JPH0229312B2 - - Google Patents

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JPH0229312B2
JPH0229312B2 JP58030017A JP3001783A JPH0229312B2 JP H0229312 B2 JPH0229312 B2 JP H0229312B2 JP 58030017 A JP58030017 A JP 58030017A JP 3001783 A JP3001783 A JP 3001783A JP H0229312 B2 JPH0229312 B2 JP H0229312B2
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JP
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enzyme
immobilized
polymer particles
glycidyl
water
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JP58030017A
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Yasuo Kihara
Takeshi Hibino
Takashi Kawasaki
Toshio Higuchi
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は固定化酵素に関し、詳しくは、グリシ
ジル基を多数有しながら安定な水分散性を有する
微細な水不溶性水分散型高分子重合体粒子を担体
とし、そのグリシジル基に酵素を高密度に固定化
させた高活性で安定な固定化酵素に関する。
一般に反応性官能基を有する水分散型高分子重
合体粒子は、その重合体の有する特性に加えて、
それが有する反応性官能基によつて、重合体を変
性し、又は架橋剤として機能させることができる
ので、例えば、水分散型粘着剤や接着剤における
粘着接着特性を改善するための高分子架橋性充填
材として、また、水分散型塗料における塗膜強化
のための高分子架橋性充填材等に用いることがで
きる。
また、既に水不溶性の担体に酵素や補酵素を固
定化して、酵素反応に用いる方法が知られている
が、従来はかかる担体として、セルロース、デキ
ストラン、アガロース等の多糖類の誘導体、ポリ
アクリルアミドゲル、多孔性ガラス等の径1mm乃
至数mmの粒子が用いられているにすぎず、このよ
うな粒子に酵素が固定化された固定化酵素は、通
常、カラムに充填され、固定されて、基質溶液と
接触されるので、基質が高分子量の場合、固定化
酵素表面に拡散し難く、反応に長時間を要すると
共に、反応収率が低いという問題がある。このた
め、反応性官能基を有する水分散型高分子重合体
粒子に酵素を固定化し、水性の反応系において遊
離の酵素と同様の挙動を可能にして、反応性にす
ぐれる固定化酵素を得ることも提案されている。
しかし、一般に反応性官能基、特にグリシジル
基を多数有する水分散型高分子重合体粒子を製造
することは、グリシジル基を有する単量体を多量
に含有する単量体組成を乳化共重合させる際の重
合安定性が悪く、容易に凝集を起こす等のため
に、従来、これを製造することは困難であるとさ
れていた。
本発明者らは、上記した種々の問題を解決する
ために鋭意研究した結果、予期しないことに、グ
リシジル基を有する単量体をアクリロニトリル又
はメタクリロニトリルと多官能性内部架橋用単量
体と共に乳化共重合することにより、単量体組成
におけるグリシジル基含有単量体を10重量%以上
としても、安定にこれらを共重合させることがで
きると共に、このようにして得られる水分散型高
分子重合体粒子は高密度にグリシジル基を有し、
且つ、その水分散液は機械的安定性にすぐれるこ
とを見出し、更に、かかる水分散型高分子重合体
粒子にそれが有するグリシジル基を介して、共有
結合によつて酵素を固定化することによつて、反
応系において分散性にすぐれ、しかも、高活性で
安定な固定化酵素を得ることができることを見出
して、本発明に至つたものである。
本発明による固定化酵素は、(a)グリシジルアク
リレート及び/又はグリシジルメタクリレート10
〜60重量%、(b)この単量体と共重合し得る第1の
ラジカル重合性単量体としてのアクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、スチレン、メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、ブタジエン、イソプレン又はこれら
の混合物10〜88重量%、(c)多官能性内部架橋用単
量体1〜30重量%、及び(d)第2のラジカル重合性
単量体としてのアクリロニトリル又はメタクリロ
ニトリル1〜60重量%とからなる単量体組成を乳
化共重合させてなる平均粒径0.03〜2μmの水分散
型高分子重合体粒子のグリシジル基を介して酵素
が固定化されていることを特徴とする。
本発明によれば、上記のような単量体組成を用
いることにより、グリシジルアクリレート及び/
又はグリシジルメタクリレート(以下、グリシジ
ル(メタ)アクリレートと称する。)を単量体組
成の10重量%以上としても、安定に乳化共重合さ
せることができ、かくして、得られる水分散型高
分子重合体粒子は高密度にグリシジル基を有する
と共に強度にすぐれ、しかも、粒子相互に粘着性
をもたず、また、グリシジル基を高密度に有しな
がら、機械的安定性にすぐれるのである。
特に好ましい単量体組成は、グリシジル(メ
タ)アクリレート15〜45重量%、この単量体と共
重合し得る第1のラジカル重合性単量体20〜78重
量%、多官能性内部架橋用単量体2〜20重量%、
及びアクリロニトリル又はメタクリロニトリル
(以下、(メタ)アクリロニトリルと称する。)5
〜40重量%とからなる。
本発明において、グリシジル(メタ)アクリレ
ートと共重合される第1のラジカル重合性単量体
としては、(メタ)アクリロニトリルを除いて、
これらと共重合性を有する限りは特に制限される
ものではないが、好ましくは、酢酸ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル、スチレン、メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、ブタジエン、イソプレン等の1種又
は2種以上が用いられる。特に、アクリル酸及び
メタクリル酸の炭素数1〜3のアルキルエステル
やスチレンが好ましく用いられる。尚、得られる
重合体粒子が、その用途に応じた所要のガラス転
移点を有するように、これらが選ばれるのは当然
である。
また、内部架橋用多官能性単量体としては、多
価アルコールのポリアクリレート又はポリメタク
リレート(以下、ポリ(メタ)アクリレートと称
する。)が好ましく、具体的には、エチレングリ
コールジメタクリレート、ジエチレングリコール
ジメタクリレート、トリエチレングリコールジメ
タクリレート、ジプロピレングリコールジメタク
リレート、1,3―ブチレングリコールジメタク
リレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、
テトラメチロールメタンテトラアクリレート等が
用いられる。ジビニルベンゼンも好ましく用いら
れる。
更に、本発明においては、水分散型高分子重合
体粒子を得るための第2のラジカル重合性単量体
成分として、(メタ)アクリロニトリルを含有す
ることが必須である。グリシジル(メタ)アクリ
レートとこれに共重合性を有する第1のラジカル
重合性単量体のみを乳化共重合させると、重合が
不安定であつて、安定な水分散型高分子重合体粒
子を得ることが困難である。しかしながら、本発
明に従つて、グリシジル(メタ)アクリレートと
第1のラジカル重合性単量体と(メタ)アクリロ
ニトリルと多官能性内部架橋用単量体とを乳化共
重合させることにより、重合の安定性が確保され
る。このような結果が得られる理由は必ずしも明
らかではないが、(メタ)アクリロニトリルと内
部架橋用単量体とが上記組成範囲においてグリシ
ジル(メタ)アクリレートに有効に共重合し、こ
れを水不溶化して、重合を安定化するのであろ
う。従つて、(メタ)アクリロニトリルと多官能
性内部架橋用単量体の量が上記範囲よりも少ない
とき、又は多すぎるときは、重合の安定性が損な
われ、また、得られる重合体粒子水分散液が機械
的安定性に劣る。
上記単量体組成の乳化共重合反応においては、
PHを7付近に保つことが望ましい。反応時のPHが
酸性又はアルカリ性に偏つていると、グリシジル
基が開裂すると共に、水溶性重合体が生じる傾向
が大きいからであり、また、グリシジル基の開裂
によつて、得られる重合体粒子が多くのグリシジ
ル基を有さず、架橋性能やこれに固定化し得る酵
素量が十分でなくなるからである。
上記のような単量体組成は、水媒体中にて従来
より知られている通常の方法にて乳化共重合させ
ることができるが、本発明による水分散型高分子
重合体粒子を水分散型粘着剤、接着剤、塗料等に
おける高分子粘着剤や、固定化酵素のための担体
として用いる場合、乳化剤が混在すると、例え
ば、接着剤や塗膜の耐水性を劣化させ、或いは酵
素の固定化の際に酵素が失活する等の有害な影響
が現れることがあるので、乳化共重合に際しては
乳化剤を用いないのが好ましい。本発明による上
記単量体組成によれば、特に乳化剤を要せずして
安定に共重合させることができる。しかし、得ら
れる水分散型高分子重合体粒子の用途が、乳化剤
によつて有害な影響を有しなければ、上記組成の
単量体を共重合させるに際して、乳化剤を必要に
応じて用いてもよい。
前記のような単量体組成の乳化共重合によつて
得られる水分散型高分子重合体粒子の平均粒径は
0.03μ〜2μ、通常、0.07μ乃至1μである。この範囲
の粒径は、得られる固定化酵素を水中に分散させ
るのが容易であるので好ましい。
次に、本発明による固定化酵素の製造について
説明する。尚、本発明において酵素の代わりに補
酵素を固定化し得ることは明らかであり、本発明
においては、酵素には補酵素も含まれるものとす
る。
本発明による固定化酵素は、上に説明したよう
な水分散型高分子重合体粒子に、その有するグリ
シジル基を介して酵素が固定化されている。
水分散型高分子重合体粒子の有するグリシジル
基を介して酵素を共有結合にて固定化する方法は
特に制限されず、従来より知られている方法が適
宜に採用される。
例えば、一つの方法として、グリシジル基に直
接に酵素を固定化する場合は、重合体粒子の有す
るグリシジル基にPHが7〜9付近で酵素を反応さ
せればよい。この際、よく知られているように、
酵素が失活しないように、低温で数十時間反応さ
せるのが望ましい。また、別の方法として、重合
体粒子の有するグリシジル基にポリエチレンイミ
ンやm―キシリレンジアミンのように分子内にア
ミノ基を2以上有するポリアミンをスペーサ基と
して反応させ、新たに形成されたアミノ基末端に
酵素を結合させることもできる。即ち、例えば、
PH9〜13、温度20〜40℃の範囲でジアミンを重合
体粒子に反応させればよく、かくして重合体粒子
に導入されたアミノ基に酵素を固定化するのであ
る。このアミノ基に酵素を共有結合にて固定化す
るには、従来より知られている通常の方法による
ことができ、例えば、ジアゾニウム法、カルボジ
イミド法、チオシアネート法、ジアルデヒド法等
を採用することができる。
以上のようにして、酵素を重合体粒子に共有結
合させた後、用いた反応試薬や固定化されていな
い酵素を遠心分離、膜分離等の適宜の手段によつ
て除去すれば、本発明の固定化酵素を得る。
本発明による固定化酵素は水分散液として用い
られ、基質と接触される。固定化酵素の使用量
は、固定化酵素の粒径や酵素の固定化量、必要と
する反応速度、基質濃度等により適宜に決定され
る。
本発明において固定化される酵素は菌体内酵素
でもよく、菌体外酵素でもよい。また、酵素は必
ずしも高度に精製されている必要はなく、抽出液
や部分精製品も用いられる。更に、本発明に従つ
て、単一の酵素を固定化してもよいが、複数の酵
素を同時に固定化してもよい。
本発明において酵素は特に制限されず、種々の
酵素が用いられる。具体例として、アミノ酸オキ
シダーゼ、カタラーゼ、キサンチンオキシダー
ゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコース―6―
リン酸デヒドロゲナーゼ、グルタミン酸デヒドロ
ゲナーゼ、チトクロムCオキシダーゼ、チロシナ
ーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、ペルオキシダー
ゼ、6―ホスホグルコン酸デヒドロゲナーゼ、リ
ンゴ酸デヒドロゲナーゼのような酸化還元酵素、
アスパラギン酸アセチルトランスフエラーゼ、ア
スパラギン酸アミノトランスフエラーゼ、グリシ
ンアミノトランスフエラーゼ、グルタミン酸―オ
キザロ酢酸アミノトランスフエラーゼ、グルタミ
ン酸―ピルビン酸アミノトランスフエラーゼ、ク
レアチンホスホキナーゼ、ヒスタミンメチルトラ
ンスフエラーゼ、ピルビン酸キナーゼ、フラクト
キナーゼ、ヘキソキナーゼ、δ―リジンアセチル
トランスフエラーゼ、ロイシンアミノペプチダー
ゼのような転移酵素、アスパラギナーゼ、アセチ
ルコリンエステラーゼ、アミノアシラーゼ、アミ
ラーゼ、アルギナーゼ、L―アルギニンデイミナ
ーゼ、インベルターゼ、ウレアーゼ、ウリカー
ゼ、ウロキナーゼ、エステラーゼ、β―ガラクト
シダーゼ、カリクレイン、キモトリプシン、トリ
プシン、トロンビン、ナリンギナーゼ、ヌクレオ
チダーゼ、パパイン、ヒヤウロニダーゼ、プラス
ミン、ペクチナーゼ、ヘスペリジナーゼ、ペプシ
ン、サーモリシン、ペニシリナーゼ、ペニシリン
アミダーゼ、ホスホリパーゼ、ホスフアターゼ、
ラクターゼ、リパーゼ、リボヌクレアーゼ、レン
ニンのような加水分解酵素、アスパラギン酸デカ
ルボキシラーゼ、アスパルターゼ、クエン酸リア
ーゼ、グルタミン酸デカルボキシラーゼ、ヒスチ
ジンアンモニアリアーゼ、フエニルアラニンアン
モニアリアーゼ、フマラーゼ、フマール酸ヒドラ
ターゼ、リンゴ酸シンテターゼのようなリアー
ゼ、アラニンラセマーゼ、グルコースイソメラー
ゼ、グルコースホスフエートイソメラーゼ、グル
タミン酸ラセマーゼ、乳酸ラセマーゼ、メチオニ
ンラセマーゼのような異性化酵素、アスパラギン
シンターゼ、グルタチオンシンターゼ、ピルビン
酸シンターゼのようなリガーゼ等を挙げることが
できる。
また、補酵素として、例えば、NAD、
NADP、ATP、ADP、AMP、FAD、補酵素A、
補酵素Q等を挙げることができる。尚、この場
合、補酵素に予めスペーサ基を結合させた補酵素
を好ましく用いることができ、具体例として、例
えばN―〔(6―アミノヘキシル)カルバモイル
メチル〕―NAD、N6―スクシニル―NAD、N6
―〔(6―アミノヘキシル)カルバモイルメチル〕
―NADP等を挙げることができる。
本発明による固定化酵素は、グリシジル基を高
密度に有する水分散型高分子重合体粒子上にその
グリシジル基を介して共有結合にて固定化されて
おり、従つて、酵素もまた、高密度に固定化され
ているため、非常に酵素活性の高い固定化酵素が
得られ、しかもこの固定化酵素は酵素の失活が少
なく、長期の使用によつても高い酵素活性を維持
する。更に、従来のセルロース誘導体粒子等を担
体とする場合と異なり、これら自体が遊離の酵素
や補酵素と同様に反応系内を自由に移動できるた
め、基質の拡散が反応に殆ど影響を与えず、従つ
て、高分子量の基質の場合にも遊離の酵素反応系
と同様の高い反応速度で酵素反応を行なわせるこ
とができる。
また、本発明による固定化酵素は水不溶性の担
体に固定化されているため、酵素反応後には遠心
分離、塩析、凝集剤を用いる凝集沈殿、多孔性膜
による膜分離等によつて容易に回収でき、かくし
て、長期間にわたつて高い酵素活性を保持させつ
つ、繰返して使用することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例により限定されるものではな
い。
実施例 1 (1) 水分散型高分子重合体粒子の調製 グリシジルメタクリレート18g、メチルメタ
クリレート26g、テトラエチレングリコールジ
メタクリレート4g及びアクリロニトリル12g
を蒸留水300gに加え、過硫酸カリウム0.3gを
水40mlに溶解した重合開始剤水溶液を70℃の温
度で窒素気流下に加え、PHを7.0に維持しつつ
200rpmで撹拌して4時間重合させ、更に、温
度を80℃に高めて1時間重合させて、固形分約
15%、平均粒径0.4μの重合体粒子の水分散液を
得た。重合は非常に安定に行なわれて、凝集物
は0.03%であつた。この重合体粒子を遠心分離
し、蒸留水340mlに再分散させて、重合体粒子
の水分散液を得た。
(2) 固定化酵素の調製 トリプシン150mgを0.05M炭酸塩−重炭酸塩
緩衝液(PH8.0)10mlに溶解した酵素水溶液を
上記重合体粒子水分散液30mlに加え、10℃で48
時間反応させた。反応終了後、遠心分離し、沈
降した重合体粒子を0.2Mトリス塩酸緩衝液
(PH8.0)で洗滌して、未固定のトリプシンを除
去すると共に、未反応のグリシジル基をブロツ
クした。再び、0.1Mのトリス塩酸緩衝液(PH
8.0)に分散させて、固定化酵素を得た。
この固定化酵素のトリプシン固定化量は、重
合体粒子1g当り20mgであり、また、1%カゼ
イン水溶液を基質として測定した活性収率は60
%であつた。
尚、活性収率とは、固定化された酵素の活性
の理論量に対する実際の活性の割合として定義
される。ここでは、1%カゼイン水溶液を基質
として、酵素を35℃で10分間反応させた後、5
%トリクロル酢酸による高分子量タンパク質を
沈殿させ、遊離の非タンパク性分解質量を
280nmの吸光度から求め、この吸光度を1分間
に1.0増加させる活性を1単位として、酵素固
定化量と同じ活性を有する遊離の酵素量で除し
て求めた。
また、反応後の上記固定化酵素を遠心分離
し、緩衝液で洗滌して再び基質と反応させる操
作を2回繰返したとき、固定化酵素は最初の活
性の85%を保持していた。
比較例 1 多官能性内部架橋用単量体を用いないほかは、
グリシジルメタクリレート18g、メチルメタクリ
レート30g及びアクリロニトリル12gを実施例1
と同じ条件下で乳化共重合させたところ、凝集物
が1.5%も生じて、固形分約13%、平均粒径0.5μ
の重合体粒子の水分散液を得た。
この重合体粒子に実施例1と同様の方法により
トリプシンを固定化したところ、トリプシンの固
定化量は重合体粒子1g当り10mgであり、活性収
率は実施例1と同じ条件下で60%であつた。ま
た、この反応後に遠心分離して沈降した重合体粒
子を緩衝液で洗滌した後、再び基質と反応させる
操作を2回繰返したとき、その活性は最初の54%
にまで低下した。
比較例 2 アクリロニトリルを用いることなく、グリシジ
ルメタクリレート18g、メチルメタクリレート38
g及びテトラエチレングリコールジメタクリレー
ト4gを実施例1と同じ条件下に乳化共重合させ
ることを試みたが、ほぼ全体が凝集し、重合を安
定に行なうことができなかつた。
実施例 2 (1) 水分散型高分子重合体粒子の調製 グリシジルメタクリレート18g、スチレン15
g、メチルメタクリレート13g、ジビニルベン
ゼン2g及びアクリロニトリル12gを蒸留水
300mlに加え、実施例1と同じ条件下で乳化共
重合して、固形分15%、平均粒径0.38μの重合
体粒子の水分散液を得た。重合は非常に安定に
行なわれて、凝集物は0.04%であつた。この重
合体粒子を遠心分離し、沈降した重合体粒子を
蒸留水で洗滌する操作を3回繰返した後、再び
蒸留水に分散させた。
(2) 固定化酵素の調製 この分散液30mlをm―キシリレンジアミンの
10重量%水溶液30mlに分散させ、40℃の温度で
24時間反応させた。次に、残存するm―キシリ
レンジアミンを除くために0.1Mリン酸二カリ
ウム及び0.1Mリン酸二水素カリウムから調製
した緩衝液(PH6.0)で3回洗滌し、同じ緩衝
液30mlに再分散させた。
この分散液に1―シクロヘキシル―3―(2
―モルホリノエチル)カルボジイミド―メト―
p―トルエンスルホネート0.5gを加え、撹拌
しつつ、PHを5.0に調整した。次に、α―アミ
ラーゼ500mgを水30mlに溶解させ、PHを5.0に調
整した酵素水溶液を上記重合体粒子分散液に加
え、撹拌下、PHを5.0に調整しつつ、5℃で24
時間反応させて、α―アミラーゼを重合体粒子
に固定化した。反応後、遠心分離により沈降し
た重合体粒子を緩衝液にて洗滌して、未固定の
α―アミラーゼを除去し、再び緩衝液に分散さ
せて、固定化酵素を得た。
この固定化酵素のα―アミラーゼ固定化量
は、重合体粒子1g当り52mgであり、活性収率
は35%であつた。活性収率は、ここでは、1%
デンプン水溶液を基質として、固定化酵素を35
℃で30分間反応させ、ヨウ素デンプン反応から
デンプンの分解量を求めることにより、固定化
酵素の活性、即ち、デンプン分解速度(mg/
分)を得、これと等しい活性を有する遊離の酵
素量を酵素固定化量で除して求めた。
実施例 3 実施例1で得た重合体粒子水分散液30mlにポリ
エチレンイミン(日本触媒化学工業(株)製P―
1000)の3重量%水溶液100mlを加え、40℃で24
時間反応させた。この後、遠心分離、水洗し、更
に遠心分離し、0.1Mトリス緩衝液(PH6.5)で洗
滌し、遠心分離した。これを更に水洗し、蒸留水
に分散させて、重合体粒子分散液30mlとした。
この分散液に5重量%グルタルアルデヒド水溶
液60mlを加え、室温で2時間反応させた後、水洗
した。このようにして、重合体粒子に結合された
ポリエチレンイミンのアミノ基とシツフ塩基を形
成させて、重合体粒子にアルデヒド基を導入し、
これにトリプシン150mgを実施例1と同様にして
反応させて固定化した。この後、未反応のトリプ
シンを除去すると共に、未反応のアルデヒド基を
ブロツクし、再び、0.01Mトリス塩酸緩衝液に分
散させて、固定化酵素を得た。
この固定化酵素におけるトリプシンの固定化量
は重合体粒子1g当り25mgであり、また、実施例
1と同様にして求めた活性収率は68%であつた。
実施例 4 実施例3で得たポリエチレンイミンをスペーサ
基として結合し、グルタルアルデヒド処理した重
合体粒子水分散液を用いて固定化酵素を調製し
た。即ち、ジメチルスルホキシド5mlと酢酸カル
シウム20mmolを含む水溶液5mlにサーモリシン
45mgを溶解し、この水溶液に上記重合体粒子分散
液30ml(固形分4.5g)を加えて、7℃で一夜撹
拌した。次に、重合体粒子を遠心分離し、ジメチ
ルスルホキシド5mlと酢酸カルシウム20mmolを
含む水溶液で十分に洗滌した後、同じ水溶液に再
分散させて、固定化酵素を得た。
N―ベンジルオキシカルボニル―L―フエニル
アラニン1mmolとL―バリンメチルエステル塩
酸塩0.1mmolをトリス塩酸緩衝液(PH8.0)20ml
に加え、硫酸アンモニウム3g、INカ性ソーダ
水溶液1mlを添加し、よく撹拌した。これに上記
固定化酵素の分散液5mlを添加し、40℃で一夜震
とうした。このようにして析出した生成物、N―
ベンジルオキシカルボニル―L―フエニルアラニ
ル―L―バリンメチルエステルを酢酸エチルで抽
出し、7重量%アンモニア水、0.5Mクエン酸、
水の順序で洗滌し、減圧乾燥して、融点107〜108
℃の精製物を得た。収率は72%であつた。
尚、上記固定化酵素を分離し、再び同じ反応に
使用したとき、高い活性を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a)グリシジルアクリレート及び/又はグリシ
    ジルメタクリレート10〜60重量%、(b)この単量体
    と共重合し得る第1のラジカル重合性単量体とし
    てのアクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
    ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、スチレ
    ン、メチルスチレン、ビニルトルエン、ブタジエ
    ン、イソプレン又はこれらの混合物10〜88重量
    %、(c)多官能性内部架橋用単量体1〜30重量%、
    及び(d)第2のラジカル重合性単量体としてのアク
    リロニトリル又はメタクリロニトリル1〜60重量
    %とからなる単量体組成を乳化共重合させてなる
    平均粒径0.03〜2μmの水分散型高分子重合体粒子
    のグリシジル基を介して酵素が固定化されている
    ことを特徴とする固定化酵素。 2 多官能性内部架橋用単量体が多価アルコール
    のポリアクリレート又はポリメタクリレートであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    固定化酵素。 3 水分散型高分子重合体粒子のグリシジル基に
    スペーサ基を介して酵素が固定化されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の固定化
    酵素。 4 スペーサ基がジアミン又はポリエチレンイミ
    ンであることを特徴とする特許請求の範囲第3項
    記載の固定化酵素。 5 酵素がタンパク分解酵素であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の固定化酵素。 6 タンパク分解酵素がサーモリシンであること
    を特徴とする特許請求の範囲第5項記載の固定化
    酵素。
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