合物である、ブ
タジエン、イソプレン等を挙げることができる。
【0068】これらの共重合体の製法は特に制限がな
く、通常は一般公知のラジカル開始剤を用いて、ラジカ
ル重合により得ることができる。
【0069】これらの単量体からなる共重合体のGPC
法により測定される標準ポリスチレン換算の重量平均分
子量としては、1,500〜700,000であること
が好ましく、2,000〜500,000であることが
更に好ましい。
【0070】下引き第2層は写真乳剤層と良く接着する
親水性樹脂層であることが好ましい。
【0071】親水性樹脂層を構成するバインダーとして
はゼラチン、ゼラチン誘導体、ガゼイン、寒天、アルギ
ン酸ソーダ、でんぷん、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸共重合体、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース等の水溶性ポリマー類、ポリス
チレンスルホン酸ソーダ共重合体と疎水性ラテックスの
組み合わせなどが挙げられるが、ゼラチンが好ましい。
【0072】これら下引き2層中には硬膜剤を用いて膜
強度を高めることが好ましく、このような硬膜剤として
は例えばホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドのよう
なアルデヒド化合物、米国特許2,732,303号、
同3,288,775号、英国特許974,723号、
同1,167,207号等に記載されている反応性ハロ
ゲンを有する化合物、ジアセチル、シクロペンタンジオ
ンの如きケトン化合物、ビス(2−クロロエチル)尿
素、2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5−
トリアジン、ジビニルスルホン、5−アセチル−1,3
−ジアクリロイルヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジ
ン、米国特許3,232,763号、同3,635,7
18号、英国特許994,809号等に記載の反応性オ
レフィンを有する化合物、米国特許3,539,644
号、同3,642,486号、特公昭49−13568
号、同53−47271号、同56−48860号、特
開昭53−57257号、同61−128240号、同
62−4275号、同63−53541号、同63−2
64572号等に記載のビニルスルホン化合物、N−ヒ
ドロキシメチルフタルイミド、米国特許2,732,3
16号、同2,586,168号等に記載のN−メチロ
ール化合物、米国特許3,103,437号等に記載の
イソシアネート化合物、米国特許2,983,611
号、同3,107,280号等に記載のアジリジン化合
物、米国特許2,725,294号、同2,725,2
95号等に記載の酸誘導体類、米国特許3,100,7
04号等に記載のカルボジイミド系化合物、米国特許
3,091,537号等に記載のエポキシ系化合物、米
国特許3,321,313号、同3,543,292号
等に記載のイソオキサゾール系化合物、ムコクロル酸の
ようなハロゲノカルボキシアルデヒド類、ジヒドロキシ
ジオキサン、ジクロロジオキサン等のジオキサン誘導体
等の有機硬膜剤及びクロムミョウバン、硫酸ジルコニウ
ム、三塩化クロム等の無機硬膜剤である。またゼラチン
に対して硬膜作用が比較的速い硬膜剤としては、特開昭
50−38540号に記載のジヒドロキノリン骨格を有
する化合物、特開昭51−59625号、同62−26
2854号、同62−264044号、同63−184
741号に記載のN−カルバモイルピリジニウム塩類、
特公昭55−38655号に記載のアシルイミダゾール
類、特公昭53−22089号に記載のN−アシルオキ
シイミダゾール類、特公昭53−22089号に記載の
N−アシルオキシイミノ基を分子内に2個以上有する化
合物、特開昭52−93470号に記載のN−スルホニ
ルオキシイミド基を有する化合物、特開昭58−113
929号に記載のリン−ハロゲン結合を有する化合物、
特開昭60−225148号、同61−240236
号、同63−41580号に記載のクロロホルムアミジ
ニウム化合物等が知られている。
【0073】この下引き第2層には、滑り剤として2酸
化珪素、2酸化チタン等の無機微粒子や、ポリメタクリ
ル酸メチル等の有機系マット材(1〜10μm)を含有
することが好ましい。
【0074】これ以外にも必要に応じて各種の添加剤例
えば帯電防止剤、ハレーション防止染料、着色用染料、
顔料、塗布助剤などを含有することができる。
【0075】この中でも特に帯電防止剤を含有させるこ
とが好ましい。好ましい帯電防止剤としては非感光性の
導電体及び/又は半導体微粒子が挙げられる。
【0076】下引き層に用いられる非感光性の導電体及
び/又は半導体微粒子とは、粒子中に存在する電荷担
体、例えば陽イオン、陰イオン、電子、正孔等によって
導電性を示すもので、有機材料、無機材料或いは両者の
複合材料でもよい。好ましくは電子伝導性を示す化合物
であり、有機材料であればポリアニリン、ポリピロー
ル、ポリアセチレン等の高分子微粒子等を挙げることが
できる。
【0077】無機材料であれば酸素不足酸化物、金属過
剰酸化物、金属不足酸化物、酸素過剰酸化物等の不定比
化合物を形成し易い金属酸化物微粒子等が挙げられる。
また電荷移動錯体若しくは有機−無機複合材料であれば
ホスファゼン金属錯体等を挙げることができる。この中
で下引き層に最も好ましい化合物は製造方法などが多様
な方式をとることが可能な金属酸化物微粒子である。ま
た下引き層における導電体は体積固有抵抗が103Ω・
cm以下のものを、半導体については1012Ω・cm以
下のものをそれぞれ導電体、半導体として定義する。
【0078】以下に好ましい導電性微粒子の作成方法を
例示する。
【0079】(半導体微粒子溶液の調製)塩化第二錫水
和物65gを水/エタノール混合溶液2000ccに溶
解し、均一溶液を得た。次いでこれを煮沸し共沈澱物を
得た。生成した沈澱物をデカンテーションにより取り出
し、蒸留水にて沈澱物を何度も水洗する。沈澱物を洗浄
した蒸留水中に硝酸銀を滴下し塩素イオンの反応がない
ことを確認後、蒸留水1000cc添加し全量を200
0ccとする。更に30%アンモニア水を40cc加
え、水浴中で加温し、コロイド状ゲル分散液を得た。こ
のコロイド状ゲル分散液を分散液A−1とする。
【0080】(半導体微粒子粉末の調製)塩化第二錫水
和物65gと三塩化アンチモン1.5gをエタノール1
000gに溶解し均一溶液を得た。この溶液に1N水酸
化ナトリウム水溶液を前記溶液のpHが3になるまで滴
下してコロイド状酸化第二錫と酸化アンチモンの共沈殿
物を得た。得られた共沈澱を50℃に24時間放置し赤
褐色のコロイド状沈澱物を得た。
【0081】赤褐色のコロイド状沈澱物を遠心分離によ
り分離した。過剰なイオンを除くたスめ沈澱物に水を加
え遠心分離によって水洗した。この操作を3回繰り返し
過剰イオンを除去した。過剰イオンを除去したコロイド
状沈澱100gを平均粒径0.3μmの硫酸バリウム5
0g及び水1000gに混合し900℃に加熱された焼
成炉中に噴霧し青みがかった平均粒径0.1μmの酸化
第二錫と硫酸バリウムからなる粉末混合物A−2を得
た。
【0082】下引層組成物の塗布液濃度は通常20重量
%以下であり、好ましくは15重量%以下である。塗布
量はフィルム1m2当たり塗布液重量で1〜30gでよ
く、更には5〜20gであることが好ましい。
【0083】塗布方法としては公知の種々の方法が適用
できる。例えばロールコート法グラビアロールコート
法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、バーコ
ート法、含浸法及びカーテンコート法等を単独若しくは
組み合わせて適用することができる。
【0084】次に本発明に用いられるアスコルビン酸に
ついて述べる。
【0085】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の処理
方法において、用いられる現像液は実質的にジヒドロキ
シベンゼン化合物を含有せず、下記一般式(A)で表さ
れる化合物が含有される。
【0086】
【化1】
【0087】式中、R1、R2は各々、独立して置換又は
非置換のアルキル基、置換又は非置換のアミノ基、置換
又は非置換のアルキルチオ基を表し、R1、R2は互いに
結合して環を形成してもよい。kは0又は1を表し、k
が1のときXは−CO−又は−CS−基を表す。M1
2は各々水素原子又はアルカリ金属原子を表す。なお
本発明においては上記式中のR1とR2が互いに結合して
環を形成した下記一般式(A−a)で表される化合物が
好ましい。
【0088】
【化2】
【0089】式中、R3は水素原子、置換又は無置換の
アルキル基、置換又は無置換のアリール基、置換又は無
置換のアミノ基、置換又は無置換のアルコキシ基、スル
ホ基、カルボキシル基、アミド基、スルホンアミド基を
表し、Y1はO又はSを表し、Y2はO、S又はNR4
表す。R4は置換又は無置換のアルキル基、置換又は無
置換のアリール基を表す。
【0090】前記一般式(A)又は一般式(A−a)に
おけるアルキル基としては、低級アルキル基が好まし
く、例えば炭素数1〜5のアルキル基であり、アミノ基
としては無置換のアミノ基或いは低級アルキル基で置換
されたアミノ基が好ましく、アルコキシ基としては低級
アルコキシ基が好ましく、アリール基としては好ましく
はフェニル基或いはナフチル基等であり、これらの基は
置換基を有していてもよく、ヒドロキシル基、ハロゲン
原子、アルコキシ基、スルホ基、カルボキシル基、アミ
ド基、スルホンアミド基等が好ましい置換基として挙げ
られる。
【0091】本発明に係る前記一般式(A)又は一般式
(A−a)で表される具体的化合物例を以下に示すが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0092】
【化3】
【0093】
【化4】
【0094】これらの化合物は、代表的にはアスコルビ
ン酸或いはエリソルビン酸又はそれらから誘導される誘
導体であり、市販品として入手できるか或いは容易に公
知の合成法により合成することができる。
【0095】本発明に係るアスコルビン酸或いはエリソ
ルビン酸又はそれらから誘導体の使用量は、現像液1リ
ットル当たり0.05〜120g、好ましくは10〜6
0g、更に好ましくは40〜50gであることが好まし
い。
【0096】前記一般式(A)で示される現像剤と超加
成性を示す補助現像剤としては3−ピラゾリドン誘導体
及びp−アミノフェノール誘導体が挙げられる。以下、
補助現像剤の具体的化合物例を挙げるが、これらに限定
されるものではない。
【0097】1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フ
ェニル−4−メチル−4′−ヒドロキシメチル−3−ピ
ラゾリドン、1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾリ
ドン、1−p−アミノフェニル−4,4′−ジメチル−
3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4,4′−ジメチ
ル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4−メチル−
4′−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、N−メチ
ル−p−アミノフェノール、N−(β−ヒドロキシエチ
ル)−p−アミノフェノール、N−(4−ヒドロキシフ
ェニル)グリシン、2−メチル−p−アミノフェノー
ル、p−ベンジルアミノフェノールなど。
【0098】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の処理
方法においては実質的にジヒドロキシベンゼン系現像剤
を含有しないことが特徴である。ここで言うジヒドロキ
シベンゼン系現像剤とは下記一般式V−1〜V−3で示
される化合物で人体がアレルギー性を示す化合物であ
る。
【0099】
【化5】
【0100】式中、R5、R6、R7及びR7は各々独立し
て水素原子、アルキル基、アリール基、カルボキシル
基、ハロゲン原子、或いはスルホ基を表す。
【0101】具体的化合物としては例えばハイドロキノ
ン、クロロハイドロキノン、ブロモハイドロキノン、イ
ソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、
2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロロハ
イドロキノン、2,3−ジブロモハイドロキノン、2,
5−ジメチルハイドロキノン等が挙げられるが最も一般
的に用いられてきたものハイドロキノンである。
【0102】本発明においては、これらのジヒドロキシ
ベンゼン類が実質的に含有しないものであり、ここで言
う実質的にとは、全く含有しないか若しくはアレルギー
作用や現像効果を発現しない程度に微量含有するものを
言う。しかし本発明においては全く含有しない場合が好
ましい。
【0103】本発明の処理方法において現像槽の空気接
触係数は25以上、1000以下であるが、好ましくは
100〜750の範囲でよく、より好ましくは250〜
500であることが本発明の効果を良好に奏する。
【0104】本発明に用いられる自動現像機は公知であ
るローラー型、ドラム型などの自動現像機を用いてもよ
く、本発明で言う空気接触係数を増大させるにはローラ
ー型自動現像機が好ましい。
【0105】図1に一般的なローラー型自動現像機の例
を示す。図1において処理するフィルムはフィルム挿入
部Aにセットされる。スタートボタンをONにするとフ
ィルム検出手段により、処理しようとするフィルムの存
在が確認され、フィルム引き出しローラーBの回転によ
り、フィルム端が取り込みローラーに係合され、以下、
順次、搬送ローラーの回転によって現像槽C、定着槽
E、水洗槽Gに案内されて処理される。
【0106】水洗が完了されたフィルムは、スクイズ部
Hに案内されて水切りした後、乾燥部Iに案内されて乾
燥され、フィルム排出口Jを通じて装置外へ排出され
る。
【0107】ローラー型自動現像機において本発明で言
う空気接触係数を増大させるには、図2に示したCの部
分の現像槽の上部に、蓋を取り付けたり、B及びDのロ
ーラーの直径を大きくするなどの方法が採られる。
【0108】現像槽の上部に蓋を取り付けて空気接触係
数を調節する場合は、図3に示したように蓋に穴を開け
て調節することが好ましい。蓋に開ける穴の形状や数に
よって空気接触係数を調節することが可能である。用い
られる蓋の材質はステンレス、酸化アルミニウム、プラ
スチック、アクリル、テフロンなどの安定性のよい材質
であればよく、現像液と反応しないものが好ましい。ま
た定着槽や乾燥部を持つ自動現像機であるため定着液と
反応したりせず、かつ耐熱性を有した材質であることが
好ましい。
【0109】図3に本発明で取り付けた蓋の形状例を示
したが、これらに限定されることなく作成することが出
来る。
【0110】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の処理
方法に用いられる感光材料のハロゲン化銀組成としては
塩化銀、臭化銀、沃臭化銀及び塩沃臭化銀等を用いるこ
とができる。好ましいハロゲン化銀組成としては50モ
ル%以上の塩化銀を含有することである。ハロゲン化銀
粒子の平均粒径は0.025〜0.5μmの範囲のもの
が用いられ、好ましくは0.05〜0.30μmであ
る。
【0111】ハロゲン化粒子は、どのような結晶型のも
のであってもよく、例えば立方体、8面体、14面体な
どの単結晶であってもよく、種々の形状を有した多双晶
粒子であってもよい。
【0112】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、公知の方法で製造できる。例えばリサー
チ・ディスクロージャー(RD)No.17643(1
978年12月),22〜23頁の“Emulsion
Preparationand Types”に記載
の方法、或は同(RD)No.18716(1979年
11月),648頁に記載の方法で調製することができ
る。
【0113】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、例えばT.H.James著“The
Theory of the Photographi
cprocess”第4版、Macmillan社刊
(1977年)38〜104頁に記載の方法、G.F.
Duffin著“Photographic Emul
sion Chemistry”、Focal Pre
ss社刊(1966年)、P.Glafkides著
“Chimie et Physique Photo
graphique”Paul Montel社刊(1
967年)或はV.L.Zelikman他著“Mak
ing And Coating Photograp
hic Emulsion” Focal Press
社刊(1964)などに記載の方法により調製すること
ができる。
【0114】即ち、酸性法、アンモニア法、中性法など
の溶液条件にて順混合法、逆混合法、ダブルジェット
法、コントロール・ダブルジェット法などの混合条件、
コンバージョン法、コア/シェル法などの粒子調製条件
及びこれらの組合わせ法を用いて製造することができ
る。
【0115】ハロゲン化銀乳剤は2種類以上の粒子を混
合して用いることができる。例えば主乳剤として10モ
ル%以下の塩化銀及び5モル%以下の沃化銀を含有する
立方晶、八面体又は平板状の塩沃臭化銀乳剤であり、副
乳剤として塩化銀50モル%以上で沃化銀が5モル%以
下を含む立方晶、八面体又は平板状塩沃臭化銀乳剤を混
合粒子とすることができる。
【0116】ハロゲン化銀乳剤は、2層以上の多層構造
を有したハロゲン化粒子であってもよい。例えばコア部
に塩化銀、シェル部に臭化銀からなる粒子或はコア部に
臭化銀、シェル部に塩化銀である塩臭化銀乳剤であって
もよい。このときの沃化銀量は任意の層に5モル%以内
で含有させてよい。
【0117】ハロゲン化銀の粒径分布は、狭い分布を有
した単分散乳剤或は広い分布を有した多分散乳剤の何れ
であってもよい。単分散乳剤の製法は公知で、例えば
J.Phot.Sci,12.242〜251,(19
63)、特開昭48−36890号、同52−1636
4号、同55−142329号、同58−49938
号、英国特許1,413,748号、米国特許3,57
4,628号、同3,655,394号などに詳しく記
載されている。本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用
いられる乳剤は、上記の単分散乳剤を得るための方法と
して、例えば種晶を用い、この種晶を成長核として銀イ
オン及びハライドイオンを供給し成長させた乳剤を用い
てもよい。
【0118】コア/シェル型乳剤の製法は公知で例えば
J.Phot.Sci,24.198(1976)、米
国特許2、592、250号、同3,505,068
号、同4,210,450号、同4,444,877号
或は特開昭60−143331号などに記載の方法を参
考にすることができる。
【0119】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、アスペクト比(粒子径/粒子厚みの比)
が3以上の平板状粒子であってもよい。このような平板
状粒子の利点としては、分光増感効率の向上や画像の粒
状性及び鮮鋭性の改良などが得られるとして例えば英国
特許2,112,157号、米国特許4,414,31
0号、同4,434,226号などで開示されており、
乳剤はこれら公報に記載の方法により調製することがで
きる。
【0120】乳剤は可溶性塩類を除去するためにヌーデ
ル水洗法、フロキュレーション沈降法などを用いてよ
く、好ましい水洗法としては例えば、特公昭35−16
086号記載のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アルデ
ヒド樹脂を用いる方法、又は特開昭63−158644
号記載の高分子凝集剤である例示G−3、G−8などを
用いる脱塩法を挙げることができる。
【0121】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、物理熟成又は化学熟成前後の工程で、各
種の写真用添加剤を用いることができる。このような工
程で使用される化合物としては例えばリサーチ・ディス
クロージャー(RD)No.17643(1978年1
2月)同No.18716(1979年11月)及び同
No.308119(1989年12月)に記載されて
いる各種の化合物を用いることができる。これら3つの
(RD)に記載されている化合物種類と記載箇所を下記
に掲載した。
【0122】 添加剤 RD−17643 RD−18716 RD−308119 頁 分類 頁 頁 分類 化学増感剤 23 III 648右上 996 III 増感色素 23 IV 648〜649 996〜8 IVA 減感色素 23 IV 998 IVB 染料 25〜26 VIII 649〜650 1003 VIII 現像促進剤 29 XXI 648右上 カブリ抑制剤・安定剤 24 IV 649右上 1006〜7 VI 増白剤 24 V 998 V 硬膜剤 26 X 651左 1004〜5 X 界面活性剤 26〜27 XI 650右 1005〜6 XI 可塑剤 27 XII 650右 1006 XII スベリ剤 27 XII マット剤 28 XVI 650右 1008〜9 XVI バインダー 26 XXII 1003〜4 IX 支持体 28 XVII 1009 VII 本発明の感光材料の写真処理は例えば、前記のRD−1
7643のXX〜XXI、29〜30頁或は同308119
のXX〜XXI、1011〜1012頁に記載されているよ
うな処理液による処理がなされてよい。この処理は銀画
像を形成する白黒写真処理であって処理温度は通常18
℃から50℃の範囲で処理される。
【0123】なお現像液には公知の例えば保恒剤、アル
カリ剤、pH緩衡剤、カブリ防止剤、硬膜剤、現像促進
剤、界面活性剤、消泡剤、色調剤、硬水軟化剤、溶解助
剤、粘性付与剤などを必要に応じて用いてもよい。
【0124】定着液にはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩な
どの定着剤が用いられ、更に硬膜剤として水溶性のアル
ミニウム塩例えば硫酸アルミニウム或はカリ明ばんなど
を含んでいてもよい。その他保恒剤、pH調整剤、硬水
軟化剤などを含有していてもよい。
【0125】
【実施例】以下実施例によって本発明を具体的に説明す
る。なお、当然のことではあるが本発明は以下に述べる
実施例に限定されるものではない。
【0126】実施例1 (支持体の作成) (SPSの合成)トルエン200重量部にスチレンを1
00重量部、トリイソブチルアルミニウム56g、ペン
タメチルシクロペンタジエニルチタントリメトキサイド
234gを使用して96℃8時間反応を行った。水酸化
ナトリウムのメタノール溶液で触媒を分解除去した後、
メタノールで3回洗浄して目的の化合物を34重量部得
た。
【0127】(SPSフィルムの作成)得られたSPS
を330℃でダイからフィルム状に熔融押し出しをおこ
ない、冷却ドラム上で急冷固化して未遠心フィルムを得
た。このとき冷却ドラムの引き取り速度を2段階でおこ
ない、厚さ1370μm、1265μm及び1054μ
mの未延伸フィルムを135℃で予熱し、縦延伸(3.
1倍)した後、130℃で横延伸(3.4倍)し、更に
250℃で熱固定をおこなった。その結果、支持体とし
て曲げ弾性率450kg/mm2の130μm及び10
0μmの2軸延伸フィルムを得た。なお比較のPETの
曲げ弾性率は460kg/mm2であった。
【0128】(SPSフィルムの下塗)具体例で示す下
塗用ラテックス(固形分20%)の下塗ラテックス液を
得られたSPSフィルム及び比較のPETフィルムに乾
燥後に0.5μmの膜厚になるように120℃で1分間
で乾燥した。塗布前には0.5kV・A・min/m2
のコロナ放電処理をした。上記SPSフィルムの上には
コロナ放電後にスチレン−グリシジルアクリレート及び
ゼラチンの各々0.3μmの接着層を形成させたた。
【0129】(ハロゲン化銀乳剤Aの調製)同時混合法
を用いて塩化銀70モル%、残りは臭化銀からなる平均
厚み0.05μm平均直径0.15μmの塩臭化銀コア
粒子を調製した。コア粒子混合時にK3RuCl6を銀1
モル当たり8×10-8モル添加した。このコア粒子に同
時混合法を用いてシェルを付けた。その際K2IrCl6
を銀1モル当たり3×10-7モル添加した。得られた乳
剤は平均厚み0.10μm平均直径0.25μmのコア
/シェル型単分散(変動係数10%)の(100)面を
主平面として有する塩沃臭化銀(塩化銀90モル%、沃
臭化銀0.2モル%、残りは臭化銀からなる)平板粒子
の乳剤であった。ついで特開平2−280139号に記
載の変性ゼラチン(ゼラチン中のアミノ基をフェニルカ
ルバミルで置換したもので例えば特開平2−28013
9号287(3)頁の例示化合物G−8)を使い脱塩し
た。脱塩後のEAgは50℃で190mVであった。
【0130】得られた乳剤に4ヒドロキシ−6−メチル
−1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モル当たり
1×10-3モル添加し更に臭化カリウム及びクエン酸を
添加してpH5.6、EAg123mVに調整して塩化
金酸を2×10-5モル添加した後、無機硫黄を3×10
-6モル添加して温度60℃で最高感度がでるまで化学熟
成を行った。熟成終了後、4−ヒドロキシ−6−メチル
−1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モル当たり
2×10-3モル、1−フェニル−5−メルカプトテトラ
ゾールを3×10-4モル及びゼラチンを添加した。
【0131】(ハロゲン化銀乳剤Bの調製)同時混合法
を用いて塩化銀60モル%、沃化銀2.5モル%、残り
は臭化銀からなる平均厚み0.05μm、平均直径0.
15μmの塩沃臭化銀コア粒子を調製した。コア粒子混
合時にK3Rh(H2O)Br5を銀1モル当たり2×1
-8モル添加した。このコア粒子に同時混合法を用いて
シェルを付けた。その際K2IrCl6を銀1モル当たり
3×10-7モル添加した。得られた乳剤は平均厚み0.
10μm、平均直径0.42μmのコア/シェル型単分
散(変動係数10%)の塩沃臭化銀(塩化銀90モル
%、沃臭化銀0.5モル%、残りは臭化銀からなる)平
板粒子の乳剤であった。ついで特開平2−280139
号に記載の変性ゼラチン(ゼラチン中のアミノ基をフェ
ニルカルバミルで置換したもので例えば特開平2−28
0139号287(3)頁の例示化合物G−8)を使い
脱塩した。脱塩後のEAgは50℃で180mVであっ
た。
【0132】得られた乳剤に4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モル当た
り1×10-3モル添加し、更に臭化カリウム及びクエン
酸を添加してpH5.6、EAg123mVに調整し
て、塩化金酸を2×10-5モル添加した後にN,N,
N′−トリメチル−N′−ヘプタフルオロセレノ尿素を
3×10-5モル添加して温度60℃で最高感度が出るま
で化学熟成を行った。
【0133】熟成終了後、4−ヒドロキシ−6−メチル
−1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モル当たり
2×10-3モル、1−フェニル−5−メルカプトテトラ
ゾールを3×10-4モル及びゼラチンを添加した。
【0134】(HeNeレーザー光源用印刷製版スキャ
ナー用ハロゲン化銀写真感光材料の調製)上記の支持体
の一方の下塗層上に、下記の処方1のゼラチン下塗層を
ゼラチン量が0.5g/m2になるように、その上に処
方2のハロゲン化銀乳剤層1を銀量1.5g/m2、ゼ
ラチン量が0.5g/m2になるように、更にその上層
に中間保護層として下記処方3の塗布液をゼラチン量が
0.3g/m2になるように、更にその上層に処方4の
ハロゲン化銀乳剤層2を銀量1.4g/m2、ゼラチン
量が0.4g/m2になるように、更に下記処方5の塗
布液をゼラチン量が0.6g/m2になるよう同時重層
塗布した。また反対側の下塗層上には下記処方6のバッ
キング層をゼラチン量が0.6g/m2になるように、
その上に下記処方7の疎水性ポリマー層を、更にその上
に下記処方8のバッキング保護層をゼラチン量が0.4
g/m2になるように乳剤層側と同時重層塗布すること
で試料を得た。
【0135】 処方1(ゼラチン下塗層組成) ゼラチン 0.5g/m2 固体微粒子分散染料(平均粒径0.1μm) 25mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 S−1(ソジウム−イソ−アミル−n−デシルスルホサクシネート) 0.4mg/m2 処方2(ハロゲン化銀乳剤層1組成) ハロゲン化銀乳剤A 銀量1.5g/m2になるように 固体微粒子分散染料(平均粒径0.1μm) 20mg/m2 シクロデキストリン(親水性ポリマー) 0.5g/m2 増感色素d−1 5mg/m2 増感色素d−2 5mg/m2 ヒドラジン誘導体H−1 20mg/m2 造核促進剤:AM−1 40mg/m2 レドックス化合物:RE−1 20mg/m2 化合物e 100mg/m2 ラテックスポリマーf 0.5g/m2 硬膜剤g 5mg/m2 S−1 0.7mg/m2 2−メルカプト−6−ヒドロキシプリン 5mg/m2 EDTA 30mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 10mg/m2 処方3(中間層組成) ゼラチン 0.3g/m2 S−1 2mg/m2 処方4(ハロゲン化銀乳剤層2組成) ハロゲン化銀乳剤B 銀量1.4g/m2になるように 増感色素d−1 3mg/m2 増感色素d−2 3mg/m2 ヒドラジン誘導体H−20 20mg/m2 造核促進剤:Nb−12 40mg/m2 レドックス化合物:RE−1 20mg/m2 2−メルカプト−6−ヒドロキシプリン 5mg/m2 EDTA 20mg/m2 ラテックスポリマーf 0.5g/m2 S−1 1.7mg/m2 処方5(乳剤保護層組成) ゼラチン 0.6g/m2 固体微粒子分散染料AH(平均粒径0.1μm) 40mg/m2 S−1 12mg/m2 マット剤:平均粒径3.5μmの単分散シリカ 25mg/m2 1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノール 40mg/m2 界面活性剤h 1mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 10mg/m2 化合物 j 30mg/m2 処方6(バッキング層組成) ゼラチン 0.6g/m2 S−1 5mg/m2 ラテックスポリマーf 0.3g/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μm) 70mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 20mg/m2 化合物 i 100mg/m 処方7(疎水性ポリマー層組成) ラテックス(メチルメタクリレート:アクリル酸=97:3) 1.0g/m2 硬膜剤g 6mg/m2 処方8(バッキング保護層) ゼラチン 0.4g/m2 マット剤:平均粒径5μmの単分散ポリメチルメタクリレート 50mg/m2 ソジウム−ジ−(2−エチルヘキシル)−スルホサクシネート 10mg/m2 界面活性剤h 1mg/m2 染料k 20mg/m2 H(OCH2CH268OH 50mg/m2 化合物 j 20mg/m
【0136】
【化6】
【0137】
【化7】
【0138】
【化8】
【0139】なお塗布乾燥後のバッキング側の表面比抵
抗値は23℃、20%RHで6×1011で、乳剤側の
表面の膜面pHは5.5であった。得られた試料を下記
記載の露光を行ってから、スタート時は自動現像機のタ
ンクに下記表1に記載の現像剤の使用液、下記組成の定
着液の使用液及び水洗槽に水を入れた。
【0140】そして自動現像機GR−26SR(コニカ
〔株〕製)の現像槽の開口部を前述したように改造し、
表1に示したように空気接触係数を変化させて下記の条
件で現像処理した。
【0141】なお、予め感光材料1m2当たり現像液の
使用液を250ml、定着液の使用液を300ml及び
水を150ml添加しながら1日に面積の50%を黒化
させた大全サイズのフィルムを100枚処理し、これを
8日間ランニングを行い計800枚処理した。評価は8
00枚ランニング後の性能である。処理後のバッキング
側の表面比抵抗値は23℃、20%RHで3×1011
あった。
【0142】 現像液処方(1リットル当たり) 化合物A 50.0g 亜硫酸ナトリウム 22.2g ジメゾンS 2.30g (1−フェニル−4−ヒドロキシメチル−4−メチル−3−ピラゾリドン) 炭酸カリウム 110.6g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.25g KBr 7.50g 2−メルカプトヒポキサンチン 0.06g 純水(イオン交換水)を加えて全量を1リットルとしKOHでpHを10.3 に調整する。
【0143】 比較用現像液処方(ハイドロキノン系1リットル当たり) 純水 800ml 炭酸カリウム 55g ハイドロキノン 15g ジメゾンS 1.0g DTPA・5Na 1.45g KBr 5g 5−メチルベンゾトリアゾール 0.2g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 0.03g 2−メルカプトヒポキサンチン 0.09g 亜硫酸ナトリウム 40g ジエチレングリコール 40g 純水を加えて全量を1リットルとしKOHでpHを10.4に調整する。
【0144】 (定着液組成) チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 200ml 亜硫酸ナトリウム 22g ほう酸 9.8g 酢酸ナトリウム・3水和物 34g 酢酸(90%水溶液) 14.5g 酒石酸 3.0g 硫酸アルミニウム(27%水溶液) 25ml 水と硫酸を加えて500mlに仕上げ、使用時にpH4.9になるようpH調 整した。なお、使用時は水500mlを加えて1リットルの使用液にした。
【0145】処理条件(1) 処理工程 温度 時間 現像 35℃±0.3℃ 30秒 定着 32℃±0.5℃ 20秒 水洗 20〜25℃ 20秒 乾燥 45℃±0.5℃ 30秒 処理条件(2) 処理工程 温度 時間 現像 35℃±0.3℃ 15秒 定着 32℃±0.5℃ 10秒 水洗 20〜25℃ 10秒 乾燥 45℃±0.5℃ 15秒 評価方法 (黒ポツの評価)得られた現像済の試料の未露光部分の
黒ポツ(砂状の故障)を40倍のルーペを使って目視評
価した。黒ポツの発生のないものを5ランクとし、黒ポ
ツの発生が増加するにつれ4、3、2、1と下げ評価を
した。ランク2と1は実用上好ましくないレベルであ
る。
【0146】(白ポツの評価)現像済みの試料の100
%の網点に相当する部分の、網点の黒化部分に生じるピ
ンホール、いわゆる白ポツを10倍のルーペを使って目
視評価した。白ポツの発生のないものを5ランクとし、
白ポツの発生が増加するにつれ4、3、2、1と下げ評
価をした。ランク2と1は実用上好ましくないレベルで
ある。
【0147】(フィルム汚れ)ランニング後の1枚目に
処理した試料の汚れの程度を下記のように目視で5段階
に評価した。
【0148】 A:汚れが全く付着しない B:汚れが多少付着する C:汚れが付着するが実用可 D:汚れがやや付着する E:汚れが全面に付着する C以上が実用可のレベルと評価した。
【0149】(残色性)得られた感光材料を未露光の状
態で現像処理したものを8〜10枚重ねた。その残色を
目視で観察し実用上、問題のないレベルを3として5段
階で評価した。5が良好で1が劣るレベルである。
【0150】(現像槽内部及びローラー部の汚れ評価)
ラニング試験後の汚れの程度を下記のように目視で5段
階に評価した。
【0151】 A:汚れが全くない B:ローラー部にやや析出 C:ローラー部に析出 D:ローラー部に析出し、定着槽内部に析出物が浮遊 E:ローラー部に析出があって、定着槽内部に沈殿物発
生 A、Bを実用可のレベルと評価した。
【0152】以上、得られた結果を下記の表1に示す。
【0153】
【表1】
【0154】表1から明かなように本発明によれば、黒
ポツ及び白ポツの発生が少なく、残色汚染のないハロゲ
ン化銀写真感光材料を得られた。また本発明の試料をラ
ンニング処理した場合の自動現像処理機の搬送ローラー
又は現像槽内部には、汚れが少ないことが分かった。
【0155】
【発明の効果】実施例で実証した如く本発明によれば製
版用としての写真性能の劣化がなく、ランニングでも安
定した性能を有し、かつフィルムに付着する汚れ、残色
のないハロゲン化銀写真感光材料の処理方法を得られ
た。更に本発明により環境を悪化させない現像薬として
アスコルビン酸類を用いた現像処理においても同様の結
果を得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いた自動現像機の側面図で
ある。
【図2】本発明の実施例に用いた自動現像機の現像槽の
断面図である。
【図3】本発明の実施例に用いた現像槽の蓋の例を鳥瞰
図で示したものである。
【符号の説明】
A SR−CS B 検出−現像渡りラック C 現像槽 D 現像−定着渡りラック E 定着槽 F 定着−水洗渡りラック G 水洗槽 H スクイズラック I 乾燥ガイド J ガイド K 乾燥出口ラック L フィバスケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンジオタクチックポリスチレンを主成
    分とする支持体上に、少なくとも1層のハロゲン化銀乳
    剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料を、現像槽、定
    着槽、水洗槽又は安定化浴槽、乾燥部を有した自動現像
    機の現像槽の空気接触係数が25以上、1000以下で
    ある自動現像機にて現像処理することを特徴とするハロ
    ゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】 アスコルビン酸又はその誘導体を含有す
    る現像液にて処理することを特徴とする請求項1記載の
    ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
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